『崩壊：スターレイル』（ほうかい スターレイル、中国語: 崩坏: 星穹铁道、英語: Honkai: Star Rail）は、miHoYoによって開発・運営される基本プレイ無料コンピュータRPG。miHoYoが展開する『崩壊』シリーズの一作であり、プレイヤーは銀河を旅する開拓者となって様々な星を巡る。2023年4月26日にiOS、Android、Microsoft Windowsで配信が開始され、PlayStation 4とPlayStation 5での配信が予定されている。
| ジャンル | コンピュータRPG |
|---|---|
| 対応機種 | iOS/Android Microsoft Windows PlayStation 4 PlayStation 5 |
| 開発元 | miHoYo |
| 発売元 | 中国：miHoYo 世界：Cognoshere (HoYoverse) |
| プロデューサー | David Jiang |
| シリーズ | 『崩壊』シリーズ |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 | 2023年4月26日 (iOS, Android, Windows) 予定 (PS4, PS5) |
| その他 | 基本プレイ無料（アイテム課金制） |
ゲームシステム
プレイヤーは、最大で4名のキャラクターから1つのチームを編成して操作する[1]。キャラクターはそれぞれ異なる属性と「運命」と呼ばれる役職を持つ[1]。「属性」には虚数・量子・雷・炎・風・氷・物理の7つが存在し[2]、「運命」にはバランス型の「壊滅」、単体攻撃の「巡狩」、複数攻撃の「知恵」、強化の「調和」、敵弱体化の「虚無」、回復の「豊穣」、守りの「存護」が存在する[3]。
プレイヤーは3Dのフィールドを自由に移動することができる[3]。フィールド内は敵が存在し、これを攻撃することで戦闘が始まる[3]。本作の戦闘はターン制であり、プレイヤーは各キャラクターの行動時にコマンドを選択する[1]。
ストーリー
主人公である開拓者は「星核」と呼ばれる不思議な力を身に宿している[4]。宇宙ステーションで眠りについていたところ、宇宙ステーションが「反物質レギオン」と呼ばれる勢力に襲撃される[4]。そのさなか、開拓者は星核ハンターである「カフカ」らによって目を覚まされる[4]。星穹列車と呼ばれる宇宙を旅する列車の一員である「三月なのか」と「丹恒」によって救出された開拓者は、星核を調査するため、星穹列車の一員となって銀河を旅する[1][4]。
登場キャラクター
星穹列車
| 名前 | 声 | 人物 |
|---|---|---|
| 開拓者 | 榎木淳弥（男性）[1] 石川由依（女性）[1] | 本作の主人公である謎の若者[1]。体内に星核を埋め込まれており、星核と交信する力を持つ[1]。 |
| ヴェルト・ヨウ | 細谷佳正[5] | ネゲントロピーの元盟主[5]。 |
| 丹恒（たんこう） | 伊東健人[1] | 星穹列車の一員[1]。凛とした無口な青年[1]。 |
| 姫子（ひめこ） | 田中理恵[1] | 星穹列車のナビゲーター[1]。チャレンジ精神に溢れた科学者[1]。 |
| 三月なのか（みつきなのか） | 小倉唯[1] | 星穹列車の一員。自分についての記憶をすべて失っている[1]。 |
星核ハンター
宇宙ステーション「ヘルタ」
| 名前 | 声 | 人物 |
|---|---|---|
| アーラン | 白石涼子[5] | 「ヘルタ」の防衛課責任者である少年[5]。 |
| アスター | 赤﨑千夏[5] | 「ヘルタ」の名目上の所長を務める少女[5]。 |
| ヘルタ | 山崎はるか[1] | 「ヘルタ」の主人[1]。 |
ベロブルグ
ベロブルグは、常に雪で覆われた星[1]。
| 名前 | 声 | 人物 |
|---|---|---|
| クラーラ | 日高里菜[5] 安元洋貴[5] | ロボットに育てられた少女[5]。 |
| サンポ | 平川大輔[5] | 口が達者な商人[5]。 |
| ジェパード | 古川慎[1] | シルバーメインの戍衛官[1]。 |
| セーバル | 愛美[5] | カラクリ工房を経営する機械工かつロックミュージシャン[5]。 |
| ゼーレ | 中原麻衣[5] | 「地炎」のメンバーである少女[5]。 |
| ナターシャ | 内山夕実[5] | 下層部にいる数少ない医者[5]。 |
| フック | 徳井青空[5] | 冒険集団「モグラ党」のボス[5]。 |
| ブローニャ | 阿澄佳奈[5] | シルバーメインのリーダー[5]。 |
| ペラ | 諸星すみれ[5] | シルバーメインの情報官[5]。 |
仙舟・羅浮
仙舟・羅浮は大型の宇宙船[6]。
開発
これまでmiHoYoは『崩壊3rd』や『原神』といったアクションRPGを中心に開発してきたが、『崩壊：スターレイル』はコマンド・ターン制RPGとして開発された[6]。本作のプロデューサーであるDavid Jiangによると、ユーザーリサーチの結果、コマンド・ターン制RPGの需要が高く、また、『崩壊3rd』の操作が難しくてプレイできないというユーザーの声があったことなどから、戦略性を重視したRPGが世界的に成功する可能性があると判断し、『崩壊：スターレイル』の開発が始まった[6]。
シリーズ前作にあたる『崩壊3rd』は地球を舞台としながらも、宇宙という要素が登場し、地球以外の惑星が存在することがストーリーの中で示唆されていた[6]。『崩壊：スターレイル』の開発にあたっては、この宇宙の話を展開することが決まり、列車に乗り様々な惑星を巡るという設定が誕生した。開発にあたっては、まず舞台となる星の世界観やテーマが決められ、そこからキャラクターが作られ、最後にストーリーが制作された[6]。
2021年10月から11月にかけて最初のクローズドベータテストが実施された[7]。2022年5月から6月にかけては2度目のクローズドベータテストが実施された[8]。また、2023年2月からはファイナルベータテストが実施された[3]。
リリース
『崩壊：スターレイル』は2023年4月26日にiOS、Android、Microsoft Windows向けに配信が開始された[9]。また、PlayStation 4とPlayStation 5でのリリースが予定されている[9]。プロデューサーのDavid Jiangによると、少なくとも6年間の運営が想定されている[6]。
評価
| 評価 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| ||||||
『崩壊：スターレイル』はMetacriticのレビュアーから「generally favorable」の評価を受けた[10]。2022年に行われたGolden Joystick Awards 2022においては「Most Wanted Game」にノミネートされた[11]。
脚注
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w “”. ファミ通.com (2023年1月24日). 2023年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。
- ^ 高村響 (2023年2月22日). “『崩壊：スターレイル』“HoYoverseの蓄積”とコマンドバトルが驚きの相乗効果！胸躍る幻想的なSF冒険譚【最終ベータテストプレイレポ】”. Game*Spark. 2023年2月23日閲覧。
- ^ a b c d “”. ファミ通App (2023年2月21日). 2023年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。
- ^ a b c d 米澤崇史 (2023年2月21日). “「崩壊：スターレイル」ファイナルクローズドβテストプレイレポート――「原神」のノウハウを生かして作られた別ジャンルのRPG”. Gamer. 2023年2月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak “Character - 『崩壊：スターレイル』公式サイト”. HoYoverse. 2023年2月23日閲覧。
- ^ a b c d e f “ターン制RPGに未来はあるのか？──JRPGを徹底的に研究した『崩壊：スターレイル』プロデューサーと、日本ファルコム近藤社長が語りあう「RPGの可能性」”. 電ファミニコゲーマー (2023年4月3日). 2023年4月30日閲覧。
- ^ Chihiro (2021年10月8日). “”. 4Gamer.net. 2022年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。
- ^ 本丸猫左衛門 (2022年6月15日). “”. 4Gamer.net. 2023年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。
- ^ a b Ayuko Kawase (2023年4月27日). “『崩壊：スターレイル』では、「主人公選択でもたもたしていると催促される」。悩ましすぎる二択”. Automaton. 2023年4月30日閲覧。
- ^ a b “Honkai: Star Rail”. Metacritic. Fandom. 2023年4月30日閲覧。
- ^ Hideaki Fujiwara (2022年11月23日). “”. Automaton. 2022年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。