設計
「ビターン級スループ」も参照
ビターン級をもとにした小改正型である。艦砲強化が求められたことから、排水量は80トン増加した、また復原性改善のため、船体幅は広げられた[2]。また機関構成はビターン級に準じているが、機関出力を3,600馬力に増強することで、排水量増大・船体幅拡大にもかかわらず、速力も19.25ノットに向上した[1]。
上記の通り艦砲は強化されており、45口径10.2cm連装高角砲(QF 4インチ砲Mk.XVI)4基が搭載された。また対潜戦用の(探信儀)も、従来のスループが124型を搭載していたのに対し、127型に更新された[2]。
なお副武装として、当初は40口径4.7cm砲が搭載されていたが、これは他のスループと同様に第2次世界大戦中に撤去され、1943年までに20mm機銃が搭載された。また「ペリカン」「イーグレット」では3番砲が撤去され、「ペリカン」では跡地に39口径40mm4連装機銃(QF 2ポンド・ポンポン砲)が搭載された。また同艦では、大戦末までに20mm機銃4門が増備されるとともに、爆雷搭載数も、大戦初期に40発に増備していたものが、さらに120発に強化された[1]。
同型艦
参考文献
- ^ a b c Roger Chesneau, Robert Gardiner (1980). Conway's All the World's Fighting Ships 1922-1946. Naval Institute Press. p. 57. ISBN (978-0870219139)
- ^ a b Norman Friedman (2012). “Defending Trade”. British Destroyers & Frigates: The Second World War & After. Naval Institute Press. ISBN (978-1473812796)