三木 大雲（みき だいうん、1972年6月17日 - ）は、日本の男性僧侶（日蓮宗）、YouTuber、作家[1]。京都府京都市出身。立正大学仏教学部卒業[2]。愛称は「怪談和尚」。現在は光照山蓮久寺の第38代住職[2]。
人物・来歴
1972年、教法院住職などをつとめた三木随法の次男として京都市に生まれる。平安高校から立正大学仏教学部に進学[2]。大学在学中、日蓮宗の学寮（谷中、熊谷）でも学ぶ[2]。実家は兄が継いだため、各地を流浪した。2005年、京都市下京区の光照山蓮久寺の第38代住職となる[2]。
怪談をベースに法華経を絡めた説法を行っている。
関西テレビの『怪談グランプリ2010』と『怪談グランプリ2013』に出演し、共に準優勝[2]、『怪談グランプリ2014』では優勝を果たしている。関西テレビ『よーいドン』で「となりの人間国宝」に選ばれる。
青少年育成のための「龍華船」（りゅうげせん）という青少年グループを結成している。寺の法務の傍ら、仏教の講演や、執筆活動、テレビ出演なども行っている。過去には、京都日蓮宗布教師会の法話コンクールで最優秀賞を取った経歴も持つ[2]。
言葉の在り方を考える、言の葉研究所所長。京都発プロジェクト「龍華光」の特別顧問[2] 2018年怪談王獲得[2]。2018年OKOWA初代チャンピオン。
エピソード
- 次男であったため、継ぐ寺が長年見つからず、家族で極貧生活を数年間送っていた。仕方なく僧侶を辞める決意をしたが、思い留まり、京都の町中で辻説法をして生活。しかし、やはり生活は苦しく、再度僧侶の道を断念しようとした。その時、インド人の知人から幾度となくインドに連れて行ってもらい、そこでの色々な体験から、再び僧侶を目指す決意をした。
- 幼少時のある日、昼寝中に金縛りに遭い「脚が欲しいなぁ」という声を聞いたと同時に何者かに足首を引っ張られ、同日の夜にはトイレの前で2メートル程の巨大な猫を目撃し、以来、不思議な現象を感知するようになった[3][4]。
- 死や病気の匂いが分かるという特殊な能力を有しており、症状に応じて匂いの違いがあるという[3][5]。
- 住職になってからも、不思議な体験に数々遭遇し、それらを科学的、仏教的に検証している。それらの体験談をまとめた本も出版している[6][7][8][9]。
- 山口敏太郎著『恐怖・呪い面 ～実話都市伝説 』（TO文庫）や、フジテレビ系「奇跡体験!アンビリバボー」で話題になった「呪い面」を蓮久寺で保管封印していたが、山口が蓮久寺を訪れ、再び封印を解いてもらったところ、面をまとった布がボロボロになっていたという[10]。
- 大学時代、埼玉愛犬家連続殺人事件の舞台となったペットショップを3回訪問したことがある。毒入りの飲み物を凶器として使う殺人鬼の男に同じ缶コーヒーをテーブルに複数本置かれ、その中から1本だけあった毒なしの缶コーヒーを3回とも引き当て、最後に再度勧められたが飲まずに立ち去ったことから事なきを得た[11][12]。
- 大黒様のお告げで、バラで10枚買った宝くじで1億5000万円が当選している[13]。
書籍
単著
- 『サルヂエ』（2010年6月24日、永善出版）(ISBN 978-4990505202)
- 『怪談和尚の京都怪奇譚』（2011年7月8日、文藝春秋）(ISBN 978-4167801519)
- 『三木大雲の仏教とお経とエトセトラ』（2012年1月1日、山口敏太郎タートルカンパニー）Kindle向け電子出版
- 『続・怪談和尚の京都怪奇譚』（2019年8月6日、文藝春秋）(ISBN 978-4167913366)
- 『続々・怪談和尚の京都怪奇譚』（2020年8月5日、文藝春秋）(ISBN 978-4167915537)
- 『怪談和尚の京都怪奇譚 幽冥の門篇』(2021年8月20日、文藝春秋) (ISBN 9784167917432)
漫画原作
出演
テレビ
ラジオ
ウェブテレビ
関連項目
脚注
- ^ 著:三木大雲 『和尚の京都怪奇譚』文春文庫 2011年 (ISBN 978-4167801519)
- ^ a b c d e f g h i “まぐスペインタビュー 三木大雲さん”. まぐまぐ！. 2018年11月1日閲覧。まぐスペメールマガジン著者インタビュー 三木大雲さん
- ^ a b c “「怪談テラーズ」出演の僧侶・三木大雲にインタビュー！「目に見えないものに対して手を合わせ、リスペクトしてほしい」”. インターネットTVガイド (2017年12月31日). 2018年11月1日閲覧。
- ^ 『怪談和尚の京都怪奇譚』文藝春秋、2011、7頁。
- ^ 三木大雲 & 2019年, p. 63.
- ^ 『怪談和尚の京都怪奇譚』文藝春秋、2011。
- ^ 『続・怪談和尚の京都怪奇譚』文藝春秋、2019。
- ^ 『続々・怪談和尚の京都怪奇譚』文藝春秋、2020。
- ^ 『怪談和尚の京都怪奇譚 幽冥の門篇』文藝春秋、2021。
- ^ 『世界の不思議 超怪奇ファイルXX』永岡書店、12月10日 2015、10頁。
- ^ “ニップレス、前貼りなし…『秘湯ロマン』でも話題の全裸温泉リポーターが語る衝撃MAXギャラとは？”. テレビドガッチ (2019年3月8日). 2020年9月6日閲覧。
- ^ “「コーヒーでも飲んでいけ」“埼玉愛犬家連続殺人事件”の犯人に殺されかけた…和尚はなぜ助かったのか”. 文春オンライン (2021年8月13日). 2021年8月14日閲覧。
- ^ 『続々・怪談和尚の京都怪奇譚』文藝春秋、8月20日 2020、10頁。
- ^ “キモイリ!”. KBS京都. 2019年7月29日閲覧。
- ^ “スピードワゴンの月曜The NIGHT#160～２週連続怪談第一夜怖いモノSP～ | 無料のインターネットテレビは【AbemaTV(アベマTV)】”. AbemaTV. 2019年7月1日閲覧。