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オールド・ラング・サイン

オールド・ラング・サイン」(もしくは「オールド・ラング・ザイン」、Auld Lang Syne [1])は、スコットランド民謡、また非公式な準国歌である。日本では「蛍の光」の原曲として知られる。

:Auld Lang Syne
オールド・ラング・サイン
和訳例:蛍の光

民謡、国歌の対象
スコットランド

作詞 ロバート・バーンズ
作曲 不明
試聴
Auld Lang Syne (Frank C. Stanley, 1910)
(テンプレートを表示)

古くからスコットランドに伝わっていた歌で、現在に至るまで、特に年始、披露宴誕生日などで歌われる。

英国のEU脱退をめぐり、2020年1月29日、欧州議会が離脱協定案を可決すると、議員らは総立ちになってこの歌の大合唱となった。

タイトル

オールド・ラング・サイン Auld Lang Syneスコットランド語で、英訳すると逐語訳ではold long since、意訳ではtimes gone byとなる。日本では「久しき昔」などと訳す。

 

作曲者不詳。日本でいうヨナ抜き音階と同じ音階による旋律である。

歌詞を現在伝わる形にしたのは、スコットランドの詩人ロバート・バーンズである。

従来からの歌詞を下敷きにしつつ、事実上彼が一から書き直している。この歌詞は、旧友と再会し、思い出話をしつつ酒を酌み交わすといった内容である。

こうして採譜された「オールド・ラング・サイン」には、ハイドンベートーヴェンシューマンといった著名な作曲家たちも伴奏を付けたり編曲したりしている。

原詞 大意
Should auld acquaintance be forgot,
and never brought to mind ?
Should auld acquaintance be forgot,
and days of auld lang syne ?


CHORUS:
For auld lang syne, my dear,
for auld lang syne,
we'll tak a cup o' kindness yet,
for auld lang syne.


And surely ye'll be your pint-stoup !
And surely I'll be mine !
And we'll tak a cup o' kindness yet,
for auld lang syne.
(CHORUS)


We twa hae run about the braes,
and pou'd the gowans fine ;
But we've wander'd mony a weary fit,
sin' auld lang syne.
(CHORUS)

We twa hae paidl'd in the burn,
frae morning sun till dine ;
But seas between us braid hae roar'd
sin' auld lang syne.
(CHORUS)

And there's a hand my trusty fiere !
And gies a hand o' thine !
And we'll tak a right gude-willie waught,
for auld lang syne.
(CHORUS)

旧友は忘れていくものなのだろうか、

古き昔も心から消え果てるものなのだろうか。

コーラス:
友よ、古き昔のために、
親愛のこの一杯を飲み干そうではないか。

我らは互いに杯を手にし、いままさに、
古き昔のため、親愛のこの一杯を飲まんとしている。

(コーラス)

我ら二人は丘を駈け、可憐な雛菊を折ったものだ。
だが古き昔より時は去り、我らはよろめくばかりの
距離を隔て彷徨っていた。

(コーラス)

我ら二人は日がら瀬に遊んだものだ。
だが古き昔より二人を隔てた荒海は広かった。

(コーラス)

いまここに、我が親友の手がある。
いまここに、我らは手をとる。
いま我らは、良き友情の杯を飲み干すのだ。
古き昔のために。
(コーラス)

出典:Songs from Robert Burns, published in Great Britain by Collins Clear-Type Press in 1947

各国のAuld Lang Syne

「オールド・ラング・サイン」のメロディは、スコットランドだけでなく、その他の国にも浸透している。

日本

日本では、古くより独自性の高い訳詞が付けられ、別れの曲としてよく知られている。「蛍の光」として日本全国の卒業式などで歌われることが多い。その他、来客に退出を促す目的で店舗の閉店時間直前に、「終了を惜しむ」という理由で各種式典の終了時間直前にBGMとして流されることもある。

「オールド・ラング・サイン」のメロディーのみの使用例には以下のようなものがある。

また、USENなどの有線ラジオ放送や業務用音楽配信サービスにおいて、古関裕而編曲の「(別れのワルツ)」が配信されており、これを用いて図書館博物館などの公共施設や様々な商業施設で、閉館・閉店時間直前のBGMとして放送することも多い。このUSEN配信の「別れのワルツ」には曲だけのものと、退館・退店を促すアナウンスが収録されたものが存在し、商業施設では主に後者が用いられる。なお、「別れのワルツ」という名称自体の知名度が低いため、「別れのワルツ」を含めて一般には「蛍の光」として認識されているようである。

日本基督教団出版局刊行の「讃美歌」370番に「目覚めよ わが魂 心励み」という歌詞が付けられて歌われている。

韓国

大韓民国の国歌「愛国歌」は、かつては 「オールド・ラング・サイン」のメロディーにのせて歌われていた。1948年李承晩大統領による大統領令によって、安益泰1935年に作曲した管弦楽曲『韓国幻想曲』の終曲を国歌のメロディーに制定するまで「オールド・ラング・サイン」のメロディーが使われつづけた。

現在の韓国でも卒業式の定番曲となっているが、その歌詞は卒業式に特化したものであるため、卒業式以外で演奏されたり歌われたりすることはない。

その他

イギリスアメリカ合衆国など英語圏の国々では、大晦日のカウントダウンで年が明けた瞬間に歌われる。中華民国香港では卒業式、葬儀などで、フィリピンでは新年と卒業式の両方で歌われる。

2020年1月29日、イギリスのEU離脱案を正式承認後、欧州議会の議員たちは「Auld Lang syne」を歌った[3]。イギリスの脚本家・テレビ司会者であるエマ・ケネディは、「私たち(イギリス)がこれからも順調に進むことを願う」ために歌われたと述べた[4]。一方、スコットランド国民党のアリン・スミスは、「スコットランドが(欧州議会に)戻って来ます」と述べた[5]。スコットランド国歌に準じる本曲が歌われた意味を、暗にスコットランドが(イギリスから独立して)EUに再加盟する前提で解釈したものである[6][7]

世界の各地に住むスコットランド系の人たちはスコットランドの「最愛の息子」であるロバート・バーンズの誕生日(1月25日)を祝う「(バーンズ・ナイト)」を持つ習慣があり、その集会の最後に「オールド・ラング・サイン」を歌う[8]

モルディブでは一時、国歌国家敬礼」のメロディとして使われていた。この国歌のメロディは1972年に変更されている。

台湾香港では、葬儀のように悲しい別れの時でも歌われることもある。

賛美歌めさめよ我が霊」のメロディは「オールド・ラング・サイン」である。ただし、この歌は最新の賛美歌集からは消えている。

ジョン・フィリップ・スーザ作曲の行進曲「名誉の砲兵隊」は中間部で「オールド・ラング・サイン」を引用している。このためこの曲は日本では「蛍の光行進曲」と呼ばれることもある。

アイ・アンダースタンド

1954年、ザ・フォー・チューンズ[9]のメンバー、パット・ベストが、オールド・ラング・サインのメロディーを基調として、また歌詞を新たに作って「アイ・アンダースタンド」を作曲、そのままザ・フォー・チューンズのシングルとしてリリースされた。すぐにジューン・ヴァリがカバーする。1960年ジミー・ジャスティスもカバーする。

1961年に、ザ・ジー・クレフスが、メインの歌詞のバックにオールド・ラング・サインを歌うスタイルでカバーし、9位を記録。、ハーマンズ・ハーミッツ、日本のザ・タイガース[10]もカバーした。

別れのワルツ

1949年(昭和24年)に日本で初上映されたアメリカ映画『哀愁』(1940年制作)の中で、「オールド・ラング・サイン」 のメロディからなる挿入歌が使われた。

このワルツが非常に印象的だったため、日本コロムビア洋楽部が音源を探したが、契約先の海外レーベルにはなかったため、コロムビア専属の作曲家古関裕而に採譜・アレンジを依頼し、古関裕而の名をもじってユージン・コスマン(Eugene Cossmann)楽団の名で発売した。当時の人々は、外国録音の音盤だと信じて疑わなかった。

ユージン・コスマン管弦楽団の「別れのワルツ」は日本におけるクリスマス・レコードの定番として大ヒットし、1953年までに累計29万枚、1953年のクリスマスセールで10万4000枚を販売している[11]

4拍子の「オールド・ラング・サイン」を甘美なワルツ風にアレンジしたところが好まれ、今日にいたるも商店閉店時の音楽の定番である。

日本の歌手ザ・ピーナッツは、「別れのワルツ」に「蛍の光」の歌詞をつけて歌った。2004年発売のCD-BOX、(ザ・ピーナッツ メモリーズBOX)に収録。

また、ウィンナ・ワルツ指揮者として膨大な録音を残したローベルト・シュトルツベルリン交響楽団を指揮してドイツ圏以外のワルツを集めたアルバム「世界のワルツ」にも含まれ、ラストを飾った。

著名な録音

ケニー・Gはアルバム Faith1999年)で、「ミレニアムバージョン」と称して演奏している。

ルーツがスコットランドロッド・スチュワートはアルバム メリー・クリスマス、ベイビー (2012年)で演奏している。


扱われた番組

2020年12月18日のEテレの番組、「らららクラシック」で取り上げられた。「別れのワルツ」などへの派生も詳しく解説された。

関連文献

大日方純夫著『唱歌「蛍の光」と帝国日本』〈歴史文化ライブラリー 558〉、吉川弘文館、2022年10月、(ISBN 9784642059589)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 「Auld Lang Syne」の発音は、スコットランド語では「オールド・ラング・サイン」であるが(参照: DSL: Dictionary of the Scots Language / Dictionar o the Scots Leid)、英語圏の人たちは一般に「オウルド・ラング・ザイン」と発音する習慣である(参照: Merriam-Webster's Collegiate Dictionary, Tenth Edition (1999)。
  2. ^ 『PriPri 2016年特別号 卒園ソング大特集22曲 ピアノ譜』世界文化社、2015年、45頁。(ISBN 978-4-418-16700-5)
  3. ^ 欧州議会、イギリスの離脱協定案を可決 批准手続きほぼ完了 2020年01月30日 - BBC
  4. ^ Oh they did this AFTER they’d all sung Auld Lang Syne to wish us well on our way.
    Nigel Farage is an absolute BIN. No class whatsoever. - Twitter Emma Kennedy(英語)
  5. ^ RT @AlynSmith : And Auld Lang Syne to finish. Scotland will be back. #leavealighton 🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿🕯🇪🇺 - Twitter Alyn Smith(英語)
  6. ^ 2020年01月31日 欧州議会の議場で歌われたのは「別れの歌」ではない。「友情の歌」である―-Auld Lang Syneは「蛍の光」ではない。 - いけだよしこ
  7. ^ スコットランドはイギリスを構成する地域では、もっともEU離脱反対派が多かった。
  8. ^ Burns Night (BBC)
  9. ^ 「ゴット・ユア・トラブルズ」等のヒットを持つイギリスのバンド、ザ・フォーチュンズでは無い。
  10. ^ 1971年1月24日、日本武道館にて行われた「ザ・タイガース・ビューティフル・コンサート」の終盤で歌われた。
  11. ^ 「前年の旧盤が売れる クリスマス・レコード」『読売新聞』1954年11月5日付夕刊、2面。
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