『教えて!ウルトラ実験隊』(おしえて ウルトラじっけんたい)は、テレビ東京他で放送されていた情報バラエティ番組である。テレビ東京と日本テレワークの共同製作[1]。全15回。製作局のテレビ東京では2004年10月12日から2005年2月8日まで、毎週火曜 20:00 - 20:54 (日本標準時)に放送。
概要
日常生活で目にする現象を科学的に調査し、それによって疑問を解決するという触れ込みで放送。タイトルが示す通り、演出や設定、スタジオセットは『ウルトラマン』に登場する科学特捜隊のオマージュとなっていた。
視聴率的には振るわず[2]、また後述の捏造事件があったことから、番組は4か月で打ち切られた。
この番組はテレビ東京系列局の殆どで放送されていたが、同時間帯に『こいさんの満腹大冒険2004』を放送していたテレビ大阪では未放送だった[3]。
捏造の発覚と突然の番組終了
番組は花粉症対策を特集した2005年1月25日放送分で、千葉大学で臨床実験中の最新治療法「(舌下減感作療法)」を取り上げたが、放送内容に事実の歪曲があったことが千葉大学からの抗議によって発覚。番組を放送したテレビ東京は、以下の捏造があったことを1月28日に公表した[1]。
- 2週間の実験が必要なところを4日で済ませた。
- 治療の効果が出るまでに最低2、3か月かかるところを、2週間で効果が現れたかのように見せた。
さらに2月1日に追加の調査結果を発表し、上記の説明も一部虚偽であることが発覚した[4]。
- 治療実験そのものを全く行っていなかった。
- 治療を受けていない人物に虚偽の証言をさせた。
そして、番組の打ち切りと局幹部ら4人の処分を発表した[1]。打ち切りから1か月半後の3月23日、テレビ東京はこの件で総務省から厳重注意を受けた[5]。
出演者
司会
進行
- 大橋未歩(当時テレビ東京アナウンサー)
ウルトラ実験隊員
オープニングで紹介する時には、『サンダーバード』冒頭のカウントダウンをBGMにする(ただしオリジナルでは数字部分は 英語だが、番組内では 日本語となる)。
ナレーター
スタッフ
放送局
関連項目
- 打ち切り
- やらせ
- 発掘!あるある大事典II - 同じくやらせで打ち切られた番組で、制作会社(日本テレワーク)が共通している。
脚注
- ^ a b c “テレ東系『教えて!ウルトラ実験隊』ねつ造で番組打ち切り”. 調査・研究結果 - 放送研究と調査(月報)メディアフォーカス. NHK放送文化研究所. 2015年1月23日閲覧。
- ^ “〜ばんしん傍聴席〜 第295回放送番組審議会報告”. 番組審議会. テレビ東京. 2015年1月23日閲覧。
- ^ “”. テレビ大阪. 2004年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月23日閲覧。
- ^ “”. 教えて!ウルトラ実験隊. テレビ東京. 2005年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月23日閲覧。
- ^ “放送番組の既成の在り方 - 0597.pdf” (PDF). 国立国会図書館 調査及び立法考査局 国土交通課. p. 5. 2015年1月23日閲覧。
- ^ “”. 北日本放送. 2005年2月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月23日閲覧。
外部リンク
- - ウェイバックマシン(2005年4月23日アーカイブ分)