概要
戦前から地域紙が複数刊行されていた須賀川町で、戦後いち早く1946年2月11日に創刊された地域紙が、『阿武隈時報』である[2]。母体となったのは、後に(須賀川商工会議所)へと発展した商工業者の団体「須賀川経済振興会」であった[2]。プランゲ文庫に残された1949年までは、週2回刊で発行されていた[3]。1947年1月11日には『マメタイムス』が創刊され[4]、やがて日刊化した両紙は、その後も長く地元の地域紙同士として競争を続け、現在まで存続している。
『阿武隈時報』は1970年にオフセット印刷を導入した[2]。1990年には、新社屋を建てて輪転機を更新し、判型をそれまでのタブロイド判からブランケット判に大型化した[2]。さらに1994年には、紙名が『あぶくま時報』と改められた[2]。
2014年にはマスコットキャラクターとして「あぶくん」「あぶこちゃん」を誕生させた[2]。
配達対象地域は、発行拠点であり、夕刊として配布される須賀川市を中心に、翌朝に配布される鏡石町、天栄村にも及んでいる[1]。
須賀川市は、ふるさと納税の返礼品のひとつとして、郵送による『あぶくま時報』1か月分の定期購読を用意しているが、これは『マメタイムス』も同様である[5]。