かしわ台車両センター(かしわだいしゃりょうセンター)は、神奈川県海老名市にある相模鉄道(相鉄)の車両基地・車両工場である。
概要
本線かしわ台駅に隣接し、相鉄全車両の検査及び改造工事を担当しており、最大の車両基地を併設している。構内には元(神中3形)蒸気機関車・ハ24号客車、トフ400、(6000系)(モハ6001・(6021))、(2000系)((モニ2005))、ED10形電気機関車(ED11)が静態保存されている。
2007年(平成19年)9月には、12月に相模鉄道が会社創立90周年を迎えるのを記念して、6001号車の旧塗装(旧標準色)化と6021号車やED11などの車体再塗装が行われた。その後、2018年(平成30年)3月には6001号車が元の若草色塗装に戻されている(#ギャラリーも参照)。
2023年3月18日ダイヤ改正現在、JR車10両編成6本および東急車10両編成2本が夜間停泊されている。
- 敷地面積:19,059m²(旧工機所エリア)
- 建物面積:13,623m²(旧工機所エリア)
- 担当検査:(仕業検査)・(機能検査)・(重要部検査)・(全般検査)
- 検修能力:174両/年
- 収容車両数:224両
- 留置線:19本
- 洗浄線:2本(うち1本は車体洗浄機を設置)
- 検査線:3本(10両×2本・6両×1本)
- 入出場線:2本(うち1本は転削線を兼ねる)
- 折返し線:2本(U線・V線)
- 整備済み車両の車体に記される略号
「かしわ台工」
新保全体系の実施
相鉄においても10000系車両の導入に合わせて、JR東日本の新系列車両(基本的に209系以降の電車)に適用する(新保全体系)による検査業務が行われている[1]。ただし、相鉄ではJR東日本と異なる検査名称となっている[1]。
- 10000系導入後の2003年(平成15年)12月からは月検査において適用を開始した[1]。
- 機能確認検査(90日以内に1回・下記の機能保全検査を簡略化)
- 機能保全検査(360日以内に1回・従来の月検査と同等の内容)
- 2007年(平成19年)4月からは重要部検査・全般検査においても適用を開始した[1]。
- 重要部保全検査・全般保全検査
沿革
所属車両
2023年(令和4年)5月18日時点で、以下の所属車両営業運転および事業用等、計49編成(446両)の車両が所属している。
- 8000系:10両編成6本(計60両) ※うち1編成 (8709×10) は(リニューアル)(YOKOHAMA NAVYBLUE塗装)済み
- 9000系:10両編成6本(計60両) ※全編成(リニューアル)(YOKOHAMA NAVYBLUE塗装)済み
- 10000系:10両編成3本、8両編成5本(計70両) ※うち1編成 (10701×10) は(リニューアル)(YOKOHAMA NAVYBLUE塗装)済み
- 11000系:10両編成5本(計50両)
- 12000系:10両編成6本(計60両)
- 20000系:10両編成7本(計70両)
- 21000系:8両編成9本(計72両)
- (モヤ700系):2両編成2本(計4両) ※事業用車
21000系
20000系
12000系
11000系
10000系
9000系(リニューアル車)
8000系
モヤ700系
また、相鉄・JR直通線を経由して川越車両センター所属のE233系7000番台も相鉄線に入線するため、本車両センターに一部編成が留置される。2023年3月18日改正時点では、E233系7000番代の夜間滞泊は6編成設定(これとは別に相模大塚駅での昼間留置もある)されているが、その入出庫目的でかしわ台駅を発着しているJR東日本車はすべて回送として運転している。
- E233系(7000番台)
E233系7000番台
- (5050系4000番台)
- (5080系)
- 3000系
5050系4000番台
5080系
3000系
ギャラリー
脚注
参考文献
- 日本鉄道運転協会「運転協会誌」2010年6月号「相模鉄道 車両センターの紹介」13-16P記事
関連項目
- 相鉄が乗り入れる路線にある車両基地
- 川越車両センター - JR東日本(埼京線・川越線)
- 元住吉検車区・奥沢車庫 - 東急(東横線・目黒線)
- 和光検車区 - 東京メトロ(副都心線)
- 王子検車区 - 東京メトロ(南北線)
- 志村車両検修場 - 東京都交通局(都営地下鉄三田線)
- 浦和美園車両基地 - 埼玉高速鉄道(埼玉スタジアム線)
- 森林公園検修区 - 東武(東上線)
座標: 北緯35度28分1秒 東経139度24分46秒 / 北緯35.46694度 東経139.41278度