『その気になるまで』(そのきになるまで)は、1996年4月7日から6月30日までTBS系列の「東芝日曜劇場」枠で放送されたテレビドラマ。
概要
『男女7人夏物語』、『秋物語』から10年経った1996年、男女7人と同じスタッフが集結し、役どころは違うものの「男女7人から10年経った、中年になった良介というコンセプト」で描いた作品。主演は明石家さんまだが、前述通り今井良介の役ではない。だが、内容は良介の10年後のそれを感じさせるもので、男女7人シリーズと同様、主に7人の男女関係を描く。
また、シンガーソングライターの山下久美子が離婚歴のあるキャリアウーマン役として出演した。それ以降、ドラマ出演はほとんどない。
主題歌はイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」(この曲がさんま自身が心に秘める一曲でもあった)。平均視聴率は15.2%、最高視聴率は20.2%。
ストーリー
和歌山出身でばついちのサラリーマン・田口賢一は母親と同居生活を送っているが、ある日ひょんなことで出会った訳ありの男2人が家に住み着いてしまう。これまたひょんなことで出会った女4人との関係が始まる。
メインキャスト
サブキャスト
中央製鋼(田口の勤務先)
杉乃屋(神代の勤務先)
- 社長令嬢 : 郡山冬果
スポーツ新聞社(大野木の勤務先)
- 林(元部長のホームレス) : 若松武史
スタッフ
放送日程
話数 | 放送日 | サブタイトル | 視聴率 |
---|---|---|---|
第1話 | 1996年4月7日 | 終電車 | 20.2% |
第2話 | 1996年4月14日 | 喧嘩 | 15.3% |
第3話 | 1996年4月21日 | 迷子 | 18.4% |
第4話 | 1996年4月28日 | うしろ姿 | 12.2% |
第5話 | 1996年5月5日 | 別離 | 16.1% |
第6話 | 1996年5月12日 | 不純な動機 | 12.8% |
第7話 | 1996年5月19日 | 嫉妬 | 13.9% |
第8話 | 1996年5月26日 | 男三人 | 17.0% |
第9話 | 1996年6月2日 | 揺れる | 11.9% |
第10話 | 1996年6月9日 | ドンドン | 13.6% |
第11話 | 1996年6月16日 | 家出 | 14.6% |
第12話 | 1996年6月23日 | もう一度 | 12.5% |
最終話 | 1996年6月30日 | 夏の風 | 16.2% |
備考
- 主演の明石家さんまは、このドラマの収録において鎌田敏夫の脚本が大きく遅れたため収録に様々な悪影響があったことや、ラストシーンの長ゼリフはセリフを覚えることが出来るタイミングで台本が届かなかったことと撮影スケジュールの遅れに対する抗議からカンニングペーパーを読んだだけだった、ということをラジオ番組内で明かしている。
- さんまにとって、このドラマは脚本が鎌田敏夫、プロデューサーが武敬子、製作はテレパックという、『男女7人夏物語』のスタッフによるものであり、「(同一人物ではないという設定だが)今井良介の10年後」というコンセプトに対して、並々ならぬ決意と思い入れを持って挑んでいたために、脚本の遅れから収録現場に多くの混乱があったことや、終盤の脚本の展開や質に強い不満を抱える要因となり、そのことはレギュラー出演しているラジオ番組『MBSヤングタウン』において、不満と怒りを隠していなかった。名コンビと言われていた鎌田とさんまであったが、この作品以降、鎌田作品へのさんまの出演は、2012年現在まで無い。ただし、さんまはその後もバラエティ番組で過去の俳優活動において「男女7人」シリーズ等を語る事は多く、決して関係が悪いようではないらしい。その際「鎌田さんが…」と、名前を挙げている。
関連項目
- 男女7人夏物語
- 男女7人秋物語
- 横浜シーサイドライン金沢シーサイドライン - 主な舞台としてたびたび登場する。