分類
詳細は「(ヤガ科#Erebidae科について)」を参照
本種は近年の体系では Erebidae 科に含めることも多い。
形態・生態
前翅は枯葉状で褐色、後翅は橙色地に黒色紋がある。静止時には派手な後翅を完全に前翅の下に隠し、枯葉に擬態する。開帳は90mmほどになる。
幼虫は体表がなめらかなイモムシで、体前部に大きな眼状紋がある。刺激を受けるとその部分を持ち上げ、頭を内側に折り曲げるようにする。これは眼状紋が目立つ姿勢であり、威嚇の意味があると考えられている。名前の通りアケビを食草とするが、そのほか庭のムベにも発生するため、住宅地でみかけることも多い。
成虫
幼虫
分布
近縁種
本種を含む Eudocima 属はアジアをはじめとして世界に広く分布し、南アメリカ、アフリカなどの熱帯に多い。日本では、このほかに(キマエコノハ)や(ヒメアケビコノハ)を産する。いずれも夜間果樹園に飛来し、モモ、ナシ、ミカン、ブドウなどの熟果の液を吸い大害を与える。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
- "Eudocima tyrannus". National Center for Biotechnology Information (NCBI) (英語). (英語)
- "Adris tyrannus" - Encyclopedia of Life (英語)
- “アケビコノハ”. みんなで作る日本産蛾類図鑑V2. 2012年4月8日閲覧。
- “”. Digital Moths of Japan. 2011年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月8日閲覧。
- 青木繁伸 (2009年9月8日). “アケビコノハ(通草木葉蛾)”. 幼虫図鑑. 群馬大学社会情報学部. 2012年4月8日閲覧。