熊本日日新聞(くまもとにちにちしんぶん)は、株式会社熊本日日新聞社が発行する熊本県の朝刊新聞である。 発行部数は235,400部(2023年3月現在[1])。
熊本日日新聞 | |
---|---|
本社 | |
種類 | 日刊紙 |
サイズ | ブランケット判 |
| |
事業者 | 株式会社 熊本日日新聞社 |
本社 | 〒860-8506 熊本県熊本市中央区世安町172 |
代表者 | 河村邦比児(代表取締役社長) |
創刊 | 1942年4月1日 |
前身 | 九州日日新聞 九州新聞 |
言語 | 日本語 |
価格 | 1部 150円 月極 3,400円 |
発行数 | 23万5400部 (2023年3月、日本ABC協会調べ[1]) |
ウェブサイト | https://kumanichi.com/ |
株式会社熊本日日新聞社 | |
本社所在地 | 日本 〒860-8506 熊本県熊本市中央区世安町172 |
設立 | 1942年(昭和17年) |
業種 | (情報・通信業) |
資本金 | 1,560万円 |
売上高 | 136億9900万円(2021年3月期) |
従業員数 | 434人(2021年10月現在) |
グループ会社として株式会社熊日広告社、熊日サービス開発株式会社、株式会社熊日メディアコム、株式会社熊日物流販売、熊日総合保険株式会社、株式会社熊日デジタル、株式会社熊日会館がある[2]。系列放送局である熊本放送(RKK)を含め、熊本の民放テレビ・ラジオ各局で自社のCMをよく流している。
歴史
九州日日新聞
- 1882年(明治15年)
- 3月 - 紫溟雑誌、20ページ、月3回発行で創刊(同年12月廃刊)
- 8月7日 - 紫溟新報、4ページで創刊(発行形態は不詳)
- 1883年(明治15年)1月 - 紫溟新報、日刊紙へ移行
- 1888年(明治21年)10月9日 - 紫溟新報、九州日日新聞に改題
- 1906年(明治39年)1月 - 元旦号で初めて写真版を掲載
九州新聞
熊本日日新聞
- 1942年(昭和17年)4月1日 - 第二次世界大戦による政府と軍部の「一県一紙令」により、熊本の2大紙「九州日日新聞」(民政党系)と「九州新聞」(政友会系)の2紙が合併して「熊本日日新聞」が朝夕刊セットで創刊。
- 1944年(昭和19年)3月6日 - 夕刊の発行を廃止。
- 1948年(昭和23年)12月4日 - 「熊日こども新聞」創刊(1950年(昭和25年)12月4日 廃刊)。
- 1949年(昭和24年)10月10日 - 「夕刊くまもと」創刊(夕刊が復活)。
- 1951年(昭和26年)7月1日 -「夕刊くまもと」を統合し、 朝夕刊セット制が復活。
- 1953年(昭和28年)
- 1954年(昭和29年)8月1日 - 『猫てんかんで死滅 ネズミの激増で悲鳴』の見出しで水俣病を初めて報道。
- 1973年(昭和48年)11月29日 - 大洋デパート火災発生。犠牲者全員の顔写真を唯一掲載。
- 1980年(昭和55年)10月1日 - 鉛の活字を使わない電算写植による新聞製作システム(CTS)スタート。
- 1981年(昭和56年)10月29日 - 熊本市世安町に「熊日製作センター」完成。CTSによる新聞製作システムに完全移行。
- 1982年(昭和57年)3月22日 - 編集機能を熊本市上通町から世安町の製作センターに移転。
- 1987年(昭和62年)10月 - 世安町の製作センター敷地内(旧・熊本南警察署庁舎)に日本で初めての「新聞博物館」を開設。
- 1999年(平成11年)7月 - 本社機能を世安町に全面移転。
- 2002年(平成14年)3月29日 - 上通町の旧本社跡地に再開発ビル「びぷれす熊日会館」完成。「ホテル日航熊本」や「熊本市現代美術館」などが入居している。
- 2008年(平成20年)12月8日 - 夕刊に2006年(平成18年)11月から2008年(平成20年)10月にかけて掲載された医療特集「ピックUP」のうち、記事の一部がNHK出版が発行する番組テキスト「きょうの健康」からの転用だったことが発覚し、記事を執筆した50代の男性編集委員を部次長・総務局付に降格させた。
- 2011年(平成23年)7月1日 - マスコットキャラクター「ぷれすけ」を発表。
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)7月1日 - 朝夕刊セットの月ぎめ購読料を、378円値上げして3,838円に改定[注釈 1]。
- 2020年(令和2年)12月1日 - 「熊日電子版」を開始。27年ぶりに朝刊購読料を値上げ(3,093円→3,400円)。
- 2021年(令和3年)8月10日 - 社告で9月30日付で夕刊を休刊し、10月から朝刊に統合すると発表した。「従来の朝・夕刊モデルを見直し、新しい朝刊と電子版によって読者に寄り添う態勢を整えることが必要と判断した」としている[5]。
事業所
不祥事
- 2020年(令和2年)4月23日に、熊本日日新聞社のグループ会社で、新聞の配達や販売を担う「熊日都市圏販売」が作製・配布したチラシに、男女の役割分担を決めつけるような不適切な表現があったとして、4月30日に公式サイトにおわびを掲載した。5月1日付の新聞紙上にもおわびを載せた。チラシは『熊日de充実すごもりライフ』と題し、大型連休を自宅で過ごす人に新聞購読を勧める内容。記載された女性のイラストには「断捨離して大掃除」「いつもより手の込んだ料理」、男性のイラストには「映画鑑賞」「ゆっくり読書」と添えられており、女性は赤系、男性は青系の色で描かれている。同新聞社はサイトで「性差を色分けし、家庭内の役割分担を決めつけるような不適切な表現が含まれていました。ジェンダーや性的少数者をテーマに報道してきた新聞社のグループ会社で不適切な表現を使ったことをお詫びします」と説明している[6]。
- ONE PIECE(ワンピース)の記事にて、今後の展開を明かすような重大ネタバレ疑惑文章とTwitterで拡散され、真偽を含めて物議を醸した。そのため、記事の筆者が2022年8月13日に「個人的願望だった」として謝罪した[7]。
マスコットキャラクター
- ぷれすけ - 創立70周年事業の一環として、2011年(平成23年)7月1日に発表されたマスコットキャラクター。「熊」をモチーフとしており、誕生日は4月1日で小学生・高学年という設定。地元熊本県のイメージキャラクターであるくまモンに弟子入りしている。目の部分が熊本日日新聞の題字ロゴの「日日」になっているのが特徴である。
小説
4コマ漫画
テレビ欄
- 最終面(メインテレビ面)
関連放送局
- 熊本放送(RKK)
- エフエム熊本(FMK、旧・エフエム中九州)
- 熊本シティエフエム(FM791)
- RKKのテレビ・ラジオで放送されている「熊日ニュース」とFMKで放送される「熊本日日新聞ニュース」を熊日Nとして、熊本日日新聞のテレビ・ラジオの番組欄に表記される。さらに、RKKに関してはニュース速報のタイトルが「熊日ニュース速報」だったり、住宅展示場を「熊日RKK住宅展」として共同で運営している。
- 資本関係としては、FMKの株式を42%以上保有しているので、下記グループ企業リストへの掲載はないものの子会社化している。一方RKKとは、本社が10%、傘下の昭和社(※熊日の前身の一つ・九州日日新聞の流れを組む熊日の不動産管理会社)を含めても20%未満となっている。
- 熊本シティFMも設立の中心社であり、役員を送り込んでいるが、資本関係は10%以下となっている。
グループ企業
- 株式会社熊日広告社
- 熊日サービス開発株式会社
- 株式会社熊日メディアコム
- 株式会社熊日物流販売
- 熊日総合保険株式会社
- 株式会社熊日デジタル
- 株式会社熊日会館[2]
関連人物
備考
脚注
注釈
出典
- ^ a b “23年3月ABC部数”. 新聞情報. (2019年5月18日)
- ^ a b “会社概要|熊本日日新聞社”. 熊本日日新聞社 (2021年6月25日). 2022年12月5日閲覧。
- ^ 2016年4月22日、2016年5月18日「くまにちコム(http://kumanichi.com/index.shtml)」参照
- ^ “『こち亀』原作者・秋本治氏に菊池寛賞 「上質な笑いに満ちた作品を堂々と完結させた」”. ORICON STYLE. (2016年10月13日)2016年10月13日閲覧。
- ^ “熊本日日新聞が夕刊休刊へ 10月から朝刊統合「ネット社会進展」”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2021年8月10日)2021年8月10日閲覧。
- ^ “「性差を色分けし、不適切な表現」熊日新聞がチラシ謝罪”. asahi.com. 2020年5月2日閲覧。
- ^ “ワンピース「重大ネタバレ疑惑」でコラム筆者謝罪 「個人的願望」で根拠なし...「軽率だったと猛省」”. J-CAST ニュース (2022年8月15日). 2022年12月5日閲覧。