イギリス手話語族

イギリス手話語族（BANZSL, or British, Australian and New Zealand Sign Language）はイギリス手話、(オーストラリア手話)、ニュージーランド手話などが含まれる手話の語族である。19世紀にイギリスで使われていた手話に起源を持つ。アメリカ手話とは系統が異なる。

イギリス手話語族（BANZSL)
話される地域	イギリス, 南アフリカ, ニューファンドランド・ラブラドール州, 沿海州 (カナダ), オーストラリア, ニュージーランド.
言語系統	手話の語族の一つ
下位言語	イギリス手話 (オーストラリア手話)（英語版） ニュージーランド手話 (南アフリカ手話)（英語版） Maritime Sign (北アイルランド手話)（英語版） (パプア・ニューギニア手話)（英語版） ?(スウェーデン手話語族)（英語版）
Glottolog	bsli1234^[1]
BANZSLの分布する地域

イギリス手話とオーストラリア手話、ニュージランド手話の間では82%の手話語彙が同じであり、そのうちの98%が同源である。

en:Henri Wittmann (1991)によると、(スウェーデン手話)（英語版）およびそこから派生した(ポルトガル手話)（英語版）や(フィンランド手話)（英語版）も含まれるとされるが、スウェーデン手話の起源はよく分かっていない[1]のも事実である。

関連項目

• フランス手話
• 日本手話語族

参考

• Johnston, T. (2002). BSL, Auslan and NZSL: Three signed languages or one? In A. Baker, B. van den Bogaerde & O. Crasborn (Eds.), "Cross-linguistic perspectives in sign language research: Selected papers from TISLR 2000" (pp. 47–69). Hamburg: Signum Verlag.

• McKee, D. & G. Kennedy (2000). Lexical Comparison of Signs from American, Australian, British, and New Zealand Sign Languages. In K. Emmorey and H. Lane (Eds), "The signs of language revisited: an anthology to honor Ursula Bellugi and Edward Klima". Lawrence Erlbaum Associates, Inc.

脚注

1. ^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “BSLic”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History. http://glottolog.org/resource/languoid/id/bsli1234