人物
来歴 生い立ち 母の故郷、福島県郡山市 で生まれる。 桐生市立北中学校 卒業までの15年間を桐生市で過ごす。 桐朋女子高等学校 音楽科ピアノ科を経て桐朋学園大学 音楽学部(ピアノ専攻)を卒業後、バークリー音楽院 に留学。(ジョージ・ラッセル )(英語版) 、ゲイリー・バートン など数多くの有名アーティストと共演を重ね、ピアノの腕を磨く。 在学中から巨匠ジョージ・ラッセルらから絶賛されるなどその才能は高く評価され、2001年にはアメリカのジャズ専門誌ダウンビートから「アウトスタンディング・アワード」を贈られた。 デビュー バークリーを首席で卒業後、2001年10月に日本のジャズ・ピアノの名門レーベル「澤野工房」からファースト・アルバム『Living Without Friday』を発表。直後に大手CDショップのジャズ・チャートで一躍トップセールスをマークし、新人としては異例のヒットを記録する。また、同時期に文化庁 の在外派遣研修生として滞米し、さらに一年間、研鑽を重ねる。 2002年 12月、ニューヨークの若手トップミュージシャンを従えたセカンド・アルバム『When October Goes』をリリース。日本ではほとんど演奏経験が無いにもかかわらず、いきなりジャズ・チャートで初登場第1位を獲得する。 2003年 日本でのライブ活動も本格化。この年の初頭に行った「山中千尋 ニューヨーク・トリオ ツアー2003」の模様を伝えた毎日放送(MBS) 制作の密着ドキュメント「情熱大陸 」(TBS系列 で放送)により、その国際的な活動が広く日本でも知られるようになった。 8月、上記ツアーの大阪公演を完全収録したDVD『Leaning Forward』を発表。ポップスを含む全ジャンルのDVDチャートでベストテン内に初登場ランクインした[2] 。 その後もニューヨークを中心に世界各地で活動を続ける。 2004年 1月、03年暮れの来日ツアー終了後、米NBCラジオ、カーネギーホールへ出演。 5月、1年半ぶりとなる新作CD『Madrigal』の発表。同時に「ツアー2004〜Madrigal」を全国7ヵ所で開催。 8月、11月にも再来日し、「ニューヨーク・トリオ ツアー2004」として各地で公演を行った。 2005年 1月、ユニバーサル ミュージック グループ のクラシックス&ジャズと契約。 8月、「情熱大陸 Special Live」(大阪公演)、「東京JAZZ2005」に出演。 9月7日、ユニバーサル傘下のヴァーヴ・レコード より、移籍第1作『Outside by the Swing』をリリース、メジャーデビューを果たす。オリコン デイリーアルバムチャート(邦楽・洋楽全ジャンル)で初登場20位、各ジャズ・チャートでは前作・前々作同様初登場第1位を飾る。 10月から、アルバムのプロモーション・ツアーとして「ツアー2005〜"Outside by the Swing"」を全国各地で開催。 2006年 9月、移籍後2作目となる『Lach Doch Mal』が欧Emarcy レーベルからリリースされ、欧州デビューも果たす。これは2007年4月発表のスイングジャーナル誌「第57回日本ジャズメン読者人気投票」<アルバム・オブ・ザ・イヤー>部門で第1位を獲得する。 2007年 8月、『Abyss』を発表。iTunes Store 、HMV 、タワーレコード 、Amazon.com などの各ジャズ・チャートで第1位を獲得。このアルバムで2008年1月にスイングジャーナル 誌主催の2007年度第41回ジャズ・ディスク大賞<日本ジャズ賞>を受賞。4月には同誌「第58回日本ジャズメン読者人気投票」<アルバム・オブ・ザ・イヤー>部門で2年連続第1位となる。 10月にはヴァーヴから初のライブDVD 作品『Live In Tokyo』をリリース(6月のツアー最終日の模様を収録)、各ジャズ・チャートでの第1位はもとより、オリコンの全ジャンルDVDチャートで初登場第7位となる。 11月中旬より、「山中千尋 ニューヨーク・トリオ ツアー2007 "Abyss"」をイタリア 〜イギリス 〜ドイツ 〜日本で敢行。 2008年 2月27日、ピアノ、ギター、ベースによるドラムレス・トリオで故オスカー・ピーターソンに捧げた『After Hours』をリリース。ジャズ・チャート初登場第1位を獲得。その後、2009年3月には「第23回日本ゴールドディスク大賞 <ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー(ジャズ邦楽部門)>」を受賞。 9月、『Bravogue』を発表、ジャズ・チャート部門初登場第1位。 2009年 3月、『Abyss』がEmarcyレーベルからヨーロッパでもリリースされ、オーストリア 、ドイツ、フランス 、イタリアでライブ・ツアーを行う。 5月から6月にかけて、ニューヨークのトップ・ピアニスト10人の共演で開催される「富士通スペシャル 100 GOLD FINGERS」に参加。 10月、生誕100周年を迎えるベニー・グッドマン へのトリビュート作品『Runnin' Wild』を発表。Amazon.com、タワーレコード、HMV、ビルボード・ジャパン などの各ジャズ・チャートで第1位を獲得。また、群馬交響楽団 の公演にて、「ラプソディ・イン・ブルー 」を共演した。 2010年 3月、出生地の福島県郡山市から「フロンティア大使」の委嘱を受ける。 2011年 日本人として初めてアメリカのデッカ・レコード (ユニバーサル傘下)と契約。またヨーロッパ・ジャズの次世代を担うマリオ・ガルガーノ(ベース)、ミケーレ・サルガレッロ(ドラムス)とヨーロピアン・トリオを結成、イタリア最大のジャズ・フェスであるウンブリア・ジャズ祭では、ハービー・ハンコック やマーカス・ミラー とステージを分けあった。 8月24日、自身の音楽活動10周年を記念したアルバム『レミニセンス』を発表。その『レミニセンス』で全米CDデビューを飾る。 10月、全米デビューを記念したニューヨークでのクラブ・ギグを収録したDVD『ライヴ・イン・ニューヨーク』を発売。 2015年 4月、桐朋学園大学音楽学部作曲科、非常勤講師に就任。 9月、バークリー音楽大学 の助教授(Assistant Professor)に就任、ピアノ科で指導を行う。
ディスコグラフィ アルバム 発売日 タイトル 和文タイトル レーベル 品番 2001年 10月8日 Living Without Friday リヴィング・ウィズアウト・フライデイ 澤野工房 AS-16 2002年 12月8日 When October Goes ホエン・オクトーバー・ゴーズ 澤野工房 AS-25 2004年 5月10日 Madrigal マドリガル 澤野工房 AS-38 2005年 9月7日 Outside by the Swing アウトサイド・バイ・ザ・スイング Verve/Universal UCCJ-2040 2006年 9月13日 Lach Doch Mal ラッハ・ドッホ・マール Verve/Universal UCCJ-2052 2007年 8月22日 Abyss アビス Verve/Universal UCCJ-2060 2008年 2月27日 After Hours アフター・アワーズ Verve/Universal UCCJ-2065 2008年9月24日 Bravogue ブラヴォーグ Verve/Universal UCCJ-2071 2009年 10月7日 Runnin' Wild - Tribute To Benny Goodman ランニング・ワイルド〜トリビュート・トゥ・ベニー・グッドマン Verve/Universal UCCJ-2077 2010年 9月22日 Forever Begins フォーエヴァー・ビギンズ Verve/Universal UCCJ-2083 2011年 8月24日 Reminiscence レミニセンス Verve/Universal UCCJ-2090 2012年 5月23日 Still Working スティル・ワーキング Verve/Universal UCCJ-2096 2012年7月18日 Because ビコーズ Verve/Universal UCCJ-2102 2012年7月18日 After Hours 2 アフター・アワーズ2 Verve/Universal UCCJ-2109 2013年 8月14日 MOLTO CANTABILE モルト・カンタービレ Verve/Universal UCCJ-2111 2014年 7月16日 Somethin' Blue サムシン・ブルー BLUE NOTE/Universal UCCQ-1016 2015年 7月15日 SYNCOPATION HAZARD シンコペーション・ハザード BLUE NOTE/Universal UCCQ-1043 2015年 10月14日 Best 2005-2015 ベスト 2005-2015 BLUE NOTE/Universal UCCQ-1048 2015年 10月14日 The SPHÈRES: Live in OSAKA!! スフィアズ: ライヴ・イン・大阪!! BLUE NOTE/Universal UCCQ-1050 2016年7月13日 Guilty Pleasure ギルティ・プレジャー BLUE NOTE/Universal UCCQ-2097 2017年6月21日 MONK STUDIES モンク・スタディーズ BLUE NOTE/Universal UCCQ-9303 2018年6月20日 UTOPIA ユートピア BLUE NOTE/Universal UCCJ-2157 2019年6月26日 Prima Del Tramonto プリマ・デル・トラモント BLUE NOTE/Universal UCCJ-9218 2020年6月24日 ROSA ローザ BLUE NOTE/Universal UCCJ-9223 2021年12月15日 Ballads バラーズ BLUE NOTE/Universal UCCJ-2200 2022年12月21日 Today Is Another Day トゥデイ・イズ・アナザー・デイ BLUE NOTE / Universal Japan UCCJ-2215
DVD
主な共演者
主な受賞歴 シスターズ・イン・ジャズ国際コンクール 優勝(主催:国際ジャズ教育者協会、2000年) アウト・スタンディング・アワード受賞(主催:米ジャズ専門誌 ダウンビート、2000年) 文化庁派遣 芸術家在外研修員(2001年) HMV Jazz Awards 2003「HMV大賞(Record of The Year)」・「ベスト・ジャパニーズ・ジャズ・アルバム賞」(受賞作品:『When October Goes』)(2003年) スイングジャーナル第39回ジャズ・ディスク大賞≪ニュー・スター賞≫(2005年度最優秀新人ジャズ・アルバム)(受賞作品:『Outside by the Swing』)(2005年) スイングジャーナル第57回日本ジャズメン読者人気投票「アルバム・オブ・ザ・イヤー」第1位(受賞作品:『Lach Doch Mal』)(2006年) スイングジャーナル第41回(2007年度)ジャズ・ディスク大賞≪日本ジャズ賞≫(受賞作品:『Abyss』)(2007年) スイングジャーナル第58回日本ジャズメン読者人気投票「アルバム・オブ・ザ・イヤー」第1位(『受賞作品:Abyss』)(2007年) 第23回日本ゴールドディスク大賞 <ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー>(受賞作品:『After Hours』)(2009年)
著書 山中千尋 『ジャズのある風景』晶文社 (原著2013年8月3日)。ISBN (978-4-7949-6909-5 )。
出演歴
脚注
外部リンク 山中千尋の公式サイト Chihiro Yamanaka Official Site 山中千尋 | Chihiro Yamanaka (ユニバーサルミュージックによる公式ページ) 山中千尋|Chihiro Yamanaka|プランクトン|Plankton Co.,Ltd. (ホールツアー公演) FMとやま 山中千尋 いつだってT-TIME (番組公式サイト) Chihiro Yamanaka 山中千尋 (@ChihiroYamanaka) - Twitter 山中千尋 (yamanakachihiro) - Facebook 山中 千尋 (@chihiroyam) - Instagram ろひちかなまや 山中千尋(ろひちかなまや)|note (旧 公式サイト)
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