アノールトカゲ科またはアノール科 (Dactyloidae) は、有鱗目イグアナ下目の1科である。
アノールトカゲ科 |
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分類 |
属 |
(アノール属)(アノールトカゲ属) Anolis のみ、あるいは8属に分割 |
かつてはイグアナ科に(ハガクレトカゲ属) (Polychrus) と共に含められアノールトカゲ亜科 (Polychrinae) とされていた。別の説ではハガクレトカゲ属と共にアノールトカゲ科 (Polychridae) とされていた。それらの場合も、学名と異なり和名はアノールトカゲ(亜)科だった。
約400種を含む巨大な科。アノール (Anole) と総称される。
日本の外来生物
日本には本来分布しないが、小笠原諸島及び沖縄本島にグリーンアノールが帰化している。
以下の種と属が外来生物法により指定されており、事実上輸入はできない。
分類
この科は、かつては以下の2属に分類されていて、それぞれ100種以上が属していた。
- (アノール属)(アノールトカゲ属) Anolis - グリーンアノールなど
- (ノロプス属) Norops - (ブラウンアノール)など
近年の系統解析によると、アノール属は側系統であり、7属に分割するか、逆にノロプス属も含めるべきだという。
分割した場合の属リスト(ノロプス属を加えた8属)は以下のとおり。
- Dactyloa タイプ
- Deiroptyx
- Audantia
- Chamaelinorops (カメレオンモドキ属)
- Xiphosurus
- Anolis (かなりの種が除外されるため和名が引き続きアノール属となるかどうかは不確定)
- Ctenonotus
- Norops ノロプス属
Phenacosaurus を設ける説もあったが、Dactyloa(あるいは属を分割しないなら Anolis)に含められる。
かつては(ハガクレトカゲ属) (Polychrus)、Anisolepis、Diplolaemus、Enyalius、Leiosaurus、Pristidactylus、Urostrophus などの属を同科とすることもあったが、遠縁であることがわかった。ハガクレトカゲ属はグリーンイグアナ属 (Iguana) やバシリスク属 (Basiliscus) に近縁の可能性がある[1]が単独で科 Polychridae に残し、他は、別科Leiosauridaeに分割することが多い。