マライア・キャリー(英: Mariah Carey [məˈraɪə ˈkɛəri]、1970年[2]3月27日 - )は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター、女優である。音楽はブラックミュージックを基盤としている。Billboard Hot 100における首位獲得週最多記録保持者である。2020年12月15日に「恋人たちのクリスマス」が全米1位を獲得し、首位獲得週を83週に更新した。また、2020年に1位を獲得したことで、4つの年代(1990年代、2000年代、2010年代、2020年代)にわたり1位を獲得した史上初のアーティストとなった[3]。2019年から2022年まで、「恋人たちのクリスマス」が、4年連続でbillboard hot100の1位にチャートインした
マライア・キャリー | |
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2019年撮影 | |
基本情報 | |
出生名 | Mariah Carey |
生誕 | 1970年3月27日(53歳) |
出身地 | アメリカ合衆国 ニューヨーク州ハンティントン |
ジャンル | |
職業 | |
担当楽器 | ボーカル |
活動期間 | 1988年 - |
レーベル | |
公式サイト | マライア・キャリー 公式サイト |
19曲の全米No.1シングル(Billboard Hot 100)はビートルズに次いで歴代2位で、ソロ歌手としては歴代1位である。全米TOP10シングル獲得数は28曲で歴代6位。また、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」においては第79位にランクインしている[4]。
2000年にはWorld Music Awardsにてこれまでに最も多くのレコードを売った女性アーティストとして表彰された。これまでWorld Music Awardsにてアーティスト最多の17回受賞している。
その他にも俳優(女優)としての受賞を含め、グラミー賞、American Music Awards、Billboard Music Awards、などの4大音楽賞を含め数々の受賞歴がある。
全世界でシングルセールス6500万枚以上、アルバムセールス1億7500万枚以上、トータルセールス2億4000万枚以上のセールスを記録している。一方でデジタルセールスでは1380万ダウンロードを超えるセールス(アメリカ国内のみ)を記録している。
2009年12月に米のビルボードが発表した、2000年代(過去10年)アメリカでの最大ヒット曲と最もラジオで流れた曲で 「We Belong Together」(2005年発売)が1位になった。
1995年からは(キャンプ・マライア)と題された恵まれない子供たちへの社会奉仕活動を自身で設立する等、チャリティー活動には欠かさず参加している。
略歴
幼少期・デビューまで
ベネズエラ系移民の父アルフレッド・ロイ(アフリカ系ベネズエラ人とアフリカ系アメリカ人の血を引く)とアイルランド系アメリカ人の母パトリシア(白人)の間に3人兄弟の末っ子として、ニューヨーク州ロングアイランドに生まれ、人種差別に耐えながら幼少期を過ごした[5]。マライアが3歳の時に両親は離婚している[6]。
ハイスクール卒業後、マンハッタンへ移り、ウェイトレスなどをしながらチャンスを待っていた。その後、(ブレンダ・K・スター)のバックコーラスとなり、ブレンダに連れられて訪れたパーティー会場でCBSレコード(コロンビアレーベル、現:ソニー・ミュージックエンタテインメント (米国))のトミー・モトーラ社長へブレンダがデモテープを渡したことがきっかけとなり[7][8]、1990年に「Vision of Love」でデビュー。このシンデレラストーリーとデビュー直前にNBAファイナルで「America the Beautiful」を熱唱し話題になったことから大ブレイクした。
1990年 - 2000年: ブレイク期
デビュー当時のキャッチコピーは「7オクターブ[注 1]の音域を持つ歌姫」。音域をいっぱいにまで使った曲はデビューから今もなおよく見られ、最も高い声を出す人としてギネス・ブックに認定されていた。
1991年には女性アーティストとして3人目となる『ビルボード』誌のアーティスト・オブ・ザ・イヤーに選ばれる。
アルバム『Music Box』(1993年)、『Daydream』 (1995年)は全世界で各2500万枚を超える大ヒットとなった。Boyz II Menとのデュエット曲「One Sweet Day」は1995年から1996年にかけてBillboard Hot 100で16週連続No.1を獲得。この最長記録は2019年にリル・ナズ・X「オールド・タウン・ロード」が19週連続No.1を達成するまで、破られることはなかった[9][10]。
1995年、キャンプ・マライアを設立して、低所得者層の恵まれない子ども向けに芸術や就業機会を学ぶ場を提供している。同時にFresh Air Fundの設立もしていて、1700万人以上のNYの治安が悪い地域の子どもたちに無料の夏休みを提供している。
1996年にはPeace Officer's Memorial Serviceに参加し、ビル・クリントン(第42代大統領)の前で「Hero」を披露した。
1997年、アルバム『Butterfly』からの1stシングル「Honey」を発表。この曲は当時の音楽界に衝撃を走らせ、マライアによるこの曲の発表によってポップスなどから、R&BやHip-Hopなどがアメリカでは全盛期を迎えることになった[注 2]。
アルバム『Butterfly』では、張りのあるヴォーカルよりもささやくようなコーラスやフェイクが目立つようになる。音楽的にはそれまでのアダルト・コンテンポラリーから、多くのラッパーを起用したR&B、ヒップホップ系に大きくシフトした。後に彼女がバタフライをトレードマークとしているように、一時の商業的ポップ志向から離れ、マライア独自の芸術性・音楽性を開放していくきっかけとなった。ヒップホップビートのサンプリングや、ラップとヴォーカルの融合によるクロスオーバーは、マライアが1993年頃から試みている事でもあった。またミュージック・ビデオやステージ・パフォーマンスで、胸を強調したセクシーな衣装・表現が増え、この傾向は後の作品でますます強くなっていく。
1998年にはホイットニー・ヒューストンとのデュエット曲「When You Believe」(映画『プリンス・オブ・エジプト』主題歌)を発表。同年発売された初のベスト・アルバム『#1's』に収録された。
この時点で、彼女が会社(ソニー・ミュージック)に生み出した利益は1000億円を超えたと言われている。
2001年 - 2004年: 低迷期
1999年のアルバム『Rainbow』を最後にソニー・ミュージックを離れEMI傘下のヴァージン・レコードに移籍。史上最高クラスの8000万ドル(当時約128億円)もの契約金が話題となった。しかし精神的・肉体的にトラブルを抱え、2001年にはテレビの生放送番組でストリップまがいのパフォーマンスをして顰蹙を買う。
同年、半自伝的な初主演映画『グリッター きらめきの向こうに』が公開されるが、興業的には失敗に終わる。そのサウンドトラックアルバム『Glitter』は映画の失敗、多すぎるゴシップや発売日(9月11日)がアメリカ同時多発テロ事件と重なったなどの不運もあり、低調なセールスに終わった。結局EMIからはこの1作だけで契約を打ち切られ、「リストラの一環」という不名誉な話題となった。しかし、契約打ち切り金として2800万ドル(当時約30億円)が支払われ、一瞬で得られた最多報酬としてギネスブックに掲載されている(日本では契約の関係上『Glitter』もソニーから発売され、東芝EMI・現EMIミュージック・ジャパンからは1枚もリリースされていない)。同曲のサウンドトラックからシングルカットされた「Loverboy」はビルボードのシングルセールスチャートで年間No.1を獲得している。
ほどなくしてアイランド・デフ・ジャム・ミュージック・グループ(Island/Def Jam Music Group、ユニバーサルミュージック傘下)とレコード契約を結び、2002年にアルバム『Charmbracelet』をリリースした。同年12月にプロモーション来日している。
2005年 - 2008年: 再ブレイク
そして2005年、アルバム『The Emancipation Of Mimi』を発表。1999年頃からの囁くような歌い方に加えて全盛期並みの高音が復活し、彼女の新境地を開いた。1stシングルの「It’s Like That」がヒットし、続く2ndシングル「We Belong Together」が通算14週1位を獲得、年間売り上げNo.1シングルとなり、3rdシングル「Shake It Off」も6週連続2位(その時の1位は「We Belong Together」であった)と大ヒットを記録した。11月には、同アルバムに新曲やDVDを加えた『Ultra Platinum Edition』を発売(日本では2006年1月に国内盤を発売)、続く4thシングル「Don't Forget About Us」も2週連続1位となり、同年2曲以上の1位を獲得した唯一のアーティストとなった。アルバムはシングルの「We Belong Together」と共に2005年の全米年間セールスNo.1、全世界で売上約1000万枚を超える特大ヒットとなり、"The Return Of The Voice"と形容されるほどの劇的な大復活を遂げた。アメリカン・ミュージック・アワード1部門、グラミー賞3部門など数多くの賞に輝いた。この復活を受け、マライアの第二期黄金時代に突入したとも言われている。
2005年9月8日、ニューヨークで開催された『FASHION ROCKS 2005』に出演。2005年12月31日には、毎年全米に生中継される人気年越し番組『Dick Clark's New Year's Rockin' Eve 2006』に出演し、ニューヨークのタイムズ・スクエアにて約100万人のファンを前にライブを行なった[注 3]。
2008年4月、アルバム『E=MC²』をリリース。先行シングル「Touch My Body」はBillboard Hot 100で1位を獲得した。これで彼女のビルボードでのシングル1位獲得は18曲目となり、エルヴィス・プレスリーの記録に並んだ。これはビートルズの20曲に継ぐ歴代2位のタイ記録である。同時期に、アイランド・デフ・ジャムとの再契約を発表した。
4月26日、『グリッター きらめきの向こうに』以来の映画復帰作『Tennessee』が、トライベッカ映画祭にてプレミア上映された。2009年6月5日に全米で公開されたこの作品でマライアは主演を務め、劇中では初めてカントリーソングを披露している。
2008年9月5日、ニューヨークで開催された『FASHION ROCKS 2008』に出演。11月にはモナコで開催されたWorld Music Awardsにて、ソロアーティストとして全米No.1獲得数が歴代1位になったことから「Special Achievement Award(特別功労賞)」を受賞した。
2009年 - 2010年: メモワール、プレシャス、メリー・クリスマス II ユー
2009年1月、バラク・オバマ大統領の就任記念パーティーにて「Hero」を披露した[注 4]。
2009年6月に発表した1stシングル「Obsessed」では、数年来エミネムから受けていた一方的なバッシングをあざ笑うかのように、「なぜ私につきまとうの?」と歌っている。またミュージックビデオでは、エミネム風の青年に男装し、同作はスマッシュヒットとなった。だが、それ以降に予定されていた新アルバムのプロモーションへの出演キャンセルや日程変更が相次ぎ、同年9月に発売されたアルバム『Memoirs of an Imperfect Angel[注 5]』は初登場1位を逃し3位にとどまり、初動セールスも前作を大きく下回るセールスとなった。しかし、その一方でブラジルでは2ndシングル「(I Want To Know What Love Is)」がラジオエアプレイチャートで27週連続1位になる前代未聞の新記録を達成(歴代1位)するなど、爆発的ヒットとなった。
2009年7月7日、ロサンゼルスで行われたマイケル・ジャクソンの追悼式に友情出演、自身もカバーし全米No.1を獲得した「(I'll Be There)」を披露した[注 6]。10月24日には、ブラジルで開催された『oi FASHION ROCKS 2009』に出演。
2009年11月に公開された映画『プレシャス』では、主人公を担当するソーシャル・ワーカーを演じた。劇中では髪を暗く染めノーメイクのような化粧をしており、本人曰く付け髭も着用するなど普段の彼女とは思えないような風貌であった。2010年1月5日に行われた第21回パームスプリングス国際映画祭の授賞式にて新人女優賞に当たるブレイクスルー・アワードを受賞した[11]。
2010年8月21日、ブラジルで初のコンサートを開催し、3万人の観客を前に圧巻のパフォーマンスを披露。
11月、1994年リリースの『Merry Christmas』以来、自身2作目となるクリスマスアルバム『Merry Christmas II You』を発売。10月発売の先行シングル「Oh Santa!」は、ビルボードのホリデイチャートにて初登場1位を記録した。アルバムは前作をチャート・初動セールス共に上回る初登場4位を記録[注 7]、自身にとって16作目となるアルバムTOP10入りを果たした。また、クリスマスアルバムとしては異例のR&B/Hip-Hopアルバムチャートにてビルボードチャートの歴史上2作目となる1位を記録したほか、ビルボードのホリデイデジタルチャートにて1位と2位を独占するというビルボード史上初めての記録を樹立。それに続くようにTOP50以内に10曲をチャートインさせる快挙も達成した。
11月末には、マライア自身がプロデュースしたアメリカ大手ショッピングチャンネル『HSN』とのコラボレーション商品を発表。販売開始からわずか6分で完売した。
2011年 - 2013年: アメリカン・アイドル
2011年、男性アーティストとのデュエット曲が相次いで発表され、9月にはトニー・ベネットのデュエットアルバム『Duets II』にて「When Do The Bells Ring For Me」をデュエットした。11月にはジャスティン・ビーバーのクリスマスアルバム『Under the Mistletoe』にて、マライアのクリスマスの代表曲「All I Want for Christmas Is You」をデュエットし、ミュージックビデオで披露したダイエット成功後のスリムなサンタのコスプレ姿が話題となった。11月末には、前年発売のアルバム『Merry Christmas II You』からの3rdシングル「When Christmas Comes」にて、ジョン・レジェンドとデュエットした。
11月17日、T-Mobileの企画で欧州各5都市にてホログラム技術を使った『バーチャルクリスマスコンサート』を開催、集まった人々を驚かせ、大盛況に終わった。12月10日には、これまでにおける恵まれない子供達への社会貢献、また世界中の女性達を勇気付けてきたことが認められ、ロンドンで開催された『ノーベル・ギフト・ガラ』にて「2011 Noble Gift Humanitarian Award」を授与された。
2012年1月、『BET Honors 2012』にてこれまでの功績が称えられ、「Entertainer Award」を授与された。授賞式ではパティ・ラベルやケリー・ローランド等がマライアの曲を歌い、トリビュートパフォーマンスを披露した。
2月11日、ホイットニー・ヒューストンの死去にショックを受け、当初予定されていたテレビ出演の予定をキャンセルし、出演は延期となった。その後、マライアは自身のTwitterで「比類なき我が友、ホイットニー・ヒューストンの衝撃の死に悲嘆と涙を。ホイットニーの家族と世界中の多くの彼女のファンに心からのお悔やみを。彼女のその偉大な歌声は、永遠に忘れ去られることはないわ」と追悼のコメントを発表、自身のYouTubeアカウントでもホイットニーの追悼動画をアップした。2月21日には、出産後のダイエット成功後、初めての公の場への出演となった米の人気番組『Good Morning America』において、ホイットニーとの思い出を語った。
3月1日、ニューヨークにて行われたライブイベント『Plot Your Escape』で出産後初のライブ出演を果たし、約40分間のステージにてブランクを感じさせない圧倒的なパフォーマンスを披露した。同年5月26日にはモロッコの首都ラバトで開催された国際的な音楽祭『Mawazine Festival』のトリを務め上げ、6月2日にはモナコのSporting Monte-Carlにて約90分間のライブを開催した。
7月1日に開催されたイベント『BETアワード 2012』で行われたホイットニー・ヒューストンへのトリビュートパフォーマンスでは、最初にマライアがサプライズで登場し会場を驚かせた。また、スピーチで今は亡きホイットニーとの思い出を語り、途中感極まって涙ぐむ場面もあった。
7月23日、かねてから噂されていた米人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』の来シーズンの審査員としてマライアが参加することが発表され、翌2013年1月から5月に放送されたシーズン12において、ニッキー・ミナージュらとともに審査員を務めた。なお、一部報道では1シーズン(約半年)のギャラが、米リアリティ番組史上最高額の1800万ドル(日本円約14億4千万円)超え、と報じられた[12]。
7月29日、HitFixによるミュージックパワーランキングで堂々の1位にランクイン。8月3日には、リック・ロスとミーク・ミルを起用した新曲「Triumphant (Get 'Em)」を発表した。
2013年5月7日にリリースされた新曲「#Beautiful」がBillboard Hot 100で最高15位まで上昇、世界30か国以上でNo.1を記録するヒットとなった。8月16日、『プレシャス』以来4年ぶりの映画出演作となる『大統領の執事の涙』が全米で公開。10月7日、新たなマネージャーに、長年に渡りタッグを組んできたジャーメイン・デュプリが就任する事が発表された[13]。
2014年 - 2016年: ミー。アイ・アム・マライア、ラスベガス常設公演
2014年5月、5年ぶりのスタジオ・アルバム『Me. I Am Mariah... The Elusive Chanteuse』をリリース。Billboard 200で初登場3位を記録するも、デビュー以来過去最低の初動セールスという厳しい結果となった。9月、TIME誌が発表した「究極のポップスター」ランキングで1位に輝いた[14]。10月には約8年ぶりとなる来日ライブを開催[15]。
2015年3月、10年以上に渡って在籍したアイランド・デフ・ジャムを離れ、ソニー・ミュージック傘下のエピック・レコードへ移籍[16]、5月18日にこれまでの全米No.1ヒット曲を全て収録したベスト・アルバム『#1 to Infinity』を発売した。またアルバムリリースに合わせ、5月6日よりラスベガスのシーザーズ・パレス・コロシアムにて『Mariah Carey #1's』と題した長期コンサートがスタートした[17]。
8月5日、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの2,556番目の星がマライアに贈られた[18]。
11月10日、アメリカにて自身の大ヒット曲をモチーフとした絵本『All I Want For Christmas Is You』が発売される[19]。
12月19日、米ケーブルテレビのホールマーク・チャンネルにて、マライアの監督デビュー作となるテレビ映画『A Christmas Melody』が放映[20]。
2016年3月より『The Sweet Sweet Fantasy Tour』と題された長期ツアーを敢行し、ヨーロッパ各国、南アフリカ、メキシコ、アメリカにて公演を行った。
12月31日、伝統ある大晦日特番『New Year’s Rocking Eve』に出演、「Emotions」と「We Belong Together」を披露したが、技術的トラブルによって口パクが発覚するハプニングがあった[21]。
2017年 - 2019年: コーション
2017年2月3日、2年ぶりの新曲「I Don't Feat. YG」を発表。同曲のミュージックビデオの中で、マライアがウエディングドレスを燃やすシーンが話題となった[22]。
10月、映画『ザ・スター』主題歌として書き下ろされた新曲「The Star」を発表。マライアの双子の子供もコーラスで参加した[23]。また、同曲は第75回ゴールデン・グローブ賞の最優秀主題歌賞にもノミネートされた。
12月、2015年に発売された絵本『All I Want For Christmas Is You』を原作とする同名のアニメーション映画が北米にて公開。新曲「Lil Snowman」を含めたサウンドトラックも発売された。日本においても11月22日にサウンドトラックが、12月21日に同映画の日本盤DVD「マライア・キャリー クリスマスにほしいもの」が発売された[24]。
12月31日、『New Year’s Rocking Eve』に再び出演、完全な生歌で「Vision of Love」と「Hero」を熱唱し、昨年の失敗のリベンジを果たした[25]。
2018年9月14日、ニューアルバムからのプロモーションシングル「GTFO」を発表し、ミュージックビデオを公開。アルバムの発売が2018年冬になることも併せて発表した[26]。10月5日にアルバムからの正式なファーストシングル「With You」を発売。9日には「American Music Awards」に10年ぶりに出演し、10人の以上の男性ダンサーを従えて「With You」を初披露した[27]。
2018年10月より、『Mariah Carey: Live In Asia』と題されたツアーを行った。マレーシア、タイ、中国、台湾などのアジア各国で公演を行い、4年ぶりとなる来日公演も大阪と東京で開催された[28]。また、この来日公演を記念し、No.1ヒットやファンに人気の曲全19曲を収録した初の日本独自企画作品「マライア・キャリー ジャパン・ベスト」が10月17日に発売された[29]。
11月15日、最新アルバムの発売を控える中、ある一人の男性ファンによるTwitterへの投稿がきっかけで広まった「#JusticeforGlitter(グリッターに正当な評価を)」という運動により、アルバム『Glitter』がiTunesチャートで発売から17年の時を経て1位を獲得。同作はマライアの初主演映画として2001年に公開された『グリッター きらめきの向こうに』のサウンドトラックとして発売されたが、同映画の興行的失敗により彼女の作品の中でも最低の売り上げを記録していた。これを受け、マライアはTwitterで「私のファンは最高よ!」とコメントしている[30]。
11月16日、『Me. I Am Mariah... The Elusive Chanteuse』より4年ぶりとなる通算15枚目のスタジオアルバム『Caution』をリリース。初週で51000ユニットを売り上げBillboard 200で5位、R&B/Hip-Hopアルバムチャートでは通算8枚目となる首位を獲得した[31]。
12月24日、クリスマスの定番ソングとして知られる「All I Want For Christmas Is You」がSpotifyにおける世界での再生回数で1日に1080万回以上を記録し、同サイトにおいて史上最多となった[32]。
2019年5月1日に開催された「2019 ビルボード・ミュージック・アワード」にて音楽界に与えた偉大な功績が評価され「アイコン賞」を受賞する[33]。式典内では受賞を記念し、最新曲「A No No」をはじめ「We Belong Together」「Always Be My Baby」などの大ヒット曲を含めたメドレーを披露した[34]。
12月21日付のBillboard Hot 100において「All I Want For Christmas Is You」がリリースから25年を経て1位を獲得した。マライアの楽曲が同チャートにおいて首位を獲得したのは2008年発売の「Touch My Body」以来、11年ぶりのことである。
2020年~現在 :ザ・レアリティーズ
2020年、にデビュー30周年を迎えた事を記念して9月29日に初の自伝『ザ・ミーニング・オブ・マライア・キャリー』を出版、10月2日にはアルバム『The Rarities』を発売。また 新型コロナウイルスの影響で、2021年にハワイで予定されていたコンサートがキャンセルされた。マライアは医療従事者のために、家のスタジオから「Hero」を熱唱した。他にもテレビ番組などでは、「Make It Happen」と「Through the Rain」のメドレーや、「Vision of Love」、「Close My Eyes」など、往年の名曲を披露した。
2021年2月に公開された「We Belong Together MIMI's Late Night mix」では、マライア自身が作詞作曲を行ったエクステンデッドバージョンも公開された。2021年11月にはクリスマスソングの新曲「Fall in Love at Christmas」を公開。さらに、 で、2020年に100カ国以上で1位を獲得した人気番組の続編である、「Mariah's Magical Christmas Continuous」を公開した。
2022年3月には、アメリカの人気ラッパーLattoによる、「Fantasy」をサンプリングした新曲「Big Energy」のリミックスに参加。DJ Khaledは、ODBのラップパートを再現し、マライアは、「Fantasy」の印象的なオープニングを歌った。このリミックスバージョンは、iTunes chart USで1位を獲得するなど、世界的に人気を博した。同年4月には、Masterclassに登場し、ティーザーでは「Fantasy」をファンと歌う姿が公開された。本編ではブランディをフィーチャリングし、ファンから人気のある「The Roof」を歌い上げた。
人物
私生活
1993年6月5日にトミー・モトーラ(Tommy Mottola)と結婚したが、音楽的主観の違いや、ファッション(スカートやパンツの丈を指示する等)や私生活に極度に制限を言いつけたり、マライアへの監視(尾行や盗聴)が原因となり、1997年に別居し、翌年離婚[35]。離婚直前まで彼女はマイケル・ジャクソンに悩みを打ち明けて聞いてもらっていた。その後は歌手のルイス・ミゲルや野球選手のデレク・ジーターらと交際。
2008年4月30日に俳優兼ラッパーのニック・キャノンとシングル「Bye Bye」のビデオ撮影をきっかけにして交際し、結婚[36]。2010年夏頃から妊娠が噂され、夫とスポークスマンはそれを認めたが、自身は2年前に流産を経験していることから安定期に入るまでコメントを控えていた。2010年10月28日に第1子妊娠を正式公表[37]。翌年の2011年4月30日に男女の双子を出産した[38]。女の子は"ハリウッドの永遠のセクシー・アイコン"ことマリリン・モンローに由来した、モンロー・キャノン、そして男の子は、モロッカン・スコット・キャノンと命名[39]。これはマライアがニューヨークに所有するアパートの最上階"モロッカン・ルーム"からきており、ここはニックが2008年にマライアにプロポーズした場所でもある。また、ミドルネームの"スコット"はニックも同じで、これは彼の祖母の旧姓だという。
それ以降も毎年結婚式を挙げるなど仲睦まじい様子を見せていたが2014年8月、別居が報じられ夫ニックもこれを肯定[40]。2015年1月にマライアが離婚を申請した[41]。慰謝料の問題などで一時は関係が悪化していたものの、2017年4月にはニックと2人の子供と共にイースターを祝う写真をインスタグラムに投稿するなど、子供のために現在でも良好な関係を続けている[42]。
2016年1月にはオーストラリアの億万長者ジェームズ・パッカーと婚約したものの[43]、同年10月に婚約を解消[44]。2017年には日系アメリカ人ダンサーであるブライアン・タナカと交際中と報じられた[45]。
資産
2006年に全米美脚コンテストというイベントで美脚セレブリティ賞を受賞しその足に10億ドル(当時約1130億円)もの保険をかけ話題になった[46]。しかし2017年ごろには体重が120kgを超え、その美脚は見る影もなくなってしまった[47]。
2007年1月、経済誌フォーブス誌が『エンターテイメント界で活躍する女性で資産の多い女性』のトップ20を発表し、総資産約272億円で6位にランクインしている[48]。
2011年1月、Us Weeklyによるとマライアが夫のニック・キャノンからクリスマスプレゼントとして40万ドル(日本円で約3400万円)のロールス・ロイスを贈られていたことがわかった。マライアは1月4日に自身のTwitterに「まだニックからのクリスマスプレゼントが信じられないの。ナンバープレートには『mommyMC』と書いてあるわ」というツイートと共にニックからもらったロールス・ロイスの写真を掲載している。
2011年2月、BANG Media Internationalによると、生まれてくる双子の子供のためにビバリーヒルズの豪邸の一棟全体を子供部屋としてリフォームしたという。関係者の話によれば、改装した子供部屋の壁は18金で加工された廻り縁で飾られたアイボリーで、ウォークインクローゼットはプッティ・トレゾールのブランド服でいっぱいだという。さらに音響システムも最高のものが設置され、それぞれの赤ちゃんにダイヤモンドで飾られたiPodが用意され、天井から薄型テレビが降りてくるようになっているという。家具も2200ドル(日本円で約18万円)するベビーベットが2台、2800ドル(日本円で約23万円)のオムツ交換台、パパとママ用に2270ドル(日本円で約18万6000円)のグライダーチェア(座面が前後に動くロッキングチェア)2台と100万ドル(日本円で約8200万円)のソファが用意されているという。ソファはマイケル・ジャクソンのコンサート先で使われたもので24金とオニキスで装飾されたクラッシュト・ベルベット仕上げになっており、後ろ面には花綱の飾りがついているものだという。このリフォームを担当したインテリアデザイナーのケネス・ボーデウィックは「やりすぎと思うかもしれませんが、マライアの子供が欲しいという夢が叶ったんです。彼女自身もこの双子は世界一甘やかされた子供になると言っていますよ」とコメントしている[49]。
2012年7月、Juicy MagazineによるR&Bアーティストの資産ランキングにて総資産5億ドル(日本円約390億円)で堂々の1位にランクインした。
社会活動・チャリティー活動など
- 1995年にキャンプ・マライアを共同設立して、低所得者層の恵まれない子ども向けに芸術や就業機会を学ぶ場を提供している。
- 同時期にFresh Air Fundの設立もしていて、1700万人以上のニューヨークの治安が悪い地域の子どもたちに無料の夏休みを提供している[50]。
- 彼女の家族がHIV陽性であったことから、生命に関わる病気の子どもへの医療を援助するMake-A-Wish Foundationにも深く関わっている[51][52]。
- ニューヨーク市警察の競技会にボランティアで参加した。
- Presbyterian Hospital Cornell Medical Centerに寄付をした。
- そのほかにもチャリティ活動をしている。
- VH1の1998・2000年のSave The Music Foundation活動のためのチャリティライブに参加。
- 9・11の犠牲者の支援活動。
- 2001年にコソボ治安維持軍でライブ活動[53]。
- CBSの養子と里親の記録のドキュメンタリー番組で司会[54]。
- 2005年、ロンドンの(Live8)に参加[55]。
- ハリケーン・カトリーナの被害者救済24時間テレビに参加[56]。
- 2008年8月にArtists Stand Up to Cancerとして発表したガン研究の支援を目的としたチャリティー・シングル『ジャスト・スタンド・アップ』(原題:Just Stand Up!)に参加[57]。
- 2010年1月12日にハイチ共和国で起こった地震(ハイチ地震)への寄付を自ら呼びかけツアーの収益の一部を寄付するなどチャリティー活動に参加。
- 2010年2月、ハイチ地震への支援を目的として企画されたチャリティー・シングル「Everybody Hurts」に参加。
- など、他にも多数。
容姿に対するコンプレックス
アイルランド系アメリカ人とアフリカ系アメリカ人の間に生まれたマライアは、人種的には所謂クアドルーンにあたる[58]。その事から、幼い頃から醜い差別に遭いながら自分の居場所が無いと感じ少女期を過ごした為、今もなおそのことに対するコンプレックスを持っていると2010年1月オブザーバー・ウーマン誌に語った。
体型
美貌とともにグラマラスな肢体を大胆に露出したセックスアピールが売りだったが、年を重ねるにつれて体型の変化が話題になることもしばしばである。本人曰く普段からよく食べるそうで元々太りやすい体質でなおかつ筋肉質らしく、太ったり痩せたりと変化が激しかったりするのも彼女の特徴であり魅力の一つである。一時は16歳の頃のジーンズと同じサイズになるくらいダイエットを頑張って成功させたが、最近はまた戻りつつある[59]。双子を出産後、一週間で18キロの減量に成功。また、妊娠糖尿病から水のみのダイエットをしたり、トレーニングなどで、14キロ減量。合計で31キロの減量に成功した。本人は、「妊娠していた頃の体型は自分でもみたくなくて、タオルを巻いてお風呂に入っていたぐらいよ。」とのこと。そして、今は、2008年頃の体形をめざしている。以前よりもスリムになり、ダイエット会社の広告塔にも抜擢された。
双極性障害の告白
2018年、米誌ピープルとのインタビューで、双極性障害を患っており17年間闘病していたことを告白。2001年に診断されたが、受け入れることができず、最近になって治療と薬物投与を始めたと明かした。
日本国内での評価・活動
日本では特に人気が非常に高く、『Music Box』は220万枚[60]、『Merry Christmas』は250万枚[60]、『Daydream』は240万枚[60]を出荷。ベスト・アルバム『#1's』は約360万枚[61]を売り上げ、洋楽アルバム史上最高セールスを記録した。計8作のアルバムが日本レコード協会からミリオンセラーに認定され、女性ソロ歌手としては10作の松任谷由実、浜崎あゆみに次ぐ記録である(2005年9月現在)。日本でのトータルセールスは約1600万枚[61]。
1994年に『All I Want For Christmas Is You』がフジテレビ系連続ドラマ『29才のクリスマス』の主題歌に起用され130万枚の大ヒット。
2000年には缶コーヒー「ネスカフェ・サンタマルタ」のCMに出演し明石家さんまと共演した(ただし別撮りであり、CG合成により対面させている[62])。マライアはCMソング『Thank God I Found You』(ソロバージョン)も歌っている。
2004年には日本の唱歌『朧月夜』(「Misty Moon」)を歌い、『爽健美茶』・『爽健美茶 緑茶ブレンド』(日本コカ・コーラ)のCMに起用された(CD発売はされていない)[61]。
2008年は『I'll Be Lovin' U Long Time』が日本テレビ系プロ野球中継「PRIDE&SPIRIT 日本プロ野球」の2008年度テーマ曲に選ばれる。その縁で5月のプロモーション来日時に東京ドームでの読売ジャイアンツの試合で始球式を行った。
フジテレビの軽部真一アナウンサーと親交が深く、来日の際にはほぼ確実にインタビューを行っている。また、数年前に軽部からプレゼントされた犬を現在も育てていたり、自宅に招いての単独インタビューに応じるなど、マライアからは非常に気に入られている。
2011年に起きた東日本大震災にツイッターを通じ、「日本のみなさんへ私の愛と祈りを贈ります。私達は日本のみなさんがこの悲劇を乗り越えられると信じていると同時に、いつもみなさんのことを想っています。神の御加護を。愛してます。」とのコメントを行った[63]。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
その他のアルバム
- MTVアンプラグド(1992年)
- ザ・ワンズ(1998年)
- グレイテスト・ヒッツ(2001年)
- ザ・リミキシーズ(2003年)
- マライア・ザ・バラード(2008年)
- プレイリスト:ヴェリー・ベスト・オブ・マライア・キャリー(2010年)
- The Essential Mariah Carey(2011年)
- #1 to Infinity(2015年)
- マライア・キャリー ジャパン・ベスト(2018年)
- レアリティーズ(2020年)
主なシングル
以下は全米TOP10入りした作品。太字は全米1位作品(Billboard Hot 100)。
- Vision Of Love(1990)4週連続1位
- Love Takes Time(1990)3週連続1位
- Someday(1990)2週連続1位
- I Don't Wanna Cry(1991)2週連続1位
- Emotions(1991)3週連続1位(デビューから5曲連続の史上最多記録)
- Can't Let Go(1991)2位
- Make It Happen(1992)5位
- (I'll Be There)(1992)2週連続1位(ジャクソン・ファイブのカバー)
- Dreamlover(1993)8週連続1位
- Hero(1993)4週連続1位
- (Without You)(1994)3位(バッドフィンガーのカバー)
- (Endless Love)(1994)2位(ルーサー・ヴァンドロスとのデュエット。ライオネル・リッチー&ダイアナ・ロスのカバー)
- Fantasy(1995)初登場から8週連続1位
- One Sweet Day(1995)初登場から16週連続1位(ボーイズIIメンと共演)
- Always Be My Baby(1996)2週連続1位
- Honey(1997)初登場から3週連続1位
- My All(1998)1位
- I Still Believe(1999)4位(ブレンダ・K.スターのカバー)
- Heartbreaker(1999)2週連続1位(featuring Jay-Z)
- Thank God I Found You(2000)1位(ジョー・98 Degreesと共演)
- Loverboy(2001)2位
- I Know What You Want(2003)3位(バスタ・ライムズと共演)
- We Belong Together(2005)通算14週1位
- Shake It Off(2005)2位
- Don't Forget About Us(2005)2週連続1位
- Touch My Body(2008)2週連続1位
- Obsessed(2009)7位
- All I Want For Christmas Is You(2019、2020、2021、2022)通算5週1位(リリースから25年後の首位獲得)
ビデオ / DVD
- ファースト・ヴィジョン The First Vision(1991)
- ヴィジョン・オブ・ライヴ MTV Unplugged +3(1992)
- Here Is Mariah Carey(1993)
- Fantasy: Mariah Carey at Madison Square Garden(1996)
- アラウンド・ザ・ワールド Around The World(1999) - ライブ&ドキュメンタリー
- ザ・ワンズ #1's(2000) - PV集
- アドベンチャーズ・オブ MIMI The Adventures of Mimi(2007) - ライブ。Blu-ray Discでも発売
全米No.1・ビルボードに関するデータ・ギネス記録
- 4つの年代(1990年代、2000年代、2010年代、2020年代)にわたり1位を獲得した史上初のアーティスト。
- ビルボード年間シングル・アルバム共にNo.1を1993年、1995年、2005年と3回達成した唯一のアーティスト。
- 全米首位獲得数は19曲で、歴代2位。(首位はビートルズの20曲。ソロアーティストとしては歴代1位)
- 全米首位獲得週83週。(歴代1位)
- 作曲家として全米No.1を18曲持ち、女性としては歴代1位。(全体では歴代4位)
- 全米TOP5シングル獲得数は27曲。(歴代2位)
- 全米TOP10シングル獲得数は28曲。(歴代6位)
- 全米TOP100シングル獲得数は46曲で女性アーティストとして歴代6位。
- 1990年〜2000年の11年間毎年1位獲得。ギネス世界記録となっている。(毎年最低1回はシングルが全米No.1になっている。1994年は「Hero」が年越しで獲得している)
- シングル2曲連続(「Fantasy」&「One Sweet Day」)の全米チャート初登場1位獲得は史上初。
- デビューからリリースしたシングルが5曲連続でNo.1を獲得。(史上初)
- デビューからリリースしたシングルが11曲連続でTOP10入りを果たす。(女性アーティストとして歴代1位)
- ビルボードでの全てのチャートにおいてのNo.1の獲得数は136回で歴代1位。
- 全米で12作のシングルがプラチナム(100万枚)を記録。(女性アーティストとして歴代1位)
- Boyz II Menとのデュエット曲「One Sweet Day」は1995年から1996年にかけてビルボードのHOT 100で16週連続No.1のギネス記録。2019年、リル・ナズ・X and Billy Ray Cyrus "Old Town Road"の19週に記録を更新されるまでの約23年もの間、最長記録を保持。
- 1枚のアルバムからのシングルのみで25週以上全米チャート1位を記録した唯一の女性アーティスト。
- 1枚のアルバムから4曲の全米No.1を記録した4人目の女性ソロアーティスト。(ホイットニー・ヒューストン、ポーラ・アブドゥル、ジャネット・ジャクソン)
- Billboard Hot 100 AirplayでのNo.1の獲得期間は93週。(歴代1位)
- 全米No.1アルバム数は6作。(女性アーティストとして歴代4位)
- 全米TOP10アルバム獲得数は18作。(女性アーティストとして歴代3位)
- 日本でも有名なクリスマスソング「All I Want For Christmas is You」(恋人たちのクリスマス)は、アメリカではクリスマスソングとして史上初のデジタルセールス200万件を超える大ヒットを記録。
- 2005年に発売された「We Belong Together」は、2000年代(過去10年間)アメリカで最もヒットした曲としてビルボードより1位に選ばれた。
- 2005年に発売された「We Belong Together」は米ラジオ局での1日のエアプレイ数と1週間のエアプレイ数がそれぞれBDS史上最大の3,280回、22,300回を記録。(史上最高記録)
- ビルボードチャートの9つものチャートでの第1位を同時に獲得した唯一のアーティスト。
- 1995年に発売されたOne Sweet Dayは、90年代(1990年から1999年の10年間)アメリカで最もヒットした曲としてビルボードより1位に選ばれた[64]。
- 1990年代、2000年代と2つの年代で過去10年間のアメリカ最大のヒット曲1位の曲を持っているのはマライアのみである。(1990年代総合1位は「One Sweet Day」、2000年代総合1位は「We Belong Together」)
- 1990年から2000年までの10年間で最もセールスを記録したアーティスト。
- ビルボードのHoliday Digital Songsチャートにて1、2位を独占した史上初のアーティスト。
- ビルボードより全米人気ホリデイソングが発表され、「All I want For Christmas is You」が1位に選ばれた。
コンサートツアー
- 1993年 Music Box Tour
- 1996年 Daydream Tour
- 1998年 Butterfly Tour
- 2000年 Rainbow Tour
- 2003年 - 2004年 Charmbracelet Tour
- 2006年 The Adventures of Mimi Tour
- チュニジア、アメリカ、カナダ、日本
- 2009年 Live at The Pearl
- アメリカ(ラスベガスにあるThe Pearl Concert Theatreでの限定4日間のプロモーションコンサート)
- 2009年 - 2010年 The Angels Advocate Tour
- アメリカ、カナダ、ブラジル、シンガポール
- 2014年 The Elusive Chanteuse Show
- 日本、韓国、中国、マレーシア、シンガポール、台湾、フィリピン
- 2014年・2015年 All I Want For Christmas Is You, A Night of Joy & Festivity
- 2015年 - 2017年 Mariah Carey #1's
- アメリカ(ラスベガスにあるシーザーズ・パレス・コロシアムでの長期コンサート)
- 2016年 The Sweet Sweet Fantasy Tour
- 2018年 The Butterfly Returns
- ラスベガス・シーザーズ・パレスでの定期公演
- 2018年 Mariah Carey: Live in Concert
- マレーシア、台湾、マカオ、中国、フィリピン、日本、インドネシア、タイ
- 2019年 Caution World Tour
- アメリカ、カナダ
来日公演
- 1996年 Daydream Tour
- 3月7日、10日、14日・東京ドーム
- 3月7日は、ワールドツアー初日
- 1998年 Butterfly Tour
- 1月11日、14日、17日、20日・東京ドーム
- 1月11日は、ワールドツアー初日
- 2000年 Rainbow Tour
- 3月4日・大阪ドーム、3月7日、9日・東京ドーム
- 2003年 Charmbracelet Tour
- 6月24日、26日・大阪城ホール、6月29日、7月1日・マリンメッセ福岡、7月3日・広島サンプラザ、7月6日、8日、10日・日本武道館、7月13日、15日・名古屋レインボーホール
- 2006年 THE ADVENTURES OF MIMI "THE VOICE, THE HITS, THE TOUR"
- 10月16日・日本武道館(追加公演)、10月18日・名古屋レインボーホール、10月20日、21日・さいたまスーパーアリーナ、10月24日、25日・大阪城ホール
- 10月25日は、ワールドツアー最終日
- 2014年 The Elusive Chanteuse Show
- 2018年 Live in Concert
日本でのコンサートツアーは今までに7回行われており、北米以外を含むワールドツアーでは、頻繁に日本公演を行っている。
また来日公演の際には、(2014年以外)必ずアンコールの最後で「恋人たちのクリスマス」が歌われている。これは、同曲が日本で大ヒットしたことを受け、マライア自身が日本のファンに向けていつもアンコールの最後に歌っているものであり、12月に行われる他国の公演を除いては、日本公演独自の演出となっている。
女優としての活動
出演映画作品
- プロポーズ The Bachelor(1999年)
- グリッター きらめきの向こうに Glitter(2001年)
- WiseGirls(2001年)
- Death of a Dynasty(2003年)
- State Property 2(2005年)
- エージェント・ゾーハン You Don't Mess with the Zohan(2008年)
- Tennessee(2009年)
- プレシャス Precious(2009年)
- 大統領の執事の涙 Lee Daniels' The Butler(2013年)
- A Christmas Melody(2015年) - 自身初の監督作品。
- Popstar: Never Stop Never Stopping(2016年)
- レゴバットマン ザ・ムービー The Lego Batman Movie(2017年) - アニメ映画、声の出演
テレビ
- Ally McBeal(2002年) - テレビドラマ
- The Proud Family(2003年) - テレビアニメ(声の出演)
- アメリカン・ダッド American Dad!(2013年) - テレビアニメ(声の出演)
CM
雑記
- 現ブルネイ国王の息子であるアジム王子がマライアの大ファンで2006年のライブのニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでコンサートを行なう彼女の楽屋に王子の使者にプライベートジェットで540万ドル(約6億円)相当のプレゼントを届けさせた。その時マライアに贈られたのは8カラットのダイアモンドとプラチナのネックレスと、おそろいの指輪だった[65]。
- 2010年1月、ブルネイのアジム王子が自らのソロ・シングルを発表するにあたり、記念にマライアにミュージック・ビデオへの出演を依頼し、出演したことでも話題になった。
- 「世界一高い声を出すシンガーソングライター」としてギネス・ブックに登録されている。
- ハローキティのファンである。
- 1998年に発売されたライブ&ドキュメンタリー映像作品『Around The World』には、来日時にめざましテレビのインタビューを受けた様子が収録されている。
- 2002年に発売された『Charmbracelet』からの1stシングル「Through the Rain」のプロモーションビデオでは実際に人種の違いで周囲から反対され駆け落ちして結ばれたマライアの両親の実話がテーマになっている。そして最後にその両親の前で歌っているのが二人の子供であるマライアという設定という感動的なPVに仕上がっている。
- 2002年11月の来日時、東京・渋谷の繁華街でアルバム『Charmbracelet』からの2ndシングル「Boy (I Need You)」のPVのゲリラ撮影を行った。スタッフが交通を遮断し、マライアが横断歩道を信号無視で歩くなどの強引な撮影をして周囲はパニック状態になった。
- 2005年に発売されたアルバムのタイトル、『The Emancipation Of Mimi』のミミ(Mimi)とは、彼女の愛称である。
- ライヴ前の睡眠時間は15時間[66]。
- 彼女独特のあの驚異的な高音の声域は少女時代にミニー・リパートンの「Lovin' You」の一節を練習したり、鳥がさえずる声を真似して身に付いたという。
- 2006年にビルボード主催の過去13年間で最も素晴らしい歌詞の曲で「We Belong Together」が1位に選ばれる。
- マライアの飼い犬であるジャックラッセルテリアのジャックは有名だが、2007年に同犬種のJJ(ジャックジュニア)を飼い始めた。
- 『E=MC²』からの2ndシングルである『Bye Bye』は2002年に亡くなったマライアの父親、2007年に他界した愛犬ジャックなど、マライアと親しみのあった亡くなった人達へ歌っている。
- 幼少期から声帯に結節を持っており、定期的に診断を受けている。また、この結節は彼女がホイッスルボイスで歌える一つの要因にもなっている。
脚注
注釈
- ^ ただし、これには誇張があって、実際のマライアの音域はF2〜B♭7(lowF〜hihihiA♯)の5オクターブ半である。5オクターブ半と言っても、数多く存在する歌手の中でもかなり広く、女性では不可能に近い男性並の低音域から、ハープやフルートの最高音に匹敵する超高音域のホイッスルボイスまでを自在に操っている。
- ^ 現在の米でのメインストリームがR&Bになったのは、この曲がきっかけとも言われている。
- ^ 一人の歌手がタイムズ・スクエアで、約100万人のファンの前でライブを行うのは、34年間の同番組史上初めてのことであった。
- ^ 「Hero」は妻のミシェル・オバマが大統領選の結果が発表される直前まで流していた曲でもある。
- ^ 同アルバムは近年の作品と異なりゲストが一切参加しないアルバムであったため、多数のゲストを招いたリミックスアルバム『Angels Advocate』が企画され、ニーヨをフィーチャーした「Angels Cry」などのシングルも発表されたが、『Angels Advocate』は2010年3月の発売直前になってキャンセルされた。
- ^ この時のパフォーマンスが感傷的になりすぎて上手く歌えなかったことを、後に米の人気番組「Today Show」で謝罪した。
- ^ 前作『Merry Christmas』は初登場30位。
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参考文献
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- Fred Bronson's Billboard Book of Number 1 Hits, 5th Edition ((ISBN 0-8230-7677-6))
- Joel Whitburn Presents the Billboard Hot 100 Charts: The Sixties ((ISBN 0-89820-074-1))
- Joel Whitburn Presents the Billboard Hot 100 Charts: The Nineties ((ISBN 0-89820-137-3))
- Additional information concerning Carey's chart history can be retrieved and verified in Billboard's online archive services and print editions of the magazine.
外部リンク
- 公式ウェブサイト(英語)
- Mariah Carey - UNIVERSAL MUSIC JAPAN(日本語)
- Mariah Carey - Sony Music(日本語)
- (英語)[]
- Mariah Carey (@MariahCarey) - Twitter