『やくざ刑事』(やくざでか、THe Kamikaze Cop or The International Secret Police)は、1970年の日本映画。主演:千葉真一、監督:野田幸男、製作:東映、カラー・(シネマスコープ)、89分。『やくざ刑事シリーズ』の第一作。
解説
警察名簿から抹殺された秘密捜査官が潜入捜査をし、犯罪組織を殲滅する活躍を描いた作品[1]。千葉真一が腕利きの秘密捜査官でありながら、女も金にも未練を持つ、刑事らしからぬ男を演じている[2][3]。
後方転回などアクロバティクな動きを取り入れた擬斗、オフィスビルの間に繋がったロープにぶら下がり移動、横断歩道橋から走行するトラックに飛び乗り、ヘリコプターにぶら下がるなど、千葉真一は陸海空に展開される大スケールのスタントを吹き替えなしでこなしている[3]。
ストーリー
日本最大の暴力組織・八城会を壊滅するため、警視庁は腕利きの秘密捜査官・隼田志郎を組織に潜り込ませた。隼田は様々な危機を掻い潜り、八城会を追いつめていく。
キャスト
- 千葉真一 - 隼田志郎
スタッフ
製作
テレビドラマ『キイハンター』が大ヒットしていた頃に製作された本作は、千葉真一が同ドラマで演じているスタント・擬斗や、ユーモアが盛り込まれたストーリーを踏襲しながらも、お色気・アウトロー的な特色を加えて、ドラマと映画の区分けをしている。ロケーション撮影は東京港の品川埠頭や横浜中華街・山手 (横浜市)などで行われた。
詳細は「(やくざ刑事シリーズ#製作)」を参照
影響
千葉真一が拳銃を撃ちながら片手で側転するスタントは、1999年のアメリカ映画『マトリックス』でキアヌ・リーブス扮する主人公が側転しながらマシンガンを乱射するシーンの原型になっている[4]。
脚注
関連項目
- やくざ刑事 恐怖の毒ガス - シリーズ第三作
- (やくざ刑事 俺たちに墓はない) - シリーズ第四作