公益財団法人モラロジー道徳教育財団（モラロジーどうとくきょういくざいだん、英語：The Institute of Moralogy）は、千葉県柏市光ヶ丘2-1-1に本部を置く(公益財団法人)。
| モラロジー道徳教育財団 | |
| 設立 | 1926年 |
|---|---|
| 種類 | 公益財団法人 |
| 法人番号 | 6040005014390 |
| 本部 | 日本 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1 |
| 重要人物 | 廣池千九郎 |
| 関連組織 | 学校法人廣池学園 |
かつての呼び名 | 道徳科学研究所 |
廣池千九郎が1926年に説いた「道徳科学」（moral+-logy）を基に始まった修養・道徳団体[1]。教育再生、道徳教育による「日本人の心の再生」を主張し、その出発点を家庭に置く[1]。
概要
1926年（大正15年）創立。以来、倫理道徳の研究と総合人間学モラロジー（道徳科学）に基づく社会教育活動を推進。2010年（平成22年）4月に財団法人から公益財団法人に移行。3つの生涯学習センター、5つの記念館、11の出張所を全国各地に有し、研究、教育、出版等の事業を行っている。
関連法人として麗澤大学などを経営する学校法人廣池学園、一般財団法人麗澤海外開発協会、関連団体として日本道経会がある。麗澤中学校・高等学校では、「新しい歴史教科書」（扶桑社）や「新しい日本の歴史」（育鵬社）などの歴史・公民教科書を使用してきた。また、経営する麗澤大学においても、八木秀次、高橋史朗、西岡力、所功、ジェイソン・モーガンなどの右派論客が教鞭をとっているとの指摘がある[1]。
沿革
- 1916年（大正5年） 廣池千九郎、「道徳科学の論文」を著し“道徳科学”（モラロジー）を唱える
- 1926年（大正15年）8月 廣池、前身の「道徳科学研究所」創立、『道徳科学の論文』謄写版が完成した日を創立日と制定
- 1931年（昭和6年）9月 モラロジーに基づく社会教育活動を開始（大阪毎日新聞社主催の講演会）
- 1935年（昭和10年）4月 千葉県柏市に道徳科学研究所（現・モラロジー道徳教育財団）を定める、また、道徳科学専攻塾開設 本科課程と別科課程を設置
- 1947年（昭和22年）7月 財団法人設立（文部省より認可）
- 1956年（昭和31年）4月 『モラロジー研究所所報』(現『まなびとぴあ[2]』)を創刊
- 1958年（昭和33年）6月 『れいろう[3]』誌を創刊
- 1959年（昭和34年）5月 岐阜県瑞浪市に瑞浪社会教育センター（現・中日本生涯学習センター[4]）を開設
- 1963年（昭和38年）8月 第1回 教育者研究会を開催。（後援：文部科学省、各地の教育委員会ほか）
- 1969年（昭和44年）9月 『ニューモラル』誌を創刊
- 1972年（昭和47年）11月 道徳科学研究所をモラロジー研究所に名称変更
- 1987年（昭和62年）8月 第1回 道徳教育国際会議を開催（後援：文部省）
- 1989年（平成元年）1月 廣池幹堂が第4代理事長に就任
- 1991年（平成3年）9月 ビジネスエシックス東京国際会議を開催（後援：外務省・通産省）
- 1995年（平成7年）8月 第2回 道徳教育国際会議を開催（後援：文部省）
- 1996年（平成8年）10月 第1回 生涯学習フェスタを開催
- 2000年（平成12年）4月 モラロジー研究所憲章を制定
- 2002年（平成14年）4月 第1回 モラル・サイエンス国際会議を開催
- 2005年（平成17年）11月 ユネスコ（国際教育科学文化機関）および国際日本文化研究センターと共催で、パリ・ユネスコ本部で国際シンポジウムを開催
- 2009年（平成21年）8月 第2回 モラル・サイエンス国際会議を開催
- 2010年（平成22年）4月 公益財団法人移行（内閣府より認定）[5]
- 2013年（平成25年） 教育者研究会が50回目を迎える
- 2015年（平成27年）7月 「麗しの杜 光ヶ丘[6]」（サービス付き高齢者向け住宅）を開設
- 2019年（令和元年）8月 『ニューモラル』創刊50年を迎える
- 2021年（令和3年）4月 モラロジー研究所をモラロジー道徳教育財団に名称変更
- 2022年（令和4年）4月 『月刊 三方よし経営[7]』を創刊
関連団体活動
出身者
- 大多和音吉（開星中学校・高等学校創設者）
ラジオ番組
- ポッドキャスト・「飯田浩司の OK! Cozy up! 増刊号」に、当財団や麗澤大学関係者がゲスト出演し、時事問題や最近の話題、専門的内容をわかりやすく解説。
- 飯田浩司のOK! Cozy up!in 麗澤大学（ニッポン放送）
- 『飯田浩司のOK!Cozy up!Podcast公開収録』の模様をお届けします。
- 私の正論（ニッポン放送）
- モラロジー道徳教育財団顧問、特任教授が続々出演。
- ニューモラルの心に学ぶ（かわさきFM）
- 月刊誌『ニューモラル』の特集テーマを題材に。
- 『ニューモラル』を題材にした番組一覧
- 「ASAKATSU![9]」（FMおたる）
- 『ニューモラル』誌の朗読と感想を紹介
- 「二×戸（にとと）」（カシオペアFM）
- 「ニューモラ」』誌の朗読
- 「ニューモラル」（山形コミュニティー放送）
- ニューモラル』誌の朗読
- 「おはようニューモラル」※番組『GIFT Tune（ギフト チューン）』内（ぎふチャン ラジオ）
- 『ニューモラル 心を育てる一日一話』をもとに、日常に生かせる心づかいを紹介
関連項目
脚注
- ^ a b c 塚田穂高、宗教と政治の転轍点、花伝社、2015年。
- ^ 『まなびとぴあ』 | 公益財団法人モラロジー道徳教育財団
- ^ 『れいろう』 | 公益財団法人モラロジー道徳教育財団
- ^ 中日本センター 東海出張所マップ
- ^ “公益法人information”. 内閣府公益法人行政担当室. 2016年5月6日閲覧。
- ^ 麗しの杜 | 千葉県柏市光ヶ丘のサービス付き高齢者向け住宅 ...
- ^ 『月刊三方よし経営』 | 公益財団法人モラロジー道徳教育財団
- ^ 「ご協力者御芳名」、『教育再生』、日本教育再生機構、2015年9月号
- ^ ASAKATSU！
- ^ ka2*tsu**のブログ はじめまして
- ^ “”. 東京外国語大学. 和田 利一. 2022年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月18日閲覧。
- ^ “”. 三菱UFJニコス > ニュースリリース. 三菱UFJニコス. 2022年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月16日閲覧。
外部リンク
- 公益財団法人モラロジー道徳教育財団