舞陽侯(ぶようこう)は、かつて中国で封じられた諸侯の一つ。潁川郡舞陽県を封国とした。
前漢 前漢では、樊噲を始めにした樊家が舞陽侯を継いだ[1]。舞陽侯は諸侯の中で5位の位次とされた[2]。
- 樊噲 - 高祖6年(紀元前201年)10月封 - 恵帝6年(前189年)死。武侯。
- 樊伉 - 樊噲の子。恵帝7年(前188年)継 - 高后8年(前180年)殺
- 樊市人 - 樊噲の庶子。文帝元年(前179年)封 - 景帝7年(前150年)死。荒侯。
- 樊他広(樊佗広) - 樊市人の子(実はその弟の子)。景帝7年(前150年) - 景帝中元6年(前144年)免[3]
- 樊章 - 樊噲の玄孫勝客の子。元始2年(2年)封 - ? [4]
系図
樊章の祖がどのように分かれたかは不明である。樊噲の子にした箇所は誤っている可能性がある。
魏脚注 - ^ 以下、樊家については司馬遷『史記』高祖功臣侯者年表第6・樊酈滕灌列伝第35。班固『漢書』樊酈滕灌傅靳周伝第11、高恵高后文功臣表第4。列伝については、小川環樹・今鷹真・(福島吉彦)訳『史記列伝』3と、小竹武夫訳『漢書』4(ちくま学芸文庫)を参照した。功臣表については古典研究会叢書『史記』と、中央研究院「漢籍全文資料庫」を参照した。この節では、『史記』『漢書』ともに記載があることについては、いちいち注を付けない。
- ^ 『史記』高祖功臣侯者年表。
- ^ 『史記』に他広、『漢書』は佗広と書く。
- ^ 『漢書』高恵高后文功臣表。
参考文献 - 司馬遷『史記』
- 小川環樹・今鷹真・(福島吉彦)訳『史記列伝』3、岩波書店(岩波文庫)、1975年。
- 水澤利忠・尾崎康・小澤賢二解題『史記』4(古典研究会叢書・漢籍之部20)、汲古書院、1996年。
- 班固『漢書』。小竹武夫訳『漢書』4、筑摩書房(ちくま学芸文庫)、1998年。
- 中央研究院「漢籍全文資料庫」、2017年5月閲覧。
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