佐藤 久佳(さとう ひさよし、1987年1月12日 - )は、日本の競泳選手。ミキハウス所属。2008年北京オリンピック4×100mメドレーリレー銅メダリスト。日本人男子として初めて100m自由形で50秒の壁を突破した。
人物
(苫小牧市立啓北中学校)[1]→日大豊山高校→日本大学(文理学部)→ミキハウス[1]
2005年9月2日、日本学生選手権水泳競技大会の4x100mフリーリレー予選で、第1泳者における正式時間で49秒73を記録し、長水路100m自由形で日本人として初めて50秒の壁を突破[2]。更にその2日後に行われた100m自由形決勝では49秒71を記録。
2007年9月9日、日本学生選手権自由形決勝で48秒91と自身のもつ日本記録を更新(アジア人初の48秒台であった)。この年の日本学生選手権では、出場5種目全てで優勝を飾った(100m自由形、200m自由形4×200m自由形x100mフリーリレー、4x200mフリーリレー、4x100mメドレーレー)。
2008年8月、北京オリンピックに出場。男子メドレーリレーで、銅メダルを獲得。
2009年4月、ミキハウスに入社し練習は母校の日大で行っていたが5年後に引退を表明。
2015年7月、水の怪物マイケルフェルプスも所属する[Aqua Sphere / MP]とアンバサダー契約を結ぶ。
自己ベスト
自己ベスト
佐藤は日本記録を5度記録連続し、日本人初となる49秒台、48秒台を達成している。長年日本水泳界では自由形の50秒きりが達成されず、1994年に松下幸広が50秒台を初めて出して以来1秒短縮するのに11年間かかった。しかし、2005年7月に細川大輔が50秒07で泳ぎ初の50秒切りスイマーの期待が高まったが、9月に大学一年生だった佐藤が49秒71を記録して初の50秒切りスイマーとなった。
男子100自由形日本記録
タイム | 選手名 | 年月日 | 大会名 |
---|---|---|---|
48.91 | 佐藤久佳 | 2007年9月9日 | 日本学生選手権水泳競技大会 |
49.22 | 佐藤久佳 | 2007年8月22日 | インターナショナル・スイム・ミート2007 |
49.32 | 佐藤久佳 | 2007年4月5日 | 日本選手権水泳競技大会 |
49.71 | 佐藤久佳 | 2005年9月4日 | 日本学生選手権水泳競技大会 |
49.73 | 佐藤久佳 | 2005年9月2日 | 日本学生選手権水泳競技大会 |
50.07 | 細川大輔 | 2005年7月 | モントリオール世界選手権 |
50.13 | 細川大輔 | 2004年9月 | 日本学生選手権水泳競技大会 |
50.24 | 奥村幸大 | 2004年8月 | アテネオリンピック |
50.32 | (明部洋明) | 2002年6月 | 日本選手権水泳競技大会 |
50.41 | (名倉直希) | 2002年6月 | 日本選手権水泳競技大会 |
50.45 | (伊藤俊介) | 1999年6月 | 日本選手権水泳競技大会 |
50.68 | 伊藤俊介 | 1998年9月 | 日本学生選手権水泳競技大会 |
50.93 | 伊藤俊介 | 1998年1月 | 世界水泳選手権(パース) |
50.98 | (松下幸広) | 1994年6月 | 日本選手権水泳競技大会 |
51.37 | (中野勉) | 1991年8月 | エドモントンパンパシフィック水泳選手権 |
51.56 | (藤原勝教) | 1986年9月 | アジア競技大会(ソウル) |
脚注
外部リンク
- 佐藤久佳 - Olympedia (英語)
- - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ (英語)
- 佐藤久佳 - SwimRankings.net (英語)
- - ウェイバックマシン(2007年10月16日アーカイブ分) []
- プロフィール - JOC
- arena STYLE blog