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卓球

卓球(たっきゅう、Table tennis)は、球技の一種である。競技者は向かい合い、プラスチック製のボールをラケットで打ち合って得点を競う。

卓球
統括団体 国際卓球連盟
通称 ピンポン
起源

1880年代

発祥はゴッシマテニスというインドの遊戯。やがてイギリスに伝わり上流階級で広まった。当時ボールはワインのコルクから削り出したものを使用していたと言われる。
特徴
身体接触
選手数 1人(シングルス)2人(ダブルス)で行う
男女混合 有 男女混合ダブルス(ミックス)
カテゴリ 屋内競技 球技
ボール プラスチック40 mm(ラージボール44mm)
実施状況
オリンピック 1988年-
(テンプレートを表示)

歴史

卓球は、ジュ・ド・ポームなどの古代のテニスゲームをもとに、19世紀後半にイギリスで考案された[1]。考案者についてははっきりと分かっていないが、ジェームズ・デボンシャーが1885年に特許を申請していることが分かっている[1]。1887年、著名なゲーム用品スポーツ用品メーカーであるジャック・オブ・ロンドンがゴシマという名前でこれを発売した[1]。最初の製品は商業的成功には至らなかったが、1900年ごろ、ボールをコルク製からセルロイド製に改良した。その後、プラスチック製に改良したところ、適度な弾力性が得られるようになったが回転量が減少したためカットマン(守備メインとする戦型)が不利になった。ジャック・オブ・ロンドンが、セルロイド製ボールを打つときの音に基づいてピンポンと命名して売り出すと、すぐに一般に普及した[1]

 
日本で最初にピンポンをした場所にある碑(岡山市)

日本には1902年に東京高等師範学校教授の坪井玄道がフランスから用具一式を日本に持ち込んで普及を始めたことを契機に広まった[2]山田耕筰の著作によると、1886年生まれの耕筰が15歳の時(1901年)に岡山で卓球をしたという記録がある[3]。1929年7月12日、日本卓球会が創立された[4]

国際卓球連盟 (ITTF) は1926年に誕生した。同年、ロンドンで最初の世界選手権が開催された。

ルール

ここでは特に断りが無い限り、ITTFによる標準的なルール (40 mmボールを使用)のうち、非身体障害者を対象とした競技ルールについて説明する。(ラージボール (44 mmボール)を使用する競技についてはラージボール卓球を、障害者向けの競技ルールについてはパラ卓球あるいは車いすの部を参照)。

用具規定

卓球台の上面は長さ2.74m、幅1.525mの長方形で、地面より76cmの高さに水平に位置する。台の長辺に垂直に張られたネットによって、台は2つのコートに等分される。ネットは台から15.25cmの高さに、台の両端に取り付けられたサポートで吊り下げ、ネット中央に100gの錘を乗せ、ネットの下がりが1cm以内になるように張る。 ボールは直径40 mm(ラージボール卓球では44mm)のプラスチック製で、白色で無光沢のもの(ラージボールはオレンジ色で無光沢)[5]ラケットユニフォームの規定については用具の節を参照。

試合進行

 
スコアボード

ゲームは0-0でスタートし、各プレイヤーはルールで定める要件(たとえば主に、サービスを含め相手コートへの正規の打球に成功し、これを相手が正規に返球できなかった場合等)を満たすことで得点する。先に11点を取ったほうが1ゲームを取得する。

ただ、双方が10点ずつとなったら、先に2点差を付けた方が1ゲーム先取となる(又は、11対11でも2点差を付けた方が勝ちとなる)。

試合開始前
一般のローカルな試合では最初にラリー練習を2分間し(時間の関係により、○本などと変更されることがある)、次にラケット交換(相手のラケットを確認する)とコイントス(日本ではジャンケン)を行う。大きな大会など、公認審判の入るような大会では、挨拶、ラケット交換、コイントス(じゃんけん)を行い、勝った選手は、「サービス」「レシーブ」「コート」のいずれかを選択することができる。
サービス
サービスは2本交代。ただし10-10以降は1本交代になる。
サーバーは静止しラケットを持っていない手(フリーハンド)の手のひらからほぼ垂直に16 cm以上 上に投げ、落ちて来るところをラケットによって「エンドライン」と呼ばれる台の後方から打球し、まず自分のコートにバウンドさせ、次にネットの上を越して、相手のコートにバウンドさせなくてはならない。サービスがネットに当って相手のコートに落ちた場合は、「レット」となり、サービスのやり直しになる。それ以外の場合はサービスミスになり、相手の得点になる。
また、サーブをするときには、ボールを選手の体やユニフォームで相手選手から隠してはならない。サービスをする時にトスが低かったり(16 cm未満のトス)、違法 (illegal) なサービスではないかと審判が疑問を持った場合は注意が与えられ、サービスのやり直しをするが、再度、同様の疑わしいサービスはフォルトとなり、相手の得点になる。明らかな違反サービスは(注意されることなく)フォルトとされる。
レシーブ
相手コートと自分のコートに1バウンドずつした相手のサービスを相手コートに1バウンド以上させて返球する。
返球したボールは、直接、またはネットに接触した後に、相手のコートに落ちるように返球しなければならない。これが出来なかった場合、相手の得点になる。
ボールを自分のコートで2バウンドさせたり、ボールを自分の体に当てたり、ラケットに2度意図的に打ったり、相手が返球したボールが自分の台にバウンドする前に直接ラケットや体に当ててはならない。これらに該当した場合は相手の得点になる。但し、意図的でない、一連の打球動作におけるダブルヒットは有効。ラケットを持つ手の手首よりも先(指など)にボールが当たったり、ラバーに当たらずに相手のコートに入った場合も返球として有効で、相手の得点にはならない。
台上でのボレーは禁止。ボレーをすると相手の得点になる。また,プレー中にフリーハンドが台上に触れると失点になる。
チェンジコート
1ゲームが終わったら、コートチェンジをして次のゲームに入る。次のゲームでは、前のゲームで最初にレシーブをした選手からサービスを始める。
カウントの取り方
スコアボードの点数を付ける審判は、点数が入る度にサーバー側の点数・レシーバー側の点数を英語で発声する。中国国内ではサーバー側の点数・対・レシーバー側の点数の順で中国語で発声する。
その他
ラリー中にボールが割れた場合は、そのラリーによる得点は無効となり、ラリー後にボールを拾ってボールが割れたのが判明した場合は、そのラリーでの得点は有効となる。審判からボールを交換してもらった上で練習打(ラリー)をした後、サービスのやり直しにてゲームが再開される。
他のコートからボールが飛んで来てラリーの妨害になった場合は、そのラリーによる得点は無効となり、サービスのやり直しにてゲームが再開される。しかし、審判の許可なくラリーを中断した場合は、ラリーの中断になり、中断したほうの失点になる。
ゲーム中のタイムアウトは、1試合につき1回のみだがゲームを中断して取ることができる。但し、制限時間は60秒以内である。片方の選手がコートに戻った時には、もう片方の選手もコートに戻らなくてはならない。又、双方の選手が同じタイミングでタイムアウトを取った場合には双方のタイムアウトが消費され、その試合では双方がタイムアウトは使用できなくなる。
1ゲーム中、開始より10分が経過しても終わらず、双方の合計得点が18未満の時は促進ルールが適用される。または、双方が合意すれば最初から促進ルールが適用される。
バッドマナー(ラケットを台に投げつける、汚い言葉でののしる。フェンスを蹴飛ばす、台をラケットで叩くなど)の行為については警告として、イエローカードが提示される。2度目の同様な行為にはイエロー、レッドカードが提示され、相手に1点が与えられる。3度目の同様な行為には相手に2点が与えられる。4度目はレフェリー(審判長)に報告され、審判長が処断する。
ラリー中に体やラケットがネットに触れた場合には「タッチネット」となり、触れたほうが失点となる。

ダブルス

基本的にはシングルスと同じルールで行われるが、いくつかの条件が加わる。

  • サービスは、サーバー側コートの右半面からレシーバー側コートの右半面へと、交差するようにバウンドさせなければならない。バウンドさせる面を間違えた場合は相手のポイントになる。
  • サービス後のラリーでは、ペアは交互に打たなければならない。同じプレイヤーが二度続けて打つと相手のポイントになる。
  • サービス権が相手に移動すると、サービスをしていなかった選手がレシーバーになり、それまでレシーバーだった選手が次のサーバーになる。
  • 1ゲームが終わって次のゲームに入る時は、前のゲームで最初にレシーブをしたペアからサービスを始める。その際、最初にサーバーになるのはペアのどちらの選手でも良い。レシーバーは、前のゲームと異なる組み合わせとなるようにする。
  • フルゲームでどちらかが5点を取った場合はチェンジエンド(コートを入れ替わる)をする。ただしサーバーは変わらないがレシーバーは変わる。

世界卓球選手権全日本卓球選手権などでは、男子2人または女子2人のペアで行われる通常のダブルスに加えて、男子1人、女子1人ずつのペアで行う混合ダブルスが行われている。

団体戦方式

団体戦は場合により様々な方式が取られている。世界卓球選手権などでは、双方のチームが3人の選手でシングルスにより最大5回対戦し、先に3勝した側が勝ちとなる方式が採用されている。北京オリンピックの団体戦では、3人の選手で4シングルス、1ダブルスを戦う方式が採用された。

日本国内では、日本卓球リーグを始めとして4人の選手(中学生等では6人の選手)による4シングル1ダブルス方式が多い。この場合、同じ選手がシングルスとダブルスの両方に出ることができる。大会によっては6シングル1ダブルス(関東学生連盟)や3シングル2ダブルス(新日本スポーツ連盟)などの方式もある。さらにローカル大会になると2シングル1ダブルスやダブルスだけの団体戦や男女混成の団体戦もあり、多彩な方式で行われている。

ルールの変遷

1900年代頃に欧州ゴム製のラバー(現在の(1枚ラバー)に相当するラバー)が開発され主流となったが[6]、それほど強い打球が打てなかったことやネットの高さが高かったこともあり[7]、守りに徹した方が有利であった期間が長く続き、1936年に行われた第10回世界卓球選手権では1点取るのに2時間以上もかかった試合の記録が残っている[7]1937年、日本初の国際試合が行われ、ハンガリーの元世界チャンピオンと対戦し、その際日本選手は初めてラバーに接した[6]。当時、日本選手のラケットには何も貼っていない状態(別称:木ベラ)でありながらも、好成績を収めた[6]。その頃、男子アメリカチームによって、指を使い、様々な回転を生み出すサービス「フィンガースピンサービス」が開発され、1937年に行われた第11回世界卓球選手権にて、初めて強い回転をかけたプレーが持ち込まれた[7]。これを駆使したアメリカチームは好成績を収めたが、その反面強い回転に慣れていない対戦相手はレシーブミスを連発し、ラリーが続かない展開となった[7]。ラリーが長すぎる、一方では短すぎる、と両極端な展開で観客が退屈と感じる試合が続出したことから国際卓球連盟はルールの改正を行い、ネットの高さを引き下げ、試合時間の制限、指を使いボールに様々な回転を与えるサービス(フィンガースピンサービス)の禁止を決定[7]。その影響で再び守備型が有利な状況となり、1940年代から1950年代初頭までは欧州の選手によるカット主戦型が全盛であった[6][7][8]

この状況が変化する転機は、第二次世界大戦後、1950年代に日本が新しい用具を続々と開発し、実戦に使用され結果を出したことである[6][7][8]。先ずは従来のラバーを裏返しにして貼る「裏ラバー」が使われるようになった。これは従来のラバー(現在の1枚ラバー、裏ラバーに対して表ラバーとみなされる)と比較してボールとの接触面積が広いため摩擦が大きく、強い回転をかけやすくなり、それを大きく活かした攻撃を行うことが可能となった。さらに、太平洋戦争時に航空機燃料タンク防弾用など、軍事用に用いられていた独立気泡スポンジが卓球の用具として使われるようになる。これは反発力が強く、従来のラバーと比べて打力が飛躍的に向上した[6][7][8]。それをラケットの打球面に貼り付けた「スポンジラバー」[8]、裏ラバーとスポンジを貼りあわせた「裏ソフトラバー」や、一枚ラバー(表ラバー)とスポンジを貼りあわせた「表ソフトラバー」が開発された。また、表ソフトのツブを発展させた「ツブ高ラバー」も開発された。それらの特徴を大きく活かしたスマッシュ攻撃を武器に、1952年の第19回世界卓球選手権で日本は大会初参加ながら、女子団体・男子シングルス・男子ダブルス・女子ダブルスの4種目で優勝と黄金時代の口火を切り、1950年代の世界選手権において日本選手が各種目にて優勝者を多数輩出した[6][7][8]

しかし1959年に国際卓球連盟は用具の制限に乗り出した。スポンジのみの使用は禁止され、スポンジラバーは消滅した。その他のラバーについても厚みが4 mmまでに制限された。

2000年から、ボールの直径は38 mmから40 mmになった。これによってボールの空気抵抗が増し、従来よりもラリーが続くようになった。しかしその一方で回転がかけにくくなり、またラバーが回転の影響を受けにくくなったために、カット型や前陣速攻型のような戦型は苦戦している[要出典]

2001年には、従来の21点制から11点制に変更され、サービスも5本ずつの交代から2本ずつの交代に変更された。

2002年にはサービス時にボールを隠す行為(ハンドハイドサービス、ボディーハイドサービス)が完全に禁止された。

2007年9月から日本国内での主要大会において有機溶剤性接着剤の使用が禁止された。2008年9月から全面的に有機溶剤性接着剤の使用が禁止され、その1カ月後に補助剤を用いた後加工が禁止された。また、アンチ加工された粒高ラバーの使用も禁止された。

2014年からボールの直径は40 mmのままでセルロイドボールからプラスチックボールが登場し、2015年からは主要な国際大会においても使用された。

用具

ラケット

卓球に使用するラケットは、主に木材から作られた板と特殊素材入りがある。ラバーはゴム製とスポンジから構成される。ラケット、ラバー共に様々な種類・特徴を持った製品が存在しており、選手はそれらの中から自分に合う用具を選択することができる。

世界的には呼び方が様々であり、日本や国際卓球連盟は「ラケット」、アメリカ合衆国ではパドル、ヨーロッパではバットと呼ばれる。また、欧米とアジアではラケット哲学が異なり、ヨーロッパではハードなラケットに柔らかいラバーを貼って使用することが多いため、ブレードに弾みや打球感を求め、ラバーに回転の掛けやすさやコントロールを求めることが多い。逆に、アジアではややハードないし中間くらいの硬さのラケットに硬いラバーを貼って使用することが多いため、ブレードに回転の掛けやすさやバウンド後の変化が大きいものを求め、ラバーに弾みや加速力を求めることが多い。

公式試合に使用できるラケットには、レジャー向けに低価格で販売されているラバー付きラケット(パッケージによってはボールや二個目のラケットが入っている)、競技レベルで用いられる市販製品ラケット(ラバーは付属していない)、自分の好みでカスタマイズできる特注ラケットがある。公式試合で使用できないレジャー向けラケットも販売されている。また、ラケットの保管には細心の注意を払う必要があり、ラケットケースが各メーカーから発売されている。

日本国内の公式試合に使用するラケットは、見える場所にメーカー名、日本卓球協会の公認の表示 (JTTAA) が義務付けられている(JTTAAの刻印が入っていないラケットの使用については、大会主催者側への使用許可の届け出が必要)。

国際卓球連盟の規定で材質はグリップ以外が85パーセント (%) 以上が天然の木で平ら、硬質であることになっており、大きさは決められていないが、大きくなるほどボールをとらえる面積が増え有利になるが、重たさや空気の抵抗でそれを上回る不利がある[9]。捉える面積と抵抗はトレードオフの関係である。

種類

卓球が他のラケット球技と異なるのは、握り方の異なるシェークハンドペンホルダーと大きく分けて2種類のタイプが存在することである。

伝統的には、ヨーロッパ出身の選手は主にシェークハンドを使用し、一方アジアではペンホルダーが主流であったが、1990年代以降アジア各国においてもシェークハンドを使用する選手の割合が増加し、ペンホルダーを上回る状況になってきている。

それでも片面のみにラバーを張るペンホルダーは、シェークハンドと比べ総重量が軽いため、女子選手やフットワークに自信のある選手が選択するケースが多かったが、現在ではフォアハンドとバックハンドの両面で攻防することが必要とされるため、現在ではシェークハンドを選択する選手が多くなっている。

しかし、中国式ペンホルダーを使った両ハンド攻撃を得意とする選手が世界ランク上位に名を連ねたりすることもあり、一概にどちらが技術的に優位であるかを結論付けることはできない。

シェークハンド
 
シェークハンドラケット
手で握手する様に握るタイプのラケット。両面にラバーを貼って使用する。
グリップは、ストレート(ST)、フレア(FL)、アナトミック(AN)など様々な形状があり、特に前二者のグリップの使用率が高い。
一般的には右図の形のラケットが使われているが、サイバーシェイプと呼ばれる六角形のラケットなどある。
ペンホルダー
 
日本式ペンホルダーラケット(角丸型)
ペンを持つように握るタイプのラケット(通称)。日本式ペンホルダーと中国式ペンホルダーに大別できる。
通常片面のみにラバーを貼り、その面だけで打球する(ラバーがないところで打ったら失点となる)が、打球の幅を広げることを目的として両面にラバーを貼るケースがあり、試合中やラリー中に反転して打球したり、バックハンドの技術を補うために裏面打法をする選手が多くなってきている。
ラバーの色としては、シェークハンド同様、表面と裏面とで異なる色のラバーを貼らなければならない。また片面のみにラバーを貼る場合は、表面と異なる色のシートを張るか塗りつぶさなければならない。日本式ペンでは、購入する時には既に塗りつぶされているものが多い。
日本式ペンホルダー
ブレードの形状から角型・角丸型・丸型などに分けられ、グリップ部に主にコルクが使用されている。日本・韓国・台湾などに使用選手が多く、主に片面のみにラバーを貼ることが多い。
反転式ペンホルダー
日本式ペンホルダーのうち、反転しても持ちやすいように設計されたもので両面にラバーを貼れるようにしたラケットを指すことが多い。
中国式ペンホルダー
シェークハンドの柄を短くしたような形状をしており、ブレードの形状・厚さがシェークハンドとほぼ同じものが多い。
ハンドソウ
拳銃を握るように持つタイプのラケット[10]。その握り方から「ピストルタイプ」「ピストル型」と呼称されることもある。曲がるドライブが打ちやすいといわれるが、使用している選手は非常に稀である。グリップの特性上、サービスに変化をつけるのが難しい。フォア面あるいはバック面を異質にする選手はさらに少ない。

ブレード

ラケットのうち板の部分のみをブレードと呼ぶ。

一般的に卓球のラケットは、ラバーが重視されてブレードが無視される傾向にあるが、実際は逆で、ラバーよりもブレードの方が最も重要である。トップ選手などの競技レベルでは寸分狂わないボールタッチやボールコントロールなどが要求されるので、ブレードの吸湿性や特性などが打球感や弾性に少なからずの影響を与えるからである。

ブレードの特性は反発力は球を打ったときのスピードを、剛性は打ったときの感覚を、それぞれ表している。一般的に剛性が高い=硬いラケットは反発力が高く、弾離れが速くなり、スピードのある打球を可能にする[11]。逆に、剛性が低い=柔らかいラケットは、打球の衝撃を吸収しやすく反発力が抑えられるため、コントロールがしやすい。また、ブレード厚が厚いと板の剛性が高くなり弾みやすくなるが球離れが速くなりやすく、ブレードが薄いと板がしなるので弾みにくくなるが回転がかけやすくなる。打球音についてはラケットの性能よりも、使用される材質や重量によって左右される部分が大きい。

表記はまちまちだが、各メーカーはラケットの特性を順序づけて表記している。海外では主にOFF、ALL、DEFで表記されており、各項目ごとに弾むのは+、弾まないものはーで表記されることが多い。日本国内では海外での表記に準じて、ファースト、ミッドファースト、ミッド、ミッドスロー、スローで表記されている。最も硬いものはOFF+ないしファースト、最も柔らかいものはDEFないしスローである。

単板と合板

ラケットは主に木材を原料としており、一枚の板からなると単板と、複数枚の板を貼り合わせて作られる合板とに区別できる。単板ラケットはおもに一枚の檜板から作られるのに対し、合板ラケットでは異なる特性の板材を組み合わせることによって作られる。

ブレードの木材については材質によって使用用途が異なるが、使用する木材や製造工程、保管方法によってもラケットの特性は左右される。使用される木材については、単板ではが主に使用される。合板では和材や洋材など多種多様であるが、中芯にはバルサ材・・シナ材・アバシ・アユース・サンバなどの比重が軽量な木材が使われ、添芯にはパイン・アネグレ・スプルース・染色材などが使われ、上板にはリンバ・コト・ウォルナット・檜・アユース・染色材が主に使用されるが、近年では黒檀・紫檀・ウエンジ材・ブラッドウッド・ホワイトアッシュなどのハードウッドが上板に用いられている。

合板の中芯に使われている桐やバルサ材は軽量材なので、セルロイドボール時代では打球が軽くなるという致命的な欠点を抱えていた。特に桐は箪笥などに使用されてきた木材なので湿気を吸ってしまうので打球感や弾性が狂いやすい特性があった。しかし、プラスチック製ボールが登場したことで状況は一変。ボールの材質が変わったことで打球感も変わったのである。桐は材質特有の球を掴む感覚と扱いやすさに加えて高い弾性を有しているため、板厚が多少厚くてもプラスチックボールでは球威が出せるため、湿気の問題点を除けば殆ど欠点が解消されており、バルサ材も球威の軽さはボールの材質でほぼ解消しており、プラスチックボール時代では回転量を残すための選択肢としての使い方がある。

単板
単板はその名の通り一枚の檜板ないし桂板から作られ、吸い付くような独特の打球感が得られる。木目を縦横に組み合わせて耐久性を上げられる合板に比べて割れやすいという欠点がある。従って、木目を縦目に配置して板厚を厚くして耐久性を上げる必要があり、ラバーを両面に貼るシェークハンドでは重くなってしまうためあまり作られない。また特性が板材の質に影響されるため、同じ種類のラケットであっても品質のばらつきが大きいが、高品質の檜を使った単板ラケットは独特の打球感に加えて反発力と剛性のバランスが良いため、特に角型ペンホルダーのドライブ主戦型選手に人気がある。そのため、高品質の檜単板を求めるプレイヤーの中には、特注単板ラケットを購入するケースも見られる。
合板
異なる特性の板材を木目を縦横に組み合わせることによって反発力と剛性のバランスをとる。これにより、単板ラケットに比べて多彩な特性のラケットが作られ、品質のばらつきも小さい。シェークハンドや中国式ペンホルダーなどに最も多く用いられ、基本的に3枚合板、5枚合板、6枚合板、7枚合板に大別される。また、特殊素材との併用が可能なのも特徴で、打球感や弾みに関しては、使用する木材や特殊素材の組み合わせにもよるため、様々なタイプの物がある。そのため、3枚合板から、多いものだと17枚合板というラケットも存在している。
合板の構成は5枚合板を例にした場合、中芯材を2枚の添材で挟み、さらに2枚の上板で挟んだ構成になっている。中芯材はラケットの大元となる木材で、ラケットに占める割合が高いため軽量材が主に使用される。使用木材や厚さなどによって弾みの度合いが異なる。一方、添材と上板は反発力と剛性のバランスをとるために用いられる。上板についてはラバー交換時に木材が割れて剥がれるのを防ぐため、柔らかすぎる木材は用いられない。
4枚合板
中芯材と2枚の上板で構成されている。合板の枚数が少なく強度で劣るため、中芯材の厚さを確保したり特殊素材を入れることで高い弾みを有するラケットが登場している。しかし、合板の枚数が少ないので、ブレードの薄型化が困難でかつ中芯材の木目が横目になるため、打球感の柔らかさや中芯材が横目になるのを利用して、前陣速攻型ないしカット主戦型向けのラケットが登場している。
5枚合板
中芯材と2枚の添材、さらに2枚の上板で構成されている。中芯材の木目が縦目のため反発力と剛性のバランスがよく、ブレードの薄型化が可能である。個々の商品によって特徴が異なり、商品数も多いため、戦型を問わず初心者から上級者まで広く扱われている。また、特殊素材を入れても中芯材が縦目になるので、純木、特殊素材入りを問わず合板のブレードでは最も主流となっている。
7枚合板
中芯材と4枚の添材、さらに2枚の上板で構成されている。個々の商品によって特徴が異なるが、ブレードが厚くなりやすいので反発力と剛性が強いため球離れが速いが、中芯材の木目が横目になるため5枚合板と比べて中・後陣では弾みが上がってこないという致命的な欠点を抱えているため、専ら前陣に特化した仕様である。それ故に、従来から上級者向けないし特殊素材入りラケットが嫌という人向けのラケットとされてきたが、プラスチックボールの登場で、セルロイドボール時代の頃以上に上級者専用の傾向が強くなっている。

特殊素材

 
カーボン(炭素繊維)を使ったラケットのイメージ

ラケットは素材の15%以内なら木以外の材料を使用することが認められており、炭素繊維(カーボンファイバー)・アリレート(ベクトランファイバー)・ケブラーガラス繊維(グラスファイバー)・チタンザイロンなどの特殊素材を使用したラケットも使われている。上記の素材の他、カーボンファイバーとアリレートを合わせたアリレートカーボンや、ZLCと称されるザイロンとカーボンを合わせたもの、ケブラーとカーボンが使われたケブラーカーボンや、テキサリウム・シルバーカーボン・バサルトファイバー・テキストリームなど多種多様の特殊素材がある。

特殊素材を配置することで、純木ラケットよりも弾みが高くなるだけでなく、ラケットのスイートスポットが広くなって均一な弾みを実現する。しかし、特殊素材を用いることにより、木材本来の打球感とは異なる打球感になり、弾みの緩急が付けにくいという短所も抱えている。配置パターンは、上板と添芯の間に配置するアウター、中芯と添芯の間に配置するインナーがあり、アウターは弾みと球離れが高くなり、インナーは木材寄りの打球感になる。

木材の加熱処理

両ハンドスタイルが確立された現代卓球では、ラバーの重量化に伴いラケットも軽いものが求められ、ノングルー以降は、ラバーだけでなくラケットの反発力が求められてきた。また、木製であるためラケットは湿気に弱い。さらに、メーカー側も卓球ラケットには適していなかった桐材を、有効利用とコストダウンを兼ねて模索していた。このような問題を解決するため、木材を手軽に乾燥させる製造方法が確立された。

これは、木材の沸点よりも低い温度で加熱処理することで木材に含有されている水分を取り除き、軽量化と吸湿性の低減をするものである。この方法で製造されたラケットは、均一的な弾みに加えて、5枚合板でありながら特殊素材を用いなくても従来より高い剛性と反発力を得ることが可能となった。2010年頃より登場した新しいタイプのラケットがこれにあたる。

しかしながら、この方法は木材に物理的な加工を施すために、木材本来の球を掴む感覚を失うこと、桐材などの軽量材では球威が落ちるといった欠点を持つが、後者についてはプラスチックボールであれば球威を補うことは可能である。

ラバー

卓球のラバーは、ゴム(英語でラバー)製のシートとスポンジを接着剤で貼り合わせたものである(但し一枚ラバーはシートのみ)。シートの部分でボールを打球する。

以下の説明の規定については国際卓球連盟の規則に従って記述している。

1983年のルール改正により両面同色ラバーの使用が禁止されている。ラバーを貼った面の反対側の面には異なる色のラバーを貼るか、異なる色に着色しなければならない。これは、異なる性質の同色ラバーをそれぞれの面に貼った場合に、相手選手が見分けられなくなるためである。

1983年のルール改正以降、ラバー及び塗りつぶす面の色は一貫して赤と黒のみが認められていたが、2021年10月以降はブルー、ピンク、バイオレット、グリーンのカラーラバーの使用が解禁された。黒と赤、黒とカラーラバーの組み合わせであれば使用が認められるようになった。

厚さについては、ラバーシートの厚さは2 mmまで、ラバーシートとスポンジの合計の厚さは4 mmまでと定められている(接着層も含む)。又、粒の形状やアスペクト比に関しても規定が詳細に定められている。

ラバーの表面が粘着性のラバーなどの沢山の種類が存在する。2008年以降発売の新製品ラバーには、国際卓球連盟の公認の表示 (ITTFA)、メーカー番号と登録番号(メーカー番号-登録番号)が縁で囲まれた形で表示されているものが多い。

国際大会等の公式大会では、国際卓球連盟の公認ラバーリストに掲載されているラバーに限り使用が認められている(毎年4月と10月に公認ラバーリストが更新される)。日本国内での公式大会においては、2006年4月以降より日本卓球協会の公認の表示(JTTAA)がないラバーでも国際卓球連盟の公認ラバーリストに掲載されているラバーであれば使用が認められるようになった。それ以前の日本国内での公式大会では、見える場所にメーカー名、ITTFAマーク、JTTAAマークが義務付けられていた。

尚、中国のメーカーからは、ラバーの後加工禁止ルール対策として製造段階でラバーのスポンジ面に補助剤グルーを塗布した「已打底」ラバーが発売されており、ノングルーノンブースターラバーを「未打底」として区別している。「未打底」については後述の公認接着剤の規定違反に触れず、「已打底」についても、国際卓球連盟の公認ラバーリストに掲載されているラバーであれば公式大会での使用が可能である。

シート
天然ゴムまたは合成ゴムを主原料としたもので、顔料を混ぜる時に赤・緑・青の比率を変えることでシートの色が決まる。顔料を赤のみ使用した場合は赤となり、全て使用した場合は黒となる。
一般に、天然ゴムと合成ゴムの割合によって性能や寿命、シートの透明度が変わる。天然ゴム比率が高いほど回転量が多く、寿命が長く、シートの透明度が低くなり、逆に合成ゴム比率が高いほど弾みが高くなり、寿命が短くなり、シートの透明度が高くなる。また、顔料の使用量が多い黒は柔らかくなりやすく、球離れの滞在時間が長くなるため回転量が増えやすい。逆に赤は固くなりやすいため球離れが早く、黒よりもシートが固いため回転が掛けやすい。それ以外の色は顔料の比率によってバラツキが大きい。
シートの形状はスポンジへの食い込みを考慮しており、片面が平らで反対側の面には粒、あるいはイボと呼ばれる円柱状の突起があり、粒は縦配列ないし横配列で密に並んでいる。ラバーの特性、重量等はシートの特性に大きく依存している。
重量は硬いほど重くなり柔らかいほど軽くなるが、平らな部分が厚いほど重量が重くなる傾向にある。
スポンジ
ボールの食い込みと食い込んでからの復元力に大きく関わっている。復元力が速くて強いほど弾性が高くなり、シートの引き連れ効果によって回転量も多くなる。シートと比べて重量は軽いが、製造工程の関係で同じ硬さのスポンジでもバラツキが大きい。「皮付き」と呼ばれる硬いものもある。
スポンジの厚さについては、厚いものは球が食い込みやすく、方向は付けやすく、復元力が高くなるので弾性が高くなると同時に、ボールとの接触時間が長くなるのでシートの引き連れ効果で強い回転が掛かるために威力のある打球が可能であるが、反発時の弾性が高くなり距離の制御が難しくなる。逆に、薄いスポンジは球が食い込まなくなるので、方向は付けにくく、弾みが低下し、ボールとの接触時間が短くなるのでシートの引き連れ効果が弱くなって回転量が落ちるといった弊害が起こるが、スマッシュや擦り打ちでの回転を掛けるのがやりやすくなるので、シートの特性次第ではスポンジを薄くすることでラバーの特徴が出る場合もある。
スポンジ厚はメーカーごとに表記は異なるが、2.2mmがMAX、2.3mmがULTRA MAXないしMAX+、MAX未満はスポンジ厚の数値で表記されており、日本国内ではこれに準じて特厚、厚、中、薄、極薄等の表記がされている。基本的に裏ソフトはMAXや特厚が多く、表ソフトはプレイスタイルに応じて選ばれるためスポンジ厚のバリエーションが豊富、粒高ラバーは薄や極薄、スポンジ無しのOXが多い、といったようにラバーの種類によってスポンジ厚に偏りがある。
ラバー硬度
ラバーの硬さを数値で表記している。数値が高いほど硬くなる。回転系テンションラバーは気泡スポンジ搭載により表記数値よりも数度程柔らかいとされる。
基本的にISOに準拠した硬度(日本硬度、中国球式硬度等)、中国針式硬度、メーカー独自硬度(ドイツ硬度、タマス(バタフライ)硬度)が主に硬度計測で採用されている。
ラバー硬度の数値は製造国ごとに異なるため、ラバーを選ぶ際には硬度換算する必要がある。日本硬度で40度の硬さのラバーと同じ硬さのラバーを選ぶ場合、バタフライ硬度で-5度前後、ドイツ硬度で+5度前後、中国針式硬度で-10度前後(ドイツ硬度比-15度前後)の硬度数値を目安にしてラバーを選ぶことになる。
ラバーを選ぶ際に基準となるラバー硬度は、日本硬度で40度、ドイツ硬度で47.5度が目安となる。
中国では針式硬度と球式硬度のいずれかを採用している関係で、ラバー硬度表記が購入時に混乱をきたす恐れがあることから、メーカーによっては軟、中、硬等で分かりやすく表記されている。
ラバーの特性
ラバーの特性は、シートの特性に大きく依存しており、シートと組み合わせるスポンジの特性との組み合わせによって総合的に決まる。従って、同じシートに異なる特性のスポンジを組み合わせた製品ラインナップや、同じスポンジに異なるシートを組み合わせたラインナップが用意されることがある。これにラケットの特性も影響するため、自分に合う組み合わせを見つけるためには試行錯誤が必要となる。
硬いシート・スポンジは相手の下回転をカット打ちしやすく、威力のある打球を可能にするが、球が食い込みにくいのでコントロールが難しくなり、回転の影響を受けやすい。逆に柔らかいシート・スポンジは、球が食い込むのでコントロールがしやすく、回転の影響を食い込みで相殺しやすいが、球が食い込んだ際の復元力が遅いので強打時のエネルギーロスが激しい。
ラバーは耐久性があまり高くない。放っておいても乾燥や酸化でゴムが劣化するうえ、球を食い込ませたり回転を掛けるために擦ったりするので、ラバーの摩擦力や弾力が落ちてくる。寿命による交換の目安は、一般の選手で1カ月、練習量が少ない選手でも2 - 3カ月である[12]。また、打球するうちにラバーに埃などのゴミが付着し、摩擦力が落ちてくる。これをふき取るための専用のラバークリーナーがある。

裏ソフトラバー

シートの平らな面を外向きにしてスポンジと貼り合わせたラバー。ボールとの接触面積が大きくなるためボールに回転をかけやすく、あらゆる打法にも対応できるため、現在においても最もよく使われているタイプのラバーである。

高弾性・高摩擦系
シートは薄くて粒はやや細くて高めの設計なので、粒がスポンジに食い込みやすく、スポンジの反発力でボールを飛ばすと同時に、シート表面の摩擦力を利用して引き連れ効果を起こしてボールに回転を掛けることで、高い弾性と摩擦力を実現する。弾道の安定性が良く、伸びのあるドライブを打つのに適している。40年以上もの長い歴史を持っているのでロングセラーラバーが多い。過去には、シートの合成ゴム比率を上げることで弾みを向上させたラバーや、高弾性・高摩擦系の特徴を生かしてテンション系ラバー並みの高い弾性を有する2.6mmの超極厚スポンジ採用のラバーなど個性的なラバーも開発された。かつては最もシェアの高いラバーであったが、ノングルー化に伴ってテンション系ラバーが普及したために使用者は減少している。近年に登場したラバーは、生産技術の改良で従来のものより高い弾性と摩擦力を実現している。日本のメーカーの得意分野。
テンション系
シート及びスポンジを構成するゴム分子に負荷(テンション)がかかった状態を作り出しており、ボールが食い込んでからの速い復元力と強烈なシートの引き連れ効果によって、従来の高弾性・高摩擦系と比べて高い弾性と摩擦力、高い打球音を実現している。そのため、ラバー寿命が短くなりやすい。シートの形状は高弾性・高摩擦系ラバーに準ずるが、一部のラバーではシートが厚くて粒が低くて太く、粒の太さもルール上で認められているギリギリの太さにすることで、台上卓球に適したテンション系ラバーも登場している。弾道が直線的で、鋭く曲がったカーブドライブやシュートドライブ等を打つのに適しているが、打球時に棒球が多くなりやすく、ソフトなラバーだと復元力の遅さから回転量不足に陥りやすく、弾みの制御が難しくなるという側面も持ち合わせている。メーカーによっては、ハイテンション型、エネルギー内蔵型などの様々な呼び名がある。登場してからの歴史は浅いが、トップ選手の間では使用者が多く、グルーの使用が禁止となった2008年以降は「回転系テンションラバー」が登場したことで、現在では最も主流となっているラバーである。しかし、近年ではラバーの高性能化と耐久性向上に伴い価格も高騰化している。ドイツ、日本のメーカーの得意分野。
スピード系テンション
テンション系では最も歴史が長い。全般的にシートが柔らかいのでシートが変形しやすく、球が食い込んでからのレスポンスが非常に鋭いので、軽打時でも高い弾みを有するが、強打時にエネルギーがロスしやすい。全般的に鋭いレスポンスのお陰で弾性は高いが、回転を掛ける技術に乏しいと打球時に棒球が出やすい。しかし、打法によってはシートの引き連れ効果によって強烈な回転を掛けることが可能である。シェークのバック面や中国式ペンの裏面に貼るのに適している。
回転系テンション
天然ゴム比率が高いシートと気泡の大きいテンションスポンジを組み合わせたタイプのラバーである。スポンジがラバー硬度よりも若干柔らかいので球が食い込みやすく、シートが通常のテンション系と比べてシートが少し厚くて粒が若干太くて低くシート表面に摩擦力があるので回転が掛かりやすい。シートの硬さとスポンジの柔らかさが絶妙なラバー設計のお陰で軽打時、中打時、強打時で弾みと回転の緩急が付けやすいが、全般的に球が食い込むレスポンスに優れている一方で食い込んでからのレスポンスが非常に遅いので、手首主体の打法が非常にやりづらく、スポンジが柔らかいほど食い込んでからのレスポンスがさらに遅くなるために、打球時に球が浮いてオーバーしやすい。ノングルー以降では最も主流となっているラバーである。
回転系テンションのうち、いわゆる「曇り系」、「マット系」と言われているものは、天然ゴムで構成された硬いシートに強いテンションを掛けたものを指すことが多く、従来の回転系テンションよりも回転が多く掛かりやすいが、シートが硬いため重量が重く、スポンジが硬いものになると粘着系ラバーと遜色ない硬さとなる。シートが非常に硬いことから、シェークのバック面では非常に扱いづらいが、カット主戦型や日本式ペンには待望のラバーであるといえる。
粘着系
シート表面に粘着性があり、シートが厚めで粒が低くて太いものが多く、粒配列も縦目のラバーだけでなく横目のラバーもあるため、同じ厚さの他種のラバーと比べると重量が重めで弾性が低いものが多い。粘着が強いものでは、ボールを付けても落ちないものもある。粒が低い上にスポンジが硬いものが多く、ボールが食い込みにくいので、ラケットの面を添えて当て擦ることでボールに強烈な回転を掛けるのに適しており、ボールがラバーに触れる時間が長くなるため、クセ球が出しやすく、回転量に変化をつけやすい反面、相手の回転の影響を受けやすい。また、他のラバーと比べて非常にデリケートで、シート表面に粘着があるので市販のラバークリーナーが使えないというデメリットがある。一方で、各メーカーから発売されているラバー保管用の粘着シートを使用してラバーを保管することで、シートの粘着力を強化することが可能である。主に中国系の選手が使用しており、日本国内においてもドライブ主戦型やカット主戦型選手などに使用者が多い。中国のメーカーの得意分野。
強粘着系、微粘着系、超微粘着系
シート表面の粘着の強さによって分類されることがある。粘着が強いほど回転量が多くなりやすいが打球スピードが低下しやすい。
粘着系テンション
粘着系ラバーとテンション系ラバーの性能を併せたような、従来の粘着系ラバーよりも高弾性であることを売りにしたタイプのラバーである。また、前述の気泡の大きいテンションスポンジを採用した粘着系回転系テンションラバーも登場しており、粘着系の欠点だったボールの食い込みが改善されており、当て擦りのドライブ打法などが非常にやりやすい。
極薄系
粘着質のシートと粒が低いシート形状の特性を生かして、極薄スポンジと組み合わせることで「粒高ラバーもどき」の性能を実現した粘着系ラバー。粘着ラバーの特徴である回転量とクセ球に加えて、粒高ラバーのような変化をつけることが可能であるが、弾みが非常に弱く回転の影響も大きいので、専らペン粒に向いた仕様である。
コントロール系
柔らかいスポンジとシートを用い、ボールコントロールがしやすいように設計されたラバー。扱いやすく、安価で長寿命な事が多いため、初心者などを含め技術を身につける際に使用されることもある。一方で反発力と摩擦力が低いため、競技段階では威力不足の感があり使用している人は少ない。

表ソフトラバー

シートの粒の面を外向きにしてスポンジと貼り合わせたラバー。構造上、スポンジに食い込みにくいため、裏ソフトよりも柔らかいスポンジが採用されている。また、従来のラバーよりも高弾性であることを売りにしたテンション系表ソフトラバーが登場しており、近年は裏ソフトラバーと同様に気泡の大きいスポンジを採用した回転系テンション系表ソフトラバーが登場している。

ボールとの接触面積が小さいため球離れが早くなり、裏ソフトより相手の打ったボールの回転の影響を受けにくいとされるが、回転が掛けにくく、回転系の小技がやりにくい。

シートの粒形状や特性により回転系・スピード系・変化系に分類され、粒配列は縦目と横目のパターンがある。

基本的に前陣速攻型の選手やカット主戦型の選手が用いる場合が多いが、近年ではラケット両面に裏ソフトラバーを貼ったドライブ主戦型が全盛となっている影響もあり、ラバーの開発はされているものの裏ソフトラバーよりも種類が圧倒的に少ないのが現状である。

後述のラージボールでは、ルールによりこの形状のラバーのみ使用が認められている。ラージボール用のものは硬式用と比べて柔らかいものが多くボールが変形しにくい。

回転系表ソフト
粒の形状が台形で、大きめ。表ソフトの中でも回転がかかりやすいが、スピード系のように球離れが速くなく、また、ナックルなどの変化球も出しにくい。主に、スマッシュを主戦としながら、ドライブを織り交ぜるタイプの選手が多く使用している。
スピード系表ソフト
粒の形状が台形+円柱型で、粒は回転系より小さいものがほとんど。表ソフトの中ではもっとも球離れが速く、ナックル系の球も出しやすいが、回転系のように強い回転をかけるのは困難。主に、ドライブはつなぎで使い、スマッシュを主戦とするタイプの選手が多く使用している。
変化系表ソフト
粒は円柱型。粒がやや高めで、ナックルなどの変化が出やすい設計になっている。かつては表ソフトラバーの中では前2者と比べて使用者は少なかったが、福原愛がこのタイプのラバーを貼って実績を残したことに加えて、プラスチック製ボールの移行により後述の粒高ラバーでのカットの威力が低下したことから、近年はカットマンを中心に使用者が増えている。

粒高ラバー

スポンジ有りの粒高ラバーと、スポンジ無しの粒高一枚ラバー (OX) の総称。イボ高とも呼ばれるが、イボという語感を避け、粒高ラバーと称されることが多い。従来のラバーよりも高弾性であることを売りにしたテンション系粒高ラバーも登場している。

表ソフトラバーよりも粒がさらに高く、水平面が薄いシートの形状で、粒配列は横に並んでいる横目のものが圧倒的に多く、粒が柔らかいほど変化をつけやすい。布目の有無によっても変化量が異なる。スポンジ有りのものでもスポンジが非常に薄いので弾みが弱く、表ソフトラバーとは異なる弾道になる。

表ソフト以上に自分で回転を与えるのは難しいが、相手の回転の影響も受けにくい。そのため、相手の回転を利用したり、そのまま残して返球することが可能という特性もある。打ったときに粒がボールを弾くため、普通に打球するとあまり回転がかからないか、打たれた打球の回転が弱く残る場合が多い。但し、実際は自分の打法と相手の打球の質にも左右されるため、扱う側も予測しなかった回転や変化がでることもある。逆回転で返すことも可能。ドライブも可能である。

かつては、シート表面にアンチ加工された「アンチ粒高ラバー」が存在していたが、2008年以降使用が禁止されたことにより、以前と比べて粒高ラバーの性能は相対的に低下しており、プラスチック製ボールの移行後はさらに性能低下が顕著となっている。尚、2008年以降に発売されたラバーはITTF登録番号が表記されているものが多く、これらのITTF登録番号有りの粒高ラバーは「アンチ粒高ラバーではない」という証明としても使用できる。

主にカット型や前陣攻守型の選手が変化を付けるために用いるが、反転型のラケットに貼って使用する場合もある。戦型によっては用途が異なり、一般的にカットの回転量と変化量を求めるカット型では粒が高くて細いものが、ブロックでの変化量とスピン反転能力を求めるペン粒などの守備型では粒が低くて細いものが、ミドルが弱く粒高にも攻撃力が求められるシェーク前陣攻守型では、それらの中間くらいのものが選ばれる傾向にある。

一枚ラバー

表ソフトラバーからスポンジを除いたもの。第二次世界大戦以前はこのラバーしかなかった。あまり弾まず回転をかけにくいラバーだが、安定した打球を打てるという利点はある。現在このラバーを用いる選手は非常に少ない。かつては、この形態を裏返したラバー(裏ソフトラバーからスポンジを除いたものに相当)も存在したが、現在ルールによって禁止されている。

アンチラバー

見た目は普通の裏ソフトだが、摩擦が極端に少なく回転がかかりにくい。同色の裏ソフトと組み合わせ、ラバーの外観の相似と性質の差を利用し、反転させて相手に打球の変化を分かりづらくさせるスタイルで主に使用されていた。1983年のルール改正により両面同色ラバー使用が禁止されてからは使用者が激減した。コントロール性を高めるため、やわらかいスポンジが使われていることも多いが、メーカーによっては折れないほどの硬いスポンジとシートで構成されているものもある。

ボール

一般的な卓球(硬式卓球)では直径40 mm・質量2.7 g、ラージボール卓球では直径44 mm・質量2.2 - 2.4 gである。色は白と橙色とがある。硬式卓球ではどちらを使用しても良いが、ラージボールでは橙色のみである。周囲環境(照明・床・背景)、ユニフォームの色、卓球台の色によって見づらい場合はどちらかの色を選ぶことができる大会もある。完全な球形を精度よく大量に作ることは技術上難しいため、同じ製造工程で作られた球に対し、どの程度球形に近いかでグレード付けされている。最も高いものは3スターと呼ばれ、最低ランクの無印まで4段階に分けられる。グレード分けは、ボールを坂路に転がしたときのずれの大きさで決まる。完全な球ならば坂路をまっすぐ下り、ゆがみが大きいほどずれが大きくなる。通常、大会では3スター (スリースター) が使われる。他球技と異なり、1つの大会の公式球に複数のメーカーが選ばれる例もあった[13]

 
ラケットとボール。左から40 mm, 44 mm, 54 mmである。

従来、硬式卓球の試合では直径38mmのボールが使われていたが、ルール変更によって直径40 mmになった。直径が変わったことによる変化は、空気抵抗が大きくなった影響で飛びにくくなったこと、ナックルの変化が小さくなったこと、それによってラリーが続きやすいこと、回転がかけにくくなったことなどが挙げられる。

素材もかつてはセルロイドが主流だったが2010年代に非セルロイドの材質のものに移行した(オリンピックでは2012年のロンドンオリンピックで変更)[14]。セルロイド製のボールは火災の危険性が高く、航空機への持込を断られた例(アテネ五輪の前)もあったため、IOCがITTFに材質変更を求めたともいわれる[15]。ITTFによる変更理由としては、セルロイドは燃えやすく太陽光などにより劣化し耐久性に乏しいこと、良質のセルロイドの入手が難しくなっていること、プラスチック素材のほうが回転が少なく弾みを抑えることができラリー戦が続くなどの理由があったとされる[14]

2014年からは、日本卓球教会のルールとして、非セルロイド素材で製造する事が義務付けられ、直径40mmのプラスチックボール(シームレス有りと無し)が登場した。プラスチックに材質が変わったことで、打球感が変わった、シボがつけられなくなったことで回転量が相対的に低下した、打球時の初速が速くなったなどの変化が挙げられる。それに加えて、シームレスボールでは、弾みのばらつきが減少したことで、打球が安定しやすいという特徴がある。一方で、プラスチックボールはメーカーによって性能のバラツキが激しく、壊れやすいという指摘もある[16]

セルロイドの公式球は製造に半年かかり、セルロイドを練り上げて板状にするのに3か月、丸く型抜きしてアルコール浸けで半月、自然乾燥に半月、半球体にするのに半月、一つの球体にして表面を研磨するのに半月→乾燥→マーク押し→包装という工程を経て完成する[17]

サイドテープ

ラケットが卓球台にあたったときにラケットが破損しないためにつける。ラケットのみを覆うように貼る人や、使用しているラバーのスポンジ部分まで覆うように貼る人もいる。一般的に幅は6 mm・8 mm・10 mm・12 mmがある。金属製のサイドテープもあり、ラケットの重量、重心を調節することが出来る。

接着剤

ラバーとラケットを接着するために使用する。現在使用が認められているのは、水溶性接着剤、接着シート、固形接着剤である。かつてはゴムを有機溶剤で溶いた接着剤が広く使用されていたが、有機溶剤が人体に有害であるという理由から、有機溶剤を含む接着剤の使用は、日本国内の小学生の大会で2007年4月1日より使用が禁止されたのを皮切りに、2007年9月1日以降は日本国内の大会で禁止された。国際大会では2008年9月1日より禁止となった。

現在、日本国内においては日本卓球協会公認の接着剤の使用が認められている。しかし、2009年現在においても、国際卓球連盟に公認された接着剤はない。これは、塗った接着剤とラバーにわずかに含まれている残留溶剤が反応するおそれがあるためであり、たとえ使用が認められている接着剤を用いたとしても、試合後のラケット検査で残留溶剤が検出された場合は失格となる。よって、これを未然に防ぐために、ラバーのパッケージを開けてから72時間放置した後、公認の接着剤を使用してラケットに貼ることが推奨されている。

スピードグルー

ラバーとラケットを接着するための有機溶剤性接着剤の一つ。一般の接着剤よりも有機溶剤を多く含んでおり、ラバーに塗るとスポンジの中で揮発して、スポンジが膨張する。この状態でラバーをラケットに貼ると、スポンジの膨張分だけシート面が横に引っ張られるため、常にゴムに負荷がかかった状態となる。反発力と摩擦力が高くなり、金属音と呼ばれる高い打球音になる。スポンジが柔らかくなるため、シートが少し硬くなっても全体としては柔らかくなる。ただし、常にゴムに負荷がかかっているため、一般の接着剤を使用した時よりもラバーの劣化が速い。

グルー効果を最初に発見したのは、ハンガリーのティボル・クランパと言われている。日本では、1980年前半に元日本チャンピオンだった渡辺武弘がベルギー製のグルーを持ち帰って使用したのが最初であった。その後、スピードグルーが開発されて以降は世界的にグルーは普及し、主に攻撃型の選手に広く普及していった。

それを問題視したのが当時国際卓球連盟の会長を務めていた荻村伊智朗であった。荻村は、卓球の普及という観点でのボールスピードの減速、スポーツ精神という観点での用具のドーピングは好ましくないこと、スピードグルーにトルエンが含まれているものが多く人体に有害で、シンナー遊びと同様の卓球以外の不適切な用途に使用されて社会問題化した歴史があったことなどから、スピードグルーの禁止を提案したが、荻村の死去により一旦は白紙の状態となった。

これらの諸問題から、スピードグルーのトルエン規制に乗り出したことで、トルエンに代わってヘプタンが主成分となり弾性と回転量が低下。弾性と回転量低下を補うために、スピードグルーの重ね塗りや蒸らしといった方法が確立されて、イタチごっこの状態が長らく続いたのである。

しかし、スピードグルーは卓球用途での使用時においてもアナフィラキシーショックによる事故があり、これら健康上の問題が議論されたことや、揮発性が高く輸送の面においても危険性を伴っていたため、スピードグルーの使用禁止に至っている。スピードグルーの使用禁止は当初2007年9月1日に施行される予定であったが、翌年に北京五輪を控えたこともあり、最終的には北京五輪終了後の2008年9月1日に施行されることとなった。

補助剤

前述の通り、有機溶剤を含む接着剤の使用が禁止されたことで、毒性のない水溶性接着剤(主成分は水、天然ゴム、アクリル)が普及したが、スピードグルー禁止を見越して、ブースターとも呼ばれる接着力の無い補助剤や水溶性グルーが卓球用品メーカーから発表されるようになった。

スピードグルー同様、補助剤を使用した状態の方が、未使用の状態よりも弾性と回転量に優れ、有機溶剤を含まず鉱物油を主成分としているので取り扱いが比較的容易で効果が持続しやすい、といったメリットがある。一方で、揮発性が低いのでラバーを剥がしての塗り直しが効かない、スピードグルーのような鋭いレスポンスを補えない、塗ることによって重量が重くなる、といったデメリットがあった。

しかし、国際卓球連盟は、補助剤を塗る行為が(貼る前の)ラバーを加工・改造する行為であり、用具のドーピングにあたるとして、国際卓球連盟はルール改正を行い2008年10月1日以降「後加工の禁止」というルールを付け加えた。これは、事実上補助剤の使用禁止となるものであった。これを受けて、日本卓球協会 (JTTA) は国際卓球連盟のルール改定通知に基づき、2008年10月1日以降に開催される全ての大会において、ブースター等の接着補助剤やスピード補助剤についても使用禁止すると発表した[18][19]。これを受けて、対象の接着補助剤やスピード補助剤の販売を行っている卓球用品メーカーは、2008年9月末をもって販売中止することを発表した。

このように、スピードグルー禁止から僅か1ヶ月で補助剤も禁止されたため、グルーや補助剤を発売してきたメーカーは、多くの在庫を抱えるようになり経営を圧迫する要因にもなった。その直後のヨーロッパ卓球選手権では、ラケット検査が新ルールに対応できなかったことから、従来通り補助剤を使用する選手もいる状況になっていた。

卓球台

 
青い卓球台

卓球台は経年による反り返りを防ぐために3層構造になっており、真ん中の層には細長い板がフローリング床のように横の継ぎ目をずらして配置されている。

卓球台は1980年代まで色(黒に近い深緑[20])をしていたが、当時の国際卓球連盟会長であった荻村伊智朗の発案により卓球のイメージチェンジを図って[21]、現在の色の卓球台を製作。1991年千葉市で開催された第41回世界卓球選手権と翌1992年バルセロナオリンピックにこの青色の卓球台が使われたことから世界中に広まり現在に至る。また、番組でタモリ織田哲郎に『あれ(卓球)って根暗だよね』と発言したことで、翌年の中学生の卓球部の部員が激減した事がきっかけであるともされている[22]

ユニフォーム・シューズ

卓球のユニフォームは、上が付でポロシャツに類似した形状のものやTシャツ状のもの、下はハーフパンツ・スカートが基本である。日本国内の公式試合で使用が認められるのは日本卓球協会の公認品のみで、その表示が義務付けられている。非公認品や打球したボールが見えにくくなるなど試合の妨げとなるデザインがされているものは使用不可である。又、選手同士が同じような色のユニフォームを着ていた場合は片方の選手が着替えなければならない。

事前の確認が必要であるが、個人がデザインしたユニフォームも、前述の要件を満たせば使用可能である。2007年1月に行われた全日本卓球選手権では、四元奈生美選手がワンショルダーとミニスカートという斬新なユニフォームで試合に出場し、注目を集めた。

かつてのユニフォームは単色のポロシャツ形状のものが多かったが、近年はテニスやバドミントンと似た素材・デザインで軽く撥水性が向上したものが多い。ショーツは股下が短いものが多く女性に不評であったが、近年では男性用でも太ももにかかるくらいのものが増えている。また、アンダーシャツやスパッツの着用も認められている。

シューズに関しては県大会まで規定が無く、体育館用シューズであれば何を履いてもよい。

打法

主にフォアハンドとバックハンドに大きく分類されるが、これに加えて台上で球を処理する台上技術があるのが卓球の特徴の一つである。

従来まではフォアハンド主体が全盛期であったが、スピードグルーのトルエン規制、40 mmボールの登場、スピードグルーの禁止等による度重なるルール変更で打球スピードが低下しており、打球スピードの低下を打球点の速さで補うことで、ラリーのスピードが全体的に速くなっており、それに伴ってバックハンドの使用比率も高くなっている。

フォアハンドとバックハンド

フォアハンドは利き手側から打つ打法で、スイングが大きいので威力のある打球が可能であるが、速い打球点でボールを捉えにくく、カウンターを受けた際のリスクが大きい。

一方、バックハンドは利き手とは逆側から打つ打法で、スイングが小さいのでフォアハンドと比べて打球の威力が出しにくいが、フォアハンドと比べて速い打球点で打球出来るので相手が打球してから返球して相手に到達するまでの時間がフォアハンドよりも短くなるため、速いラリー展開に持ち込む場合に有効である。また、バックハンドは大きく分けて3種類のタイプに分類され、フォアハンドと同じ腕の動かし方で打球するタイプ、利き手側の肘を前に出して打球するタイプ、利き手の逆側から打球するタイプがあり、レシーブ時や打法に応じて使い分ける必要がある。

ペンホルダー全盛時代には、利き手の逆足を前に出して打つのが基本であったが、シェークハンドが普及し両ハンド打法が求められるようになると、利き手の逆足を前に出して打つ打法ではストライクゾーンは広いものの、打球点が遅く、バックハンドが振りにくく、切り替えがやりにくい上に、フォアハンドのクロスとストレートの打ち分けが難しくなっていた。

現在では、両足をほぼ平行にしてフォアハンドとバックハンドを打ち、フォアハンドでストレートに打球する場合やバックハンドでクロスに打球する場合は従来のように利き手の逆足を前に出したり、バックハンドを振りやすくするために都度利き手側の足を前に出して打つのがデファクトスタンダードとなっている。

ドライブ
ボールに強い前進回転(トップスピン)を与える打法。ヨーロッパではドライブのことを「topspin」と呼ぶ。基本打法をある程度身に付けてから習得する技術であり、基本的に「擦る」、「食い込ませる」の2つの方法に大別されている。以下に代表される様々な打法が確立され、弱点とされたミドルの打法においてもそれを克服する打法がトップ選手を中心にして普及している。また、用具やラケット、ラバーの進化や練習環境の変化に伴い、従来はパワーに難のあった女子においても一通りのドライブ打法を習得する選手が増加し、多くの戦型の選手に幅広く用いられるようになった。
ドライブは基本的には弧線の弾道を描くためスマッシュと比べて安定性が高いこと、後述するようにスピードとスピンのかけかたで様々な打球をすることができるため戦術の幅が広がることなどから広く用いられている。
スピードドライブ
スピード重視で水平に近い軌道のドライブをいう。トップ選手になるとスマッシュ並みの速い打球になる。ラバーの性能が高くなったためコントロールするのが比較的容易で、早い打球点で捉えやすく連打しやすいことから、対上回転系のレシーブ強打において最も使用者が多い。
難点は、対下回転系のレシーブがやりにくく、回転を掛ける技量が無ければ棒球になりやすくスマッシュになりやすい。スマッシュとの大きな違いは打球音であり、スマッシュは打球音が鳴るのに対して、スピードドライブはスマッシュと比べて打球音が小さい。また、回転量についてはシートの引き連れ効果を利用して回転を掛けることで弾道の安定性を確保することが可能である。
ループドライブ
回転重視で山なりに近い軌道のドライブをいう。通常のドライブではバウンド後に伸びる軌道を描くのに対し、ループドライブは沈み込む。基本的に対下回転系のレシーブに対して使用することが多いが、スピードドライブよりも弾道の安定性が高いため対上回転系のレシーブ強打でも使用する。ただし、ループドライブの軌道が高くネットから遠くに着地すると遅いドライブになるため、反撃を受けることになる。
難点は弱い打ち方だと対下回転系のレシーブでもミスしやすく、打球スピードが遅くなりやすい点であるが、ラケットの振り抜き方次第では弧線を描いた打球スピードのあるドライブを打つことが可能。
ループドライブの研究が進むうちにつれ、相手側のネット近くに山なりの弧を描いた弾道でバウンドしたのち、さらに低い弾道で相手コート上でバウンドする、沈む様な軌道のループドライブが試合で使われるようになった。強い回転をかけながらもスピードを殺してネット近くに落とすコントロールが求められる。
カーブドライブ,シュートドライブ
ボールに横回転を与えるドライブをいう。右利きの選手がフォアハンドで打った場合、左回転のドライブをカーブドライブ、右回転のドライブをシュートドライブと言う。カーブドライブは(打球者からみて)利腕と反対側へ、シュートドライブは利腕側へ曲がる。野球の変化球のように、回転軸の向き、回転量、スピードによって多彩な変化をする。回転軸によって曲がる角度が変化し、バウンド時にもボールの飛ぶ方向が変化する。さらに返球時にも横回転の影響を受けて打球が左右方向に変化する。ドライブのスイングの癖で一定の横回転がかかる場合もあるが、上級者の選手は意識して回転を操ることができる。
パワードライブ
スピードドライブにスピンが掛かったドライブをいう。スマッシュ並みのスピードに加えて強烈な回転をかけるため、習得するには相応の練習量、筋力を必要とする。
カウンタードライブ
相手のドライブに対して打球の反発力や回転量を利用して打つドライブをいう。スピードのあるドライブを返球する場面もあるため、練習量だけでなく打球を判別する能力や返球するタイミングも要求される。上級者の選手がよく用いる。
スマッシュ
ボールを弾くように、フラットに叩き付ける打法。決定打として打つ選手が多い。ドライブより小さいスイングで速いボールを打つことができるが、弾道が直線的になるため、角度がずれると入らない可能性が高い。世界のトップ選手の中には初速が時速280km以上のスマッシュを打つ人もいる。スピードがあるためラケットに当てるのは難しいが、ラケットの角度を合わせて当てれば返球することは可能である。球離れの早い表ソフトラバー使用者や浮いた球のレシーブ、後述のロビングに対するレシーブ等で使用することが多い。
バックハンドスマッシュ(ペンホルダー)
ペンホルダー型のバックで、右足を前にしてフリーハンドを引き(右利きの場合)、肩を支点に腕を動かしながら体重を乗せ相手コートに強打する打法。少ない予備動作でコンパクトに振りぬくためコースを読まれにくい。

台上技術

台上技術は卓球特有の技術であり、基本的に台上に収まる相手側のサービスをレシーブする場合やレシーブ側が短く返球した場合に使用する技術である。

台上技術に共通しているのは、レシーブ位置に合わせて利き手側の足を台の下に移動してから打球する点である。足の移動と打球を同時に行なう方法は、前に体重移動した分の余計な力が打球時に加わってネットミスやオーバーミスの原因となりやすいことから、ラリーで咄嗟に打球する場合を除いて基本的に推奨されていない。

また、ツッツキを使って相手側の甘いループドライブを誘発したり、チキータ等の台上強打で中陣ないし後陣での引き合いのラリーに持ち込んだりと戦術的な駆け引きもセットで考える必要がある。

ツッツキ
台上の短いボールに対して、カットよりもコンパクトなスイングで突くようにして打球する打法。台上から出ないやや長いボールに対して下回転を掛けて返すことが多い。ミスするリスクが少ないが、相手の3球目攻撃を受ける確率が高い。しかし、技術次第では強烈な下回転や横回転を入れたり、長短の変化をつけたりすることでミスを誘うこともできる。また、回転を掛けない無回転系のツッツキのことをナックルと呼ぶ場合がある。
ストップ
主に相手の短い下回転系のボールに対し、バウンド直後の打球を捉えて相手コートに2バウンド以上するように小さく返す打法。台上の短いサーブに対するレシーブなどで主に使われる。低いストップに対しては物理的にドライブが打てないため、防御技術として有効。しかし浮いてしまうと相手のチャンスボールとなる。上級者のレシーブになると短い上回転系のボールに対してもストップで返したり、強烈な下回転を掛けることが可能である。ストップをストップで返すことをダブルストップという。また、下がった相手に対してネット際に小さく落とすようなストップを繰り出すことを、ドロップショットと呼ぶ場合もある。
フリック
相手のショートサービスまたは台上の球に対して、台上で前進回転を与えて払うように返球する打法のこと。カウンターされた際のリスクが高いので、テイクバック無しの非常にコンパクトな打法である。技術が向上すれば台上強打ともいえるスピードのある打球を打つことも可能で、レシーブから直接得点を狙うこともできる。
プッシュ
押し出すように打つ打法で、主にペンホルダーのバック側の攻撃に使う。シェークハンドのバックハンドに比べて威力を出しにくいが、やり方によっては同等以上に打ち合うこともできる。
台上ドライブ(台上フォアハンドドライブ)
台上から出ない打球に対して当て擦りで打球する方法。フォアハンドフリックとの大きな違いは、打球時にテイクバックが必要でスイングが大きい点である。元々は、中国で開発された粘着系ラバーの特性を活かすための台上技術であり、使用する用具の制約を受けるという短所がある。
チキータ
場合によりチキータ・レシーブなどという場合もある。ピーター・コルベル(チェコ)が発案した打法で、バックハンドの横回転系のフリックのことを言う。この打法を応用したドライブ打法もある。基本的にシェークハンドの選手が使用するが、ペンでも裏面打法を使えば可能である。チキータバナナ(バナナのブランド名の一つ)のようなカーブを描くことから、このように呼ばれるようになった。また、チキータのスイングから打球する逆横回転系のチキータは「逆チキータ」と呼ばれており打法は様々であるが、加藤美優が多用する逆チキータは「ミユータ」、シモン・ゴジが多用する逆チキータは「ゴジータ」と呼ばれている。
台上バックハンドドライブ(台上BD)
台上ドライブのバックハンドバージョン。台上ドライブと比べてチキータ同様に速い打球点でボールを捉えやすく、ボールの横を捉えるチキータに対して台上BDはボールの上を捉えるため、スピードが出て一発で抜き去ることが可能である。また、スイングがコンパクトなので台上では弾み過ぎない上に用具の制約を受けにくいというメリットがある。しかし、ボールの上を捉えるということは相手のサービスの回転(特に下回転)の影響を受けやすいということであり、ある程度のスイングスピードに加えて、フリーハンドや体の動かし方や打球時の体重移動が必要である。中国の張継科が多用し世界選手権で2連覇を飾ったことから、近年世界中のトップ選手のみならずジュニアや小中学生クラスにも広く流行している。

応用技術

ブロック
相手のスマッシュやドライブに対して、前 - 中陣でバウンドの上昇期や頂点で当てるように返球する守備技術。裏ソフトでブロックする場合、ラケット角度を的確に調整する必要がある。ブロックは相手の強打を返すことが目的のため、スイングはあまり大きくとらない。相手の球の威力を「殺して返す」、「そのまま返す」、「自分の力を上乗せして返す」など、返球に変化をつける技術もある。技術レベルにもよるが、選手によっては相手強打に対して台上で2バウンドさせるほど威力を殺すブロックをすることが可能である。サイドスピンブロックなどで回転をかけて変化させてミスを誘ったり、相手が打ってきた球を全てブロックしてつなぎ球を狙い撃ちするという戦術を取る選手もいる。粒高ラバー使用者になると、カット性ブロックやサイドスピンブロック等の粒高ラバー特有のスピン反転能力を利用したブロック技術を使用することがある。
カウンター
相手の強打を強打で返す技術全般を指す。体勢が整わない相手を打ち抜くことや、相手の球威を利用することが目的であるため、固定的な打ち方はなく、カウンタードライブのような強打からカウンターブロックのような守備的な側面をもった技術も含まれている。相手の強打を狙い打つため難度は高いが得点力も高い、ハイリスク・ハイリターンな戦法である。
みまパンチ・はりパンチ
伊藤美誠張本智和が使用しているカウンター技術の総称。卓球の打法の中では難易度の高い部類に入る。共通しているのは、肩関節内旋2ndポジションのスイングによる打法となっており、肩関節内旋1stポジションのスイングである一般的なカウンター打法とは全く別の技術として区別されている。一般的なカウンターと比べて腕の可動域が大きいために威力が出しやすく、ナックルが出しやすいため重い球質となる。
カット
カット型の選手が使う中・後陣での大きいスイングでの打法を言い、ツッツキと区別される。フォア、バックの打法があるが、バック側に粒高ないし表ソフトを貼って使用することから、一般的には使用頻度が高いバックでのカットのことを指すことが多い。上級レベルになると、下回転(バックスピン)のほかにも、斜め下回転、横回転も織り交ぜる選手もいる。
ミート打ち
主に表ソフトラバーの選手が使う攻撃方法で、回転がかかったボールをスマッシュのように強くはじいてレシーブする打法。相手の回転に合わせてラケットの角度を微調整する打法を角度打ちと言うこともある。これらを厳密に区別するかどうかは判断の分かれるところである。ラケットをコンパクトに振り切り、ボールを擦らないので、あまり回転がかからず威力自体はそれほどでもないが、早く高い打点で打つため相手の防御が間に合わず決定打になることがある。
カット打ち
ツッツキやカットの下回転を利用して返球する技術である。相手の下回転を利用するため、打点やタイミングが要求される。これを利用しつつドライブ回転を掛けて返球する方法もある。難点は打球スピードが遅く、浮いてしまうと相手にレシーブ強打されやすいが、後に高島規郎によって「8の字打法[注釈 1]」が考案されたことにより、従来のカット打ちの欠点がほぼ解消し、ドライブ打法にも応用されている。
ロビング
ボールを高く打ち上げて時間を稼ぎ返球する打法。相手のミスを誘うものだが、相手の強打を受けやすい。しかし、打球が高い分、バウンド時に回転の影響を受けやすいので、強烈な回転をかけて打つことで、相手にとって打ちにくい球として返球することも可能である。
フィッシュ
中、後陣でロビングよりも低い弾道で相手のボールを返す技術。ブロックの打球点より遅く、フィッシュの打球点は頂点を過ぎたものとされている。いわゆる相手の攻撃をしのぐ為のつなぎ球だが、ロビングに比べて打ちにくい。相手の攻撃をフィッシュでしのいで、相手が攻めあぐねたところで一気に反撃をするといった戦法も用いられる。

サービス(サーブ)

卓球ではサービスからラリーが始まる。攻撃の起点としてゲームを組み立てるので、トップ選手になるとレットによるサービスのやり直しを利用して、打球ミスしたサービスをレットで逃げることで無駄な失点を防いだり、相手のレシーブタイミングを外したり、相手のペースを乱す、などの目的で高度なサービス戦術を採る選手が多い。

サービスでは、フォアサービスとバックサービスに大きく分類され、それぞれショートサービスとロングサービスがある。広義でのショートサービスは相手コート上で2バウンド以上する軌道となるサービスのことを指し、ロングサービスは相手コート上で1バウンドして卓球台の外へ出る軌道のサービスのことを指す。また、卓球において、サービスでは回転(スピン)が非常に重要であり、主に縦回転(上回転/下回転)、横回転(順横回転/逆横回転)、ジャイロ回転(コークスクリュー回転: ヘッドコークスピン/フットコークスピン)に分類でき、実際の球種としてはこれら単独あるいは複合(斜め回転: 順横上回転/順横下回転/逆横上回転/逆横下回転)や無回転(ナックル)のようなバリエーションが存在する。但し、斜め回転はラケットの角度や向き、サービスモーションなどで縦横の比率を変えることが可能であるため、同じ回転であっても縦横の比率や回転量、スピードなどによって変化量も異なる。

ハンドハイドサービス、ボディーハイドサービスが完全に禁止された2002年以降は、相手にサービスが見抜かれやすくなったことで、高度なサービス技術が発達した。代表的なものはフェイクモーション、打球前後のラケットを隠す行為、フォロースルー、バーティカルサービス等である。

サービス(サーブ)の種類

フォアサービス
自分の体に対して利き腕側でラケットのフォア面を使って出すサービスのこと。コントロールを付けやすくする、強い回転を掛けるために手首の可動範囲をひろげる、サービスを出した後の戻りを早くする、など目的の選択があり選手によってグリップが異なる。場合によっては似たようなグリップになることもある。シングルスの試合では、基本的に自陣のバック側の位置からサービスを出すことが多く、試合展開や戦術によっては中央付近でサービスする場合もある。
アップダウンサービス
フォアサービスの一種で、同じスイング軌道からラケットを上または下に振って上回転と下回転を使い分けるサービスのこと。技術が上がれば横回転系を混ぜることも、後述のバーティカルサービスにすることも、フェイクモーションを加えることも可能である。
YG(ヤングジェネレーション)サービス
フォアサービスの一種で、体の内側から外側にスイングして回転をかけるため、逆横回転系のサービスで主に使われている。ルール改正以前は、打球のインパクトを隠すことが可能だったために通常のフォアサービスと共によく用いられた。ボディーハイド・ハンドハイドサービス禁止以降も回転のバリエーションを増やしたり、サービス戦術やラリー展開を変える目的等で用いられている。通称YG、ヤンジェネと呼ばれる。
巻き込みサービス
フォアサービスの一種で、ラケットのヘッドをやや上向きに立てて出すサービス。YGサービスと同様に逆横回転系のサービスで回転量は劣るが、ラケットのグリップを変える必要がないため、速い戻りを必要とする女子選手を中心に使用者が多い。
バーティカルサービス
横回転サービスの一種だが、順横系、逆横系のサービスが可能である。ボディーハイド・ハンドハイドサービスの禁止に伴い、フォアハンドサービスを発展させたもので、トップ選手を中心に用いられる。インパクト時にラケットを立ててラケットの面を相手に見せるため、どの方向に回転を掛けたのかが相手にわかりづらいという特徴がある。特性上必ず横回転が掛かるため、純粋な下回転サービスと上回転サービスが出来ないという短所もある。バックサービスとして用いることも技術的に可能である。
バックサービス
ラケットのバック面を使って出すサービスのこと。自分の体に対してどのような位置でサービスを出すかは選手によって異なる。早く体勢を戻すことが出来る。
しゃがみ込みサービス
サーブを出す際に、膝を曲げてしゃがみ込みながら出すサーブのこと。強い回転をかけることが可能だが、元の体勢に戻るのが遅くなると、返球に対して反応が遅くなる欠点もある。
王子サーブ
しゃがみ込みサービスの一種で、下へ屈伸しながらラケットを縦に振り下ろしてラケットの裏面で球を切り回転をかけるサーブである。
スピードロングサービス
ロングサービスの一種で、スピードをつけて、2バウンド目を相手コートのエンドライン付近にバウンドさせるサービスである。サービスエースを狙いやすく、相手に充分な体勢で打球させない目的でも使用されるが、カウンターを受けるとサーバーが早く体勢を戻せずに失点につながるという欠点もある。
投げ上げサービス(ハイトスサービス)
サーブのトスをする際に、ボールを高く投げ上げて出すサーブ。慣れないと落ちてくる球の軌道が打球ポイントからずれてミスも出るが、回転やスピードが増す。また、照明の光が被るのでサービス前に確認する必要がある。世界には、7 - 8メートルものトスを上げる選手もいる。

フェイクモーション・フォロースルー

サービスでの打球前、打球後において、相手を幻惑させることができるサービス技術の一種である。

通常のサービスではサービスの回転パターンが見抜かれやすいため、競技レベルになるとサービス時にフェイクを入れるフェイクモーションが用いられる。また、サービスを打った直後のフォロースルーでは、肘を上げたり、ラケットのスイング軌道とは異なる動きを入れたり、肘を上げてラケットの向きを変えたり、ラケットを隠す等の行為をすることで、相手を惑わすための手段として用いられる。トップ選手を中心に使用者が多い。

戦型

シェークハンド
ドライブ主戦型
現在は多くの戦型のなかで主流となっている戦型。卓球台から少し距離をとり、前後左右のフットワークを駆使し、ボールに強いドライブをかけてつねに積極的・攻撃的に試合にのぞむ。ドライブ主戦型どうしのラリー戦は、力強く迫力があることに定評がある。
前陣速攻型
その名のとおり、常に卓球台に近い位置でプレーする戦型。相手の打球の種類やコースを瞬時に見てとり、早いタイミングで攻撃を仕掛けていくプレースタイル。判断の速さと動体視力がもっとも必要とされる戦型といえ、小柄な選手でも強さを発揮することができるため、日本人でこの戦型をとるトップ選手も多い。
カット主戦型
卓球台から離れた位置で、相手の強打に対して強い下回転をかけたボールで対応しながら、チャンスと見ると一気に前に出て反撃するダイナミックな戦型。守備的な戦型と思われがちだが、シェークハンド自体ミドルに弱く守備的なスタイルが無理なので、実際はカットも使う攻撃的な戦型である。ドライブ主戦型や前陣速攻型の技術に加えて、動作範囲の広いフットワークとねばり強いカットの技術、そして攻めに転じたときのパワーとスピードが要求されるため、専ら上級者向けである。(上記は『みるみる上達スポーツ練習メニュー5卓球』106ページより。)
異質攻守型
台から離れずショートに対しての相手のミスで点を取る戦型。一般的にラケットのバック側に粒高ラバーを貼り、それによる変化ボールやコースの緩急で相手のミスを誘う。たいていフォア側には裏ソフトラバーや表ソフトラバーを貼り、フォアに来たボールはスマッシュやドライブで攻撃する。また、打球に緩急をつける場合に、ラリー中にラケットを反転させて攻撃することがある。
ペン粒と呼ばれている異質ショート型に対して、異質攻守型はシェーク粒と呼ばれている。異質ショート型とは異なり、ミドルに弱いためブロックで変化を付ける守備的なスタイルが取れないため、攻撃的な粒高ラバーを貼ることが多い。日本の福岡春菜が有名。
オールラウンド型
両面に裏ソフトラバーを張り、ドライブ・ロビングなど多くの技術を駆使して点を取る戦型。戦術の柔軟性や高い身体能力、前陣・中陣・後陣全てで戦うことができる技術力が求められる。スウェーデンのワルドナーや日本の水谷隼が有名。
ペンホルダー
ドライブ主戦型
通称ペンドラ。主にフォアハンドドライブによって攻める。回り込みや飛びつきなど、フットワークを活かしたダイナミックなプレーをする選手が多い。構造上シェークハンドドライブ型ほど強いバックハンドドライブを打つのは難しいといわれるが、それを十二分に補えるだけの得点力のある快速プッシュや、バックハンドスマッシュを得意とする選手もいる。しかし、基本的にペンホルダーの弱点はバックである。それ故、回り込んだところに逆コースを突かれて守勢に回ってしまうことも多い。しかし、最近は中国を中心に、裏面打法によって強力なバックハンドドライブ(いわゆる裏面ドライブ)を打つ選手もいる。韓国の柳承敏金擇洙、中国の王皓馬琳・許昕、日本の吉田海偉が有名。
表ソフト速攻型
表ソフトラバーを用いてできるだけ短い手数で攻撃につなげ、積極的に攻める戦型。主にスマッシュを決定打として用いる。ドライブ主戦型と同じく裏面打法でバックハンドドライブを打つ選手もいる。日本の田崎俊雄、中国の劉国梁(元中国ナショナルチームコーチ、現中国卓球協会会長)などが有名。
異質ショート型
主に反転式や中国式のペンホルダーラケットを用いて両面にラバーを貼り、このうち片面には粒高ラバーを貼るタイプを指す。通称ペン粒と呼ばれる。裏ソフト+粒高、表ソフト+粒高の組み合わせが一般的。試合中は台の近くでプレーし、粒高ラバーによるブロックの変化で相手のタイミングを崩し、相手に隙が出来たら攻撃するのに加え、ラケットを反転し異なった球質の打球を出して相手のミスを誘うなど、守備的な戦型である。ラバーの基準変更やルールの変遷の中で、粒高ラバーの威力が昔より減少していることもあり、この戦型を採用しているトッププレーヤーは非常に少ない。女子では中国の(陳晴)や元中国代表でルクセンブルク倪夏蓮が有名。

卓球用語

タオリング (towelling)
競技中にタオルをふくこと。以下の場合に、短時間のタオリングが認められる。
各ゲームの開始から6ポイントごと(つまり競技者両方のポイント数の合計が6の倍数の時)[23]
最終ゲームでチェンジエンド(コートの交代)をしたとき
ラケットの表面が汗でぬれたり、メガネに汗がついたりして審判員の許可があったとき
クロスとストレート
クロスは対角線上の相手コート側を指し、ストレートは自陣のいる場所から真正面の相手コート側を指す。
エッジ(エッジボール)
卓球台の端(エッジ)に触れて落ちたボール[24][25]
レット
プレーをもう一度やり直させる事。サーブのボールがネットに触れて相手コートに入ったり、相手が準備が出来ていない状態でサーブを打った時などが該当する[26]
ラブゲーム
相手に一点も取られず、セットを取ること。
国際大会では、10-0になった時に勝っている側はわざとミスをし相手に1点を与え、負けている側は勝とうとせず次にミスをする、ということが「マナー」となっている。これはルールではなく、「マナー」に従わず完封を行う選手もいる[27][28]

卓球の盛んな国々

日本
1950年代 - 1970年代には、日本は世界のトップクラスであった。日本式ペンの豪快なフォアハンドを武器に、過去シングルスの世界チャンピオンを男女計13人輩出している。しかし、80年代以降はシェークハンドの普及でプレイスタイルの変更を余儀なくされ、それに伴う世代交代の失敗等により長い間停滞が続いていた。
2000年代以降は、日本卓球協会主導の強化方針が実を結び、女子が世界選手権団体で5大会連続銅メダル、2014年と2016年には銀メダルを獲得し、五輪では2012年に団体で銀メダル、2016年に団体で銅メダル、2021年に団体で銀メダルを獲得した。男子においても2005年世界ジュニア選手権団体戦で優勝、2008年以降の世界卓球選手権団体で4大会連続で銅メダル、オリンピックでは2016年は団体で銀メダル、2021年は団体で銅メダルを獲得。2021年の東京五輪での新種目となった混合ダブルスでは史上初の金メダルを獲得した。
また個人では、リオデジャネイロオリンピックでは男子団体で銀メダル、男子シングルスで水谷隼が銅メダルを獲得、2017年のアジア選手権平野美宇が3人の中国選手を破って優勝し、2017年の世界選手権平野美宇が48年ぶりに女子シングルスで銅メダル、2021年の東京五輪で伊藤美誠が女子シングルスで銅メダルを獲得。
尚、伊藤は水谷とのペアで参加した混合ダブルスでの日本卓球史上初の金メダル獲得を皮切りに、女子シングルスで銅メダル獲得、女子団体で銀メダル獲得したことにより、一大会におけるオリンピックでの金銀銅の3メダルコンプリート達成となり、オリンピックでは卓球史上初の達成者となった。一大会におけるオリンピックでの金銀銅のメダルコンプリート達成者は日本人選手では9人目(体操では小野喬、中山彰規、監物永三、笠松茂、塚原光男、具志堅幸司、森末慎二、競泳では萩野公介)、夏季オリンピックに限れば日本女子では初(冬季オリンピックを含めると高木美帆に続いて2人目)の達成。
中華人民共和国
世界最大の卓球大国。歴史的に前陣速攻を軸とした台上卓球を得意とし、かつては表ソフトを使用する選手が多かったが、近年では粘着系ラバーを使用する選手が圧倒的に多い。男子・女子いずれも選手層が厚く、行き場の無くなった強豪選手が数多く海外に流出し、結果的に世界中に帰化選手を送り込んでいる。2008年北京オリンピックでは、男女個人で表彰台を独占したり、団体では男女共に金メダルを獲得している。2019年に『ラリーズ』が報じたところによると、選手が小学校くらいから学校に行かず1年中卓球に打ち込んでナショナルチームを目指すというシステムが強豪卓球選手を輩出しているという[29]
香港
国としては中国の一部だが、卓球の国際試合には地域として参加する。当然ながら中国と似たプレースタイルの選手が多い。代表選手のほとんどが中国の帰化選手。
大韓民国
フットワークを生かしたダイナミックなプレーをする選手が多い。ソウルオリンピックアテネオリンピックでは男子単の金メダルを獲得。
朝鮮民主主義人民共和国
男子は韓国の選手と比べてストイックなプレーを得意としており、女子は粒高や表ソフトを使った異質選手が多い。また、中国選手と練習を行うこともあり2002年のアジア競技大会の決勝で中国を破ったり、アテネ五輪ではキム・ヒャンミが中国系選手を倒して銀メダルを獲得したり、2016年の世界卓球選手権団体で女子が銅メダルを獲得する等、強い面を見せることもある。リオデジャネイロオリンピックではキム・ソンイがシングルスで銅メダルを獲得した。
台湾、日本、韓国に近いプレースタイルの選手が多い。中国ほどの強さはないが、ランク上位に顔を出すことがある。
シンガポール
代表選手は中国の帰化選手が多く、プレースタイルも中国と類似している。女子は、2008年世界選手権と2008年北京オリンピックの団体でいずれも銀メダルを獲得しており、2010年の世界選手権(団体)では中国を破り金メダルを獲得した。
ドイツ
卓球のプロリーグ(ブンデスリーガ)があり、男子では世界中から有力な選手が集まっている。男子は2008年北京オリンピック団体で銀メダルを獲得、2012年ロンドンオリンピック団体で銀メダルを獲得、2016年リオデジャネイロオリンピック団体で銅メダルを獲得、女子においても2016年のリオデジャネイロオリンピックで団体銀メダルを獲得するなど、ヨーロッパでは強豪国である。
スウェーデン
1980年代後半から1990年代にかけて、スウェーデンは男子の卓球の頂点を占めていた。最近はまた復活してきており、2018年の世界選手権団体戦で銅メダル、2019年の世界選手権個人戦でシングルスで銀メダルを獲得している。
フランス
卓球のプロリーグがあり、かつてはヨーロッパではドイツ、スウェーデンと並ぶ強豪国。しかし、世代交代の失敗により2000年代までは低迷していた。
イングランド
イギリスの一部であるが、卓球の国際試合には地域として参加する。島国でかつ過去に香港を統治した歴史的背景から、他のヨーロッパ諸国とは異なるプレイスタイルの選手が多い。長らくは低迷が続いていたが、男子は2016年の世界卓球選手権大会で銅メダルを獲得。
ロシア
卓球のプロリーグ(プレミアリーグ)があり、男子では世界中から有力な選手が集まっている。また、そこで若手が育っており今後が楽しみである。
オーストリア
世界選手権団体戦では近年ほとんど決勝トーナメントに進出しており、安定した強さを誇っている。2003年の世界選手権個人戦ではヴェルナー・シュラガーがシングルスで金メダルを獲得した。
ヨーロッパ諸国
スウェーデン、ドイツ、フランス以外のヨーロッパの様々な国においても卓球は盛んである。比較的小国が多いため世代交代による浮き沈みが激しいが、有力選手がいる国では国際大会において好成績を残すことがある。
北アメリカ
上述の国々ほど盛んとは言えないが、中国の帰化選手が代表になってレベルの底上げがなされている。
ブラジル
リオデジャネイロオリンピック以降、卓球が盛んになってきており2018年の世界選手権団体戦では初のベスト8に入った。

一般的にアジアとヨーロッパで盛んだが、前述したように中国の帰化選手が世界各地に散っているため、中国人の代表選手が多い国もある。

ラージボール卓球

概要

ラージボール卓球(2012 (平成24)年4月1日以前は新卓球と呼ばれていた)は、日本卓球協会が卓球の普及を目的として考案、ルール・用具規格等を1988年に制定した。

一般的な卓球(硬式卓球)で使われているボール(直径40 mm)よりも大きなボールを使って行われる卓球競技である。ボールが大きく空気抵抗の影響が増大するため、ボールの速度および回転量が従来の卓球よりも減り、ラリーが続きやすくなるなどの特徴がある。

日本では高齢者でも手軽にできる生涯スポーツとして主に中高年に人気があり、近年はラージボール卓球へ参入する硬式卓球経験者が多くなっている状況にある。競技者人口の増加に伴い、全国各地で多くの大会が開催されている。

硬式卓球との違い

硬式卓球との主な違いは、

  • 使用するボールが大きく(直径44 mm)て軽い
  • ラバーは表ソフトラバーのみ使用可。但し粒高ラバーは不可
  • ネットの高さが2 cm高い
  • 促進ルールは8分

などである。

歴史

2012年4月1日より現在の名称に変更され、基本ルールと競技ルールが制定された。

2018年3月31日までは、3セット11点制で12:12以降は13ポイント先取で1セット先取、サービスのトスの高さ(硬式では16 cm)の規定がなかった。

2018年4月1日より競技ルールは「競技大会ルール」に変更され、硬式卓球の基本ルールに合わせるかたちで、デュース以降は2ポイント差とする、サービスルールは2〜3秒静止、トスの高さは16 cm以上上げる、といったルールが追加された。また、基本ルールは「レクリエーションルール」に名称変更された。

2019年1月1日より、競技大会ルールでは、競技用服装、アドバイスに関する規程が硬式卓球と同様のルールとなった。競技用服装の色は「ボールの色とは関係なく任意」から「使用するボールの色と明らかに違う色」に、アドバイスについては「ラリー中を除いていつでも」に変更された。

2022年4月1日より、競技大会ルール、レクリエーションルール共に、黒と赤のみだったラバールールは「片方は黒、もう片方はボールの色とはっきり区別できる明るい色」に変更され、硬式同様にカラーラバーの使用が可能となった。

軟式(日本式)卓球

日本にて初めて卓球が伝来したのは、1902年東京高等師範学校坪井玄道イギリスから卓球用具を持ち帰ったのが最初とされる[6]。そこからしばらくの間は日本独自の用具とルールの発展があり[6]、初の卓球統轄機関として大日本卓球協会が創立された1921年(大正10年)頃は軟式(日本式)卓球にて競技が行われていた。硬式卓球との主な違いは

  • 使用するボールの直径は36.9 mm以上38.9 mm以下
  • ボールの重さは2 g以上2.13 g以下
  • ネットの高さが2 cm高い17.25 cm

などである。

ラージボール卓球の普及や硬式卓球のルール変更に伴い日本独自の軟式(日本式)卓球は2001年(平成13年)度を最期に幕を閉じた。

娯楽・文化としての卓球

卓球は、他のスポーツと比べ、ゲームをプレイする条件(ルールの理解/スキル/場所・道具・プレイヤーの確保)を満たすことが容易なため、老若男女問わず親しみやすく、実践的、生涯スポーツとして広く日本人に愛されている。しかし卓球部員はいわゆるジョック陽キャ)ではなくナード陰キャ)として扱われる(これは偏見であり、タモリ根暗発言が原因でこのような状況が出来てしまったとの意見がある)ことが一般的であるが、北米やヨーロッパではこのような偏見は無い。ただし、欧米でも前述のように中国人をはじめとした黄色人種に人気のあるスポーツであるというイメージはある

1993年に漫画『行け!稲中卓球部』がベストセラー、ほぼ同時期に福原愛が「天才卓球少女」として脚光を浴び、2002年に映画『ピンポン』(窪塚洋介主演)が上映されて以降、ブームが若者の間にも広まった。服装を問わず、力のない女性や子供でもできること、ケガの心配も少ないことから、気軽に遊ぶことが出来るスポーツの一つである。

戦法

卓球組織

各国代表

主要な国際大会

主な卓球リーグ

卓球大会

  • 全日本卓球選手権大会
  • (ドイツ選手権)(ドイツ語版)
  • (フランス選手権)(フランス語版)
  • (オランダ選手権)(ドイツ語版)
  • (ポーランド選手権)(ポーランド語版)
  • (イギリス選手権)(英語版)
  • (ロシア選手権)(ロシア語版)
  • (フィンランド選手権)(フィンランド語版)
  • (トルコ選手権)(トルコ語版)
  • (スウェーデン選手権)(スウェーデン語版)

主要な日本国内大会

その他大会

卓球用品メーカー

  • タマス(「Butterfly(バタフライ)」ブランドの卓球用品)
  • 日本卓球(「Nittaku(ニッタク)」ブランドの卓球用品)
  • VICTAS(「TSP」[注釈 2]「VICTAS」ブランドの卓球用品、旧ヤマト卓球)
  • ヤサカ (卓球用品)(「Yasaka(ヤサカ)」ブランドの卓球用品)
  • アームストロング (卓球)(「Armstrong(アームストロング)」ブランドの卓球用品)
  • 三英(「SAN-EI」ブランドの卓球台を製造)
  • 上海紅双喜(「紅双喜 DHS(こうそうきディーエイチエス)」ブランドの中国大手の卓球用品メーカー)
  • XIOM(韓国の卓球用品メーカーのChampion社が発売しているブランド。)
  • (スティガ)(英語版)(スウェーデンの卓球用品メーカー。)
  • (Donic)
  • (Tibhar)
  • (Andro)
  • (Juic)
  • (コニヨール)

卓球メディア

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 高島自身が提唱した「肩甲骨打法」や「楕円打法」を発展させたもので、利き手側の肘の軌道が「8の字」を描くことから命名された打法である。ラケットのスイング軌道が8の字を描くわけではない。
  2. ^ 2020年10月から「TSP」と「VICTAS」がブランド統合しており「VICTAS」ブランドのみとなっている

出典

  1. ^ a b c d “HistoryofTableTennis”. International Table Tennis Federation. 2020年3月30日閲覧。
  2. ^ 卓球 知識の泉 藤井基男 2003年 株式会社卓球王国 P23
  3. ^ 山田耕筰著作全集3 株式会社 岩波書店 2001年 P667
  4. ^ 日本体育協会五十年史
  5. ^ SO Summer Sports Rules June 2016 (PDF) スペシャルオリンピックス日本
  6. ^ a b c d e f g h i (2009年1月22日時点のアーカイブ) 2009年世界卓球選手権横浜大会公式サイト
  7. ^ a b c d e f g h i (2009年1月22日時点のアーカイブ) 2009年世界卓球選手権横浜大会公式サイト
  8. ^ a b c d e 白髭隆幸・SPORTS 21、(インターネットアーカイブ) Japan Senior Online
  9. ^ フジテレビトリビア普及委員会『トリビアの泉〜へぇの本〜 6』講談社、2004年。 
  10. ^ ヤサカ公式サイト
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  12. ^ (2008年8月11日時点のアーカイブ) バタフライ卓球用品/タマス公式サイト
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  21. ^ 【アスリートを支える】青い卓球台 復興願って - 朝日新聞 2016年4月8日
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  28. ^ https://www.tv-tokyo.co.jp/tabletennis/news/2020/03/010022.html
  29. ^ なぜ中国は卓球が強いのか?<Vol1.水谷隼> ラリーズ 2019.08.02 (2020年8月17日閲覧)

関連項目

映画

テレビ

漫画

ライトノベル

ゲーム

外部リンク

  • 国際卓球連盟(ITTF) (英語)
  • アジア卓球連合(ATTU) (英語)
  • 公益財団法人日本卓球協会
  • 日本卓球リーグ実業団連盟
  • 関東学生卓球連盟
  • 全国専門学校卓球連盟
  • 日本オリンピック委員会(JOC)
  • JOCエリートアカデミー
  • 「卓球ラケットができるまで」 - 株式会社タマスを取材して卓球ラケットの製造工程を紹介(全14分) 2001年 サイエンスチャンネル
  • 「ピンポン球ができるまで」 - 日本卓球株式会社古河工場を取材してピンポン球の製造工程を紹介(全14分) 2003年 サイエンスチャンネル
  • THE MAKING(130)ピンポン球ができるまで SCIENCE CHANNEL(JST)
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