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特徴
夏から秋に針葉樹林や広葉樹林から発生する大形のキノコである。つばは取れやすく、ひだは白色で、茎は白かクリーム色である。傘の上には条線があり、薄い茶色を帯びたイボ状のつぼの破片がついている。
テングタケと似ていて長い間混同されていたが、こちらのほうが少し大きいことと、つばが取れやすいこと、そして傘の上のイボが硬質という違いがある。
宮城県仙台市近郊でハエトリモダシと呼ばれていたキノコを、松本彦七郎がイボテングタケと命名[1]。1962年、竹本常松らによって本種から殺ハエ成分が特定されイボテン酸と名付けられたが、当時はA. strobiliformisとされていた[2]。その後、テングタケではないかというテングタケ説が生じ定着もした[1]。ようやく2002年になって、遺伝子マーカーによる分子生物学的調査から正式に独立種と認められた[3]。
食毒
上記のようにイボテン酸を含み、有毒である。
脚注
- ^ a b 草野源次郎「キノコの毒成分」『遺伝』第39巻第9号、1985年9月、p32-36、NAID 40000130647。
- ^ 竹本常松、横部哲朗 (1962-05-31). “イボテングタケの殺蠅成分(第14回大会講演要旨)”. 衛生動物 13(2): 174-175. NAID 110003820760.
- ^ Takashi Oda; Tomoko Yamazaki; Chihiro Tanaka; Takao Terashita; Naoki Taniguchi; Mitsuya Tsuda (2002). “Amanita ibotengutake sp. nov., a poisonous fungus from Japan”. Mycological Progress 1: 355-365. doi:10.1007/s11557-006-0032-9.
参考文献
- 『日本の毒キノコ』長沢栄史(監修)、学習研究社〈学研フィールドベスト図鑑 vol.13〉、2003年10月。ISBN (4054018823)。
外部リンク
- イボテングタケ - oso的キノコ写真図鑑
- Amanita ibotengutake - Amanitaceae.org