小野瀬 雅生(おのせ まさお、1962年11月14日 -)は、日本のミュージシャン、エッセイスト、声優。
「クレイジーケンバンド」のギター担当であり、バンド「小野瀬雅生ショウ」のリーダーである。ヒゲ、ウエーブのかかった黒髪、黒マントにシルクハット姿がトレードマーク。通称「のっさん」。
プロフィール
神奈川県横浜市菊名で生まれ、父の仕事の関係で横浜市内を転々としてすごす。
SF、ミステリなどの読書も好きであったが、中学時代に音楽に目覚め、ギター少年となりバンドを組む。また、生家の隣にすんでいた4歳年上の安西史孝(のち、キーボード奏者、作編曲家)から、音楽的な影響を受ける。
高校時代はドゥービー・ブラザーズのコピーバンドを結成して活動[1]。ヤマハ主催のコンテスト「EastWest」ジュニアの部で決勝に進出した。その一方でマニアックに色々な音楽を聴いていた。なお、中小企業診断士の竹内幸次は、高校時代のギター仲間。
その後も様々なバンドに所属して音楽活動を続けるが、活動に行き詰まっていた1989年の大晦日に、現クレイジーケンバンドのドラム担当の廣石恵一に誘われ、横山剣が主催するクレイジーケンバンドの原形にあたるバンド「ZAZOU」に参加。その後も、「CK'S」、「クレイジーケンバンド」と名前を変えたバンドに中核メンバーとして参加。ハード・ロックばりのギター等を担当する以外にも、自らの楽曲をバンドに提供している。
「クレイジーケンバンド」のライブでの、小野瀬の楽曲を披露するコーナーを、横山が「小野瀬雅生ショウ」と呼んだことから、2000年12月に「小野瀬雅生ショウ」というソロ・アルバムをリリース。
そして、高橋利光(キーボード担当。クレイジーケンバンドのメンバーでもある)、大澤逸人(ベース担当)、今村功司(ドラム担当)と、バンド「小野瀬雅生ショウ」を結成。以降、「クレイジーケンバンド」での活動と並行して、「小野瀬雅生ショウ」やソロでの、活動を続けている。(後に、2005年頃よりサポートギタリストとして参加していた、須藤祐も正式メンバーとなった)
映画ファンでもあり、「クレイジーケンバンド」のCDを、小野瀬がファンであるアキ・カウリスマキ監督にかかさず送っていたことから、楽曲「ハワイの夜」(クレイジーケンバンド)と「Motto Wasabi」(小野瀬雅生ショウ)とがカウリスマキ映画『過去のない男』に使用された。
天丼をはじめとしたB級グルメマニア、プロ野球マニアであり、それぞれについてのコラムを執筆。雑誌「en-taxi」には、小説も発表している。
野球好きのせいか、クレイジーケンバンドのステージの演出において、横山剣がピッチャー役、小野瀬がキャッチャー役の後にギターをバットに見立てて打つ形態模写をすることがある。
また、その独特の声をいかして、リリー・フランキー原作のアニメ『おでんくん』では「怪盗カニコウモリ」の声優を担当したが、2013年の新作がんばれ!おでんくんでは別の声優に変わっている。
小野瀬雅生ショウ作品
- 小野瀬雅生ショウ 2000.12(小野瀬と高橋による、ほぼソロアルバム)
- Little High Big Now 2003.7(ここから、現メンバーによるバンド・アルバム)
- ジャム・カレット 2005.4
- Sanctuary 2006.5
- パビリオン 2006.11
DVD(小野瀬雅生出演)
- 直伝 イカ釣り船 完全解説 2007.4
著書
- 小野瀬雅生のギタリスト大喰らい―炎のロック★ギタリスト大全 P-Vine Books 2008.9 (ISBN 9784860202736)
- 焼きそばの果てしなき旅 ワニブックス 2021.10
脚注
外部リンク
- 小野瀬雅生 OnoseMasao.com
- 小野瀬雅生ショウ オフィシャルサイト
- ダブルジョイレコーズ
- 横浜若者応援サイトHamatoriumCafe:小野瀬雅生インタビュー掲載/2010.9.27
- YouTube:小野瀬雅生インタビュー動画
- 小野瀬雅生オフィシャルブログ「世界の涯で天丼を食らうの逆襲」