特徴
この池の周囲には釜池やつぶら池がある他、無数の窪地が存在する。窪地内部は湿地化しており、降水時には池のようになるものもある。
この池は釜池より大きいが、池全体が湿地になっており、池の中心には湧水が流れている。
成因
黑崎史平らの調査によると、ここらの地層は高峰山火山が岩稲層により噴出したものであり、ながら池の成因は高峰山の「爆裂火口」であるとしている[1]。
一方で、藤囲会の「富山地学紀行」での記述によると、この池の周囲の地区で地滑り地形が多く見られることから、ながら池は地滑りによる「堰止湖」であるとしている。
生態
湿地内の生態はミズゴケのマットの上に、ハイイヌツゲ、ミヤコイバラ、クロウメモドキなど低木が大半を占める。他にはハンゴンソウやミズバショウ、シラスゲ、カキラン、トンボソウ、ドクゼリ、タニヘゴなどが混ざって生えている。また、富山県唯一のハシリドコロ自生地である。
アクセス
- 西種の高峰山登山口から徒歩20分程度。
参考文献
- 『富山県の地名』平凡社 1994年
- 『富山地学紀行』 桂書房