金剛自動車(こんごうじどうしゃ)は大阪府富田林市と南河内郡で営業しているバス・タクシー事業者。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 | 日本 〒584-0093 大阪府富田林市本町18-17 |
設立 | 1937年6月9日 |
業種 | (陸運業) |
法人番号 | 1120101030833 |
事業内容 | 乗合バス事業、タクシー事業 |
代表者 | 代表取締役社長 白江 暢孝 |
外部リンク | http://www.kongoujidousha.com/ |
金剛バス、金剛タクシーと呼ばれている。
概要
大阪府内の路線バス会社では数少ない、大手私鉄の傘下に属さない独立系のバス会社である。スルッとKANSAI(PiTaPaなど)やICOCAの加盟・導入は行われておらず、これらのICカードは利用できない。
労使関係は良好とは言えず、かつてはストライキがたびたび起こっていた。しかし、バス部門については乗務員の雇用形態が2003年以降すべて契約社員制度となったことで労働組合が事実上なくなり、ストライキも行われなくなった。なお、タクシー部門には労働組合が存在する。
営業所
- 本社 兼 富田林営業所(大阪府富田林市本町18番17号)
- 喜志営業所(大阪府富田林市喜志町3丁目5番)
- タクシー事業部(大阪府富田林市昭和町1丁目7番9号)
乗合自動車事業
営業範囲:富田林市 河南町 太子町 千早赤阪村
車両数:27両(大型)
営業開始:昭和12年6月24日
乗用自動車事業
営業範囲:河南B地区
車両数:20両
営業開始:昭和26年12月20日
沿革
- 1950年(昭和25年)4月14日 : 一般貸切旅客自動車運送事業の免許が認可される[1]。
- 1951年(昭和26年)9月1日 : 一般乗用旅客自動車運送事業の免許が認可される[1]。
- 2018年(平成30年)
- 7月1日 : 駅前発の便に限り、系統番号とローマ字表記を開始する。
- 9月1日 : 千早線27番の新設。また、駅前行きを含むすべての便で系統番号とローマ字表記を開始する。
乗合自動車事業(路線バス)
近鉄長野線の富田林駅南口と喜志駅東口、近鉄南大阪線の上ノ太子駅南口をターミナルとし、富田林市の近鉄長野線より東側の地域と南河内郡(太子町・河南町・千早赤阪村)のほぼ全域、羽曳野市のごく一部[6]に路線を広げている。
以前の富田林駅は駅に並行する形で、バスが後退で入線するターミナルが設置され、方面別に4台が停車していた。南口ロータリーの完成でこのような形ではなくなったが、電車に接続して、4つののりばに停車しているバスすべてが同時に出発することも多く、同駅付近ではそれらバスが連なって各方面へ向かっていく姿が見られる。
路線バスの車庫は、富田林市中野町の国道170号旧道沿いにある。車庫への路線は存在せず、回送となる(以前は近鉄バスが車庫前の国道上を運行していた)。
かつては路線に系統番号は設定されておらず、方向幕は起終点を併記するのが一般的であったが、2018年7月1日より、系統番号とローマ字が表示されるようになった。
富田林駅前発着
北大伴線
- 10:富田林駅前 - 川向 - 大伴住宅前 - 北大伴(楠町)
富田林駅から府営富田林楠住宅内に位置する北大伴へ向かう路線。
平日朝夕は20 - 30分間隔、それ以外は一部を除き45分間隔で運行される。路線距離2.4km[7]と金剛バス全線の中では最も短い。
千早線
- 20:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 神山 - 森屋 - 千早赤阪役場前 - 千早赤阪中学校前 - 東阪 - 千早大橋 - 金剛登山口 - 千早ロープウェイ前
- 21:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 神山 - 森屋 - 千早赤阪役場前 - 千早赤阪中学校前 - 東阪 - 千早大橋 - 金剛登山口
- 22:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 神山 - 森屋 - 千早赤阪役場前 - 千早赤阪中学校前 - 東阪
- 23:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 神山 - 森屋 - 千早赤阪役場前 - 千早赤阪中学校前
- 24:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 神山 - 森屋 - 松本橋 - 水分 - 東水分 - 葛城登山口 - 水越峠 ※土休日のみ運行
- 26:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 神山 - 森屋 - 松本橋 - 水分 - 東水分
- 27:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 神山 - 森屋 - 松本橋 - 楠公誕生地前
富田林駅から千早赤阪村の森屋を経由し、村の中心部や金剛山・大和葛城山の登山口などへ向かう路線。
20・21号系統は府道705号線を通り金剛山へアクセスする系統。主に8時台 - 16時台は千早ロープウェイ前まで行く20号系統が、それ以外の時間帯は金剛登山口で折り返す21番が運行される。平日はほぼ毎時1本、土休日は一部を除き毎時2本の運行。千早大橋 - 千早ロープウェイ前間は、南海バス(小深線)408・411系統(河内長野駅前 - 金剛山ロープウェイ前)と経路が重複している[8]。千早ロープウェイ前停留所から金剛山ロープウェイ乗り場(千早駅)までは徒歩10分程度かかる[9]。千早ロープウェイ発着の20番は路線距離が15.9km[7]あり、循環系統を除けば金剛バス全線の中では最も長い。
22号系統は東阪(あずまざか)、23号系統は千早赤阪中学校前で折り返す区間系統であり、両方合わせて平日は朝夕に毎時1 - 2本、日中は23番のみが2時間に1本、土休日は朝夕に数本運行される。かつては森屋で折り返す系統が設定されていたが、2018年7月1日よりすべて千早赤阪中学校前発着に変更となった。東阪停留所は東條線40番の終点・吉年停留所から徒歩2分程度の距離にある。
24号系統は森屋より国道309号線を通り、東水分(ひがしすいぶん)を経由して千早赤阪村と奈良県御所市の境に位置する水越峠(みずこしとうげ)[10]へ向かう系統。金剛山・大和葛城山への登山客向けの系統であり、土休日のみ4往復運行される。また平日は東水分で折り返す26号系統が2往復のみ運行される。富田林駅前から水分・東水分へは、後述する白木線34号系統の方が本数が多い。
27号系統は森屋より楠公誕生地前へ向かう系統で、2018年9月1日に新設された。平日は6往復、土休日は4往復運行される。
河内線
- 30:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 寺田 - 北加納 - 加納 - 菊水苑前 - 河内(弘川寺前)
- 33:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 寺田 - 北加納 - 平石
富田林駅から河南町の寺田・北加納を経由し、西行法師終焉の地である弘川寺最寄りの河内(かうち)、または平石へ向かう路線。
河内発着の30号系統は基本的に毎時1本運行されるが、33号系統や白木線31・32号系統の運行がある場合は2時間ほど間が空く時間帯もある。
平石発着の33号系統は平日・土休日ともに2往復のみの運行。平石停留所には、2020年6月1日より土休日のみ後述の上ノ太子駅前発着の畑・平石線88番も乗り入れるようになった。
白木線
- 31:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 寺田 -《河南町役場前→白木→鈴美台3丁目前→菊水苑前→加納→北加納》【白木廻り循環】
- 32:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 寺田 -《北加納→加納→菊水苑前→鈴美台3丁目前→白木→河南町役場前》【加納廻り循環】
- 34:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 寺田 - 河南町役場前 - 白木 - 中村 - 芹生谷 - 水分 - 東水分
- 36:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 寺田 - 河南町役場前 - 白木 - 中村 - 芹生谷 - 水分 - グロワールゴルフ倶楽部前
- 35:富田林駅前 - 川向 - 楠徳寺かがりホール前(大伴)- 寺田 - 河南町役場前 - 白木 - 鈴美台3丁目前 -《さくら坂3丁目→さくら坂1丁目→さくら坂4丁目》【さくら坂住宅循環】
富田林駅から河南町中心部の寺田・白木(しらき)を経由する路線。
白木・加納地区を循環する31・32号系統は本数が非常に少なく、白木廻りの31号系統は平日朝に2本のみ、加納廻りの32号系統は平日・土休日ともに夜間に1本のみ運行。
34号系統は白木より千早赤阪メモリアルパークの入口に位置する東水分へ向かう系統で、毎時1本運行される。前述のとおり富田林駅前から東水分へは森屋経由の千早線24・26号系統も僅かながら運行されている。 なお、2023年4月3日より東水分発着の一部がグロワールゴルフ倶楽部前発着(東水分は経由しない)となり朝夕1本ずつ設定された[11]。
35号系統は白木よりワールド牧場の近くにあるニュータウンのさくら坂住宅を循環する系統で、朝は毎時2本、それ以外は毎時1本の運行。
東條線
- 40:富田林駅前 - 川向 - 板持 - 中佐備 - 蒲 - 福祉センター東口 - 甘南備口 - 甘南備 - 吉年
- 41:富田林駅前 - 川向 - 板持 - 中佐備 - 蒲 - 福祉センター東口 - 甘南備口 - 甘南備
- 42:富田林駅前 - 川向 - 板持 - 中佐備 - 蒲 -《蒲中央→こんごう福祉センター前→福祉センター東口》【こんごう福祉センター循環】
- 44:富田林駅前 - 川向 - 板持 - 中佐備 - 蒲 - 福祉センター東口 - 甘南備口 - スポーツ公園前 - サバーファーム ※全便運休
- 50:富田林駅前 - 川向 - 板持 - 中佐備 - 蒲 - こんごう福祉センター前 - 福祉センター東口 - 甘南備口 - 甘南備 - 吉年※吉年発のみ
- 51:富田林駅前 - 川向 - 板持 - 中佐備 - 蒲 - こんごう福祉センター前 - 福祉センター東口 - 甘南備口 - 甘南備
富田林駅から中佐備を経由し、富田林市南部の甘南備(かんなび)、千早赤阪村の吉年(よどし)などへ向かう路線。
吉年まで行く40号系統と甘南備で折り返す41号系統がほぼ交互に、両方合わせて平日朝は毎時2 - 3本、それ以外は毎時1本運行される。前述のとおり吉年停留所は千早線の東阪停留所から徒歩2分程度の距離にあり、2010年12月1日に改称されるまで同じ「東阪」を名乗っていた。
42号系統は蒲(がま)より府立こんごう福祉センターを循環する系統で、一部を除き毎時1本運行。こんごう福祉センター前停留所は2018年7月1日に「金剛コロニーセンター前」から、福祉センター東口停留所は同日に「コロニー東口」から改称されている。
44号系統は甘南備口よりスポーツ公園前を経由しサバーファームへ向かう系統[12]で、2013年4月1日より土休日のみの運行となった。9~15時台に毎時1本・7往復運行される。なお、2023年4月3日のダイヤ変更で全便運休となった。
50及び51号系統は2023年4月3日のダイヤ変更で誕生した。従来の41号系統の甘南備発着便のうち一部がこんごう福祉センター前を経由するこの系統に置き換えられた。なお、50号系統は吉年発のみの設定。
かつては中佐備より中山・森屋を経由し東水分へ向かう系統もあったが、2017年4月3日以降は運行されていない。富田林駅前から東水分へは前述の千早線・白木線と合わせて路線が3つ存在していた。
富田林循環線
- 46:富田林駅前→川西→錦織→滝谷不動前→中佐備→板持→川向→富田林駅前【川西廻り循環】 ※平日朝1本のみ運行
- 47:富田林駅前 - 川向 - 板持 - 中佐備 - 滝谷不動前 【臨時】※毎月28日のみ運行
富田林駅から川西・滝谷不動前・中佐備・板持を循環する路線。
現在は川西廻りの46号系統が平日の早朝1本のみの運行となっており、土休日の運行は2020年7月18日のダイヤ改正でなくなっている。佐備廻りは2017年4月3日以降運行されていない。
47号系統は中佐備経由で滝谷不動前へ向かう、瀧谷不動明王寺で縁日が行われる毎月28日のみ運行される臨時系統。7時台から16時台まで20 - 30分間隔で運行される。
石川線
富田林駅から河南町の大ヶ塚・一須賀を経由し、大阪芸術大学最寄りの東山、または阪南ネオポリス(大宝)・府立近つ飛鳥博物館へ向かう路線。
東山発着の15号(旧50)号系統と近つ飛鳥博物館前発着の16(旧51)号系統があり、両方合わせて一部を除き45分間隔で運行される。本数は16号系統の方が多く、15号系統は平日・土休日ともに5往復しかない。東山および阪南一須賀 - 近つ飛鳥博物館前の各停留所には後述の喜志駅前発着の阪南線61号系統も通り、本数も阪南線の方が多い。近つ飛鳥博物館前停留所は2018年7月1日に「阪南ネオポリス」から改称された。
2023年4月3日のダイヤ変更で50号系統は15号系統へ、51号系統は16号系統へ変更した。
喜志駅前発着
阪南線
- 61:喜志駅前 - 河南橋 - 太子四つ辻 - 東山(芸大前) - 阪南一須賀 - 大宝2丁目 - 近つ飛鳥博物館前
喜志駅から太子四つ辻・東山を経由し近つ飛鳥博物館前へ向かう路線。
毎時1 - 2本程度の運行だが、朝は3 - 4本運行される時間帯もある。東山 - 近つ飛鳥博物館前間は前述のとおり富田林駅前発着の石川線も通る。かつては朝ラッシュ時に大宝2丁目始発の続行便が運行されていたが、2008年11月に廃止されている。
太子線
喜志駅から太子町中心部を経由して上ノ太子駅へ向かう路線。
ほぼ毎時1本運行される。2020年5月31日までは上ノ太子駅前、および羽曳野市[6]に乗り入れる唯一の路線であった。また異なる駅同士を結ぶ路線も金剛バスでは唯一である。
太子葉室循環線
- 72:喜志駅前 - 河南橋 - 太子四つ辻 - 太井川 -《仏眼寺前・葉室→推古天皇陵前→山田→六枚橋東→太子町役場→磯長小学校前→聖徳太子御廟前》【葉室廻り循環】
- 73:喜志駅前 - 河南橋 - 太子四つ辻 - 太井川 -《聖徳太子御廟前→磯長小学校前→太子町役場→六枚橋東→山田→推古天皇陵前→仏眼寺前・葉室》【太子廻り循環】
喜志駅から太子町中心部を循環する路線。
葉室廻りの72号系統と太子廻りの73号系統があり、両方合わせて朝は毎時2本、それ以外は毎時1本運行される。太子町中心部を循環する路線は2020年6月1日より後述の上ノ太子駅前発着の太子中央循環線も運行されており、循環部分のルートが重複している。
上ノ太子駅前発着
下記の3路線は太子町の「地域公共交通運行計画」に基づき、2020年6月1日に運行を開始した。同時に太子町内の既存の路線についても停留所名の改称、停留所の新設・移設が実施された。前述の太子線・太子葉室循環線を含む太子町中心部を通る路線では「太子町役場」と「聖徳太子御廟前」の停留所において、同日に運行開始した太子町コミュニティバスとの乗り継ぎ割引が実施される。[2]
聖和台循環線
- 81:上ノ太子駅前→聖和台第一号公園前→聖和台3丁目→聖和台2丁目→上ノ太子駅前【左廻り循環】
- 82:上ノ太子駅前→聖和台2丁目→聖和台3丁目→聖和台第一号公園前→上ノ太子駅前【右廻り循環】
上ノ太子駅から駅の南側に位置するニュータウンの聖和台を循環する路線。
左廻り(聖和台3丁目先行)の81号系統と右廻り(聖和台2丁目先行)の82号系統があり、両方合わせて朝は毎時2本、それ以外はほぼ毎時1本程度の運行。午前は82号系統、午後は81号系統の運行が多い。一周しても路線距離は2.8km[7]であり、金剛バス全線の中では前述の北大伴線に次ぐ短い路線である。
太子中央循環線
- 83:上ノ太子駅前 - 聖和台2丁目 - 和みの広場前 -《聖徳太子御廟前→太井川→仏眼寺前・葉室→推古天皇陵前→山田→六枚橋東→太子町役場→磯長小学校前》【葉室廻り循環】
- 84:上ノ太子駅前 - 聖和台2丁目 - 和みの広場前 -《磯長小学校前→太子町役場→六枚橋東→山田→推古天皇陵前→仏眼寺前・葉室→太井川→聖徳太子御廟前》【山田廻り循環】
上ノ太子駅から聖和台2丁目経由で太子町中心部を循環する路線。
葉室廻りの83号系統と山田廻りの84号系統があり、両方合わせて1 - 2時間に1本程度の運行。循環部分は前述の喜志駅発着の太子葉室循環線とルートが重複している。
畑・平石線
- 85:上ノ太子駅前→竹内街道春日西→春日→六枚橋東→孝徳天皇陵前→畑薬師山公園前→太子カントリー倶楽部前 ※平日朝片道1本のみ運行
- 86:上ノ太子駅前 - 聖和台2丁目 - 和みの広場前 - 磯長小学校前 - 太子町役場 - 六枚橋東 - 孝徳天皇陵前 - 畑薬師山公園前 - 太子カントリー倶楽部前
- 88:上ノ太子駅前 - 聖和台2丁目 - 和みの広場前 - 磯長小学校前 - 太子町役場 - 六枚橋東 - 孝徳天皇陵前 - 畑薬師山公園前 - 太子カントリー入口 - 平石 ※土休日のみ運行
- 上ノ太子駅から春日または聖和台2丁目を経由し、南河内グリーンロードを通って太子カントリー倶楽部前または河南町の平石へ向かう路線。
- 85号系統は春日を経由し太子カントリー倶楽部前へ向かう系統で、平日朝に上ノ太子駅前発太子カントリー倶楽部前行きの片道1本のみの運行。
- 86号系統は聖和台2丁目を経由し太子カントリー倶楽部前へ向かう系統で、平日4.5往復、土休日3往復運行される。
- 88号系統は聖和台2丁目を経由し、太子カントリー倶楽部前へは行かずに平石トンネルをくぐって河内線33番の終点でもある平石へ向かう系統。土休日に2往復のみ運行される。
- 春日経由で平石へ向かう系統番号として87号系統も設定されたものの、定期運行はない[13]。
貸切自動車事業(貸切バス)
かつては一般貸切旅客自動車運送事業も行っていたが、2020年(令和2年)4月14日に事業廃止となった[1]。
送迎バスなど
PL病院送迎バスを運行していたが2006年春から近鉄バスに変更された。また大阪芸術大学スクールバスも運行していたが、2006年度以降は契約を打ち切られ、エムケイ観光バスによる運行に変更された。他に堺福音教会の送迎も行っていた(自家用車に変更)。
乗用自動車事業(タクシー)
河南B交通圏(富田林市、河内長野市、大阪狭山市、南河内郡太子町、南河内郡河南町、南河内郡千早赤阪村)が営業範囲となっている。
車両
車両の特徴
一般路線車では長らく西日本車体工業製の車体を主に採用していた。塗装は緑の濃淡のツートンカラーで、側面にブラックレター(テクストゥール)書体で「Kongō Bus」の表記が入る[14]。
かつての前後扉のツーステップバスでは、前面と同じ大きさの方向幕を側面にも設置して運転区間を大きく表示する代わりに、後面には方向幕を設けないというのが大きな特徴であった。2003年よりワンステップバスが導入されて以降はLED式行先表示器となり、側面の表示器のサイズは縮小(代わりに主な経由地も表示)、そして後面にも表示器が取り付けられた。ツーステップバスは2010年の新車導入によってすべて運用離脱、それから10年以上新車は導入されていない。廃車となったツーステップバスの一部は当時の京都交通(亀岡)に譲渡された。
初期のワンステップバス[15]では三方シート(他社では東急バスの400番台 - 600番台までの長尺ワンステップ車などに存在)が採用されたり[16]、そのほかツーステップバスから引き継がれた銀サッシ窓やサイドモール、側面表示器下の引き違い窓[17]といった特徴的な仕様も見られる。MFBM車体のエアロスターおよびスペースランナーAでは、セーフティウィンドウが省略されている[18]。
車種
三菱ふそうは西工車体と、MFBM車体のエアロスターが存在。中でも2003年から2005年にかけて導入されたKL-MP35JKシャーシに(西工96MC)を架装した車両が、全体の半数以上を占める主力車種となっている。
車種構成は全体の台数の割には複雑で、純粋なエアロスターや(スペースランナーRA)に加え、お互いのOEM車種である(エアロスター-S)と(スペーススランナーA)[19]も1台ずつ導入されている。また中型車のスペースランナーRMも1台のみ導入されている[20]。ほとんどの車両がワンステップバスであるが、エアロスター-Sの1台のみノンステップバスである。中型車・ノンステップバスも含め特に運用は限定されておらず、すべての車両がすべての路線で共通に運用される。
かつてはいすゞ[21]も多数導入されていたが、日野は全く導入されていない。
2005年度まで受託していた大阪芸術大学スクールバスには一般路線車(一部貸切登録車もあった)、PL病院および堺福音教会の送迎バスについては専用のマイクロバス(三菱ふそう・ローザ)が使用されていた。
メーカー | 車種 | 形式 | 車体 | 導入年 | 車両番号 | 台数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
三菱ふそう | --- | KL-MP35JK | 西工96MC | 2003~2005 | 1501・1601~1604・1701~1710 | 15 | 全体の半数以上を占める主力車種 |
日産ディーゼル | スペースランナーRM | PB-RM360GAN | 西工96MC | 2007 | 1901 | 1 | 初の日産ディーゼル車・唯一の中型車 |
三菱ふそう | エアロスター | PJ-MP35JK | MFBM | 2007 | 1902・1903 | 2 | 大型車では初のMFBM車体[22] |
三菱ふそう | エアロスター-S | PKG-AA274KAN | 西工96MC | 2008 | 2001 | 1 | 日デOEM・唯一のノンステップバス |
日産ディーゼル | スペースランナーRA | PKG-RA274KAN | 西工96MC | 2009~2010 | 2101~2105・2201 | 6 | 2201が最後の西工車体導入 |
日産ディーゼル | スペースランナーA | PKG-AP35UK | MFBM | 2010 | 2202 | 1 | 三菱ふそうOEM |
三菱ふそう | エアロスター | LKG-MP35FK | MFBM | 2010 | 2203・2204 | 2 | AT車・これ以降2021年現在新車導入なし |
車両番号
2005年よりワンステップ・ノンステップバスには4桁の車両番号が付与されており、現在運用されている一般路線車はすべてナンバープレートに希望ナンバーを取得して、その車両番号が付けられている[23]。
番号の内訳は、上2桁が車両導入年の和暦、下2桁が導入順の通し番号である。
例:1604
16 | 04 |
---|---|
導入年の和暦 | 通し番号 |
つまり、この車両は平成16年(2004年)に導入された4台目の車両ということになる。
その他
脚注
- ^ a b c d e f “金剛自動車株式会社|会社案内” (2020年5月23日). 2020年5月23日閲覧。
- ^ a b “6月1日から「新しいバス」が運行します!|大阪府太子町”. www.town.taishi.osaka.jp. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “金剛自動車株式会社” (2022年11月18日). 2023年4月5日閲覧。
- ^ “金剛自動車株式会社” (2023年2月19日). 2023年4月5日閲覧。
- ^ “金剛自動車株式会社” (2023年4月1日). 2023年4月5日閲覧。
- ^ a b 上ノ太子駅前停留所のみ羽曳野市に位置する
- ^ a b c 距離別三角表 金剛自動車HP
- ^ 重複区間の運賃は南海バス側が金剛バスと同調させている。
- ^ なお、金剛山ロープウェイは2019年3月15日より耐震診断の結果を受けて運行休止。さらに2021年2月18日には千早赤阪村による運営を断念し、民間への譲渡などを模索しているが運行再開の目途は立っていない。
- ^ 水越峠の停留所・方転場は大阪府側にあるため、奈良県には入らない。
- ^ “白木線【一部路線変更のお知らせ】 金剛自動車”. 2023年4月5日閲覧。
- ^ サバーファームへは富田林駅北口から無料送迎バスも運行されていたが、2021年3月末で廃止された。
- ^ 公式サイトの上ノ太子駅前発時刻表に、運行はないものの87号系統の表記がある。
- ^ 西工58MCまでのツーステップバスは異なる書体の表記だった
- ^ 1501、1601、1602の3台
- ^ そのほかの車両はエアロスター-S、スペースランナーRAを除き、後部左側のみ横向きシート。エアロスター-S、スペースランナーRAは全席前向きシート。
- ^ MFBM車体は固定窓
- ^ かつて存在したエアロスターMも同様
- ^ 関西でスペースランナーAが新車導入されたのは高槻市交通部と金剛バスのみである。
- ^ 中型車はかつてエアロミディMKも1台在籍していた
- ^ 西工車体のほか、IKコーチのキュービックも導入された
- ^ 当時の三菱名自(大江工場)製のエアロスターMは導入実績あり。
- ^ 2003年~04年に導入された初期のワンステップバスは当初通常の払い出しナンバーだったが、2005年に希望ナンバーに変更されている。
外部リンク
- 公式サイト