豊橋中継局(とよはしちゅうけいきょく)は、愛知県岡崎市(本宮山山頂)および豊橋市に置かれている、地上デジタルテレビ放送と(FM)・(AM)ラジオ放送の中継局である。
かつてはアナログテレビ放送の中継局も設置されていたが、アナログ放送の終了とともに廃止された。
本項では、「ギャップフィラー方式」で開局した受信障害対策中継局およびマルチメディア放送の送信施設についても併せて記述する。
中継局概要
デジタルテレビ
リモコン キーID | 放送局名 | 物理 チャンネル | 空中線電力 | ERP | (放送対象 地域) | (放送区域) 内世帯数 | 偏波面 | 放送開始日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | THK 東海テレビ放送 | 15ch | 10W | 96W | 中京広域圏 | 約198,850世帯 | 水平偏波 | 2005年 3月31日 |
2 | NHK 名古屋教育 | 24ch | 125W | 全国 | 約197,201世帯 | |||
3 | NHK 名古屋総合 | 29ch | 愛知県 | |||||
4 | CTV 中京テレビ放送 | 17ch | 96W | 中京広域圏 | 約198,850世帯 | |||
5 | CBCテレビ | 16ch | ||||||
6 | NBN 名古屋テレビ放送 愛称「メ~テレ」 | 14ch | ||||||
10 | TVA テレビ愛知 | 26ch | 135W | 愛知県 |
デジタルテレビ(受信障害対策中継放送局)
免許人:国立大学法人豊橋技術科学大学
リモコン キーID | 放送局名 | 物理 チャンネル | 空中線電力 | ERP | 放送対象 地域 | 放送区域 内世帯数 | 偏波面 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | THK 東海テレビ放送 | 15ch | 10mW | 27mW | 中京広域圏 | 約-世帯 | - |
2 | NHK 名古屋教育 | 24ch | 全国 | ||||
3 | NHK 名古屋総合 | 29ch | 愛知県 | ||||
4 | CTV 中京テレビ放送 | 17ch | 中京広域圏 | ||||
5 | CBCテレビ | 16ch | |||||
6 | NBN 名古屋テレビ放送 愛称「メ~テレ」 | 14ch | |||||
10 | TVA テレビ愛知 | 26ch | 愛知県 |
FMラジオ
周波数 (MHz) | 放送局名 | コールサイン | 空中線電力 | ERP | 放送対象 地域 | 放送区域 内世帯数 | 偏波面 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
77.1 | ZIP-FM | なし | 50W | 105W | 愛知県 | 不明 | 水平偏波 |
81.3 | FMA エフエム愛知 | ||||||
84.3 | エフエム豊橋 愛称「やしの実」 | JOZZ6AA-FM | 20W | 28W | 豊橋市 | 約270,000世帯 | 不明 |
85.3 | NHK 名古屋FM | なし | 50W | 105W | 愛知県 | 不明 | 水平偏波 |
AMラジオ
廃止された局の概要
アナログテレビ
送信 チャンネル | 放送局名 | 空中線電力 | ERP | (放送対象 地域) | (放送区域) 内世帯数 | 偏波面 | 放送開始日 | 放送終了日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
50ch | NHK 名古屋教育 | 映像100W/ 音声25W | 映像1.25kW/ 音声310W | 全国 | 約197,201世帯 | 水平偏波 | 1969年 4月14日 | 2011年 7月24日 |
52ch | TVA テレビ愛知 | 映像1.35kW/ 音声340W | 愛知県 | 約198,850世帯 | 1983年 9月1日 | |||
54ch | NHK 名古屋総合 | 映像1.25kW/ 音声310W | 約197,201世帯 | 1964年 4月14日 | ||||
56ch | THK 東海テレビ放送 | 映像960W/ 音声240W | 中京広域圏 | 約198,850世帯 | 1964年 4月14日 | |||
58ch | CTV 中京テレビ放送 | 映像960W/ 音声240W | 1969年 4月1日 | |||||
60ch | NBN 名古屋テレビ放送 愛称「メ~テレ」 | 1969年 4月14日 | ||||||
62ch | CBC 中部日本放送 | 1969年 4月14日 |
FMラジオ
周波数 | 放送局名 | コールサイン | 空中線電力 | ERP | 放送対象 地域 | 放送区域 内世帯数 | 偏波面 | 放送開始日 | 放送終了日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
83.0MHz | 愛知国際放送 愛称「RADIO-i」 | なし | 50W | 83W | 名古屋市を中心として 同一の放送番組の放送を 同時に受信できることが 相当と認められる区域として 総務大臣が別に定める区域[9] | 137,215世帯 | 垂直偏波 | 2000年 4月1日 (9月1日) | 2010年 9月30日 |
マルチメディア放送
所在地
テレビ・FMラジオ・マルチメディア放送
- FM豊橋:豊橋市藤沢町141 「豊橋ホリデイタワー」
- RADIO-i:豊橋市牛川町乗小路32-2-25 「豊橋市立東陵中学校」南方の山(廃止)
- 上記以外:岡崎市石原町字闇刈69-8 「本宮山」山頂[10]
デジタルテレビ(受信障害対策中継放送局)
- 豊橋市天伯町雲雀ヶ丘1-1 「豊橋技術科学大学」
AMラジオ
- NHK:豊橋市花田町字越水47 「豊橋市新栄地区体育館」南東
- SF:豊橋市向山町字七面 「向山緑地公園」南
- CBCラジオ:豊橋市向山町字一本松 「向山緑地公園」北
放送エリア
デジタルテレビ
デジタルテレビ(受信障害対策中継放送局)
- 豊橋市中心部の豊橋技術科学大学の陰による難視地区
アナログテレビ、FMラジオ
AMラジオ
マルチメディア放送
- 愛知県東部と静岡県西部の各一部地域。
歴史
下記に記載のない局の開局時期は不明。
デジタルテレビ
デジタルテレビ(受信障害対策中継放送局)
アナログテレビ
- 1964年4月14日 NHK豊橋テレビジョン中継放送所(総合・教育)、CBC中部日本放送豊橋テレビ放送所、THK東海テレビ放送豊橋放送局、NBN名古屋テレビ放送豊橋テレビ放送局が開局。
- 1969年4月1日 CTV中京テレビ放送豊橋放送局が開局(名古屋親局開局と同時)。
- 1983年9月1日 TVAテレビ愛知豊橋テレビ中継放送局が開局(名古屋親局開局と同時)。
- 2011年7月24日 全局廃止された。
FMラジオ
- 1969年10月25日 NHK豊橋FM中継放送所が開局。
- 1993年10月1日 エフエム名古屋(現・ZIP-FM)豊橋中継局が開局(名古屋親局の開局と同時)。
- 1993年11月27日 エフエム豊橋(コールサイン:JOZZ6AA-FM・周波数:84.3MHz・出力:1W)が開局。
- 1995年 エフエム豊橋が出力を10Wに増強。
- 1999年 エフエム豊橋が出力を20Wに増強。
- 2000年9月1日 愛知国際放送豊橋中継局が開局。
- 2010年9月30日 愛知国際放送が閉局。
AMラジオ
- 1954年3月10日 NHK豊橋放送局(現・NHK豊橋支局)花田ラジオ放送所(NHK第1(コールサイン:JOCS・周波数:1160kc[kHzと同義]・出力:100W))が開局、豊橋地域番組の放送開始。
- 1954年3月15日 CBC中部日本放送(現・CBCラジオ)豊橋ラジオ放送所(コールサイン:JOAE・周波数:1560kc・出力:100W)が開局、豊橋地域番組の放送開始。
- 1956年12月15日 NHK豊橋第2(コールサイン:JOCV・周波数:1360kc・出力:100W)が開局。
- 1964年4月1日 SF東海ラジオ放送豊橋放送局(コールサイン:JOSN・周波数:860kc・出力:100W)が開局、豊橋地域番組の放送開始。
- 1978年11月23日 AMラジオ放送の周波数が、10kHz間隔から9kHz間隔に変更された。当中継局の各放送局の周波数も、現在の周波数に変更された。
- 1982年11月1日 NHK豊橋ラジオ第1のコールサインを「JOCQ」に、ラジオ第2のコールサインを「JOCZ」に変更。
- 2000年頃 SF東海ラジオ放送豊橋放送局の豊橋地域番組終了。
- 2001年頃 CBC中部日本放送(現・CBCラジオ)豊橋放送局の豊橋地域番組終了。
- 2002年 NHK豊橋第1・第2のコールサイン廃止。
マルチメディア放送
その他
正式な中継局名
判明しているもののみ、記載する。
- NHK名古屋放送局:豊橋テレビジョン中継放送所・豊橋FM中継放送所
- CBC:豊橋テレビ放送所
- 東海・中京:豊橋放送局
- メーテレ:豊橋テレビ放送局
- テレビ愛知:豊橋テレビ中継放送局
- FM愛知・ZIP-FM:豊橋中継局
AMラジオに関する補足
- AMラジオは、送信所にアースを引くだけの広さが必要なため、本宮山ではなく豊橋市内に設置されている。
- NHK第1・CBCラジオ・東海ラジオの3局は、かつては名古屋親局とは別内容の番組を放送していた時間帯があった。理由については、当時、日本有数の人口集積地域だった豊橋からのローカル放送発信機能拡充の色合いが濃かったためである。
- 奥三河地域では、豊橋中継局や名古屋親局の受信に難があるため、聴取環境改善のため、NHK第二以外は、別途新城ラジオ中継局が設置された。
- 愛知県・静岡県境をつなぐ国道362号本坂トンネルではAMラジオの再送信を行っているが、NHK第1・第2・SBS静岡放送は浜松中継局の電波を、東海ラジオ放送は豊橋中継局の電波を、CBCラジオは名古屋親局の電波を再送信している。これは、各放送局について受信地点での電波状況を比較し、良好な放送波を再送信しているためである(SBS静岡放送を除く)。
- 2018年現在、CBCラジオ・東海ラジオ放送は愛知県東三河地域を放送エリアとしたFM補完中継局の予備免許の交付を受けていない。
脚注
- ^ JOSMが付与されていたが、廃止。JOSM付与以前はJOSNが付与されていた。JOSNはその後SF東海ラジオ放送・高山放送局に再付与された。
- ^ 無線局免許状情報 総務省 電波利用ホームページ
- ^ JOCQが付与されていたが、廃止。JOCQ付与以前はJOCSが付与されていた。
- ^ 無線局免許状情報 総務省 電波利用ホームページ
- ^ JOCZが付与されていたが、廃止。JOCZ付与以前はJOCVが付与されていた。JOCVはその後開局したエフエム富士に再付与された。
- ^ 無線局免許状情報 総務省 電波利用ホームページ
- ^ JOAEが付与されていたが、廃止。
- ^ 無線局免許状情報 総務省 電波利用ホームページ
- ^ 放送用周波数使用計画(総務省)2009年7月22日時点のアーカイブ
- ^ 愛知県の開局状況 総務省 東海総合通信局
- ^ 東海地区の開局情報(愛知県)/【表2】豊橋中継局(岡崎市:本宮山) - 総務省東海総合通信局
- ^ 地上デジタルテレビジョン放送局(豊橋中継局)の予備免許 - 総務省東海総合通信局・2005年2月10日リリース(総務省平成16年度報道資料)
- ^ 地上デジタルテレビジョン放送局に免許 - 総務省東海総合通信局・2005年3月28日リリース(総務省平成16年度報道資料)
- ^ 無線局免許状情報 総務省 電波利用ホームページ
- ^ 携帯端末向けマルチメディア放送局の免許を交付(名古屋・津・豊橋中継局) - 総務省東海総合通信局(2012年3月30日プレスリリース)