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雄蕊(雄蘂、ゆうずい、英: stamen)は、被子植物の花を構成する要素の一つ。一般的には「おしべ」といわれ、花粉を入れる袋状の葯(やく)(Anther)と葯を支える棒状の花糸(かし)(Filament)という部分で構成される。ただし花糸に当たる部分がないものや、糸状でなく葉状になっているものもある。さらに八重咲きなどの花では雄蕊が花弁(花びら)状に変化している。
雄蕊は、葯より花粉を出して、雌蕊の先(柱頭)に受粉させる役割を持っている。被子植物の葯はふつう2つの半葯からなり、半葯はさらに2つの葯室(花粉嚢)という袋からなる。葯室の中には、多数の花粉母細胞が減数分裂をした4個の花粉が入っている。葯室(花粉嚢)の花粉の出口は縦に裂けるもの、横に裂けるもの、穴が開いているものなど植物により形状が異なる[1]。
雄蕊はシダ植物の小胞子葉に相同(花粉が(小胞子)、花粉嚢が小胞子嚢に当たる)である。裸子植物では葯や花糸という構造は無く、花粉嚢のついた鱗片状のものが多く、雄蕊でなく小胞子葉(鱗片)ということが多い(これが集まったものは雄花ともいわれる)。