アレチノギク(荒地野菊、学名: Conyza bonariensis[1])は、キク科(イズハハコ属)の越年草または一年草。道端や荒れ地で見られる雑草。
特徴
秋に芽生え、ロゼットで越冬する。夏には30 - 50cm程度まで生長し、茎の上部に多数の花をつけるとそれ以上は成長せず、花の付かない横枝を伸ばす。横枝は花枝より高く伸びる傾向がある。
花はずんぐりした樽型の頭状花で、長さ5mm程度。舌状花は目立たず花弁がない花に見える。
葉・茎とも短毛が寝て生える。根生葉は羽状に裂け、(茎葉)は鋸歯がほとんどなく、線形。
頭花
果実
分布
南アメリカ原産で、日本では明治中期からの帰化植物。近年では仲間のオオアレチノギクやヒメムカシヨモギに比べ勢力が衰えているという。
近縁種
同属のオオアレチノギクに似るが、当種のほうが背が低く横茎を持つこと、頭花の形状がオオアレチノギクは細めの徳利型であることで区別がつく。
オオアレチノギク
脚注
- ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2011年7月26日閲覧。
参考文献
関連項目
外部リンク
- "Conyza bonariensis (L.) Cronquist" (英語). Integrated Taxonomic Information System. 2011年7月26日閲覧。 (英語)
- "Conyza bonariensis". National Center for Biotechnology Information (NCBI) (英語). (英語)
- "Conyza bonariensis (L.) Cronquist" - Encyclopedia of Life (英語)
- 波田善夫. “アレチノギク”. 植物雑学事典. 岡山理科大学. 2011年7月26日閲覧。