鰍沢口駅(かじかざわぐちえき)は、山梨県西八代郡市川三郷町黒沢にある、東海旅客鉄道(JR東海)身延線の駅である。
鰍沢口駅 | |
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駅舎(2022年9月) | |
かじかざわぐち Kajikazawaguchi | |
◄落居 (5.0 km) (3.0 km) 市川大門► | |
所在地 | 山梨県西八代郡市川三郷町黒沢369 |
所属事業者 | 東海旅客鉄道(JR東海) |
所属路線 | CC 身延線 |
キロ程 | 66.8 km(富士起点) |
電報略号 | クチ |
駅構造 | 地上駅 |
(ホーム) | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- | 112人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)12月17日[1] |
備考 | 無人駅 |
* 1938年に鰍沢黒沢駅から改称。 |
特急「ふじかわ」を含むすべての列車が停車する。また、甲府からの普通列車の約半数は当駅折返しのため、富士方面の列車は減少する。
歴史
- 1927年(昭和2年)12月17日:身延 - 市川大門間の開通時に、富士身延鉄道の鰍沢黒沢駅(かじかざわくろさわえき、(一般駅))として開業[1]。
- 1938年(昭和13年)10月1日:富士身延鉄道を鉄道省(国鉄の前身)が借り上げ[1]。同時に鰍沢口駅に改称。
- 1941年(昭和16年)5月1日:国有化され、国鉄身延線の駅となる[1]。
- 1972年(昭和47年)9月20日:貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東海の駅となる[1]。
- 2006年(平成18年)3月18日:それまで特急の一部が通過していたが、この日行われたダイヤ改正により、全ての列車が当駅に停車するようになる。
- 2012年(平成24年)3月17日:利用客減少により、この日行われたダイヤ改正をもって無人化[2]。
駅構造
島式ホーム1面2線と2本の(側線)を有する地上駅。のりばは駅舎側から1番線、2番線で、基本的にはそれぞれ甲府方面、富士方面の列車が発着しているが、折り返し列車の有無や後続の特急列車の待ち合わせの都合上、これとは逆の方面への列車が発着する事があるなど、柔軟な運用がなされている。駅舎とホームは落居方の端にある地下通路で連絡している。
身延駅管理の無人駅である[2]。2012年3月16日までは東海交通事業による(業務委託駅)であり、JR全線きっぷうりば・自動券売機が設置されていた。
夜間滞泊が2本設定されている。駅の構内市川大門方の線路脇にはJR東海の鰍沢口乗務員休憩所がある。
のりば
待合室(2022年9月)
地下通路(2022年9月)
ホーム(2022年10月)
利用状況
『山梨県統計年鑑』によると、当駅の一日平均乗車人員は以下の通り推移している[3]。
駅周辺
駅そのものは市川三郷町(旧・市川大門町)黒沢に所在し、駅名の由来である南巨摩郡富士川町鰍沢地区の中心部は富士川をはさんだ対岸(右岸)にあるが、駅周辺では富士川町の町域が富士川よりも駅寄り(左岸)にせり出し、富士川町駅前通1丁目・2丁目および大字駅前通となっている。特に駅前通1丁目は、駅がある市川三郷町黒沢と、県道鰍沢口停車場線を挟んで接している。黒沢も鰍沢もかつて富士川の舟運で栄えた場所で、この駅も開業した当初は両者の名をとって「鰍沢黒沢駅」といっていた。駅の北東300メートルほどのところで笛吹川と釜無川が合流している。
バス路線
隣の駅
※特急「ふじかわ」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e 曽根悟(監修)「飯田線・身延線・小海線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第3号、朝日新聞出版、2009年7月26日、22-23頁。
- ^ a b c “身延線2駅が無人化へ 鰍沢口と下部温泉 防犯面で不安視の声”. 読売新聞 (読売新聞社): p. 31. (2012年2月10日)
- ^ 山梨県統計年鑑 - 山梨県
- ^ 平成20年山梨県統計年鑑 運輸・通信 3 JR(東日本・東海・貨物)県内運輸実績 総数を365で除した人数。
- ^ 平成21年山梨県統計年鑑 運輸・通信 3 JR(東日本・東海・貨物)県内運輸実績 総数を366で除した人数。
- ^ 平成22年山梨県統計年鑑 運輸・通信 3 JR(東日本・東海・貨物)県内運輸実績 総数を365で除した人数。
- ^ 平成23年山梨県統計年鑑 運輸・通信 3 JR(東日本・東海・貨物)県内運輸実績 総数を365で除した人数。
- ^ 平成25年山梨県統計年鑑 運輸・通信 3 JR(東日本・東海・貨物)県内運輸実績 総数を365で除した人数。