『あゝ声なき友』(ああこえなきとも)は、1972年4月29日に公開された日本映画。渥美清が企画、主演を行っている。原作である有馬頼義の『遺書配達人』を読んだ渥美が映画化実現のために設立した「渥美清プロダクション」と松竹が提携製作した。
あらすじ
終戦後、病気入院していたため、部隊で一人生き残った西山民次は、戦友12人の遺書を抱き日本へ帰国した。家族全員原爆で死亡し、身寄りの無くなった西山は、なんとか食い繋ぎながら、12通の遺書を配達するべく旅に出る。そして、行く先々で西山が見たものは、生々しい戦争の傷跡だった。
戦争で狂わせられた各人各様の人生とさまざまな心模様を、社会派の巨匠今井正が描き出している。
スタッフ
キャスト
- 西山民次:渥美清
- 羽鳥良助:新克利
- 町よしの:市原悦子
- 旅芝居の男:梅津栄
- 八木千恵子:長山藍子
- 八木隆弘:江原真二郎
- 礼の担当弁護士:大滝秀治
- 島方静代:小川真由美
- 警察署長:織本順吉
- 西野入国臣:加藤嘉
- 国本:金井大
- 花香:香山美子
- 老婆:北林谷栄
- 百瀬大吉:北村和夫
- ウメ子:北村光蓉子
- 辰一:財津一郎
- 静代の主治医:坂本長利
- 市原礼:志垣太郎
- 朴:田中邦衛
- 店の老婆:田中筆子
- 尾上団十郎:田武謙三
- 川瀬三吉:長門裕之
- 上辻美喜:倍賞千恵子
- 百瀬の妻:春川ますみ
- 松本友清:松村達雄
- 松本軍一:森次浩司
- 漁港の漁師:山谷初男
- 温泉宿の女中:悠木千帆
- 西賀紀子:吉田日出子