この記事の(出典や参考文献)は、や記事主題の関係者による情報源に頼っています。 |
『めもくらむ〜大正キネマ浪漫〜』(めもくらむ〜たいしょうキネマろまん〜)は、赤石路代による日本の漫画。『月刊フラワーズ』(小学館)にて、2018年2月号から2020年6月号まで連載された。
あらすじ
大正9年、下宿先を訪ねる活動写真の脚本家大鐘小六は、親戚の家を訪ねてきた立花椿と出会いがしらにぶつかり、ミルクホールでミルクを奢る羽目に陥る。そこで出会った芝居のうまい絶世の美少女立花乙香にたちまち恋をするが、彼女は小六の下宿屋の主人で、椿の探していた親戚だった。しかも話しているうちに彼女は実は男で椿の叔父立花乙次郎だとわかる。がっかりする小六だったが、翌日、小六の前に現れた乙次郎は「活動写真の女優になりたいから協力してくれ」と小六に告げる。
登場人物
- 立花乙次郎 / 乙香
- 美少女に間違われる美貌の持ち主の少年。下宿屋をやっている。
- 大鐘小六
- 活動写真の脚本家。紅月園の少女歌劇にはまりその舞台の脚本も書いたことがある
- 立花椿
- 乙次郎の兄新一郎の娘。尋常小学校に通う。元気でちゃっかりもの。友人の頼みでかけあいの活動弁士をやることになる。
- 東海林鷹男
- 活動写真の人気二枚目俳優。歴史に残る映画を作ることを夢見ている。ミルクホールで乙香の演技に出会い惚れ込む
- 竹尾須真子
- 新劇の人気女優「ナターシャの唄」を大ヒットさせた。新人女優に当たりがきつい。
- 立花新一郎
- 乙次郎の実の兄で歌舞伎俳優。椿の父。鉛毒で亡くなった。乙次郎を舞台で奈落に突き落としたと思われていて絶縁していた
- 立花玉之丞
- 乙次郎や新一郎とは腹違いの弟。正妻の子で乙次郎を奈落に突き落とした。
- 松原琴子
- 富士映画社の「ナターシャの唄」のオーディションを受けた新人女優。美しいが演技はあまりうまくない。
- 秋川八重
- 数少ない女性活動弁士。七色の声を使い分けて人気上昇中。いじめにあっていた椿を助けたのが縁で立花家の下宿屋に住むことに。
- 八神正太郎
- 活動写真の天才監督。妻を火事で亡くし映画から遠ざかり今は貧民街鮫河橋に住んでいる。
書誌情報
脚注
外部リンク
- めもくらむ 大正キネマ浪漫 - 月刊フラワーズ
- めもくらむ 大正キネマ浪漫の既刊一覧 - 小学館コミック