エネルギー フロンティア (Energy Frontier) は、東京エルエヌジータンカー(東京ガスの子会社)が所有しているLNG船。
概要
エネルギー フロンティア級の1番船で、2003年9月16日川崎造船坂出工場で竣工し、マレーシアから日本へのLNG輸送に就航した。 本船は川崎造船が開発した145,000m³型LNG船の第1船でもあり、モス方式球形タンク4個の総容積は145,385m³で世界で初めて14万m³を超え、竣工時は世界最大容積のLNG船であった。 LNGタンクには川崎重工開発の防熱パネルを採用して1日当たりのガス蒸発率を約0.1%に抑えており、また操舵室は航海機器を集中配置するとともに、窓の全周配置による360度の視界確保で大洋航行中のワンマン操船を可能としている。 その後、東京エルエヌジータンカー向けの同型船は4番船まで建造された。
同型船
- 2番船 「エネルギー アドバンス(Energy Advance)」
- 2005年3月30日竣工。
- 3番船 「エネルギー プログレス(Energy Progress)」
- 2006年11月30日竣工。
- 4番船 「エネルギー ナビゲーター(Energy Navigator)」
- 2008年6月30日竣工。
参考文献
- 海上技術安全研究所、舵社『船と海のサイエンス』2004年冬季号 Vol.7
- 海人社『世界の艦船』2004年1月号 No.620
- 海人社『世界の艦船』2005年6月号 No.643
- 海人社『世界の艦船』2007年2月号 No.670
- 海人社『世界の艦船』2008年10月号 No.696
外部リンク
- 川崎重工 プレスリリース 【145,000m3型LNG運搬船「エネルギーフロンティア」の引渡し(川崎造船)】2003年9月16日
- 東京ガス プレスリリース 【自社LNG船「エネルギー フロンティア号」が初入港】2003年10月2日