フラメンコギター(英: Flamenco guitar)は、(ナイロン弦)のアコースティック・ギターの一種で、フラメンコの演奏に適した仕様のもの。
特徴
明るくて立ち上がりが鋭く、歯切れの良い音色を特徴とする。側板(サイド)と裏板(バック)にローズウッドやハカランダなどの木材が使われているクラシック・ギターに比べ、軽いシープレスと呼ばれる糸杉が使われている。また、本体そのものも薄いのでギターの重量が軽い。
クラシックの独奏と異なり、カポタスト(通称カポ)を多用するフラメンコでは、カポを使ってもコードが抑えにくくならないようにフラメンコギターは弦長が長めで、弦高が比較的低めに設定されている。激しい奏法から表面を保護するため、表板(トップ)は厚めになっており、ピックガードの一種のゴルペ板が広い範囲に貼られる(画像の白い部分)。一般的なクラシックギターにゴルペ板を後付けして使用しているフラメンコ奏者も多い。
奏法としては、弦を激しくかき鳴らすコード奏法(ラスゲアードやセコ)や表板を指先で叩くゴルペ奏法(Golpe)、イントロでは5連のトレモロ奏法がよく用いられる。
主な演奏者
トニーノ・バリアルド
(ジプシー・キングス)
関連項目
脚注
出典
外部リンク
- クラシックギターのしくみ:似ているけど違うフラメンコギター - 楽器解体全書PLUS - ヤマハ株式会社
- 参考映像