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『すもも』は、天沼俊による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、1985年23号から同年32号にかけて連載。
あらすじ
2001年夏。鎌倉CITYに暮らす一人暮らしの16歳の少女・雪野すもものもとに、1台のトレーラーがやってきた。そのトレーラーが運んできたのは家庭用お手伝いマシーン“はたらき小僧”。すももとはたらき小僧、すもものBF・宗近の笑いあり涙ありの日々が始まった。
登場人物
- 雪野すもも
- 鎌倉CITYに一人で暮らす西高1年の少女。ソフトボール部に所属している。父は幼いころに死去、母は仕事が忙しいらしくほとんど家に帰ってこない。父を「おやじさん」、母を「おふくろさん」と呼ぶ。
- はたらき小僧
- NEWMEN(ニューメン)社製の家庭用お手伝いマシーンICX-777。名前の通り、顔が大きい小坊主型のアンドロイドであり、2001年7月7日にすももの家に届けられた。「あんぽんたん」を意味する「あんぽんたんぽん」が口癖。いたずら者だが心優しく、ニューメン宣言第1章に基づいて、技術開発局局長レモ・キャッシュ教授自らによって設計・製造された。言動や思考パターンは、レモの性格を反映している。すももや宗近と楽しい日々を過ごすが、NEWMEN社のイメージダウンになる欠陥品として回収班に狙われている。
- なお、連載時の次回予告コメントやサブタイトルでは、はたらき小僧を製造元の社名そのままに「ニューメン」と表現していた。
- 森村宗近
- すもものBF。西高1年D組。サイドカー乗り。純情ですももの裸や下着姿を妄想して、すぐに想像した姿を模した鼻血を出す。すももの入った風呂の湯で「ラーメン作ったらうまい(だろう)なあ」などというとんでもない発言をすることも。
- NEWMEN社の人たち
- 新世紀の明るい家庭作りを手助けするため、お手伝いロボットを製造販売する会社。配達係、サービスセンター回収班、技術開発局などがある。
- 配達係
- 第1話ではたらき小僧をすももの家に届けた。丸眼鏡をかけた小柄な男をチーフに男性5人のメンバーからなる。気のいい人たちだが、第8話ではICX-777が回収されてしまったことを知らされず、代わりのはたらき小僧を届けている。
- サービスセンター回収班
- 自社のイメージダウンとなるICX-777を回収し、スクラップにしようとする。美貌の女性リーダーに率いられており、メンバー全員が黒ずくめのヘルメットと制服、サングラスに身を固めている。回収班の車両には、はたらき小僧の動作を無線で停止させるシステムが装備されている。
- レモ・キャッシュ教授
- NEWMEN社技術開発局局長で、工場の規格品ではない人と心の通い合えるお手伝いマシーンとしてICX-777を設計・製造した。恩師のF・ニューメン教授は同社の初代開発局局長である。
サブタイトルリスト
- まちにまったこの日…
- PINK HOUSE
- シーソー・GAME
- ハナヂWARS
- PINK BALL
- すももDIARY
- アイス・ウォーズ
- ニューメン大危機
- 雪よふれ!!
- すもも~!!
備考
この節には(独自研究)が含まれているおそれがあります。 |
- 1985年当時は週刊少年ジャンプの全盛期で「北斗の拳」「キン肉マン」「魁!!男塾」などの格闘技・熱血路線の漫画が人気を競っていた。そんな中で連載された本作は描き込みの少ない細い描線、ベタの少ない絵柄や独特のセリフ回し、近未来SFの要素を加えたコメディー的な世界観が、当時のジャンプの中で異彩を放っていた。連載はわずか10回で終了したものの、当時の読者に強い印象を残している。
- 『ジャンプ・スーパー・コミックス』版単行本ではカバー折込みや巻末などに通常存在する作者自身のコメントの類が全くなく、これもまた独特の印象を与えていた。折込み部にはストーリー導入部の説明、巻末には「すももの父が死ぬ前にすももに残した、『すもも』と名付けた意味を説明するメッセージ」が書かれている。このメッセージがすももの父と作者をオーバーラップさせた解説、ともとれる。