「パラダイス銀河」(パラダイスぎんが)は、光GENJI3枚目のシングル。1988年3月9日(水曜日)にポニーキャニオンから発売された。同年末の「第30回 輝く!日本レコード大賞」ではレコード大賞を受賞した光GENJIの代表作品であり最大のヒットシングル。
「パラダイス銀河」 | ||||||||||
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光GENJI の シングル | ||||||||||
初出アルバム『Hi!』 | ||||||||||
B面 | LONG RUN | |||||||||
リリース | ||||||||||
規格 | (7インチ・レコード) 8cmCD シングルカセット | |||||||||
ジャンル | J-POP | |||||||||
レーベル | ポニーキャニオン | |||||||||
作詞・作曲 | 作詞:飛鳥涼 作曲:飛鳥涼 編曲:佐藤準 | |||||||||
プロデュース | 渡辺有三 | |||||||||
ゴールドディスク | ||||||||||
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チャート最高順位 | ||||||||||
初登場2位、1位7週、TOP10内14週ランクイン 2→①→①→①→①→①→①→①→3→3→5→6→7→9 | ||||||||||
光GENJI シングル 年表 | ||||||||||
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解説
シングルでは光GENJIの最大のヒット曲[1]。(7インチ・レコード)・8センチCD・シングルカセットのフォーマットで同時発売された。
歌詞に出てくる「しゃかりきコロンブス」は、「しゃかりきになって探したって、コロンブスさえも発見することができない夢の島(子供の場所)」を表現したものである[2]。
発売当時、あまりの人気のため大半の店頭で商品入荷と同時に売切が続き、新聞紙上にお詫び広告が掲載される事態が起きた。シングルの売上(出荷)枚数は公称100万枚[1]。
デビュー曲「STAR LIGHT」[注 1]、2ndシングル「ガラスの十代」に続き、ASKAが飛鳥涼名義で作詞・作曲を担当した。
発売週の初動売上は、オリコンチャート集計でおよそ34万枚、当時歴代1位の記録となった。同年のオリコン年間シングルチャートでは1位を記録、更に2位・3位も光GENJIの曲[注 2]となった。1978年のピンク・レディー以来2組目となる、オリコン年間シングルチャートTOP3の独占だった。また7位にも「剣の舞」がチャートインした。
歌番組では、労働基準法により出演できない年下2人(赤坂晃、佐藤敦啓)を除いた5人で披露する機会が多かった。この事態は次のシングル「Diamondハリケーン」まで続いた。
1988年12月31日には第30回日本レコード大賞を受賞[注 3]。編曲者の佐藤準は同曲の編曲などが評価され、第30回日本レコード大賞の編曲賞を受賞した。
同日放送の第39回NHK紅白歌合戦では、「光GENJI'88メドレー」のうちの1曲として歌唱された。TBSの音楽番組『ザ・ベストテン』及び日本テレビの音楽番組『歌のトップテン』の年間チャートでは、2位となった[注 4]。『歌のトップテン』でこの曲一曲歌う間の光GENJIメンバーの走行距離を測定したことがある。結果は303mというものであった。
翌1989年には、第61回選抜高等学校野球大会の選抜高等学校野球大会入場行進曲に採用された。シングル発売から30年以上経過した現在でも「ガラスの十代」と共に、高校野球の応援ソングとして、定番の曲となっている。また、オリックス・バファローズの若月健矢捕手の登場曲である(2018年)[注 5]。
版権について
当時、チャゲ&飛鳥(現CHAGE and ASKA)による光GENJIへの楽曲提供は本作を以て一時中断するが、これはジャニーズ事務所とヤマハ音楽振興会(以下、ヤマハ。当時のチャゲ&飛鳥の所属事務所)の間で版権の帰属[注 6]を巡り対立が生じた事が一因とされる[4]。
現在は、本作を含むチャゲ&飛鳥提供楽曲の版権はヤマハとロックダムアーティスツ(現在のCHAGE and ASKAの所属事務所)が共同で保有している。
収録曲
- パラダイス銀河
- 作曲:飛鳥涼
- LONG RUN
- 作曲:CHAGE
販売形態
価格
- 発売当時の値段 EPは700円、CTとCDは1000円
ホワイト☆ストームによるカヴァー
「パラダイス銀河」 | ||||
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ホワイト☆ストーム の シングル | ||||
B面 | MY BLUE SKY 二段跳び | |||
リリース | ||||
規格 | マキシシングル | |||
ジャンル | J-POP | |||
レーベル | シルバーレコード (販売:日本コロムビア) CD:SJCA-5021 | |||
プロデュース | 嵐ヨシユキ (エグゼクティブ・プロデューサー) | |||
ホワイト☆ストーム シングル 年表 | ||||
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2000年代前半頃に北海道で活動していた女性9人組のローカルアイドルグループ『ホワイト☆ストーム』(WHITE STORM)が本曲をカヴァーしたことがある。CDのリリースは2003年1月1日で、グループとしては『セーラー服を脱がさないで』(おニャン子クラブのカヴァー)に続く2作目のシングルであった[5]が、これを最後にホワイト☆ストームはひっそりと活動を停止している。
収録曲
- パラダイス銀河
- MY BLUE SKY
- 二段跳び
- パラダイス銀河(Instrumental)
- MY BLUE SKY(Instrumental)
- 二段跳び(Instrumental)
脚注
注釈
- ^ 作曲は、チャゲ&飛鳥の2人が担当。
- ^ それぞれ「ガラスの十代」と「Diamondハリケーン」
- ^ この受賞を最後にジャニーズ事務所は楽曲に関する賞レースを辞退しているため、同事務所所属者のレコード大賞受賞歴はない。またポニーキャニオン所属アーティストのレコード大賞受賞は現時点で光GENJIのみとなっている。
- ^ それぞれの年間チャート1位は、同じジャニーズ事務所の先輩である田原俊彦の「抱きしめてTONIGHT」。
- ^ 2021年からは、チャンスで打席がまわってきた時に使われている[3]。
- ^ 当初、ジャニーズとヤマハが版権を共有する形の契約だったが、ジャニーズがヤマハに対し、ヤマハ保有分の出版権譲渡を要求。しかしヤマハ側が自社のアーティストが提供した楽曲である以上、応じる訳にはいかないと拒否したという。
出典
- ^ a b 『産経新聞』1995年9月4日付東京夕刊。
- ^ 「しゃかりきコロンブス」 ASKA Official Blog 2019年10月3日更新 2019年10月4日閲覧
- ^ 選手登場曲 | オリックス・バファローズ
- ^ 「PRIDE II 〜10年の複雑〜」(八曜社)でのヤマハ音楽振興会(当時)(渡辺徹二)の証言より。しかし一方で、ASKA本人は2019年にこの一件がWebメディアで報じられた際、自身のブログにて全くの事実無根であると否定すると共に、記事を掲載したメディアに対しても抗議の意を表明している。
- ^ ホワイト☆ストーム. “パラダイス銀河”. oricon ME. 2019年12月31日閲覧。