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お色気漫画(おいろけまんが)は、日本における漫画のジャンルの一種で、若年男性を主たる読者層として描かれた軽度の性的な描写を含む漫画のことである[要出典]。
概説
女性キャラクターが公衆の面前で服を脱がされたり、主人公が女性キャラクターの着替えや入浴を覗いたり、スカートめくりや乳房を揉むなどの身体的接触が主題となっている作品を指す。大半の作品は主たる読者層に合わせて主人公やヒロインの属性が中高生や女性教師に設定されていることが多く、学園漫画や(コメディ漫画)、恋愛漫画(ラブコメディ)等との境界が曖昧なことも少なくない。連載作品の場合、開始当初はラブコメディを志向していたものの人気の低迷でテコ入れを行ったり、掲載誌の移動によりお色気漫画に路線を変更する事例も見られる。
1970年代前半頃までは成人向け漫画に分類される劇画調の作品(官能劇画、三流劇画、エロ劇画)を指して「お色気漫画」と称することもあったが[1]、後述のように1980年代の月刊少年漫画雑誌でこのジャンルが隆盛を極めて以降は直接的な性行為を伴う成人向け漫画と少年誌に掲載される「お色気漫画」はかなり明確に区別されている[注 1]。両者を分ける基準は異性間の肉体関係の有無であり、お色気漫画においては主人公(多くの場合、男子中学生か高校生)がヒロインの裸を見たり接触する程度の描写に留まるのが通例である。逆に、女性主人公が何かしらのトラブルに巻き込まれてサービスカットを披露するのが毎回の「お約束」になっている漫画もお色気漫画に分類される。
掲載誌は週刊漫画雑誌に比べて副次的なポジションに置かれることの多かった月刊漫画雑誌に掲載されることが多く、1980年代には主として『月刊少年マガジン』(講談社)や『月刊少年ジャンプ』(集英社)が多数のお色気漫画を掲載していた。しかし、月刊漫画雑誌におけるお色気漫画の系譜は1990年に勃発した有害コミック騒動において『月刊少年マガジン』連載の「」が糾弾対象の1つとなったこともあり、一旦は鳴りを潜めることになる。その後、1990年代から2010年代にかけて徐々に萌え路線を採り入れたお色気漫画が散見されるようになり、美少女ゲームを原作とした作品も数多く出版されるようになったことに伴い、美少女ゲームの制作を中心に活動してきた作家が少年漫画に参入することも珍しくなくなっている。
脚注
- 注釈
- 出典