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オヒョウ(巨鮃、大鮃 英: halibut)は、カレイ目カレイ科オヒョウ属の海水魚であり、形状や生態はヒラメに似ているものの1mを超える大型のカレイの仲間である。
概要
世界には複数の種が存在し、日本の北洋からオホーツク海、大西洋、ベーリング海、北極海などの冷たい海の水深400mから2000m付近の大陸棚に生息する。日本近海では東北地方以北の各地と日本海北部に、タイヘイヨウオヒョウ Hippoglossus stenolepis が生息している。魚やカニを食べる。活発に泳ぎ、長い距離を回遊しながら暮らす、回遊魚である。
全長は1-2m以上で大きいものは3mを超え、体重は200kgを超える。但しこのサイズになる大物はメスであり、オスは大きくてもメスの1/3程度の大きさにしかならない。目のある側は暗褐色で、反対側は白色。
150歳を超える寿命をもつものも生息する[1]。 肉食で獰猛なため釣り上げた時に暴れ、漁師が怪我をすることもある。
利用
身は良く締まった白身で、脂肪が少なく淡白な味わいがある。
刺身で食べられるほか、ムニエルやフライなどでも食べられる。フィッシュ・アンド・チップスはイギリスを代表する庶民料理として人気がある。日本では大味と言われ、カレイと比べてあまり高く評価されていないため、比較的安い市場価格で流通している。
主な種類
- (タイヘイヨウオヒョウ) 学名:Hippoglossus stenolepis 英名: Pacific halibut
- (タイセイヨウオヒョウ) 学名:Hippoglossus hippoglossus 英名: Atlantic halibut
- NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))
英語でオヒョウはhalibut(ハリバット)であるが、halibutには(カラスガレイ属)の(グリーンランドハリバット) Reinhardtius hippoglossoides(標準和名:カラスガレイ)や、(ヒラメ科)(ヒラメ属)の(カリフォルニアハリバット) Paralichthys californicus など、オヒョウ属でない魚も含まれている。halibutはカレイ目の大型魚に幅広く付けられた呼称である。
漢字ではオヒョウは「巨鮃、大鮃」(大きなヒラメの意味)や「巨兵、大兵」と書かれる。
脚注
- ^ Fishermen catch massive 150-year-old fish USA TODAY SPORTS September 12, 2013 3:22 pm ET (この個体を釣った人物がその大きさから予想した年齢であり、学術的に検証されてはいない)
外部リンク
- 水産総合研究センター データベース Hippoglossus stenolepis (オヒョウ)
タイヘイヨウオヒョウ
タイセイヨウオヒョウ
タイヘイヨウオヒョウの生息域