オキシアエナ科(学名:Oxyaenidae[1])とは始新世から中新世にかけて北アメリカ大陸とアジア、ヨーロッパに生息していた肉食性の化石哺乳類の一つ。
進化史
この科の最古の化石記録は暁新世の後期からであった[2]。また、この科は比較的小さいグループで、イタチ大のものからクマ大のものまで、排出した大きさに関しては多様化したグループであった[2]。また、絶滅の要因は、蹠行性で走るのに適していなかったことと、知能が低く、食肉目と競合したことが挙げられる。
形態
上顎第一大臼歯(M1)と下顎第二大臼歯(M2)が裂肉歯になっており、最高位の大臼歯(M3)が退化している[2]。また、歯のみならず、小さい頭蓋、長い尾、蹠行性で、短くがっしりとした四肢などが挙げられる[2][3]。ネコ科の動物やイタチ科の動物に少し外見的に似ている。
分布
北アメリカ大陸からアジア、ヨーロッパ[2]。
生態
蹠行性の四肢のせいか、この科の動物は遅く、なかなか狩りは上手くいかなかっただろうが、オキシアエナ科が出現した時代は現代のような素早い草食動物がいなかったためか、少しの間生き延びることができた[2][3]。
分類
オキシアエナ科は、Copeが1877年に肉歯目に所属する科として提唱された[4]。
上位分類
- 動物界 Animalia
下位分類
以下の下位分類はCope(1974)と(1975)に従う[4]。
- オキシアエナ科 Oxyaenidae
- (オキシアエナ属) Oxyaena
- (アンブロックトヌス属) Ambloctonus
系統位置
北方真獣類 | |
Boreoeutheria |
(オキシアエナ) Oxyaenaの骨格復元図
(オキシアエナ) Oxyaenaの顎
(オキシアエナ) Oxyaenaの歯
(オキシアエナ) Oxyaenaの予想図
(オキシアエナ) Oxyaenaの予想図
(オキシアエナ) Oxyaenaの頭蓋骨標本