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『ルパン三世 PARTIII』(ルパンさんせい パートスリー)は、アニメ『ルパン三世』の作品群のうち、1984年3月3日から1985年11月6日まで放送された日本のテレビアニメシリーズを指す。本項では、本作をはじめとする各テレビシリーズを『TV第○シリーズ』と表記する。
概要
本作は『PARTIII』と表記されているため、それまでの『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』(以下、『TV第1シリーズ』)や『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』(以下、『TV第2シリーズ』)と異なり、番組名で区別できる作品となっている。但し、作中内でのTV第1・第2シリーズとの明確なつながりは描写されていない[注釈 1]。
本シリーズでのルパンはピンクのジャケットを着用。次元が明るい青のスーツにオレンジのシャツ、銭形が薄い緑のコートにピンクのシャツになるなど、全体的に衣装のカラーリングが明るく派手目に変更されている。なお当初の準備段階においてルパンのジャケットは白にする予定だったが、前作のイメージをある程度保つという名目で白に赤を足し、最終的にピンクとなった[注釈 2][要出典]。また、次元の風貌は本作以外だと「帽子を目深に被り、目線を見せない」スタイルが多いのに対し、本作の放送初期では帽子を上げて普通に目を見せている。
本作はメインコンセプトに「原点回帰」がある。ただし、モンキー・パンチの原作やおおすみ正秋演出による『TV第1シリーズ』初期、『TV第1シリーズ』後期、『TV第2シリーズ』など「原点」と呼べるものが数多く存在したため、どこに回帰するか試行錯誤の結果「もう一度原作へ立ち返って洗い直し、『TV第2シリーズ』のコンセプトをベースにハードな部分を取り入れる」という結論に落ち着き、そのような作風となった[1]。
サブタイトル表記は従来および第4シリーズ以降のテレビシリーズで使用されている「タイプライターによるタイトル打ち」ではなく、本編の止め画に赤文字でタイトルを入れる独自のものを使用している。
メインキャストに関して、次元大介役の小林清志以外は本作が最後のテレビシリーズ出演作となった。
テレビシリーズで全国ネットかつゴールデンタイムでの放送は本作が最後となっており、『LUPIN the Third -峰不二子という女-』以降のテレビシリーズは、深夜帯および一部地域での放送となっている[注釈 3]。
製作概要
制作局は『TV第2シリーズ』の日本テレビから、『TV第1シリーズ』の読売テレビに戻っている。読売テレビは「自分達がアニメ『ルパン三世』を始めた」というプライドを持っていたため日本テレビ制作の『TV第2シリーズ』に激しい対抗意識を持っており、「第2シリーズとは異なるルパン三世を」との意図を持って製作した[2]。また、東京ムービー側にも「『TV第2シリーズ』と同じように製作しないで欲しい」とオーダーを出しており、作風に強く影響を与えている。東京ムービー新社が「ルパンのジャケットは(『TV第1シリーズ』と同様の)緑に戻すのか?」と読売テレビに尋ねた際「緑にする必要は無い。だが、赤だけは絶対にやめてくれ」と強く答えたというエピソードが残っている[2]。ただし、視聴率は取れる番組にしたいとの意向でメインキャスト、音楽、録音スタッフは『TV第2シリーズ』から続投となった[1]。
キャラクターデザインは、前2シリーズなどほぼ全作に参加していた青木悠三が担当。ただし、本作は他の作品に見られる「総作画監督」という役職を置かず、モンキー・パンチの原作画(漫画『新ルパン三世』時)に近い絵柄の基本デザインを青木が描き起こし、それを基に各スタジオでキャラクターが描かれる大胆な制作方式となったため[3]、青木は「作画監修」としてクレジットされている。放送初期はこのキャラクターデザインを反映した作画テイストになっているが、放送回数を重ねるうち次第に下請けスタジオや作画監督及び原画マンの差異から生じるデザインの違いが出てきたものの、特に綿密な作画修正はされず[注釈 4]、シリーズ終盤では基本デザイン自体が大幅に変更、ポップでギャグタッチの強い画に一新された。
文芸サイドについては、本作から柏原寛司、新井光、宮下隼一、大川俊道などアクション・刑事ドラマ出身のシナリオライターが多数参加した。これらライターの多くは、その後のテレビスペシャルにも携わっている。
前述の通り、音楽は前作と同じ大野雄二が起用されたが、日本テレビ及びその関連会社である日本テレビ音楽に権利がある「ルパン三世のテーマ」や『TV第2シリーズ』でのBGMは使用できなかったことから、オリジナル曲が作曲され使用されている[注釈 5]。大野は当初依頼を受けた際、上述の事情を知らなかったこともあり「ルパン三世のテーマはもはや定番なのに、どうして使えないのか?」と戸惑いを隠せなかったという[4]。エンディングテーマには、大野がかつてプロデュースしたボサノヴァ歌手、ソニア・ローザを起用している。
世界各国での放送
スペインではオープニングはオリジナルで、ルパンはルーピン(人によってはルペンと聞こえる場合あり)という名前になっている(綴りが同じであるため)。その他、次元はオスカー、五右ェ門はフランシス、不二子はパトリシアというオリジナルの名前となっていたが(『TV第1シリーズ』『TV第2シリーズ』も同様)、現在は再ダビングされて、日本語版での名前と同様となっている。
映像ソフト化
1980年代にビデオソフト、1990年代にLD-BOX、2000年代にはDVD-BOX、2017年にはBD-BOXがそれぞれ発売された。
放送期間・再放送など
- 放送期間:1984年3月3日[5]-1985年9月28日[6]
- 放送回数:全50(本放送では49)話[注釈 6]
- 放送時間:土曜 19:00 - 19:30[5]
- 放送局:日本テレビ系列
- 制作局:よみうりテレビ
当初は全26話の予定で作られたが、好評のため48話(+2話)まで延長された。しかし放送枠がプロ野球・巨人戦中継と同じ時間帯に設定された影響で休止が相次ぎ(1984年8月〜9月に至っては一度も放送されなかった[注釈 7])、本放送では49話放送された。1985年9月28日には一応の最終回(テレビ欄には[終]マークがついていた[6])を迎えている。
本シリーズのラストエピソードである第50話「原潜イワノフの抹殺指令」は、野球中継が雨天中止した場合の差し替え放送用に予め制作・ストックしていた2回分(本来の放送枠で1回使用。この段階で話数が当初予定から1つ増えて49話になった)のうち、残った1回分である。キー局の読売テレビでは49話本放送から約2か月後の1985年11月6日に放送され、関東圏の日本テレビではそれからさらに1カ月後の12月25日に17:30からの30分枠で放送された。また、地上波での再放送は「TV第1・第2シリーズ」とは異なり、読売テレビの日曜12時のルパン再放送時にもあまりやらなかった上に、一部の地方局以外ほとんど行われなかった[注釈 8]。なお、他のシリーズ同様2000年代後半以降の再放送では制作クレジットが変更されており、読売テレビのロゴも現行の「ytv」を使用したものに変更された。
なお、第50話はストック回という性質上、内容的には最終回的な展開も特に無く、物語のエンディングもルパン一味と銭形が追いつ追われつでフェードアウトしていくというスタンダードなものである。脚本は元々押井守が「押井版ルパン三世」の監督を降板した後、改めて仕切り直して制作を準備していたルパン劇場作品第3弾のオーディションに提出された4本のオリジナルプロットのうちの1つを転用したとされる[7](実際に制作・公開された劇場アニメ第3弾については『ルパン三世 バビロンの黄金伝説』を参照)。
声の出演
スタッフ
- 原作 - モンキー・パンチ
- 製作 - 藤岡豊(東京ムービー新社・ノンクレジット)
- プロデューサー - 松元理人(東京ムービー新社)、佐野寿七(よみうりテレビ・ノンクレジット)
- シリーズ構成 - 飯岡順一[注釈 9]、小野田博之
- 音楽 - 大野雄二
- 演奏 - スーパー・セクシャル・トランスポート
- 美術監督 - 石垣努
- 撮影監督 - 長谷川肇
- 音楽監督 - 鈴木清司
- 録音監督 - 加藤敏
- キャラクターデザイン・作画監修 - 青木悠三
- 選曲 - 合田豊
- 音響効果 - 宮田音響
- 現像 - 東京現像所
- 連載 - パワァ・コミックス、100てんランドコミックス、アクションコミックス(双葉社)
- 制作 - よみうりテレビ、東京ムービー新社
主題歌
- オープニングテーマ - 「セクシー・アドベンチャー」
- 作詞 - 宮原芽映 / 作曲・編曲 - 大野雄二 / 歌 - 中村裕介 / レーベル - バップ
- 映像は前期と後期で2種類存在し、後期の映像は第35話「ターゲットは白銀の果てに」(CS放送にて2012年より放送しているHDリマスター版は第27話「暗号名(コードネーム)はアラスカの星」)から変更されている。また前期とは異なり、歌詞表示がされていない。
- エンディングテーマ - 「フェアリー・ナイト」
- 作詞 - 宮原芽映 / 作曲・編曲 - 大野雄二 / 歌 - ソニア・ローザ / レーベル - バップ
各話リスト
放送日はよみうりテレビ。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1984年 3月3日 | 金塊はルパンを呼ぶ | 大和屋竺 | 青木悠三 | 荒木伸吾 | |
第2話 | 3月10日 | 大いなる罠を暴け | 高階航 | こだま兼嗣 | 小川博司 | |
第3話 | 3月17日 | こんにちは 地獄の天使 | 金子裕 | 青木悠三 | 橋本三郎 | 田中平八郎 |
第4話 | 3月24日 | テレパシーは愛のシグナル | 高階航 | 鍋島修 | 松原京子 | |
第5話 | 4月7日 | 五右ェ門無双 | 金子裕 | 中村亮之介 | 板倉則子 | 高田三郎 柳野龍男 |
第6話 | 5月19日 | ルパンが戦車でやってきた | 高屋敷英夫 | こだま兼嗣 | 神村幸子 | |
第7話 | 5月26日 | 死神ガーブと呼ばれた男 | 金子裕 | 吉田しげつぐ | 荒木伸吾 | |
第8話 | 6月9日 | 聖母マリヤの脱出作戦 | 萩田寛子 | 奥脇雅晴 | 高田三郎 | |
第9話 | 6月16日 | コピー人間は高くつく | 高屋敷英夫 | 橋本三郎 | 小川博司 | |
第10話 | 6月23日 | 秘宝は陰謀の匂い | 佐野寿人 | こだま兼嗣 | 神村幸子 | |
第11話 | 7月7日 | ルビーは血の汗を流す | 平野靖士 | 板倉則子 | 柳野龍男 尾鷲英俊 | |
第12話 | 7月28日 | バルタン館のとりこ | 金春智子 | 鍋島修 | 松原京子 | |
第13話 | 10月20日 | 悪のり変装曲 | 鈴木清順 | 吉田しげつぐ | 田中平八郎 高田三郎 | |
第14話 | 10月27日 | 誘拐ゲームはお好き | 平野靖士 | 橋本三郎 | 小川博司 尾鷲英俊 | |
第15話 | 11月3日 | 殺しが静かにやってくる | 大川俊道 | 亀垣一 | ||
第16話 | 11月10日 | 黄金のリンゴには毒がある | 園田英樹 | こだま兼嗣 | 神村幸子 | |
第17話 | 11月17日 | 結婚するって本当ですか | 高階航 | 曽我部孝 | 田中平八郎 高田三郎 | |
第18話 | 11月24日 | ショータイムは死の香り | 桜井正明 | 青木悠三 | 柳野龍男 尾鷲英俊 | |
第19話 | 12月1日 | 裏切りの荒野を走れ | 大川俊道 | こだま兼嗣 | 神村幸子 | |
第20話 | 12月8日 | 過去を消した男 | 菅孝行[8] | 鍋島修 | 飯島正勝 | 松原京子 本橋秀之 |
第21話 | 12月15日 | さらば黄金伝説 | 大久保昌一良 | 甲賀電 | 荻原露光 | 尾鷲英俊 |
第22話 | 12月22日 | ダイヤに炎は似合わない | 平野靖士 | 曽我部孝 | 柳野龍男 | |
第23話 | 12月29日 | ベイルート移動銀行強奪作戦 | 金子裕 | 小川博司 | ||
第24話 | 1985年 1月12日 | 友よ深く眠れ | 大久保昌一良 | 亀垣一 | 本橋秀之 | |
第25話 | 1月19日 | 俺たちは天使じゃない | 高階航 | 甲賀電 | 荻原露光 | 尾鷲英俊 |
第26話 | 1月26日 | ニューヨークの幽霊 | 浦沢義雄 | 青木悠三 | ||
第27話 | 2月2日 | 暗号名はアラスカの星 | 金子裕 | ケン・タロウ | 荻原露光 | 青木悠三 柳野龍男 |
第28話 | 2月9日 | アラスカの星は地獄への報酬 | 荻原露光 | 浪花京子 | ||
第29話 | 2月16日 | 月へハネムーンに行こう | 大和屋竺 | 森中正晴 | ||
第30話 | 2月23日 | カクテルの名は復讐 | 平野靖士 | 曽我部孝 | 青木悠三 柳野龍男 | |
第31話 | 3月2日 | 逆転 逆転 また逆転 | 田口成光 | 甲賀電 | 飯田つとむ | 尾鷲英俊 |
第32話 | 3月9日 | 1000万ドルの鍵 | 柏原寛司 | 鍋島修 | 荻原露光 | 松原京子 |
第33話 | 3月16日 | 天才少年の危険な遊び | 宮下隼一 | 荻原露光 | 柳野龍男 曽我部孝 | |
第34話 | 3月23日 | マンハッタン・クライシス | 柏原寛司 | 甲賀電 | 飯田つとむ | 尾鷲英俊 |
第35話 | 3月30日 | ターゲットは白銀の果てに | 宮下隼一 | 曽我部孝 | 青木悠三 森中正晴 | |
第36話 | 4月6日 | 鷲の舞い降りる時 | 橋本以蔵 | 中野一 | 荻原露光 | 北原匠 柳野龍男 |
第37話 | 4月20日 | 父っつぁん大いに怒る | 金子裕 | 荻原露光 | 小林勝利 曽我部孝 | |
第38話 | 4月27日 | 俺を愛したレティシア | 宮下隼一 | 鍋島修 | 飯島正勝 | 北原匠 青木悠三 |
第39話 | 5月11日 | ライバルに黄金を | 高階航 | 甲賀電 | 飯田つとむ | 尾鷲英俊 |
第40話 | 5月25日 | 一枚のお宝で大混戦 | 平野靖士 | 曽我部孝 | 柳野龍男 | |
第41話 | 6月8日 | 戒厳令の夜 | 金子裕 | 荻原露光 | 尾鷲英俊 | |
第42話 | 6月22日 | ピラミッドの保険金を奪え | 大久保昌一良 | 飯島正勝 | 戯家六夫 | 関町北三 |
第43話 | 6月29日 | さらばシンデレラ | 高階航 | 甲賀電 | 飯田つとむ | 尾鷲英俊 |
第44話 | 7月6日 | ボクたちのパパは泥棒 | 柏原寛司 | 亀垣一 | 飯島正勝 | 井上昭子 |
第45話 | 7月20日 | コンゲームに乾杯 | 新井光 | 飯島正勝 | ||
第46話 | 7月27日 | 俺の翼はスクラップ | 宮下隼一 | 高本宣弘 | 辻初樹 | |
第47話 | 8月17日 | 一枚の迷画 | 佐川久人 | 河島三郎 | 柳野龍男 | |
第48話 | 8月31日 | ハディスの涙 | 中村勝行 | 奥脇雅晴 | 青木悠三 | |
第49話 | 9月28日 | とっつぁんが養子になった日 | 浦沢義雄 | 甲賀電 | 飯田つとむ | 尾鷲英俊 |
第50話 | 11月6日 | 原潜イワノフの抹殺指令 | 柏原寛司 | 青木悠三 | 荻原露光 | 青木悠三 |
使用された原作
- 第1話「金塊はルパンを呼ぶ」 - 新ルパン三世No.160「フリスコ無宿」、No.163「ケーブルカー・ジャック」[注釈 10]
- 第3話「こんにちは 地獄の天使」 - 新ルパン三世No.91「地獄志願」
- 第4話「テレパシーは愛のシグナル」 - 新ルパン三世No.10「女シンドバット」、No.132「見えない糸」
- 第5話「五右ェ門無双」 - 新ルパン三世No.28「五右ェ門無双」
- 第8話「聖母マリアの脱出作戦」 - 新ルパン三世No.73「キャ!!デラックス」
- 第9話「コピー人間は高くつく」 - 新ルパン三世No.43「同時進行」
- 第10話「秘宝は陰謀の匂い」 - 新ルパン三世No.131 「マイクロロケット」、 No.134「すでに処刑」、No.135「 一騎討ち 」
- 第11話「ルビーは血の汗を流す」 - 新ルパン三世No.9「ユニオン・ママ」
- 第12話「バルタン館のとりこ」 - 新ルパン三世No.35「赤奇血汐(前篇)」、No.36「赤奇血汐(後篇)」
- 第13話「悪のり変装曲」 - 新ルパン三世No.117「悪のり」、No.118「凶」
- 第15話「殺しが静かにやってくる」 - 新ルパン三世No.6「奇女と怪女」、また作中でローリィが使用した剣術はNo.56「命仮死ます!!」で五右ェ門が使用した技から。
- 第20話「過去を消した男」 - 新ルパン三世No.12「 Who are You? -アンタダアレ?ー」
- 第30話「カクテルの名は復讐(リベンジ)」 - SEXYルパンIII「ロールス セーラー」
- 第35話「ターゲットは白銀の果てに」 - 新ルパン三世No.30「切り札は一枚で充分」
- 第47話「一枚の迷画」 - 新ルパン三世No.100「五右ェ門剣」、また話中で登場した絵画はNo.66「さてお立ち合い」を参考にしている。
補足事項
- 放送開始は「パート3」に合わせて、番組改編では異例となる3月3日だった。これはプロデューサーの松元理人によると、1983年秋に制作が決まった時点では、1984年4月から放送される予定だったが、諸事情により83年12月に放送開始が3月に繰り上がることが決まり、演出陣はシナリオを持ち帰り、正月返上でコンテを切るなど、突貫工事での制作を迫られることとなったという[9]。放送開始前に、子供の声で「3月3日は耳の日…(絵描き歌風に耳から順番にルパンの顔が描かれていき)…あ!ルパンだ!!」と叫ばれる内容の番組宣伝CMが製作された。
- 首都圏内での再放送、Bla-rayに収録されているHDデジタルリマスター版の制作TV局・会社クレジットは両社は読売テレビは現在のCI「ytv」、東京ムービー新社は株式会社キョクイチと合併後の「トムス・エンタテインメント」にそれぞれ変更されている。
- 第35話「ターゲットは白銀の果てに」からOP映像が変更されている。前期は青木のデザインを基調とした作画による登場キャラクターの紹介に重点を置いた映像を用いていたが、後期では本編同様ギャグタッチの強い作画・演出による映像となり、主題歌の歌詞も表示されないようになった。なお、後年制作されたHDリマスター版は第27話からOPが変更されている。
- 第27話「暗号名(コードネーム)はアラスカの星」
- 第31話「逆転 逆転 また逆転」
- 2000年代にCSで再放送された内容では、登場人物が金庫に向けて合言葉を話すシーンで台詞の内容に修正が加えられた(「ちびくろサンボ」の単語が削除され、別のもう一つの合言葉を二度繰り返すという編集が行われた)が、HDリマスター版ではこの修正が無くなっており、本放送版と同じ台詞になっている。
- 第43話「さらばシンデレラ」
- 第50話「原潜イワノフの抹殺指令」
放送局
放送系列は当時のもの。◎はTV第2シリーズから変更になった局。○はTV第1シリーズから放送が復活した局。
放送地域 | 放送局 | 放送系列 | 備考 |
---|---|---|---|
近畿広域圏 | 読売テレビ | 日本テレビ系列 | 制作局 |
関東広域圏 | 日本テレビ | ||
北海道 | 札幌テレビ | [注釈 11] | |
青森県 | 青森放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | |
岩手県 | テレビ岩手 | 日本テレビ系列 | [注釈 11] |
宮城県 | ミヤギテレビ | ||
秋田県 | 秋田放送 | ||
山形県 | 山形放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | [注釈 11] |
福島県 | 福島中央テレビ | 日本テレビ系列 | |
山梨県 | 山梨放送 | ||
新潟県 | テレビ新潟 | ◎ | |
長野県 | テレビ信州 | テレビ朝日系列 日本テレビ系列[注釈 12] | |
静岡県 | 静岡第一テレビ | 日本テレビ系列 | |
富山県 | 北日本放送 | ||
石川県 | 石川テレビ | フジテレビ系列 | ◎〇 土曜 18:00 - 18:30[11][注釈 13] |
福井県 | 福井放送 | 日本テレビ系列 | |
中京広域圏 | 中京テレビ | ||
鳥取県・島根県 | 日本海テレビ | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | [注釈 11] |
広島県 | 広島テレビ | 日本テレビ系列 | [注釈 11][注釈 14] |
山口県 | 山口放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | |
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列 | |
香川県・岡山県 | 西日本放送 | ||
愛媛県 | 南海放送 | ||
高知県 | 高知放送 | ||
福岡県 | 福岡放送 | ||
長崎県 | テレビ長崎 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 | [注釈 13][注釈 15] |
熊本県 | くまもと県民テレビ | 日本テレビ系列 | ◎ |
大分県 | テレビ大分 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | |
宮崎県 | テレビ宮崎 | ◎○[注釈 13] | |
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | フジテレビ系列 日本テレビ系列 | |
沖縄県 | 琉球放送 | TBS系列 | 木曜 17:15 - 17:45に放映。 |
脚注
注釈
- ^ 第1話でルパンが銭形に対して「よぉ~とっつぁん久しぶり。お達者くらぶで何より何より。」と発言し、両者がしばらくの間は顔を会わせていなかったことを示している程度である。
- ^ これは青木悠三の提案だと言われている。
- ^ 『TV第4シリーズ』『PART5』については一部エピソードが再編集され、『金曜ロードショー』での放送実績がある。『PART6』については全国ネットではあるが各局で放送時間が異なる。
- ^ 当時のテレビアニメでは、現在ほどキャラクターデザインに忠実である事を要求されなかったという時代背景もある。
- ^ ただし曲調は『TV第2シリーズ』に似せたものが多い。
- ^ 後述の通り、第50話「原潜イワノフの抹殺指令」は本来の放送枠では放送されていない。
- ^ この時期は巨人戦中継だけでなく、ロサンゼルスオリンピック録画中継(8月4日)、『24時間テレビ 愛は地球を救う7』(8月18日 - 19日)、『』(9月1日)と特別番組が相次ぎ、更に10月に入っても『日本民謡大賞』(10月6日)、『世界ビックリ大賞』(10月13日)と特番が立て続けに編成された。
- ^ なお、2017年から日本テレビ他で放送されている「ルパン三世 ベストセレクション」では本シリーズの一部エピソードがランクインされており、「ベストセレクション」が放送されるエリアでは事実上の地上波再放送が行われた。
- ^ 次回予告の台本も前2シリーズに続き担当。
- ^ このエピソードは、後年TVスペシャル「ルパン三世 アルカトラズコネクション」でもアニメ化されている。
- ^ a b c d e 数少ない再放送実施局。
- ^ 第2シリーズは最終回のみ放送。
- ^ a b c フジテレビ系列の番組を同時ネットするため遅れネットで放送していた。
- ^ プロ野球広島東洋カープ戦中継の関係で(巨人戦差し替え以外)後日遅れネットの場合もあった。
- ^ 集中放送。
出典
- ^ a b 飯岡順一『私の「ルパン三世」奮闘記 アニメ脚本物語』河出書房新社、2015年。ISBN (4309275591)。
- ^ a b 小黒祐一郎 (2009年8月31日). “第200回『ルパン三世 PARTIII』”. WEBアニメスタイル. 2021年8月3日閲覧。
- ^ “ルパン第3シリーズ、ブルーレイボックスで”. 日テレNEWS24. (2016年12月16日) 2021年8月3日閲覧。
- ^ 「ルパン三世 Master File」『ルパン三世 音楽誕生』でのインタビューより。
- ^ a b アニメージュ・レーダー「ルパン三世PARTⅢ」『アニメージュ』1984年4月号、徳間書店、p.72
- ^ a b 「アニメランド 一部の地方では放映されなかったルパン最終話、なぜ……!?」『アニメージュ』1986年1月号、徳間書店、p.114.
- ^ 飯岡順一「ルパンと共に35年 第11回」『ルパン三世officialマガジン』VOL.12、2007年、双葉社、p.125-127。
- ^ 菅孝行「ことにおいて後悔せず 菅孝行の戦後史XII 1970年代撮影所の死の時代に」『映画芸術』2020年秋号 第473号、編集プロダクション映芸、p.114
- ^ テレビアニメーションワールド「ルパン三世PARTⅢ」『アニメージュ』1984年4月号、徳間書店、p.100.
- ^ “声優・井上真樹夫が語る『巨人の星』『ルパン三世』『機動戦士ガンダム』伝説のアニメ制作秘話 - 2ページ目 (2ページ中)”. otocoto | こだわりの映画エンタメサイト. 2021年9月30日閲覧。
- ^ 『北國新聞』1984年10月6日付朝刊、テレビ欄。
関連項目
外部リンク
- ルパン三世 PARTIII - YouTubeプレイリスト