アルプ(alp, 独 Alb)は、ドイツに伝わる夢魔の一種。
吸血鬼的な性格があるといわれ、猫や鳥などの様々な動物の姿になって現れる。自分の姿を透明にできる帽子を被っていて、これがないと透明になれない[1]。主に女性の夢の中に入って精気を吸うことから、アルプは男性とされている[1]。
キリスト教の布教とともに堕とされ、闇に住む悪魔とされるようになった。後の民間伝承では病気をもたらし睡眠を妨害する悪魔デーモンへと堕落した。元はゲルマン神話の精霊で、エルフ(Elfen, Elben)や、北欧神話の妖精の国アールヴヘイムに住む光の妖精アルヴ(Alv)と同起源である。
脚注
参考文献
- 草野巧『幻想動物事典』新紀元社、1997年、(ISBN 4-88317-283-X)。