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花葬

花葬」(かそう)は、日本の(ロックバンド)、L'Arc〜en〜Cielの11枚目のシングル。1998年7月8日発売。発売元はKi/oon Records

花葬
L'Arc〜en〜Cielシングル
初出アルバム『ray
リリース
規格 8cmシングル
12cmシングル
デジタル・ダウンロード
ジャンル ロック
時間
レーベル Ki/oon Records
作詞・作曲 hyde (作詞)
ken (作曲)
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
岡野ハジメ
ゴールドディスク
  • ミリオン(CD[1]
  • ゴールド(シングルトラック[2]
※ いずれも日本レコード協会認定
チャート最高順位
  • 週間4位(オリコン
  • 週間24位(12cmCD再発盤・オリコン)
  • 1998年7月度月間5位(オリコン)
  • 1998年8月度月間4位(オリコン)
  • 1998年度年間14位(オリコン)
  • 登場回数30回(オリコン)
L'Arc〜en〜Ciel シングル 年表
ray 収録曲
L'heure
(6)
花葬
(7)
浸食 〜lose control〜
(8)
ミュージックビデオ
L'Arc~en~Ciel「花葬」-Music Clip- - YouTube
(テンプレートを表示)
映像外部リンク
【ラルク、解〇。】デカ長 3曲同時篇~記者会見前篇 CM - YouTube

解説

HONEY」「浸食 〜lose control〜」のシングル2作と合わせ、<シングル3枚同時発売>された内の一作。本作の表題曲は制作当初、シングル「HONEY」のカップリングとして収録される予定だったという。ただ、この曲の出来栄えが良かったこともあり、レコード会社のスタッフの発案により「HONEY」「浸食 〜lose control〜」と合わせ、シングル3作を同時発売する運びとなった。ちなみに、この3枚同時発売は1998年5月13日に全国7都市の街頭ビジョンで大々的に告知されている[3]

本作の表題曲「花葬」は、幻想的で美しさの中にも毒が潜む壮大な空気感を持ったミディアム・ナンバーとなっており[4]、作曲者のkenはこの曲を制作していたとき「夜中に花びらがバーッと舞い散っている画[5]」をイメージしていたという。完成したこの曲の印象について、kenは「国で言ったら日本濃度が強いかもしれない[5]」と語っている。このように、表題曲はL'Arc〜en〜Cielが持つダークで耽美的な世界観を巧みに表現した楽曲となっており、韓国人ラッパーのHyottoko Jrとプロデューサーチームを組むDON(D&H/TinyVoice,Production)は、この曲について「ダークで美しいメロディにとても感動したんです。そこから音楽にハマりました[6]」と音楽雑誌『』で語り、音楽への目覚めの一曲としてあげている。また、ロックバンド、betcover!!2022年に発表したアルバム『卵』に収録された楽曲「ばらばら」は、ボーカルの柳瀬曰く、「花葬」の耽美的な歌唱法を模して歌っているという[7]

ちなみに表題曲は、本作発売の4日前となる1998年7月4日からテレビ朝日系番組『真相究明!噂のファイル』のエンディングテーマに使用されている。

本作のリリースプロモーションとして、本作発売週に、ビルに立て籠もった指名手配犯が「3枚同時!3枚同時に持ってこい!」と要求するテレビCMが全国放送されている。2019年12月3日にはこのテレビCMをセルフリメイクしたCMが製作されており、セルフリメイク版では同日に公式YouTubeアーティストチャンネルを開設し、「HONEY」「花葬」「浸食 〜lose control〜」の3曲のミュージック・ビデオを同サイトにて期間限定で同時公開する旨を発表している。ちなみに、このテレビCMには刑事役としてプロレスラー藤原喜明が出演している。

表題曲のミュージック・ビデオは、1999年8月11日に発表したクリップ集『CHRONICLE』に初収録されている。また、2019年12月3日に公式YouTubeアーティストチャンネルにおいて、ミュージック・ビデオに新たに制作したCMを挟んだバージョンの映像を約1週間限定で公開している。この期間限定の映像公開が終わった同年12月11日からは同サイトでオリジナルのミュージック・ビデオの無料公開が開始されている。このミュージック・ビデオのディレクターは「浸食 〜lose control〜」の映像監督も務めたHiguchinskyが担当しており、さらに衣装担当としてデザイナーの船越保孝、美術担当としてアートディレクター種田陽平が参加している。ちなみに、hydeは曲の雰囲気に自分の外見を合わせるため、メンバーやスタッフに相談せず独断で眉毛を全て剃り落とし、映像撮影に臨んだという。余談だが、hydeは眉毛を剃った翌日に自宅の鏡で自分の姿を見た際、剃ったことを忘れてしまっていたため、眉のない自分の顔に驚いたというエピソードがある。

フィジカルは当時8cmシングルで発表されていたが、2006年のシングル14作品再発企画において12cmシングルとして再発売されている。また、上記にあるように、表題曲は当初「HONEY」のカップリング曲として制作されていた背景もあり、その関連性を示すためか、本作のジャケットデザインはシングル「HONEY」のジャケットに写っている被写体と同一人物が起用されている。

発売初週となる1998年7月20日付のオリコン週間シングルチャートでは、初動50万枚以上を売り上げ初登場で最高位4位を獲得している。この初動売上はオリコン週間4位の初動としてはオリコンチャート歴代最高記録となっている。また、発売翌週の1998年7月27日付のオリコン週間シングルチャートでは週間6位を記録。発売翌々週には週間7位、さらに次の週には週間6位を記録し、「HONEY」「浸食 〜lose control〜」を含めオリコン週間シングルチャートに4週連続3作同時TOP10入りを達成している(「花葬」単体では7週連続で週間TOP10にランクインし続けている)。さらに、L'Arc〜en〜Cielのシングル作品では、本作と同日に発表したシングル「HONEY」に続き通算2作目のミリオンセラー(累計売上約104.9万枚)を記録した。

収録曲

CD
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「花葬」hydekenL'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano
合計時間:

楽曲解説

  1. 花葬
    テレビ朝日系番組『真相究明!噂のファイル』エンディングテーマ。
    幻想的で美しさの中にも毒が潜む壮大な空気感を持つミディアム・ナンバー[4]。作曲を担当したkenは、この曲の制作について「実はもともとほぼ出来てる曲があって、それを"形にしてくれ"指令が出たから家でいじってたら、まったく別のフレーズがポロッと生まれて。こっちのほうが面白いなって思って作っていった曲[8]」と語っており、この曲のイメージついて「夜中に花びらがバーッと舞い散っている画。国で言ったら日本濃度が強いかもしれない[5]」と述べている。
    ちなみにtetsuyaは、この曲について「L'Arc〜en〜Cielの楽曲の中でもすごく気に入っているベースライン[9]」とコメントしている。この曲のベースラインは、tetsuya独特のメロディアスかつダイナミックなものとなっており、聴こえ難い部分にも(16分)が細かく散りばめられている[9]。また、tetsuyaは「音が鳴ってないところでも右手は刻んでるイメージ[9]」と自身のプレイを語っており、空ピッキングもひとつのポイントとなっている[9]。さらに、運指としては1弦の方が効率的な場合でもあえて2弦を用いるといったプレイも見せている[9]。これにより音が太くなり、左手の横移動が大きくなることで勢いが増すという[9]
    そしてkenは、tetsuyaのベースラインを踏まえ、「ギターは上で漂ってる感じで。透明感が出ればいいなってやった[10]」と自身のギタープレイのアプローチについて述べている。また、yukihiroは自身のドラムプレイについて「ドラムに関してはシーケンスっぽいドラムを意識した。他のパートがすごいドラマチックに盛り上がるでしょ?その中で、1本ズーッてある感じがいいかなって思ったから[11]」と語っている。
    メロディを書き上げたタイミングで、kenがhydeに「死をイメージした歌詞をつけてほしい」とリクエストしたこともあり、日本人的な死の価値観をテーマとし、"死者の世界と生者の世界との境界線があいまいになる瞬間"を描いたような歌詞が手掛けられている[10]。hydeが書いた詞を読んだkenは、出来映えがあまりに秀逸であったため、改めてhydeの作詞センスに感嘆したという。
    歌詞を手掛けたhydeは「"和"の感じというかね、古来からある日本のことばの美しい部分とか、幻想的な部分が出ればいいなと思ってました[10]」「kenから"おどろおどろしいの"って言われて、"じゃあ、任しといて"って感じでしたね。(中略)"桜の木の下には死体が埋まってる"というイメージっぽいことも言われたんで、和の幻想的な部分と美しい部分でおどろおどろしさを表現しました[5][12]」と作詞作業の方向性について述べており、2サビ終わりの間奏部分の英語詞以外はすべて日本語で書き上げられている。また、hydeは歌詞について「"狂い咲き"っていうことばを使いたかったんですよ。それで、花の咲かない時期に血がいっぱい降れば、赤い点が花のように見えるんじゃないかっていう。それに、花で葬式するって、すごいロマンティックやなぁと[10]」と述べている。
    なお、2サビ終わりの間奏部分に導入されたラップのような英語のフレーズはkenが作詞している。このフレーズについて、kenは「ラップというか"呪文"。ブツブツ言ってるのはhydeなんだけど、あの部分は俺が作詞に初挑戦したんですよ。曲を作ってる時点でなんとなく頭に描くことがあって[8]」と語っており、hydeに相談したうえでこの曲に取り入れたという[8]。この英語詞のフレーズは音源ではhydeが読み上げているが[8]、ライヴではkenの担当パートとなっている。
    ちなみに、この曲は2012年に世界10都市で開催したライヴツアー「WORLD TOUR 2012」以降の公演において、アコースティックアレンジしたバージョンで披露されることも増えている。バージョンとしては、2012年開催のライヴツアー「WORLD TOUR 2012」と、2014年開催のライヴ「L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2014 at 国立競技場」で披露した2種類が存在しており、いずれもライヴビデオの初回限定盤に付属するライヴ音源CDにそれぞれ収録されている[注 1]
    また、本作発売年にはyukihiroが手掛けたリミックスバージョン「花葬 -1014 mix-」も発表されており、その音源は14thシングル「forbidden lover」のカップリングとして収録されている。このリミックスの方向性について、yukihiroは「イメージとしてはギターを弾くようになってからのデペッシュ・モード[13]」と語っている。2000年にはリミックスアルバム『ectomorphed works』にシングル収録版とは別バージョンのリミックス音源「花葬 [0628 mix]」が収録されている。
    さらに、2005年にはパートチェンジバンド、P'UNK〜EN〜CIELとして、hydeのディレクションのもとリアレンジしたうえで、この曲をセルフカバーしている。このセルフカバーは、26thシングル「New World」に「花葬 平成十七年」として収録されている。このセルフカバーではhydeの意向により、ヘヴィ・メタリックなアレンジが施されている他[14]ア・パーフェクト・サークルの「イマジン」(ジョン・レノンのカバー)にインスピレーションを受け、コードを一から付けなおして制作されている[14]

参加ミュージシャン

収録アルバム

オリジナルアルバム
ベストアルバム

受賞

参考文献

  • 『』、ソニー・マガジンズ、1998年7月号
  • 『』、角川書店、1998年7月20日号 vol.10 No.13
  • 『WHAT's IN? PICTORIAL Vol.7』、ソニー・マガジンズ、1998年
  • 『Gb』、ソニー・マガジンズ、1998年8月号
  • 『uv vol.32』、ソニー・マガジンズ、1998年
  • 『Gb』、ソニー・マガジンズ、1998年11月号
  • 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、角川書店、2005年、著者:鹿野淳
  • 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、ソニー・マガジンズ、2006年
  • 『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES tetsuya/L'Arc〜en〜Ciel』、リットーミュージック、2010年
  • 『』、リットーミュージック、2019年7月号

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 2012年に開催したライヴツアー「WORLD TOUR 2012」で披露したアコースティックアレンジバージョンは、ライヴビデオ『20th L'Anniversary WORLD TOUR 2012 THE FINAL LIVE at 国立競技場』の特典CD「WORLD TOUR 2012 LIVE in HONOLULU」に収録。そして、2014年に開催したライヴ「L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2014 at 国立競技場」で披露したアコースティックアレンジバージョンは、ライヴビデオ『L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2014 at 国立競技場』の初回限定盤付属CDに収録されている。いずれのバージョンも、映像作品に収録された際に、タイトル名にアコースティックバージョンを表す記載はされていない。

出典

  1. ^ ゴールドディスク認定 1998年8月 - 日本レコード協会
  2. ^ ダウンロード認定 2016年12月 - 日本レコード協会
  3. ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.87、ソニー・マガジンズ、2006年(『Gb 1998年8月号』の再掲)
  4. ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.88、ソニー・マガジンズ、2006年(『Gb 1998年8月号』の再掲)
  5. ^ a b c d 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.85、ソニー・マガジンズ、2006年(『WHAT's IN? PICTORIAL vol.7』の再掲)
  6. ^ 『サウンド&レコーディング・マガジン』、p.81、リットーミュージック、2019年7月号
  7. ^ . Rolling Stone Japan. 17 February 2023. 2023年2月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月26日閲覧
  8. ^ a b c d 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.80、ソニー・マガジンズ、2006年(『WHAT's IN? 1998年7月号』の再掲)
  9. ^ a b c d e f 『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES tetsuya/L'Arc〜en〜Ciel』、p.82、リットーミュージック、2010年
  10. ^ a b c d 『CDでーた』、p.16、角川書店、1998年7月20日号 vol.10 No.13
  11. ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.93、ソニー・マガジンズ、2006年(『uv vol.32』の再掲)
  12. ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.86、ソニー・マガジンズ、2006年(『WHAT's IN? PICTORIAL vol.7』の再掲)
  13. ^ 『Gb』、p.18、ソニー・マガジンズ、1998年11月号
  14. ^ a b 『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』、p.90、角川書店、2005年
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