ローヌ氷河(ローヌひょうが、英: Rhone Glacier又はRhône Glacier、独: Rhonegletscher)は、(スイス・アルプス)に存在する氷河の1つである。ローヌ川の水源でもあり、スイス・ヴァレー州の西端にあるレマン湖の主要な水源となっている。氷河はフルカ峠に近く、周辺に道路などが整備されているため、簡単に近づくことができる。
地理
ローヌ氷河は、(ウルナー・アルプス山脈)で最大の氷河である。氷河の南には、ローヌ川の水源もある。Undri Triftlimi(3,081m)は、トゥリフト氷河に接続している。氷河はグリムゼル峠とフルカ峠の間に位置し、ヴァレー州の北端で、(オーバーヴァルト)の一部でもある。ダンマシュトック(3,630m)は、氷河の上にある最も高い山である。
一帯には高山帯の沖積平野があり、カラマツ属の森林などの様々な湿潤または乾燥地の植生がある。ハイイロイワシャコ、クロライチョウ、コシジロイソヒヨドリなど25種の鳥類の営巣地として、2005年にラムサール条約登録地となった[1]。
移り変わり
ローヌ氷河は、古くから近づくのが容易であったため、19世紀以来、氷河の様子が記録されてきた。この記録によれば、ローヌ氷河は後退中であり、この120年間で1300mも短くなったことが判っている。なお、氷河が無くなった場所には、氷河が削り取って氷の中に含まれていたモレーンが残されている。
1870年
1900年
2005年
2008年
2010年
脚注
- ^ “Rhonegletschervorfeld | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2017年3月29日). 2023年4月9日閲覧。
関連項目
外部リンク
- Rhone Glacier at Glaciers online
- at NASA Earth Observatory
- Simulation of the shrinking of the glacier
- Swiss Glacier Monitoring Network: Rhone Glacier - with length variation measurements since 1879
- Rhonegletschervorfeld | Ramsar Sites Information Service