ポコ(Poco)は、アメリカ合衆国のカントリー・ロックバンド。カントリー・ロックにポップフィーリングを加えたスタイルが特徴である。
ポコ Poco | |
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出身地 | アメリカ合衆国 |
ジャンル | カントリー・ロック フォークロック |
活動期間 | 1968年 - |
メンバー | (ジャック・サンドラ)(ボーカル、ベース) (ジョージ・ロレンス)(ドラムス、パーカッション) (マイケル・ウェッブ)(キーボード、ギター、アコーディオン、マンドリン) |
旧メンバー | (ラスティー・ヤング)(ボーカル、ギター、スティールギター、マンドリン) リッチー・フューレイ(ボーカル、ギター) ジム・メッシーナ(ボーカル、ギター、ベース) ランディ・マイズナー(ボーカル、ベース) (ジョージ・グランサム)(ボーカル、ドラムス) ティモシー・B・シュミット(ボーカル、ベース、ハーモニカ) (ポール・コットン)(ボーカル、ギター) アル・ガース(サクソフォーン、ヴァイオリン) (スティーヴ・チャップマン)(ドラムス) (チャーリー・ハリソン)(ベース) (キム・ブラード)(キーボード、コーラス) ティム・スミス(ドラムス) (リチャード・ネヴィル)(ボーカル、ベース) (ポール・コットン)(ボーカル、ギター) (リック・セラット)(キーボード、コーラス) (デイヴ・ヴァネコア)(キーボード) |
来歴
1968年にバッファロー・スプリングフィールド[1]が解散し、メンバーのリッチー・フューレイとジム・メッシーナ[2]が、ランディ・マイズナー、(ラスティー・ヤング)、(ジョージ・グランサム)を加えてPogo(ポゴ)を結成するが、ウォルト・ケリー作の有名コミックに「ポゴ」という名のキャラクターがおり、本人からのクレームを受けてポゴに近い名前として「Poco(ポコ)」と改名する。
1969年、スタジオで作業をしていた、リッチー・フューレイとジム・メッシーナが編集作業の参加希望を拒否したことに憤慨したランディ・マイズナーはデビュー・アルバムのリリース前に脱退し、後にイーグルスのオリジナルメンバーとなる。ランディの脱退に伴い、リッチーとジムはランディのボーカルを他のメンバーのものに替え、ベースパートを一部ジムが録音し直し、ジャケットからランディを削除した。空席になったベーシストの位置に一旦ジムが付くが、ランディのような高音パートを必要と考えたポコのメンバーはすぐに後任として元Gladのティモシー・B・シュミットを迎えた。ちなみにティモシー・B・シュミットは、ポコの結成時にベースのオーディションに参加していたが、ランディーが採用されたため、このような形での加入となった。
1970年、リッチーのバンド運営専制化に嫌気がさしたジムが脱退し、後にを結成することになる。後任として(ポール・コットン)が加入した。
1973年にリッチーが、ヒットを期待して作った「A Good Feelin' To Know」をシングルカットし、4枚目のスタジオアルバム『A Good Feelin' To Know』をリリースした。しかしこれが期待通りには売れず、結局次作の『Crazy Eyes』をリリースした後にリッチーが脱退して(サウザー・ヒルマン・フューレイ・バンド)を結成することとなる。その後、バンドの存続について話し合い、残った4人で活動を続けることになる。Fab Four(Fantastic Four Era)と呼ばれるこの時代は12枚目のアルバムまでメンバー、楽曲が安定しており、この頃のポコを好むファンも多い。
1977年にはティモシー・B・シュミット[3]がイーグルスへの加入のために脱退した。この時もランディ・マイズナーの後任としてであった。 その後ラスティとポールは新しいメンバーを加えてバンド名を変えて活動しようとするが、ポコの知名度を重視していたレコード会社側の圧力もあり、1978年にバンド名をポコのままで13枚目のアルバム『Legend』をリリースした。このアルバムはBillboardチャートで14位になりGold Discを獲得、シングル「クレイジー・ラヴ」もヒットした[4]。
その後メンバーチェンジの繰り返しなどもあり、解散状態になったが、1988年にラスティーが過去のメンバーに再結成を呼びかけ、オリジナルメンバーで再結成を果たした。 1989年9月には19枚目のアルバムとなる『Legacy』がリリースされ、11月にはシングルカットされた「Call It Love」がリリースされた。この曲は、バンドのメンバーで唯一一度も脱退することなく、ポコを守り続けたラスティーがボーカルを担当した。
その後はメンバー交代を繰り返しながら活動し、2002年には20枚目のアルバム(ベスト・アルバムの「Forgotten Trail(1990)」を除く)『Running Horse』がリリースされ、ライブ活動も行った。2004年にはオリジナルメンバーのドラマーであるジョージ・グランサムがステージ上で発作を起こして半身不随となり、リハビリに専念するため彼は正式メンバーから外れることになった。
その後も活動していたが、2010年に長年メンバーであったポールが、メンバー内での収入の分割についての対立により脱退した。
2013年にオリジナルメンバーがラスティーのみとなったポコで、11年ぶりのスタジオアルバムとなる『All Fired Up』をリリースした。2015年1月には”コロラド・ミュージック ホール・オブ・フェイム”でのLIVEで、久々にリッチー・フューレイ、ラスティー・ヤング、ポール・コットン、ティモシー・B・シュミット(病気療養中のジョージ・グランサムは欠席)が顔を揃え、変わらないハーモニーと演奏を聴かせてくれた。
2021年4月14日、オリジナル・メンバーのラスティー・ヤングが心臓発作で急死するも活動は継続中である。
作品
この節の加筆が望まれています。 |
- Pickin' Up The Pieces(1969)
- Poco(1970)
- Deliverin'(Live) (1971)
- From The Inside(1971)
- A Good Feelin' To Know(1972)
- Crazy Eyes(1973)
- Seven(1974)
- Cantamos(1974)
- Head Over Heels(1975)
- Live (1976)
- Rose Of Cimarron(1976)
- Indian Summer(1977)
- Legend(1978)
- Under The Gun(1980)
- Blue And Gray(1981)
- Cowboys And Englishmen(1982)
- Ghost Town(1982)
- Inamorata(1984)
- Legacy(1989)
- Forgotten Trail(Best Album)(1990)
- Running Horse(2002)
- The Last Roundup (Live)(2004)
- Keeping the Legend Alive (Live)(2004)
- Bareback at Big Sky (Live) (2005)
- All Fired Up(2013)
脚注
外部リンク
- poconut.jp