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うわさの姫子

うわさの姫子』(うわさのひめこ)は、藤原栄子による日本漫画作品。

概要

小学校高学年の少女、梅宮姫子と周辺の友人たちの青春を描いた学園コメディー漫画である。

1974年小学館の学年別学習雑誌『小学五年生』4月号から1年間『飛び出せ! 姫子』として連載。梅宮姫子は厳格な祖父と2人暮らし。転校先ではチッチ、フーコ、ネコちゃんといった友達ができる。ガキ大将の岡真樹とはケンカしながらも惹かれ合う仲。岡真樹にはメガ六、ナットウといった子分がいる。また姫子のあこがれは学級委員の柴浦くん。最終回、姫子はアメリカに住む母親のもとに行くか、祖父のもとに残るか選択を迫られることになるが後者を選択。再び元通りの日常が始まるというところで終わっている。

好評だったため、同じキャラクターでタイトルのみ変更した『それいけ姫子』が1975年の『小学五年生』4月号から連載開始された。『飛び出せ! 姫子』の読者たちは6年生に進級のためこれを読めなかったが、1975年の『小学六年生』9月号より同じキャラクターによる『うわさの姫子』が半年間連載され、1975年9月号から1976年3月号までは2本の『姫子』が並行連載されていたことになる。

以降、姫子シリーズはタイトルを『うわさの姫子』に統一し、『小学五年生』(1974年4月号 - 1985年11月号)『小学六年生』(1975年9月号 - 1985年3月号)に1985年まで連載、小学館てんとう虫コミックスで31巻まで発刊された。後に同社のフラワーコミックスデラックス版が発売されたが最後までは収録されず、2007年に(コミックパーク)のオンデマンド出版で全31巻が完全復刻された。

姉妹編に姫子の幼少時代を描いた『おはよう姫子』(『小学二年生』1976年4月号 - 1980年3月号、『小学三年生』1977年4月号 - 1979年3月号、『小学四年生』1978年4月号 - 1979年3月号)がある。

連載中にアニメ制作会社5社からのアニメ化の打診があり、東映動画もその内の一社でアニメ化を検討していたがシンエイ動画が企画進行中であると知り断念。その代わりに製作したのが『魔法少女ララベル』である。そのシンエイ動画もパイロットフィルム製作までに至ったものの、「玩具として市販できるアイテムを作中に設けて欲しい」と言うマーチャンダイジング商法に違和感を示す原作側サイドとの意見が合わず、結局頓挫した[1]。また1984年頃にもスタジオぴえろによるアニメ化企画があったが、同時期に同社で制作された『魔法の妖精ペルシャ』と同様、原作には無い「魔法」(ひらめき)の要素を取り込んだ魔法少女物として企画したことから「原作と別物になるのは困る」と原作側サイドが反発。結局、企画書[2]が作成されただけで企画倒れに終わった[3]

また、1997年には『(COMIC GON)』(ミリオン出版・現在廃刊)の創刊第1号において、姫子の女子大生バージョンである『うわさの姫子平成版・ウエディング姫子』が掲載された。続いて、1998年の第3号と1999年の第4号に『ウエディング姫子!! 第二章・かえってきた!? 夕焼けのあいつ 前後編』が掲載された。

連載中の1976年藤子・F・不二雄の『ドラえもん』との合作が片方を藤原が、もう片方を藤子が執筆する形で4ページ2話掲載されたことがある。話の内容は先に発表されたものが姫子とドラえもんのデートで、この話ではドラえもんの皮が剥がれるという衝撃的なシーンが存在する。もう一つは野比家に遊びに来た姫子が自分の未来をタイムマシンで確かめに行く話だが、こちらも姫子にとっては悲劇的なラストである。両者の単行本に未収録の半ば幻のエピソードであったが、2010年に発売された藤子・F・不二雄大全集の『ドラえもん』5巻に資料特典として収録された。

主人公・姫子の髪型(まっすぐに揃えた前髪と、輪郭の横でまっすぐに揃えたボブに、後ろはロングヘア)は「姫カット」または「姫ちゃんカット」と呼ばれ、2010年代から再ブームで流行。顔の大きさをカバー出来たり、髪色でファンシーさやレトロさに手軽に変えられ、セルフカットが比較的やり易い(自分の見える範囲をカットするため)髪型なのも流行の秘訣。アイドル、モデルを中心に流行している。

登場人物

梅宮姫子(シンエイ版パイロットフィルムCV:杉山佳寿子
主人公。スポーツ万能で人当たりの良い明るいロングヘアの美少女。男子からも女子からも好かれる一方、笠井美奈やあかねのような、勝気で美人の同級生に嫉妬されることも多い(最終的には、和解が多いが)。
おてんばな半面、着物も好きで琴も料理も得意。厳格な祖父と大きな屋敷に2人で住んでいる。ペットにオウムのチャッピーがいる。柴浦進や徳川秀吉に惹かれることもあるが、結局は岡真樹が一番好き。
各期シリーズにおいて、第五部までは剣道部に所属で柔道も得意、以後、テニス、バレーボール、フィギュアスケート、器械体操等、様々なスポーツに取り組み、また男装してアイドル歌手になったこともある。
岡真樹
クラスのガキ大将(といってもかなりのイケメン)。姫子とは反発し合いながらも惹かれ合う仲。第五部までは空手部に所属。姫子同様スポーツ万能。美少女に弱いが姫子が一番好き。
性格は、明るくてひょうきんで毒舌な面もある一方、義理人情に厚く、姫子や自分の家族のために尽くす面もあり、男気がある。「ウエディング姫子編」では推薦で大学へ、サッカー部員として活躍。
梅宮新八郎(おじいちゃま)
姫子の祖父で、東京で一緒に暮らしている。(姫子の父親は他界、母親は家出) 頑固で古風な性格で姫子をてこずらせるが、根は姫子を誰よりも思っている。長髪がトレードマーク。
梅宮佳子
姫子の母親。18歳で姫子の父と反対を押し切り結婚するも、一度の喧嘩で飛び出し家出。その後姫子を思いつつも、アメリカ人の男性と再婚し、ジミーという姫子の異父弟を産む。
昔は梅宮さおりという名前の一発屋の歌手だった。姫子がラッキーになった動機の一つは母親の夢をかなえること。
チャッピー
姫子のペットのオウム。人間のように喋れて、姫子の良き?相談相手。
千野近子(チッチ)
姫子の親友。元気者で口が達者なので、お人よしの姫子に代わって姫子のライバルに文句を言う役目。時には姫子にくぎを刺すことも。
細山文子(フーコ)
姫子の親友。太ってるのを気にしている。優しい性格。
相川峰子(ネコちゃん)
姫子の親友。可愛いグループのムードメーカー。なお「ウエディング姫子編」では30歳の姉を差し置いて結婚した。
相川光絵(ネコのお姉さん)
作品初期では漫画家志望だったが、中盤以降では売れっ子漫画家になっていった。ピエール先生が好きで彼の帰国後ののち、フランスに会いに行くも、彼の同僚との婚約を知り、涙を飲んで祝福する。
木村六助(メガ六)
岡真樹の子分。そのあだ名の通りメガネをかけ、出っ歯でおかっぱ頭。姫子と真樹の仲を取り持とうとする。
内藤和男(ナットウ)
岡真樹の子分。
ピエール・志賀先生
第二部からの姫子たちの担任教師。フランス人の父親と日本人の母親の間に生まれたハーフの金髪長髪、長髪の理由は、母が愛した父と同じ色の髪を母のためにたくさん保っていたいから。型破りで生徒思いの頼もしい先生。
女生徒の憧れの的だが、男子生徒の一部から嫉妬されたり、教育熱心な教頭からは長髪と自由な教育方針を理由に難癖つけられることもしばしば。第四部の終わりで母の病気の為、フランスに帰るも、その後母親は他界。
自宅でぶどう畑の仕事をしつつ、地元の学校で教師もしている。同僚のフランソワーズと結婚した。
徳川秀吉(ひで坊)
姫子の幼馴染。幼い頃、姫子の父が、その命と引き換えに秀吉を助けている。第五部の初めで姫子の学校に転校、姫子の家に居候する。同学年だが病気で遅れたため姫子たちより2歳年上。おはよう姫子にも登場する。
剣道が得意で明るく大らかな性格。猫が好きでたくさん飼っている。しかし、五部の終わりで、姫子の家が火事になったときに命がけで愛する姫子を助け出すが重傷を負い、姫子の腕の中で息を引き取った。
秀吉の死後から作風が変わる。(それまでは姫子をめぐる恋愛や人間関係が中心の話だったが、秀吉の死以降はスポーツや様々なことへのチャレンジ漫画になる、学校名も「明星小学校」から「明星学園」になる。)
柴浦進
クラスの学級委員。第一部の姫子のクラスメート(第二部で別のクラスになる)。クラス一の秀才でハンサムで優しくて、女子の憧れの的だが、心臓が弱い。英語が堪能。新聞部に所属。最初は姫子に惹かれていたが、山口淳子の病気の自分に花を届けてくれたり、苦労をしているが、めげずにいるけなげさに打たれて、結局は姫子より淳子を選ぶ。
山口淳子
第一部での姫子のクラスメート(のち第二部のクラス替えで別々に)。クラスでは姫子と美少女さを二分していたが、姫子とは対照的に大人しく控えめな性格。
親に死なれ、ラーメン屋を経営する意地悪な叔母に引き取られ苦労している半面、養護施設の子供たちの面倒を見ていたりする。のちに柴浦のGFになる。
笠井美奈
第二部でのクラス替えの時に柴浦、山口に代わってクラスメートになった。彼女も美少女さを姫子と二分していたが、負けず嫌いな優等生で、姫子にライバル心を抱く。真樹を姫子と競うことになるが姫子に敗れる。
ピエールの説得で立ち直り、姫子たちとも和解する。第四部以降からは、カンニングをしたことがクラス中にばれたのもあり(成績は普段いいが、その時は調子が悪く出来心だった)人が変わったように優しい性格になる。
あかね
姫子の幼馴染。スタイル抜群の美少女。秀吉が好きで姫子にライバル心を抱く。秀吉の可愛がっている猫を盗んで、姫子と秀吉の仲を裂こうとするが失敗する。秀吉同様、おはよう姫子にも登場する。
ラッキー
第八部で姫子が男装して芸能界にデビューしたときの芸名。姫子は最初は歌手としてのオーディションに落選したが、その後菅沼芸能プロというところから、運動神経を買われ、男装をして飲料水のCMに出演。
それが、さやかを始めとする視聴者に大人気で、その人気で男装歌手ラッキーとしてデビュー。(ちなみに黒髪を隠して短い金髪のかつらをかぶり、上げ底ブーツを履いて男装した)
深海さやか
姫子がラッキーとして活動していた時のアイドル歌手のクラスメート。勝気で当時歌手のオーディションを受けようとしていた姫子本人にはライバル心を抱くが、ラッキーとしての姫子には恋をして仲良くする。
のちに姫子がラッキーと知りマスコミにばらすが、星忍の説得で姫子たちと和解。
星忍
ラッキーの芸能界での先輩歌手。優しく面倒見の良い性格。さやかより先にラッキーが姫子だと知るが、持ち前のフェア精神からか、結局はばらさなかった。その直後、実力でラッキーを抜いて大賞を獲得する。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ ちなみに後年、『コロコロコミック』で連載されていたMoo.念平原作の『あまいぞ!男吾』もシンエイ動画で企画し、パイロットフィルムが作られるも結局、白紙になってしまうと言う『姫子』と同じパターンをたどっている。
  2. ^ なお、企画書に添付されたキャラクター設定の一枚絵は姫子と真樹、ペットのオウムであるチャッピーが描かれているが、姫子と真樹は原作より多少大人びた感じで描かれており、またチャッピーは「ペルシャ」のシンバと同等のキャラとして設定されている。
  3. ^ CONTINUE』Vol.30「藤原栄子先生ロングインタビュー」127ページ参照、2006年、太田出版

関連書籍

  • 『メモリーズ☆昭和の少女まんが: 学年別学習雑誌昭和49~56年作品姫ヒロインとバレエ伝説編 (てんとう虫コミックススペシャル)』小学館(2017年)ISBN (978-4091426260)
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