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マリオブラザーズ

マリオシリーズ > マリオブラザーズ

マリオブラザーズ』(MARIO BROS.)は、1983年に発売された任天堂アクションゲームマリオシリーズで初めてマリオの名がタイトルに冠されると共に正式に主人公にマリオの名前が与えられた作品であり、マリオシリーズ第1作目にあたる。

マリオブラザーズ
Mario Bros.
ジャンル 固定画面アクションゲーム
対応機種 アーケード (AC)
開発元 任天堂
発売元 任天堂レジャーシステム
プロデューサー 横井軍平
デザイナー 宮本茂
音楽 兼岡行男
シリーズ マリオシリーズ
人数 1 - 2人
メディア 業務用基板
(64.50キロバイト
稼働時期 198307141983年7月14日
1983年
対象年齢 CEROA(全年齢対象)[注 1]
ESRBE(6歳以上)
コンテンツ
アイコン
なし
ダウンロード
コンテンツ
なし
デバイス 2方向レバー
1ボタン
CPU Z80 (@ 3.072 MHz)
サウンド I8039 (@ 730 kHz)
DAC
ディスクリート
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
256×224ピクセル
60.00Hz
パレット256色
その他 移植されたプラットホームについては本記事#他機種版の項を参照。
(テンプレートを表示)

タイトルは、ゲーム画面ではBrothersを省略形にした『MARIO BROS.』(マリオブロス)と表示される。(『スーパーマリオブラザーズ』以降のシリーズでも共通)

1983年3月14日に版が発売、同年7月14日アーケードゲーム版が稼動されたが、両作品はゲーム内容が全く異なっている。通常『マリオブラザーズ』というと、アーケード版とその移植作を指し、本記事でも特にことわりのない限りこれに準拠して記述する。ゲーム&ウオッチ版については、本記事#ゲーム&ウオッチ版の項を参照。

概要

ドンキーコング』(1981年)などで活躍したマリオとその双子の弟のルイージを操作し、下水道から流出したカメカニハエなどを駆除していく固定画面アクションゲーム

『ドンキーコング』で大工と設定されていたマリオの職業が(ゲーム&ウオッチ版『マリオブラザーズ』の工場作業員を経て)配管工と呼ばれるようになった。ルイージが初登場するが、本作ではまだマリオとの違いは服装の色のみである。

ファミリーコンピュータを始めとした数々の家庭用ゲーム機に移植されている。

ゲーム内容

システム

土管から出現する敵キャラクターを床の下から突き上げて気絶させ、蹴り落として退治する[1]。複数の敵をまとめて蹴り落とすと、敵の数に応じて得点に倍率がかかる。敵を一匹倒すごとにコインが1枚出現し、下から突き上げる、もしくは触れることで回収でき、得点が入る。ステージの敵を全て倒すと面(フェイズ)クリア。フェイズが進むほど難易度は上昇して行く。数フェイズごとにボーナスステージ(TEST YOUR SKILL)があり、フィールド内に配置されたコインを集めるステージとなる。時間内にコインを全部集めるとボーナスポイントを獲得できる。

ゲームスタート時と次ラウンドより新敵キャラクター登場前には、敵キャラクターの名前と倒し方が画面で説明される。

エンディングはなく、ゲームオーバーになるまでひたすらゲームが続いていくループゲーム。PHASE 23以降のPHASEは98までカウントされ、その次の面以降は98で固定されるが、ゲーム内容はPHASE 16〜22の繰り返しとなる。

POWブロック

ステージの1段目中央にあるブロック。「パワー床」とも呼ばれる。下から突き上げることでステージの床全体を突き上げたのと同じ効果を及ぼす。使うごとにパワー床は薄くなってゆき、3回目で消滅する。パワー床は接地しているプレイヤー及び敵キャラクター、そしてファイアーボールに対して効果が及ぶため、非常に強力な攻撃手段となりうる。なおこの方法で消した火の玉は得点されない。アーケード版をはじめとするつららのあるバージョンでは完成したつららはすべて落ち、未完成のつららは破壊される。パワー床の使用可能回数は2度目以降の ボーナス フェイズで全回復する。

2人プレイ

本作登場時、キャッチフレーズが書かれたポップ広告の通り1コインで2人同時プレイも楽しめた[注 2]。敵キャラクターだけでなくプレイヤーキャラクター同士にも衝突判定が設定されており、それがゲーム上でも大きな意味を持つ。インストラクションカードには「協力するか、それとも裏切るか」と書かれており、異なる遊び方をさりげなく提示している。

対戦でできる相手の倒し方

  • 気絶している敵を下から突き上げることで目を覚まさせられることを利用して、相手が敵を蹴り落とそうとする瞬間にその敵を突き上げる。これは基本技なだけに互いに慣れてくると警戒して成功しにくくなってくるが、起こすのが間に合うかどうかの微妙な距離の場合や気絶している敵が3匹などの場合、相手も危険を冒してこれを強引に取りに来るのでその場合は成功する。
  • 相手を突き上げて敵に当てる。
  • 相手を押して敵や火の玉に接触させる。
  • 高速移動するピンクガニを突き上げて、横にはねさせ相手に当てる。
  • 敵をジャンプで避けようとする相手に上から飛び降りて下の敵に接触させる。
  • 最上階に行った相手を2段目の中央で降ろさないよう阻止し下から攻撃する。
  • 相手を踏みつけて約2秒間行動不能にする(判定はややシビア。また、相手がジャンプ中は踏みつけられない)。
  • ミスして上部中央から再出現した相手に向かってジャンプし接触可能なタイミングを計って飛び蹴りをして下の敵に当てる。(ファミコン版のみでアーケード版では飛び蹴りをしても相手は落ちない)

などがある[2]

キャラクター

敵キャラクター

シェルクリーパー(Shellcreeper) / カメさん
カメ。最も基本的な敵キャラ。下から1回突き上げるとひっくり返って気絶する。その状態でもう一度突き上げるかしばらく放置すると復活してしまう(他の敵も共通)[1]。また最後の1匹になると色が変わり移動速度が速くなる。
アーケード版およびディスクシステム版『帰ってきた』では気絶から回復する際、甲羅を脱ぎ捨て外からひっくり返し再度甲羅を纏うといったモーションが存在する。また接触してプレイヤーが噛みつかれた際には一瞬凶悪な表情になる。
後に本作を遙かに上回る世界的な大ヒット作となった『スーパーマリオブラザーズ』のノコノコのモデルであり、クッパを始めとするカメ一族の敵キャラクター達のモチーフになったと思われる。ただし、本作ではこのカメさんを含めどの敵も『スーパーマリオブラザーズ』のノコノコのように上から踏んで倒すことはできず、どこから接触してもミスになる。ノコノコの影響により踏める敵と誤解されるようになったため、のちの『スーパーマリオブラザーズ3』の2人用バトルゲームや、その後のリメイク作品ではトゲゾーに変更されているものが多い。
サイドステッパー(Sidestepper) / カニさん
カニ。1回突き上げると怒って少しスピードアップし、その状態でもう1回突き上げると気絶する。2回突き上げないと気絶しない[1]。ただし気絶後は1回突き上げるだけで初期状態に戻る。最後の1匹になると高速化する。マリオコレクション版ではカニキチ(カニ吉)と呼ばれ、カニさんよりスピードアップの段階が少ない。ゲームボーイアドバンス版では単にカニと呼ばれている。
シェルクリーパー同様、プレイヤーが噛まれると一瞬凶悪な表情になる。マリオクラッシュに登場するものはクワトロと呼ばれていた。
ファイターフライ(Fighterfly) / ハエさん
ハエ。横一方向のみに移動する点は他の敵キャラクターと変わらないが、ジャンプしながら移動する。着地していないときには突き上げても攻撃が効かない[1]。なおファイターフライだけは気絶を放置させない限り高速にはならず、これを最後の一匹にしても速度に変化は起こらない。最低速では、下をくぐることの出来るタイミングが存在する。マリオコレクション版ではハエまる(ハエ丸)と呼ばれ、ファイターフライよりスピードアップの段階が少ない。ゲームボーイアドバンス版では単にフライと呼ばれている。このキャラクターとは別物として『』の敵キャラクターに登場している。

上記の3種類は気絶させておいてしばらく放置すると自力で復活し、その際に色が変わって動きが少し速くなる。さらに同じことを繰り返すともっと素早くなる。また、敵を倒していき最後の1匹となったのがファイターフライ以外であった場合、自動的にこの一番素早い状態になる。

アーケード版のシェルクリーパーは気絶から自力で回復する毎に色が緑から青に、青から赤に変化(ゲームボーイアドバンス版のトゲゾーは赤→緑→青)。
アーケード版のサイドステッパーは気絶から自力で回復する毎に色が赤から青に、青からピンクに変化(ゲームボーイアドバンス版では赤→緑→青)。
アーケード版のファイターフライは気絶から自力で回復しても色は変化しない(ゲームボーイアドバンス版では青→黄色→ピンクの順に変化)。
スリップアイス(Slipice) / フリーズ
氷柱。PHASE 10から登場。一定時間ごとに土管から出現して移動し、最下段を除く床の中央に到達すると、床を凍らせて滑りやすくさせてしまう。下から突き上げることで破壊可能(蹴り落とす必要はない)[1]。後に発音の関係でフリーザーという名前となった。最上段の床は凍らせない(ゲームボーイアドバンス版では最上段も凍らせる)。
アーケード版ではマリオ(ルイージ)が触れると体が凍るモーションが存在した(つららも同様)。
つらら(Icicles)
PHASE 17から登場。最上部の床(ゲームボーイアドバンス版では最初から凍っている)とパイプから不規則に発生し、つららが完成するとすぐにステージの下までまっすぐ落下する。つららが完成するまでに下から叩けば消すことができるが、完成形及び落下中のつららに触れるとミスになる。なお、完成後につららの近く(当たり判定スレスレ)の床を叩くと即座に落とすことが出来る(パイプに発生したものは落とせない)。つららはファミコンのROM版は容量の関係で削除されているが、ディスクシステム用にリメイクされた『帰ってきたマリオブラザーズ』で復活した(ゲームボーイアドバンス版でも登場する)。また『アイスクライマー』にも受け継がれている。
ファイアボール、グリーンボール
火の玉。敵が減り一定時間経つと出現する(高次面になるほど規定時間は短くなる)。時間経過と共に出現間隔が短くなる。赤(ファイアボール:赤玉)と緑(グリーンボール:青玉)の2種類が存在し動きが異なる。
赤玉はゆっくり斜めに移動し床や画面端で直角に跳ね返る。床に接地した際に下から叩くことで消すことができ、得点も1000点入る。床で消すか、規定時間経過で自然消滅した後に再出現すると動きが速くなり(POWブロックで消した、またはこれに触れてミスをした場合は速くならない)、繰り返すとマリオよりも高速で動くようになるため回避が困難になる。
青玉はマリオがいる段の反対側から出現する(マリオのミス後、画面下へ降下する時もその段に出現する)。ステージの端からマリオ・ルイージと同じ速さで段を蛇行移動し、反対側の端に着くと消える。赤玉同様に床接地時に消すことができるほか、特定の場所でくぐることが可能(サイズの違いから、アーケード版では自機が停止した状態ではくぐれないが、走行中タイミングが合致すれば可能。同様の理由から、アーケード版では特定の場所では飛び越すことが出来ない)。アーケード版では一度に2個出てくることもあり一度出た方向と逆の方向から、あるいは同じ方向から出現する。2個目は、2人プレイ中はルイージに合わせて出現する。また規定時間以前でも、同じ段に長時間滞在していると出現する。
スーパーマリオコレクション版のみで遊べるBATTLE GAMEでは、テレサに変更された。
アーケード版ではマリオ(ルイージ)が触れると体が燃えるモーションが存在した。
クッパ
ゲームボーイアドバンス版のバトルゲームで4の倍数のステージに登場。下から叩いたりPOWによって一時的に怯ませられるが、倒すことはできない。他の敵より体格が大きく、上から2段目に陣取ったまま往復する(他の敵はすり抜ける)。目の前に炎を吐いて攻撃する(『スーパーマリオブラザーズ』のような飛び道具ではない)。

他機種版

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 マリオブラザーズ   198309091983年9月9日
  1986061986年6月
  198609011986年9月1日
ファミリーコンピュータ 任天堂
岩崎技研工業
任天堂 192キロビットロムカセット[3]   HVC-MA
  165万本
  228万本[4]
-
2 MARIO BROS.   1983年
Atari 2600 アタリ アタリ ロムカセット - 148万本 -
3 MARIO BROS.   1983年
Atari 5200 アタリ アタリ ロムカセット - - -
4 マリオブラザーズスペシャル   1984021984年2月
FM-7
MZ-1500
(MZ-2200)
PC-6000シリーズ
PC-8001mkII
PC-8800シリーズ
SMC-777
X1
ハドソン ハドソン カセットテープ
フロッピーディスク
- - -
5 パンチボールマリオブラザーズ   1984021984年2月
FM-7
IBM JX
MZ-1500
PC-6000シリーズ
PC-8001mkII
PC-8800シリーズ
ハドソン ハドソン カセットテープ
フロッピーディスク
- - -
6 MARIO BROS.   1986年
コモドール64 Ocean Software Ocean Software ロムカセット - - -
7 MARIO BROS.   1987年
Amstrad CPC
ZX Spectrum
Ocean Software Ocean Software フロッピーディスク
カセットテープ
- - -
8 MARIO BROS.   1988年
Atari 7800 アタリ アタリ ロムカセット - - -
9 スーパーマリオブラザーズ3   198810231988年10月23日
  199002121990年2月12日
  199108291991年8月29日
ファミリーコンピュータ 任天堂 任天堂 3メガビット+64キロRAMロムカセット[5] HVC-UM 384万本 ミニゲームとして収録
10 帰ってきたマリオブラザーズ   198811301988年11月30日
ディスクシステム インテリジェントシステムズ 任天堂 ディスクカード両面 FMC-KMAR - ディスクカード書き換え専用ソフト
11 MARIO BROS.   1989年
Atari 8ビット・コンピュータ Sculptured Software アタリ ロムカセット - - -
12 スーパーマリオコレクション   199307141993年7月14日
  199308021993年8月2日
  199312161993年12月16日
スーパーファミコン 任天堂情報開発部 任天堂 16メガビットロムカセット SHVC-4M 212万本 リメイク版『スーパーマリオブラザーズ3』に2人対戦専用モード「BATTLE GAME」として収録
13 スーパーマリオアドバンス   200103212001年3月21日
  200106112001年6月11日
  200106222001年6月22日
ゲームボーイアドバンス 任天堂 任天堂 ロムカセット AGB-P-AMAJ-JPN - -
14 ファミコンミニ11 マリオブラザーズ   200405212004年5月21日
ゲームボーイアドバンス 任天堂 任天堂 ロムカセット AGB-P-FMBJ-JPN - -
15   200311172003年11月17日
  200311212003年11月21日
  200311212003年11月21日
ゲームボーイアドバンス アルファドリーム 任天堂 128メガビットロムカセット AGB-P-A88J-JPN - -
16 マリオブラザーズ   200611192006年11月19日
  200612082006年12月8日
  200612122006年12月12日
Wii 任天堂
インテリジェントシステムズ
任天堂 ダウンロード
バーチャルコンソール
- - ファミリーコンピュータ版の移植
17 スーパーマリオコレクション スペシャルパック   201010212010年10月21日
Wii 任天堂 任天堂 Wii用光ディスク RVL-P-SVMJ-JPN - -
18 マリオブラザーズ   201305082013年5月8日
  201401302014年1月30日
  201401092014年1月9日
ニンテンドー3DS 任天堂 任天堂 ダウンロード
(バーチャルコンソール)
- - ファミリーコンピュータ版の移植
19 マリオブラザーズ   201305292013年5月29日
  201306202013年6月20日
Wii U 任天堂 任天堂 ダウンロード
(バーチャルコンソール)
- - ファミリーコンピュータ版の移植
20 マリオブラザーズ   201709272017年9月27日
  201709272017年9月27日
Nintendo Switch ハムスター ハムスター ダウンロード
アーケードアーカイブス
- - アーケード版の移植
21 ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online   201809192018年9月19日
  201809192018年9月19日
Nintendo Switch 任天堂 任天堂 ダウンロード - - ファミリーコンピュータ版の移植

ファミリーコンピュータ版

1983年9月9日に発売。国内売り上げ本数約163万本。かつてオリジナル版ルールでの移植作が長らく無かった時期には、プレミアソフトとして中古市場で定価よりも数段高い価格で取引されることもあったが、後述のゲームボーイアドバンスでの復刻版発売などの影響により、現在は取引価格も落ち着いている。

ROMカセットのタイトルシールには2種類あり、初期版は銀の背景にオレンジ色のタイトルの下に太い波線の物(当時のファミコンソフトに見られたタイプ)、後期版はタイトルの横に箱と同じイラストが縮小されて描かれている物(『スーパーマリオブラザーズ』と同様のタイプ)となっている。なお、中古市場では後者のほうが流通が少ない。

1988年10月23日に発売の『スーパーマリオブラザーズ3』も2人プレイ中でも同様のゲームがプレイ可能であるが、同作ではコースでゴールしたときに得たパネルを奪い合う対戦ミニゲームの色が濃いため、本作とはいささかゲーム性が異なる。従来のシェルクリーパー(カメさん)が「トゲゾー」に置き換えられており、他の敵キャラクターは「カニさん」「ファイターフライ」表記となっている。相手を踏むか突き上げることで、持っているパネルが1枚飛び出す。また、ルールの異なるオリジナルステージが2つ追加されている。

ファミリーコンピュータ発売前後のCMでマリオブラザーズが紹介されていたが、よく見るとルイージの色が違う(白色ではなく緑色。アーケード版の色が緑のツナギに茶色のシャツであった)。

FC版では容量の都合から、アーケード版と比べると細かい演出がカットされていたり、シェルクリーパーとファイヤーボールの大きさがアーケード版に比べてかなり小さくなっている。

1993年には、『Mario Bros. Classic』がヨーロッパ限定で販売した。これは、『帰ってきたマリオブラザーズ』の仕様にアーケード版にあったPHASE 1,5,7,9の(アトラクトデモ)を追加した内容となっている。なお本作ではPHASE 24以降になると、敵がひっくり返っている時間が短くなっている。

PHASE 99をクリアするとその次はPHASE 0となりそしてPHASE 1に戻る。

ルイージのほうが面開始時の立ち位置がわずかに右寄りなので、3面などのコイン取りではタイムが0.1秒多く残せるが、通常面ではPOWまでの距離がマリオより僅かに遠い。

ファミリーコンピュータ ディスクシステム版

1988年11月30日にディスクライター書き換え専用ソフト『帰ってきたマリオブラザーズ』としてリメイク発売。

当時「マリオカレー」などのキャラクター商品を発売していた永谷園がスポンサーについたため、書き換え価格が標準では500円のところ、本作については上記の広告料などの関係で400円に引き下げられた[6]。このためゲーム中に同社の「マリオカレー」「お茶づけ海苔」などのCMが流れたことも話題になった。これにより2006年時点では、無料ソフトや同梱版を除くとマリオシリーズで最も低価格のゲームソフトとなっていた[7][注 3]

「ながたにえんワールド」モードではゲームオーバー時に復活チャンスがある。1988年11月30日 - 1989年5月31日にクリア時の暗号(いああなあお-など)を永谷園に送ることで、10万点でマリオ3トランプ・20万点マリオ3カセットがそれぞれプレゼントされるキャンペーンを実施。応募者全員の中からマリオ3特製キーホルダーも当たった。

容量が増えたため、敵キャラクターのグラフィックがアーケード版に近くなっていたり、ファミコンのROM版で削除されたつららが復活、ボーナスステージで床が見えなくなるなどアーケード版の仕様がそのまま移植されている。また、ジャンプ中に十字ボタン左右でジャンプの勢いをコントロールできるようになった。

ディスクシステム最後の新作マリオシリーズであった[注 4]

パソコン版

1984年に(ウエストサイド)よりPC-8001(N-BASIC)対応版が発売された。また、ハドソン開発の『マリオブラザーズスペシャル』(: MARIO BROS. Special)(PC-8001mkII、PC-8800シリーズ、PC-6000シリーズ、FM-7、MZ-2200、X1、MZ-1500、SMC-777、(MB-S1))と、『パンチボールマリオブラザーズ』(: PUNCH BALL MARIO BROS.)(PC-8001mkII、PC-8800シリーズ、PC-6000シリーズ、FM-7、MZ-1500、MB-S1、IBM JX)が発売された。ハドソン開発の2タイトルともアーケードゲーム版をベースにステージ、ルールの大幅変更など大胆なアレンジが施されており本作の名を冠するもののほとんど原形をとどめていない。三作とも任天堂の許諾を正規に受けた移植作品である。

スーパーファミコン版

1993年7月14日発売の『スーパーマリオコレクション』に収録されたリメイク版『スーパーマリオブラザーズ3』では、ファミコン版と同様に2人プレイ時の途中で対戦する形式のものの他、新たに前記を元にして単独のモードとして独立させた2人対戦専用の「BATTLE MODE」も実装された。「BATTLE MODE」ではスーパーマリオの状態でスタートし、一回だけ敵に当たってもミスにならない(床を叩くとランダムで出現するキノコを取ると回復もできる)。

敵キャラクターの名称は「トゲゾー」「カニキチ」「ハエまる」「ファイアーボール」となっている。加えて、バトルゲーム限定でファイアーボールが「テレサ」に置き換えられ、踏みつけると甲羅になり蹴ると武器に出来る「ノコノコ」が新たに登場する。

ゲームボーイアドバンス版

過去のマリオシリーズを移植した2001年3月21日発売の『スーパーマリオアドバンス』およびそのシリーズ全4作と、2003年11月21日発売の『』でプレイ可能。基本的な内容は5作で共通しており、クラシックモードバトルモードの2種類が収録されている。いずれも、ステージBGM(面により異なる)が追加されている。敵キャラクターの名称は「トゲゾー」「カニ」「フライ」「ファイアーボール」「フリーザー」表記となっている。

クラシックモードは1人から最大4人で協力プレイ可能の面クリア型タイプ。プレイヤーキャラクターは全てマリオで、1Pから順に赤・緑・黄・青の色違いとなる。音源などの基本システムはファミコン版に準拠しているが、面構成やつららの登場など、アーケード版をベースにしている部分も多い。1画面だったステージが広くなっており、マリオの移動に合わせてスクロールする。また、POWブロックが上部にも追加された。POWブロックの上に乗ってBボタンを押すと(1 - 2回叩いた状態であっても)持ち上げる事が出来る(投げれば叩いた時と同じ効果、ただし投げると一発で消滅する)。他にも、空中の左右移動を受け付けるようになったり、下を押しつづけるとパワージャンプができるなど、操作性は『スーパーマリオUSA』に似ている。ひっくり返った敵を5匹以上連続で蹴れば1UPも可能。ゲームオーバーになった場合は一回だけコンティニューが出来る。

バトルモードは対戦専用で、2人から最大4人対戦が可能。コースのレベルやファイアーボールの有無、ハンディキャップとして各プレイヤー毎の初期コイン数を設定可能。全員「スーパーマリオ」の状態で開始し、1回ダメージを受けると従来の「チビマリオ」、さらにその状態でダメージを食らうとミスになる。他のプレイヤーキャラクターを持ち上げることも可能で、持ち上げられたキャラクターは十字キーやボタンの連打で拘束を免れることが可能。また、4の倍数のステージには敵キャラクターとして「クッパ」が登場するが、倒すことはできない。
バトルモードの2人プレイ時に限り、POWブロックの代わりに「ゴミ箱」が最下段中央に設置される。フタが開いている時に自分で中に飛び込む、あるいは他のプレイヤーから投げ入れられると、一定時間出られない代わりにアイテムが手に入る。入手できるアイテムは、POWブロックこうら(投げるか蹴ると床を滑って敵にダメージ)・魚の骨(効果無し)・タマゴの内のどれか1つ。タマゴは投げると割れ、コイン1枚・ハート(チビマリオの状態からスーパーマリオに戻る)・スター(一定時間無敵)のどれか1つが出てくる。

上記の他、ファミコン版の移植版が、『ファミコンミニ』第2弾の1つとして2004年5月21日に発売されている。

Wii版

2006年12月12日よりバーチャルコンソールでファミコン版が配信開始。要500Wiiポイント(2014年4月1日以降は514Wiiポイント)。

2010年10月21日に『スーパーマリオコレクション』が『スーパーマリオコレクション スペシャルパック』としてWii版が発売された。内容はスーパーファミコン版と同じで、もちろん『スーパーマリオブラザーズ3』内のマリオブラザーズもある。

ニンテンドー3DS版

2011年12月16日よりニンテンドー3DS早期購入者を対象にしたアンバサダー・プログラムにて、マリオブラザーズを収録した『スーパーマリオアドバンス3』がバーチャルコンソールとして配信開始。内容はゲームボーイアドバンス版に準ずるが、多人数プレイが不能になったためバトルモードで遊べなくなっている。

2013年5月8日にはファミコン版がバーチャルコンソールとして配信開始。

Wii U版

2013年5月29日よりバーチャルコンソールとして配信。

2013年11月21日発売の『スーパーマリオ 3Dワールド』で特定の条件を満たすと『(ルイージブラザーズ)』というゲームがプレイ可能になる。ゲーム内容はファミコン版と同じだがマリオが登場せず、原作の1Pであったマリオが最新作準拠の配色のルイージ(緑の帽子・シャツ、青のつなぎ)に差し替わったものになっており、2Pのルイージは原作と同じまま(白い帽子・シャツ、緑のつなぎ)である。

2014年4月3日よりバーチャルコンソールとしてゲームボーイアドバンスソフトでマリオブラザーズを収録した『スーパーマリオアドバンス2』が配信開始したが、多人数プレイが不能になった為、バトルモードが遊べなくなっている。

ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ

2016年11月10日に発売したゲーム機・ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータは、本作などファミコンソフト30本を内蔵している。

Nintendo Switch版

2017年9月27日にハムスターが展開している『アーケードアーカイブス』のひとつとしてアーケード版が配信開始された[8]

任天堂のアーケードゲームが同サービスで配信されたのは本作が初めてであるが、選ばれた理由は任天堂の担当者から「どのタイトルが第1弾としてインパクトがあり、Switchに合っていて、ユーザーの皆さんに喜んでいただけるか」と語っており、おすそわけプレイの相性が良く、マリオの登場するゲームが決まった[9]

開発はハムスターが担当し、任天堂は監修を行う。ベースはアップライト筐体。オンラインランキングは配信当日の0時20分の時点で100位が埋まり、2日目でキャラバンモードの1位が10万点を超えた[9]

2018年9月19日に(Nintendo Switch Online)加入者向けに配信された『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』にはファミコン版が収録されている。

2021年2月12日発売の『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』で特定の条件を満たすと『ルイージブラザーズ』がプレイ可能になる。ゲーム内容はWii U版と同様。

2023年2月9日よりNintendo Switch Online + 追加パック加入者向けに配信された『ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online』にはマリオブラザーズを収録した『スーパーマリオアドバンス4』および『マリオ&ルイージRPG』が収録されている。ローカル通信およびオンライン通信にも対応しており、最大4人同時にクラシックモードとバトルモードを遊ぶことができる。

音楽

ゲーム開始時に流れる音楽はモーツァルトアイネ・クライネ・ナハトムジークの第1楽章冒頭部分である[10]。アーケード版とファミコン版ではややサウンドが異なりリメイク作品はファミコン版を基に作られているため、サウンドもファミコン準拠である。

サウンドトラック
  • ファミコン 20TH アニバーサリー オリジナル・サウンド・トラックス VOL.1(2004年1月7日)
  • ファミコン サウンドヒストリーシリーズ「マリオ ザ ミュージック」(2004年7月22日)
  • サイトロン・デジタルコンテンツより発売されたCD内の一作品として収録されている。

スタッフ

アーケード版

評価

評価
レビュー結果
媒体結果
オールゲーム      (AC)[11]
      (FC)[12]
      (A52)[13]
      (Wii)[14]
Computer and Video Games80% (FC)[12]
7/10点 (C64)[15]
24/40点 (ZX)[16]
Crash45% (ZX)[16]
Eurogamer      (Wii)[17]
GameSpot4.9/10点 (Wii)[17]
IGN4.5/10点 (Wii)[18]
6/10点 (e-Reader)[19]
NintendoLife           (Wii)[17]
Sinclair User      (ZX)[16]
Commodore User9/10点 (C64)[15]
Aktueller Software Markt8/12点 (C64)[15]
Your Commodore6/10点 (C64)[15]
Zzap!6455% (C64)[15]
Commodore Force40% (C64)[15]

アーケード版

1998年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、「それまでのゲームでは、テーブル筐体の手前側とその反対側にプレイヤーが1人ずつ座りプレイする形が主流だったのに対し、それを手前側に2人分の操作系を用意し、同一画面中で2人のプレイヤーが操るキャラクターが登場した」、「プレイヤーが2人並んで同じ目的を持ってプレイするこのスタイルは、孤独にプレイするものから大きく変化したものであった。このスタイルはその後の協力プレイの基本となり、さらにはアップライト型筐体の形に発展することになる」、「その他にも強制的にゲームを終わらせる演出や、1度にすべての敵の動きを止める、今でいうところのボムの存在も忘れることはできない」と紹介されている[20]

海賊版

  • 本作品の登場時から大ヒットした為、海賊版(コピー基板)も大量に出回った。タイトルも"MASAO“と称していた基板や、前年に登場してヒットしたドンキーコングジュニアからの改造基板が存在し、ゲーム音楽や効果音がドンキーコングジュニアのままという粗悪な物もあった。
  • 登場から38年が経つ作品だからか、純正基板の方は現存数の関係もあり近年では中古基板店でも見掛ける事は少なくなってきている。

ファミリーコンピュータ版

ファミリーコンピュータMagazine』の1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「マリオをメジャーなスターダムにのしあげたゲーム」、「2人同時プレイの楽しさを引き出したゲームでもある」と紹介されている[3]

ゲーム&ウオッチ版

マリオブラザーズ
Mario Bros.
ジャンル アクションゲーム
対応機種
発売元 任天堂
人数 1人
発売日   198303141983年3月14日
その他 型式MW-56
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1983年3月14日に任天堂より発売。『マリオブラザーズ』のタイトルで最も早く発売されたバージョンであり、後のアーケード版とタイトルは同じだが、アーケード版は本作から移植されたものではなく、ゲーム内容は全く異なっている。の販促用景品としても配布されていた。

左右2画面のマルチスクリーン機用ゲーム。瓶詰め工場を舞台に、兄弟はベルトコンベア上を流れてくる荷物を運ぶ仕事をしており、中央に表示されたベルトコンベアを挟んで、マリオは右画面、ルイージは左画面にいる。プレイヤーは一人で同時に、右手でマリオ、左手でルイージを上下操作して、流れてくる荷物を落とさないように、より高い位置にあるベルトコンベアにタイミングよく乗せかえて行く。最上段まで荷物を運んでトラックに積み、積載量一杯になるとトラックが発車してボーナス得点が与えられる。

荷物を落としてミスすると上司に叱られるなど、さまざまな演出も見られる。

本作がマリオの弟・ルイージの初登場作品となり、本体パネルに描かれたイメージイラストでは、それぞれ赤い帽子とつなぎに青のシャツと、緑の帽子とつなぎに赤のシャツとなっており、この時点で「赤」「緑」というイメージで描き分けられていた(ただしどちらがそのキャラクターなのかはイラストには添えられておらず、実際のゲーム上ではモノクロ液晶のため二人とも全身真っ黒)。なお、上述のアーケード版ではマリオが青い帽子とつなぎに赤のシャツ、ルイージが緑の帽子とつなぎに茶色のシャツ(ファミコン版ではマリオが赤い帽子、ルイージが白い帽子とシャツ)へと変化している。また、アーケード版ではマリオのイメージカラーは「青」であり、タイトルロゴから筐体の配色にまで反映されている。

こちらのバージョンは、1999年4月8日発売のゲームボーイ用ソフト『ゲームボーイギャラリー3』の1ゲームとして移植されており、同作にはグラフィックをリニューアルしてルールがアレンジされた「いまモード」も収録されている。同様にリメイクされたものが日本国外でゲームボーイアドバンス用ソフト『GAME&WATCH GALLERY 4』に収録され、日本では、2016年3月16日Wii Uバーチャルコンソール専用ソフト『ゲームボーイギャラリー4』として配信された。

注釈

  1. ^ 一部移植版のレーティング。
  2. ^ 1コインで2人同時プレイ:標準設定の場合。店舗側の設定変更で2人用に2コイン必要とすることもできる。プレイ料金を安価に設定する店舗でこのような設定をされることが多かった。プレイに必要なコイン数はデモ中に確認可能。
  3. ^ 2009年以降はニンテンドーDSiウェアの展開等により、本作を下回る価格のソフトが登場している。
  4. ^ ディスクシステム最後のマリオシリーズは『レッキングクルー』である。

出典

  1. ^ a b c d e 『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータMagazine』アンビット、2016年、73頁。
  2. ^ 『裏ワザ大全集 マリオブラザーズ』二見書房。
  3. ^ a b 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、40頁。 
  4. ^ 2021CESAゲーム白書 (2021 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2021). ISBN (978-4-902346-43-5) 
  5. ^ 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、12 - 13頁。 
  6. ^ 『CM NOW vol.23』玄光社、1989年1月、P149。
  7. ^ メディアワークス刊『New スーパーマリオブラザーズ ザ・コンプリートガイド』((ISBN 978-4-8402-3527-3))
  8. ^ “任天堂のアーケードタイトルが30年以上の時を経て甦る! 『アーケードアーカイブス マリオブラザーズ』が9月27日に配信決定!”. 任天堂 (2017年9月14日). 2017年9月14日閲覧。
  9. ^ a b 「ゲームセンターの任天堂」『Nintendo DREAM』2017年12月号、アンビット、2017年10月21日、38-43頁、雑誌07113-12。 
  10. ^ ゲーム音楽とクラシック音楽 2007年8月23日, at the Wayback Machine.
  11. ^ “Mario Bros. : Review”. Allgame. 2008年12月8日閲覧。
  12. ^ a b “Mario Bros. for NES (1983)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年1月4日閲覧。
  13. ^ “Mario Bros. > Review”. Allgame. 2008年12月8日閲覧。
  14. ^ “Mario Bros. > Review”. Allgame. 2008年12月8日閲覧。
  15. ^ a b c d e f “Mario Bros. for Commodore 64 (1987)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年1月4日閲覧。
  16. ^ a b c “Mario Bros. for ZX Spectrum (1987)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年1月4日閲覧。
  17. ^ a b c “Mario Bros. for Wii (2006)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年1月4日閲覧。
  18. ^ “Mario Bros. (Virtual Console) Review”. IGN (2006年12月8日). 2013年8月24日閲覧。
  19. ^ “Mario Bros.-e Review”. IGN (2002年11月15日). 2008年9月26日閲覧。
  20. ^ 「ザ・ベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、91頁、ISBN (9784881994290)。 

関連項目

外部リンク

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