エレベータークラブ (ドイツ語: Fahrstuhlmannschaft) あるいはヨーヨークラブ (英語: Yo-yo club)[1]とは、主にサッカーにおいて、上位リーグと下位リーグの昇降格を頻繁に繰り返すクラブを指す比喩表現。ドイツ語では、Fahrstuhl(エレベーター)という語が用いられ、英語ではヨーヨーに喩えられる。
概要
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イングランドのプレミアリーグでは、クリスタル・パレスFC、レスター・シティFC、ミドルスブラFC、サンダーランドAFC、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFCなどがその代表格として挙げられる。また、サッカー・ブンデスリーガ (ドイツ)では、アルミニア・ビーレフェルト、1.FCニュルンベルク、1.FCケルン、MSVデュースブルク、VfLボーフムなどが、その例とされる。キプロスの(アリス・リマソルFC)は1997年から10年連続で昇格と降格を繰り返し、これは世界記録となっている(2012年9月現在)[1]。
日本におけるエレベータークラブ
Rec.Sport.Soccer Statistics Foundation (RSSSF) が日本におけるエレベータークラブとして紹介しているのは以下のクラブである[2]。昇降各回数は1965年以降、2013年現在のもの。なお、RSSSFでは日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)発足2年目以降の新規参入を「昇格」、Jリーグ発足に伴う日本サッカーリーグ (JSL) からジャパンフットボールリーグ(旧JFL)への移行も「降格」とカウントしている。
- 日立製作所本社サッカー部→柏レイソル(4回昇格・4回降格)
- ヤマハ発動機サッカー部→ジュビロ磐田(3回昇格・3回降格)
- 日本鋼管サッカー部(3回昇格・3回降格)
- 住友金属工業蹴球団→鹿島アントラーズ(3回昇格・2回降格)
- トヨタ自動車工業サッカー部→名古屋グランパスエイト(3回昇格・2回降格)
その他、各種媒体・ジャーナリストにより「エレベータークラブ」「ヨーヨークラブ」と言及のあるクラブは以下の通り。
- 京都サンガF.C. - 大住良之が2012年に「降格4回、昇格3回。ウェストブロミッジに負けない『堂々たるヨーヨークラブ』」と言及[1]。
- 北海道コンサドーレ札幌 - サッカーキング編集部が2017年に「5季ぶりJ1の札幌 “エレベータークラブ”脱出への第一歩を踏み出す」と言及[3]。J2降格(J1参入決定戦敗退を含む)を4度経験しているが、いずれも後にJ1昇格(復帰)している。
- 大分トリニータ - 中山淳が、J1からJ3間で全てを経験したクラブとして「日本でもっとも浮き沈みの激しいクラブ」と言及[4]。なお、2022シーズン時点でJ1・J2・J3の全3カテゴリを経験したクラブは大分の他に松本山雅FCがある。[5]。
- 湘南ベルマーレ - 隈元大吾が2017年のJリーグサッカーキングへの寄稿の中で「近年の成績だけを目で追えば、現在のベルマーレもそう(=「エレベータークラブ」と)評されるのかもしれない」と言及[6]。J2降格を4回経験し、2009年から9年間で7回ディビジョンを移動している。
脚注
- ^ a b c “No.900 ヨーヨークラブ”. サッカーの話をしよう 大住良之オフィシャルアーカイブサイト (2012年9月26日). 2014年5月12日閲覧。
- ^ “Up and Down!” (English). 2018年12月16日閲覧。
- ^ “【2017年J1クラブ分析⑯】5季ぶりJ1の札幌 “エレベータークラブ”脱出への第一歩を踏み出す”. サッカーキング (2017年2月24日). 2018年12月26日閲覧。
- ^ “日本一のエレベータークラブ、大分トリニータは混沌のJ1昇格争いで最後に笑えるか”. Yahoo!ニュース個人 (2018年10月21日). 2018年12月26日閲覧。
- ^ “大分、J3経験チームでは初となるJ1昇格。6年間で3カテゴリーを“往復””. フットボールチャンネル. (2018年11月17日)
- ^ “[湘南で生まれ、紡いでいく思い] 湘南ベルマーレが歩む道①”. サッカーキング (2017年5月18日). 2018年12月26日閲覧。
外部リンク
- 世界のエレベータークラブ一覧(英語、主要国リーグにおける詳細なデータが記載されている)