リマン海流(英: Liman Current、露: Лиманское течение, Приморское течение)は、間宮(タタール)海峡付近からユーラシア大陸に沿って日本海を南下する海流(寒流)[1][2][3]。
日本海を北上する暖流の対馬海流が北上するにつれて冷やされ、アムール川の淡水と混ざり、南下するようになったものであるとされているが、流量が少なく観測データも乏しい。形成過程については諸説ある。「リマン」とはロシア語で大河の河口(三角江)を意味するが、この「大河」はアムール川を指す。ロシア語などでは「沿海州海流」(露: Приморское течение)と呼ばれる。
樺太(サハリン) の南西から沿海州に沿うようにして進む、朝鮮半島の北東 (北緯40度あたり) までの海流である。朝鮮半島に当たったリマン海流は朝鮮半島に沿って冷海水として南下する(北鮮海流)。蔚山付近の海岸では夏でも普通の人には非常に冷たく感じ、海水浴が難しい。