帝国繊維株式会社(ていこくせんい)は、東京都中央区に本社を置く消防ホースなどの消防用設備、消防車および繊維製品の製造、販売などを行う企業である。
沿革
- 1903年(明治36年)7月 - 近江麻絲紡織株式會社・下野製麻株式會社および大阪製麻株式會社が合併して、日本製麻株式會社を設立する。資本金200万円。
- 1907年(明治40年) - 日本製麻株式會社と北海道製麻が合併して、帝國製麻株式會社を設立する。
- 1928年(昭和3年) - 昭和製麻株式會社を合併する。
- 1941年(昭和16年)- 田村駒系の太陽レーヨン株式會社を合併する。帝國繊維株式會社に商号を変更する。
- 1943年(昭和18年) - 大正製麻株式會社・東洋麻工業株式會社・日本麻紡織株式會社の3社を合併する。
- 1944年(昭和19年) - 臺灣製麻株式會社を合併する。
- 1950年(昭和25年) - 過度経済力集中排除法(財閥解体)により会社解散する。帝国製麻株式会社・中央繊維株式会社・東邦レーヨン株式会社(現在の東邦テナックス)に分割される。
- 1950年(昭和25年) - 帝国製麻株式会社・中央繊維株式会社が各東京証券取引所に上場する。
- 1959年(昭和34年) - 帝国製麻株式会社と中央繊維株式会社が合併して、現社名となる。
- 1961年(昭和36年) - 東京証券取引所1部に指定される。
工場
栃木県に鹿沼工場(鹿沼市)[1][2]と下野工場(下野市[1][2]/河内郡上三川町[3])を有する[1][2]。
鹿沼工場は防災車両と消防ホースを製造していたが、防災車両の製造を下野工場に譲ったため、ホース専門の工場となった[2]。2021年に新たなライン建屋を着工した[4]。
下野工場は前田製菓から[5]2020年に取得した土地[2][5]に建設された工場で、帝国繊維にとって戦後初の新設工場である[2]。消防車両の開発・製造施設のほか、納品前の検収施設やシャシー等の保管庫が置かれている[2][3]。
関連会社
- (帝商)株式会社
- (キンパイ商事)株式会社
- (テイセン産業)株式会社
- 株式会社(テイセンテクノ)
製品
バス型の救助工作車II型
桐生市消防本部高規格救急車(キャンターオプティマ・現在は生産されていない)
広島市消防局
脚注
関連項目
- イオンタウン大垣 - 不動産賃貸。
- サッポロテイセンボウル - かつて札幌で運営していたボウリング場。跡地にプレミスト札幌ターミナルタワーが建てられる。
- 麻生町 (札幌市) - 帝国製麻琴似工場の旧所在地であったことが名前の由来。
- ローゼンバウアー - オーストリアの消防機器メーカー。帝国繊維は日本輸入代理店となる。
- 帝国繊維前駅 - かつて工場があった。
外部リンク
- 帝国繊維株式会社