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極楽とんぼ

極楽とんぼ(ごくらくとんぼ)は、吉本興業所属の山本圭壱と(株)82Style所属の加藤浩次からなる日本のお笑いコンビ。略称「極楽」。

極楽ごくらくとんぼ
メンバー 山本圭壱
加藤浩次
櫻庭博道
結成年 1989年
事務所 吉本興業(山本)
(株)82Style(加藤)
活動時期 1989年 - 2006年
2016年 -
出会い 劇団東京ヴォードヴィルショー研究所「闘魂塾」
現在の活動状況 テレビ・ライブなど
芸種 コント
漫才
ネタ作成者 山本圭壱~加藤浩次
現在の代表番組 極楽とんぼのタイムリミット
週末極楽旅
アッパレやってまーす! 木曜日
過去の代表番組 めちゃ×2イケてるッ!
森田一義アワー 笑っていいとも!
極楽とんぼの吠え魂
同期 雨上がり決死隊
名倉潤ネプチューン
ベイブルース
トゥナイト
たかおみゆき
矢部美幸
安尾信乃助など
(テンプレートを表示)

概要

1989年にコンビ結成。2006年、山本が所属事務所から解雇されたことで実質的に活動休止状態となっていた(詳しくは後述)が、2016年11月20日付で山本が同事務所へ復帰し、コンビとしての活動を再開した[1][2]

2019年10月1日付で加藤が吉本興業を離れ、個人事務所として同事務所とエージェント契約を締結したため、事実上、メンバーの所属事務所が異なるコンビとなった。

2021年3月31日を以て吉本興業が加藤とのエージェント契約を終了することを発表、4月1日以降は山本は吉本へ残留するがコンビとしての活動は続ける。これによりかつて解雇されていた山本が事務所に残り、加藤が事務所を離れる形となった。

メンバー

 
山本圭壱(2017年10月)
  • 山本 圭壱(やまもと けいいち、本名:山本 圭一 (1968-02-23) 1968年2月23日(55歳) - )
ボケ(時々ツッコミに回る)担当、立ち位置は向かって左(かつては右)。東京都生まれの広島県広島市育ち、広島県瀬戸内高等学校卒業。
2006年6月から本名の山本圭一で活動を開始する(後に元の芸名に再改名する)も、不祥事により所属事務所を解雇となり、芸能活動を休止する。
2015年1月19日、芸能界復帰を発表。
主な愛称は「山さん」「ぶーさん」「ブタ」「たまらん兄さん」。
2016年7月30日、『めちゃ²イケてるッ!』(フジテレビ)にて10年振りのテレビ復帰、加藤とも共演を果たす(ただし、ラジオや地方テレビ局の番組に出演経験があった)。
2016年11月20日、吉本興業への復帰が発表された[1][2]。復帰以降は坊主にして出演している。
2022年11月22日、元AKB48の西野未姫との結婚を発表[3]
 
加藤浩次(2017年10月)
  • 加藤 浩次(かとう こうじ、本名:加藤 浩二 (1969-04-26) 1969年4月26日(54歳) - )
ツッコミ(ボケに回ることも多い)・ネタ作り担当、立ち位置は向かって右(かつては左)。北海道札幌市生まれの同小樽市育ち。北海道小樽潮陵高等学校卒業。現在は『スッキリ』(日本テレビ)を主に、総合司会としての活動がメインとなっている。
主な愛称は「コージ」「カトさん」「狂犬」。
妻は緒沢凛で、三児(男児1人、女児2人)の父親。妻、娘、息子を溺愛する等、愛妻家子煩悩としても知られている。

来歴

1989年2月佐藤B作が主宰する「劇団東京ヴォードヴィルショー」の研究所「闘魂塾」の第4期生として2人が入団し出会う。同期の櫻庭博道を含めた3人でコントライブ『ラ・ママ新人コント大会』に出演。トリオ名を決める際に山本は『なまけものブラザーズ』を考えていたが、加藤が『極楽とんぼ』がかっこいいと提案し決定。松田優作の墓跡のうらに刻まれていた極楽とんぼから由来(あくまで加藤が山本を説得するための嘘であり、実際には書かれていない[4]。山本がこの事実を知ったのは結成から8年後の事であり、取材の場で由来を語った時に加藤から「あれはウソだった」と告げられた[5])。加藤は「旅をする2人」というイメージでこのコンビ名を考えており、「旅番組がしたいと思っていました」「旅番組をやるためにつけたようなコンビ名です」とも発言している[5][6]

その後2人はヤングサンデー誌内の広告で吉本が東京進出にあたって新人を募集していることを知り、学費滞納などもあってか研究所を退団。櫻庭はその後も劇団東京ヴォードヴィルショーに残留している。東京吉本の吉本バッタモンクラブの第1期オーディションに合格し、同年8月にデビュー。コンビを組んだきっかけは山本が大の広島東洋カープファンであり、広島の名選手である山本浩二を敬愛していたが故に加藤の名前が「コウジ」であったことから運命を感じ、コンビ結成に至った。なお加藤の本名は山本浩二と同じ「浩二」であり、山本の弟の名前は同音異字の「浩司」である。

1990年、『』(関西テレビ)で前説を担当。その後、深夜番組新しい波』に出演したのを機にナインティナインよゐこ本田みずほ光浦靖子オアシズ)らと共に、当時ディレクターの片岡飛鳥によって『とぶくすり』のレギュラーに抜擢される。以後も片岡が担当した番組『めちゃ²モテたいッ!』(初期は山本のみレギュラー)や『めちゃ²イケてるッ!』に出演。1998年頃からコンビとしての人気が上昇し、次第に仕事が増えていった。

2000年代以降は2人とも俳優業にも活動の幅を広げ、加藤は司会者としての仕事が増え、山本も社会人野球チーム・茨城ゴールデンゴールズに所属。個別で活動していくことが多くなっていった。

2006年7月18日午後、山本が起こした淫行騒動を受け、吉本興業が記者会見で山本の芸能活動停止(専属芸能家契約の解除)を発表し、コンビとしての活動は停止となった。以降加藤はピン芸人として芸能活動を継続、山本は約8年半芸能活動を休止していた。「事実上のコンビ解散、事実上の芸能界引退」と報道された上に吉本興業側も「極楽とんぼ・加藤浩次」としたが、加藤は2006年7月21日放送の『金曜JUNK 極楽とんぼの吠え魂』の最終回放送にて「解散は自分と山本が決めること」「引退は山本が決めること」と否定している。

山本の不祥事以降、コンビで出演した番組の再放送や総集編等で山本が出演しているシーンは基本的に放送されず(詳しくは山本圭壱の項目を参照)、放送されても顔にボカシなどの処理が施されていた。しかしコンビとしての活動停止後も『めちゃイケ』のEPGでは加藤に関しては「加藤浩次(極楽とんぼ)」と表示されることもある他、ナインティナイン・山里亮太南海キャンディーズ)・おぎやはぎら後輩芸人がラジオ番組等で「極楽とんぼの加藤さん」と発言しているように、他の芸人が加藤について言及する際にはコンビとしての加藤の名前を出していた。当の加藤本人も2007年4月6日スタートの『金曜JUNK2 加藤浩次の吠え魂』(TBSラジオ)において、第2回放送(4月13日)から番組冒頭の挨拶で「極楽とんぼ・加藤浩次です」と名乗っていた。

2015年1月19日、吉本との契約解除から8年半ぶりに山本が下北沢駅前劇場でお笑いライブを開催および芸能界復帰を発表した。チラシのタレント名は「山本圭一」ではなく旧芸名の「山本圭壱」とし、ライブ出演者欄には「極楽とんぼ 山本圭壱」とコンビ名を記していた。同年の7月5日、加藤が出演したコントライブにて共演者の矢作兼(おぎやはぎ)にうながされ客席でライブを見ていた山本をステージに上げて飛び入りで出演し、2006年7月の山本の不祥事以来約9年ぶりの加藤と共演、コンビとしての極楽とんぼが復活した。

2016年7月30日、『めちゃイケ』へ山本が約10年振りに出演した。番組内で加藤は、不祥事を起こして世間に迷惑をかけたことやメンバー・スタッフに正式な形で謝罪しなかったことを叱責し、コンビとして改めて関係者に謝罪。直後に2人でリングを降り、視聴者に土下座で謝罪した。また、同年夏以降に極楽とんぼとして全国で謝罪行脚のライブをする考えを明かした。加藤は以前より「いつか、コンビでお笑いライブを開催したい」とコンビ活動について口にしており、山本の『めちゃイケ』出演が決まる前からライブの準備をしていたという。

2016年11月20日付で、吉本興業から契約を解消されていた山本がよしもとクリエイティブエージェンシーに復帰した[1]。これにより、正式にコンビが復活となった[1][2]

2017年2月19日に、『極楽とんぼの吠え魂』の特番にて10年ぶりコンビとして出演。本当の最終回として17年2ヶ月の幕を閉じた。

2017年3月4日5日放送の、極楽とんぼが24時間生放送に挑戦した『極楽とんぼ「KAKERU TV」~24時間AbemaTV生JACK〜』(AbemaTV)が5日午後9時、すべてのプログラムを終了した。AbemaTVの過去最高となる350万視聴を記録し、コンビとしての同局でレギュラー番組も内定すると加藤はこらえきれず涙を浮かべた。他にもココリコロンドンブーツ1号2号・おぎやはぎ・品川庄司ワッキーペナルティ)・矢口真里井手らっきょ大原かおりなど50人以上の芸能人が参戦した。

2018年1月2日放送の『めちゃイケ』にて山本にレギュラー復帰と伝えられるも、後日の放送ではレギュラー復帰はないと伝えられる。ただそれ以前よりも高い頻度でゲスト出演となり、3月以降の放送ではクレジット上の表記が加藤浩次の後ろに移動。クレジット上はレギュラーに復帰した。

最終回の放送では最初から最後まで参加。正式メンバーとして総監督の片岡飛鳥から番組の卒業証書も受け取っている。めちゃイケが11年ぶりのコンビ揃っての地上波レギュラーとなった。

現在[いつ?]、月1回ルミネtheよしもとの本公演に出演中。

芸風

主にコントであり、ネタは結成当時は山本がネタを作っていたが2016年からは加藤が作っている。小道具などは多く持ち込まないため、漫才コントの形になることが多い。基本スタイルは加藤がツッコミで山本がボケだが、ネタの途中でどちらかが納得いかないことがあるとキレ始め(大抵は加藤が山本に無茶振り、無理難題を強要することが多い。山本がボケのイメージが強いのもこのため)、もう一方も逆ギレして結果どちらがボケなのかツッコミなのかがわからなくなってしまう、もしくはWボケになることもある。こういった芸風は男性には人気が高かったが、好き嫌いの好みが分かれるところ。

番組では加藤がボケの役割になって暴走することが多く、山本や他の出演者が止めるスタイルが定番となっている。また、その逆のパターンで、山本の勝手な立ち振る舞いや悪ふざけに加藤が激怒してからの喧嘩コントのスタイルもよくある。また加藤がボケて山本がツッコんだり、2人ともボケたりするのもしばしば。

出演番組

極楽とんぼとしての出演番組を記載、個別での出演番組は個人の項目を参照。

現在の出演番組

ラジオ

レギュラー番組

  • (極楽ラプソディ ~54からの挑戦~) (2022年4月30日 - 、SPOOX配信) - MC

過去の出演番組

テレビ

スペシャル番組
  • 笑っていいとも!特大号(2000年は加藤のみ
  • (1994年1月1日、フジテレビ)
  • 極楽&ココリコの芸能界ドッキリ出世大作戦!!(2001年12月31日、TBS) - 司会
  • ハゲタカウォーズ!!(2006年1月3日・3月27日・7月6日、テレビ東京) - MC

ラジオ

配信番組

映画

オリジナルビデオ

DVD

  • 極楽とんぼのテレビ不適合者 上・下巻
  • 極楽とんぼのテレビ不適合者 DVD-BOX

CM

ライブ

  • 極楽とんぼ 単独ライブ 全国ツアー2016(2016年9月3日 - 10月15日)

関連人物

2人の東京ヴォードヴィルショー研究所時代の同期生。「劇団東京ヴォードヴィルショー」時代に加藤や山本と共にコントライブに出演する際に極楽とんぼを結成。2人の退団後も東京ヴォードヴィルショーに留まったが、現在は退団している。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d “極楽とんぼ山本がよしもとに復帰”. お笑いナタリー. (2016年11月20日). https://natalie.mu/owarai/news/210122 2016年11月20日閲覧。 
  2. ^ a b c “山本さんが復帰 「極楽とんぼ」として活動”. 毎日新聞. (2016年11月20日). http://mainichi.jp/articles/20161121/k00/00m/040/038000c 2016年11月20日閲覧。 
  3. ^ “https://twitter.com/mikinishino4/status/1594997899187785728”. Twitter. 2022年11月22日閲覧。
  4. ^ カジサック KAJISAC (2019年7月19日). “【神回】極楽とんぼ加藤さん、あの頃の加藤さんに戻ります”. YouTube. 2019年7月19日閲覧。
  5. ^ a b 極楽とんぼ、コンビ名に秘めた願い成就 東野&岡村『旅猿』とのコラボも希望「決着は相撲です」ORICON NEWS 2020年10月24日配信 2020年12月3日閲覧
  6. ^ 極楽とんぼ悲願の旅番組!加藤浩次「旅番組をやるためにつけたようなコンビ名」TVLIFEweb 2020年10月9日配信 2020年12月3日閲覧
  7. ^ “極楽加藤「山本次第」14年半ぶり2人でレギュラー - お笑い : 日刊スポーツ”. 日刊スポーツ (2021年1月10日). 2021年1月10日閲覧。
  8. ^ 極楽とんぼオレたちちょこっとやってまーす! オレたちゴチャ・まぜっ!
  9. ^ “ニッポン放送『ANN』3ブランドに芸人17組 千原兄弟、極楽とんぼ、東京03が初担当”. ORICON NEWS. (2022年8月1日). https://www.oricon.co.jp/news/2244194/full/ 
  10. ^ 全エピソード - AbemaTV
  11. ^ 「極楽とんぼKAKERUTV」配信リスト - AbemaTV
  12. ^ 「極楽とんぼ KAKERU TV」動画 - AbemaTV公式 YouTube
  13. ^ “極楽とんぼ「KAKERU TV」本日スタート、山本が宣伝活動で渋谷、原宿を奔走”. お笑いナタリー (2017年4月27日). 2017年6月4日閲覧。
  14. ^ “加藤浩次がMC!賞金300万円を懸け芸能人たちがガチンコ頭脳勝負、業界初の完全リモートクイズバトル『QUIZOOM』3夜連続配信”. ABEMA TIMES (2020年4月24日). 2020年4月25日閲覧。

外部リンク

  • 極楽とんぼ 加藤浩次 公式プロフィール|株式会社82style
  • 極楽とんぼ 山本圭壱 公式プロフィール|吉本興業株式会社
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