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せたまる

せたまるは、東京急行電鉄世田谷線専用のICカード乗車券である。2002年7月7日にサービス開始[1][2]2007年3月18日のサービス開始と同時に東急世田谷線にもPASMOが導入され、せたまるとPASMOが併用して使われていたが、PASMOの普及に伴いサービスを統一するため2012年3月16日に販売終了、2012年9月30日に使用終了となり、サービスが終了された[3][4]

東急グループにおける独自のIC乗車カードとしては他に、1998年東急トランセ(代官山循環線)運行開始時に導入された東急バスIC乗車カードトランセカード」があったが、いずれもPASMOにシステム移行し廃止されている。

概要

 
世田谷線車内の運賃箱
PASMO・Suicaで運賃を支払う場合はPASMOリーダーに、せたまるの場合は別に設置されたチェッカーにタッチするようになっていた。

せたまるは、Suicaと同じく非接触式ICカードFeliCaを採用しているが、カード端の切欠きはなく、ICチップ内のファイル構造もSuicaとは一部異なる。例えば利用履歴を格納するサービスファイルの識別子が異なる。そのためSuica用のSF Card Viewerでは利用履歴は表示されない。せたまるの利用履歴を読み出し可能なフリーソフトが一部有志により開発公開されている。カード裏面右下に記載されている番号はTKで始まる。これは社名のローマ字表記 (Tokyo Kyuko Dentetsu) の一部からとられている。「せたまるくん」という忍者のイメージキャラクターがある[5]

せたまるには、せたまる定期券とせたまる回数券の2種類がある。券面印字はリライトせたまる回数券・せたまる定期券とも可能である。名称の由来は、世田谷線の「せた」と利用者に便利なカードとして○(まる)をもらえる様にという願いを合わせ、「せたまる」とした。

せたまる回数券のポイント

せたまるにはポイント制度があり、世田谷線での利用はもちろん、世田谷区渋谷区などで流通する地域通貨アースデイマネー」をせたまるのポイントに交換することもできる。また、沿線商店街・NPO法人が行う社会貢献活動や来店促進などに活用されたこともある[6]

  • 平日の初電 - 10時・16時 - 終電:1ポイント
  • 平日の10時 - 16時:2ポイント
  • 土曜・休日と12月30日 - 1月3日の終日:4ポイント

上記のポイントを蓄積し、10ポイントになった時点で1回分の運賃を次回の入金時に還元する。

東急電鉄で発売される回数券と同様の割引率に設定されているが、せたまるはポイントで還元されたSFに対してもポイントが付与されるため、若干ながら割引率が高くなっている。

カードの種類

せたまる回数券

せたまる回数券は、チャージ(金額の積み増し)が可能なプリペイドカードである。三軒茶屋駅上町駅下高井戸駅に設置しているせたまる発売機の他、車内でもチャージが可能である(車内でのチャージは1,000円のみ)。また、利用の都度時間帯に応じてポイントが付加されて、次回のチャージ時に加算される(10ポイントに付き1回分の乗車料金を加算。詳細は下記)。回数券ではあるが、複数人での利用はできない。このため、従来どおり世田谷線専用の紙製回数券も引き続き発売されている。

せたまる回数券には大人用と子供用があり、大人用は2,000円、子供用は1,000円で販売している。そのうち500円はデポジット(預かり金)であり、不要になったカードを返却すると払い戻される。また、発行日・発行駅・通番などが印字される。なお、残額の上限は1万円である。

せたまる定期券

せたまる定期券には通勤と通学の2種類がある。せたまる定期券は券面の印字情報を書き換えることが可能なリライト機能を採用しているため、継続購入すれば同じカードを何回でも使用することができる。

利用方法

  • 三軒茶屋駅上町駅(三軒茶屋方面乗り場のみ)・下高井戸駅では、駅改札口に設置された簡易改札機(チェッカー)にカードをタッチして乗車する。均一運賃のため降車時の処理はない。その他の駅では、車両の乗車口(前後の2か所)に設置されている装置(チェッカー)にタッチする。チェッカーはオレンジ色のもので、PASMO用のピンク色のものとは別である[7]。タッチすると、せたまる定期券は1回、せたまる回数券は2回音が鳴る。
  • せたまる回数券と現金の併用はできない。
  • 2回以上タッチしても二重に課金されないようになっているため、1回タッチすると20分間は反応しない。このため20分待たずに乗り継ぐ場合は、運転士または案内係に課金処理を申し出る必要がある。
  • PASMO・Suicaで乗車した場合と違い、せたまる回数券は乗車した駅が記録されており、三軒茶屋駅・上町駅・下高井戸駅に設置されているせたまる発売機で履歴を印字することが可能であった。履歴には乗車日・乗車駅・カード残額・累積ポイントが表示された。
  • 車内の装置や駅のせたまる確認機は残額確認に使用することができた。通常課金処理は行われないが、朝ラッシュ時の上り線等ホームで係員が運賃の収受を行う時間帯においては、駅設置のせたまる確認機が手動モード切替によって簡易改札機として機能する。この場合は確認機に「入場」との掲示が行われ、反応音をホーム係員が確認することで入場することが可能となった。
  • せたまるは身体障害者割引にも対応していた。身体障害者が利用する場合は身体障害者手帳を呈示する形となる。身体障害者のカードは左側に「割」の文字が入っていた。

せたまるの歴史

2002年7月7日にサービスが開始された[1][2]。翌2003年6月15日までの約1年間でせたまる定期券・せたまる回数券合わせて50,389枚が発行された。しかし、PASMOの普及と利用の増加に伴い利便性向上を目的としてPASMOサービスに統一するため、世田谷線PASMO定期券の販売に伴い2012年3月16日には入金・販売が終了され、2012年9月30日に使用が終了され、サービス終了となった[3][4]

東急電鉄では、2007年(平成19年)3月18日よりせたまると同じICカードのPASMOを導入し、東日本旅客鉄道(JR東日本)などが発行しているICカードSuicaも2007年3月18日からPASMOとの相互利用を開始した。PASMOサービス開始時には車内放送でも案内があった。

PASMO導入当初はせたまると違い、あらかじめチャージ(入金)されたSF(残額)から運賃を精算することにしか利用できず、残額不足の場合には不足運賃を現金で精算する必要があった。世田谷線内各駅でのチャージ(オートチャージを含む)、残額履歴確認、PASMOの発売・払い戻し・再発行の各サービスは行っておらず、PASMOには世田谷線の定期券を付与することもできなかった。また、2012年3月16日までは、PASMO・Suicaで乗車する場合はせたまる回数券や(バス利用特典サービス)のように利用に応じたポイントの還元サービスを行っていなかった。

以上の事から、2012年3月16日までは世田谷線を定期券で利用する場合や、世田谷線を頻繁に利用する場合は従来どおりせたまるを利用したほうが有利であり、世田谷線の車内や各駅にもその旨を明記したポスターが掲示されていた。

2012年3月16日のせたまる販売・入金終了に伴い、翌3月17日より世田谷線三軒茶屋駅下高井戸駅上町駅(上町駅は三軒茶屋方面の乗り場のみに駅舎がある)の駅舎で、PASMOの発売・払い戻し・再発行、残額履歴確認の各サービスが行われるようになった。上記の駅舎内に設置された自動券売機や車内設置の運賃箱でチャージは可能になったが(世田谷線は全線均一運賃のため券売機では切符の発売は行っていない)、オートチャージは引き続き利用できない。

また同日よりPASMO定期券も発行され、(バス利用特典サービス)も導入された。世田谷線のPASMO定期券はバス定期券と同等の扱いで、バス定期券情報が記録されているPASMO・Suicaでは発行できないほか、Suicaには世田谷線の定期券機能をつけることができないPASMO・Suicaに対してバス利用特典サービス(バス特)導入[8]

2012年3月16日までは払い戻しに当たっては残金から手数料210円が差し引かれ、210円未満の残金がある場合は事実上210円未満の残金は返却されずポイントも換金されないため、デポジットの500円しか返却されなかった。ただしポイントが貯まっている場合は10ポイントを140円相当として手数料との相殺が可能であった。また、利用可能額140円未満の場合に不足分を現金で支払うことはできないため、(入金した金額を全額使い切るという意味において)損をすることなく解約するには、(1) ポイントを15ポイント以上貯めるか、(2) 利用可能額がちょうど0円になったタイミングで行うより他はなかった。2012年3月17日より、せたまる廃止にともなう手続改定により、払い戻しに際して手数料210円が差し引かれなくなった上に、ポイントが返金対象に含まれるようになったため、利用者から見たこのような不利益は解消された。

2012年3月17日よりせたまるの払戻し手数料が無料になることを除いては、PASMOへのポイントや残高の移行やPASMOへの移行を呼びかけるキャンペーンはなかった。紙の回数券については一部の券種を除いて2023年2月28日まで発売され、その後2033年2月28日までは使用時の運賃と額面との差額(回数券発売終了後の2023年3月18日に運賃改定が行われたため)を払えば使用可能である[9]

サービス終了の流れ

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 「鉄道記録帳」『RAIL FAN』第49巻第10号、鉄道友の会、2002年10月号、22頁。 
  2. ^ a b 2002年7月から世田谷線にICカード乗車券「せたまる」を導入(東京急行電鉄ニューリリース) (PDF) (インターネットアーカイブ・2021年時点の版)
  3. ^ a b (PDF) (インターネットアーカイブ・2021年時点の版)
  4. ^ a b 世田谷線IC乗車券「せたまる」は9月30日(日)をもって使用終了となります 世田谷線PASMO定期券を3月17日(土)から販売(東京急行電鉄ニューリリース) (PDF) (インターネットアーカイブ・2021年時点の版)
  5. ^ “”. イプシ・マーケティング研究所 (2003年6月23日). 2014年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月23日閲覧。
  6. ^ 2006年2月8日(水)~2月28日(火)、東急世田谷線と下高井戸駅周辺の店舗でICカード乗車券「せたまる」を活用した沿線商店街への来店促進を実験 (PDF) 2006年2月6日、世田谷線のICカード乗車券「せたまる」を活用して沿線商店街が行う社会貢献活動へのお客さまの参加を促進します (PDF) 2006年8月25日、世田谷線沿線えんどう豆型まちづくり (PDF) 世田谷区ホームページ。
  7. ^ 世田谷線でのPASMOご利用について 2011年11月17日, at the Wayback Machine.
  8. ^ “”. 東急電鉄. 2012年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月20日閲覧。世田谷線IC券/使用終了Q&A 2012年1月23日, at the Wayback Machine.より「せたまる回数券に代わるポイントサービスは導入しますか?」の項目を参照、東急電鉄、2012年3月4日閲覧。
  9. ^ 2023年3月18日(土) 東急線 運賃改定のご案内 - 東急電鉄(2023年2月17日)、2023年4月30日閲覧

関連項目

外部リンク

  • 取り扱いを終了した乗車券|東急電鉄
  • - ウェイバックマシン(2013年10月24日アーカイブ分)
  • “”. イプシ・マーケティング研究所 (2003年6月23日). 2014年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。
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