小林 道夫(こばやし みちお、1933年1月3日[1] - )は、日本のピアノ奏者、チェンバロ奏者、フォルテピアノ奏者、指揮者。バロック音楽、特にヨハン・ゼバスティアン・バッハへの造詣が深い。
略歴
- 1951年 東京都立小山台高等学校卒業。
- 1955年 東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。その後伴奏者として幅広い活動を開始。
- 1956年 (毎日音楽新人奨励賞)を受賞。バリトン歌手中山悌一と全国的にリート演奏を行う。
- 1960年 この頃に来日したゲルハルト・ヒュッシュ、ヘルマン・プライ、ルートヴィヒ・ヘルシャー、ジャン=ピエール・ランパルらと共演。
- 1965年 (デトモルト音楽大学)へ留学。帰国後はチェンバロとピアノの独奏、伴奏だけでなく、バロック音楽、アンサンブル、指揮、合唱と幅広い活動を続ける。
- 1970年 東京藝術大学の学生が結成した東京藝術大学バッハカンタータクラブの指揮者に迎えられ、テノール歌手佐々木正利、ヴァイオリン奏者(蒲生克郷)、チェンバロ奏者鈴木雅明、渡邊順生ら後の日本のバッハ演奏の中心をなす演奏家の多くを指導、育てる。
- 1972年 ザルツブルク国際財団モーツァルテウム記念メダルを授与される。
- 1979年 モービル音楽賞を受賞。
- 1998年より東京藝術大学客員教授、2000年より大阪芸術大学客員教授、2008年より大分県立芸術文化短期大学客員教授。
演奏について
伴奏ピアニストとしても、過去に来日した多くの世界的ソリストと共演し、バリトン歌手ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、テノール歌手エルンスト・ヘフリガー、チェロ奏者ピエール・フルニエ、ソプラノ歌手アーリーン・オジェー、フルート奏者オーレル・ニコレなどの伴奏を勤めた。チェンバロ奏者としては、1973年10月26日に、ヘルベルト・フォン・カラヤン率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演してバッハの協奏曲を演奏している。
外部リンク
- 所属事務所によるプロフィール
脚注
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.508