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伊予灘(いよなだ)は、瀬戸内海西部の海域[1]。愛媛県松山市、山口県の屋代島(周防大島)、大分県の国東半島に至る海面を指す。海域面積4,009km2、平均水深55.7m、容積2,232億m3[1]。
概要
「領海及び接続水域に関する法律」の区分では別府湾を含み、大分県の姫島と山口県の祝島を結ぶ線を境界として周防灘に、豊予海峡を境界として豊後水道に接する。
海底部は至って平坦な地形が続き、太平洋の(外洋水)が入り込みやすい。そのためイワシやサバ、アジなどの好漁場となっており、速吸瀬戸など潮流が速い所で獲ることから、身が締まって味の良い魚介類が獲れる。
海域に流れ込む一級河川には、東部側から重信川と肱川、西部側から大分川と大野川があり、その流域面積は約460,000haとなる[1]。
気候は瀬戸内海式気候に属しており晴天の日が多く、年間降水量も少ない。冬は関門海峡からの北西の季節風の影響を受けるため、雲が広がりやすい。
また、佐田岬と佐賀関半島を結ぶ線のやや北、海底に中央構造線が通っているため活断層が多く、地震が多数発生する地帯としても知られる。
最近では「伊予灘ものがたり」という観光列車が人気を博しており、県外さらには海外からの観光客も来ている。
脚注
- 出典
参考文献
- “参考資料1 瀬戸内海における湾・灘ごとの海域特性について” (PDF). 中央環境審議会水環境部会 瀬戸内海環境保全小委員会(第6回) 議事次第・資料. 環境省 (2014年). 2019年10月19日閲覧。